講談社マンガの感想・レビュー6256件<<247248249250251>>化け猫ハートフルストーリー萩尾望都・田中アコ短編集 ゲバラシリーズ 菱川さんと猫 萩尾望都 田中アコ渚ブルー主人公の白湯子が会社に行ったら菱川さんの席に成人男性大の猫が座ってたっていうところから始まっていくんですが、この猫が菱川さんに化けていた化け猫のゲバラです。 白湯子だけがゲバラの変身を見破れるらしく、他の人は普通に菱川さんとして見えているんだけど猫アレルギーの人がくしゃみが止まらなくなっていたりして、そこらへんは猫を隠せないみたい。 どの話も人間社会に隠れ住んでいる妖怪たちとの交流?が描かれていて、妖怪の純粋さとかに気づかされることがある、みたいな話。特に1話目のゲバラとの話がそういう感じだった。 3話構成で、1話目と3話目がほっこり、2話目がちょっと悲しいけど一番好き。「性」を題材にしたダッチワイフに魂が宿るドタバタラブコメ作品やけっぱちのマリア 手塚治虫名無し手塚治虫が性や性教育をテーマに描いた漫画。当時は有害指定図書にも指定されたようだけど、手塚タッチの女の子の裸があるくらいで、今の漫画の方がよっぽど過激。 性に関する知識とかがストーリーの随所で退屈にならないように出てくる。話の内容もダッチワイフに取り憑いた生き霊(ヤケッパチの子供)のマリアとヤケッパチのドタバタラブコメっていう感じで面白いし、最後はビニール製品としてしか生きられないマリアの悲しみと愛情に涙するいい話。武田一義自身の癌闘病記さよならタマちゃん 武田一義名無し今、『ペリリュー-楽園のゲルニカ-』を書いている武田一義が精巣がんを患った時の闘病漫画 持ち前の可愛いキャラクターのおかげでいくらか読みやすいけど、抗ガン剤で苦しんでいる姿はやっぱり結構来るものがある。 そして、同じ病室になった人たちがやっぱり癌患者なんだけど、半分コミカルに楽しかったことを描いていて、半分シリアスに現実を描いている。 闘病と当時はアシスタントとしてまだデビューができていないっていう立場の両方の苦しさを乗り越えていく姿はよかった。『はじめしゃちょー物語』漫画:上田敦夫 協力:はじめしゃちょー 週刊少年マガジン 2017年 23号はじめしゃちょー物語 上田敦夫 はじめしゃちょー名無し前号のHIKAKIN物語に続き、今週ははじめしゃちょー物語。 はじめしゃちょーがYouTuberになるまでの話。(美談) 『Myosotis』南Q太 モーニング2017年24号Myosotis 南Q太名無しモーニング35周年記念の連続読み切りCARNAVALの第6弾 タイトルは、「ワスレナグサ」の意。 南の島に嫁と旅行に来ていた男が、不思議な少女と出会う。 色々とこんがらがってしまった自分の気持ちと向き合う、シンプルながら良い読切作品だった。 ちなみに、ひらけ駒の連載も近々再開するようだ。 映画のリバイバル上映だそうな聲の形 大今良時名無し見逃していたし見に行きたい気持ち。 チケット取れるかな……。 http://natalie.mu/comic/news/232034『度胸星』/『へうげもの』の山田芳裕のデビュー作大正野郎 山田芳裕starstarstarstarstarマンガトリツカレ男大正時代の文化と芥川龍之介にかぶれた主人公 平 徹の学生生活の漫画 主人公と周りのズレが面白いが同じ下宿にいる佐山の部屋は主人公の部屋よりもおかしいとは思ってる 下宿の大家の娘は、最高のヒロインだと主張する人がいるのはわかるな 今は文庫版も出て手に入りやすい 現代的な賞金稼ぎの漫画ザ・プライザー 末田雄一郎 山田芳裕starstarstarstarstarマンガトリツカレ男主人公が懸賞や美術展、競馬、カラオケ大会、仮装とかの大会で賞金を稼ぐ漫画 ギャンブルっぽい感じで、運の要素が強そうに見えるけどそんなことはなく、全て賞金を稼ぐために努力や計算、大会や審査委員が何をもとめているかを考えて賞金を稼ぐ 普通に働いた方が楽そうに見えるぐらい大変な職業 羽咲の顔がゲスくなってからが本番はねバド! 濱田浩輔ジュークボックス最初の方はかわいい女の子の楽しそうな姿の方が目につく漫画だったんだけど、羽咲の顔がゲスくなってからバドミントンの試合が激しくなってきて面白い。絵もうまくて試合シーンは迫力あっていい。『妖精症の娘』コンドウ十画 月刊ヤングマガジン 2017年5月号妖精症の娘 コンドウ十画地獄の田中受験が迫っている男子高校生と、体が手のひらサイズしかなくて羽が生えている妖精みたいな体(=妖精症)の女の子大山さんとの話。 高校三年生の受験シーズンで早々に推薦入学決めた主人公が自分の進路をちゃんと決めるところとか、大山さんとのやりとりを通じて少し世界が広がるところとかがすごくよかった。 いい読み切りの漫画だった。月間賞準大賞を受賞した作品らしいがこれが初の投稿作でもあるようで、連載が楽しみだな 球界の問題児マスコットがギャグ漫画に天に向かってつば九郎 まがりひろあき 東京ヤクルトスワローズstarstarstarstarstarひさぴよこれは良いコラボ。スワローズのマスコットキャラつば九郎と、まがりひろあき先生の作風が完全にマッチしている。これ仕掛けた人、素晴らしい采配だ。思春期ど真ん中の世界へアマネ†ギムナジウム 古屋兎丸バナ売れない人形作家が、ある人から譲り受けた粘土で人形を作ったら…。ギムナジウムとは「寄宿舎」などの意味。イケメンな人形たちに振り回される1巻。第4話は雑誌掲載前のもの。面白い売り方です。雑誌派の私も嬉しいです。約120pで四百九十九人を斬る!斬り介とジョニー四百九十九人斬り 榎本俊二starstarstarstarstarひさぴよアフタヌーン2010年07月号に掲載された榎本俊二の読切作品。 通りすがりの二人組の浪人?が、盗賊たちをバッサバッサ斬るというタイトルままの時代劇。 人斬りがスタートしてからが本番で、短いページ数にも関わらず、笑えるレベルで人が紙のように斬られてく。 主人公たちの人斬りレパートリーが多彩で、「この殺りかたは良いな」「うーん、この技で殺られたくはないな」などと、好きな殺り方、殺られ方について考えるのも一興。 未来からやってきた夫との恋愛漫画サイソウラヴァーズ 江唯みじ子片桐安十郎主人公が起こしてしまう悲劇的なある出来事を止めるために未来からやってきた夫との恋愛漫画 1巻でとても綺麗にまとまっていて面白かった。 旺盛すぎる中学生R-中学生 ゴトウユキコ冬将軍のロドリゲス1話目の「赫色少年の素晴らしき日々」がちばてつや賞を取ったようだけど、1番どぎつい性癖だった。面白かったけど。全4話の異形SF短編集田中雄一作品集 まちあわせ 田中雄一starstarstarstarstarひさぴよ壮大なSFの世界観と、ヒューマンドラマが見事に両立している傑作。 処女作から順に載っている短編集なので、序盤の方は絵の粗さが気になるけど、読み進めるほどに洗練され、2009年から2013年にかけての作者の進化をダイレクトに感じることができる。 個人的に好きな話は、第3話目の「まちあわせ」。 各要素のバランスが良くまとまっていて最も完成度が高いと思う。 作中には、異形の生き物が大量に登場するので、虫とか苦手な人にはキツい部分もあるのでご注意を。でも、気持ち悪さより面白さのほうが上回ると信じている。「風の谷のナウシカ」が問題ない人なら大丈夫。 あの頃の少年マガジン青春少年マガジン1978~1983 小林まこと名無しマガジン創刊50周年ということで小林まことがデビューして「1・2の三四郎」を連載していた1978~1983のあの頃のマガジンの様子を小林まことが描いている。 最初は小林まことのだらしなさとか漫画家仲間とのあれこれが笑えたりするんだけど、週刊連載の過酷さがだんだんでてきて、最後はやるせない悲しみを味わった。 新人3バカトリオのために描いたようないい漫画だった。 ちなみに小林まことの新人賞受賞作の「格闘三兄弟」が巻末に収録されてて読める。咲の愛情表現は最高。つまさきおとしと私 ツナミノユウstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男咲の愛情表現は最高。 ラスト3回がかなり良かった。バンデットについて一言バンデット 河部真道starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男題字は平田弘史っぽいなと思ったら平田弘史だった。 この世は巨悪が支配するのだああああ巨悪学園 うどん 長沢克泰愛妻号意外と巨悪ってかわいい100年戦争を舞台にしたファンタジー純潔のマリア 石川雅之名前はまだないサキュバスを放って男たちを骨抜きにして近所の戦争をやめさせる魔女マリアの話。 戦争をやめさせるためにサキュバスでは足りない時は、前線に赴いてドラゴンとかゴーレムを召喚して力づくで戦争を止めたりもする。 ストーリー的に人間は争ってばかりでなんて愚かなんだっていう深さもあれば、ドラゴンとかの絵がさすが石川雅之と言いたくなるくらい上手いし、これまた石川雅之らしい適当さ(ドラゴンのビームが「ほげー」ってなってたり)がいい抜け感を作ってるし、すごく好きだった四丹拓内の媚び方がいいな巨悪学園 うどん 長沢克泰地獄の田中※ネタバレを含むクチコミです。 『イデア124B51+』アダチケイジ 月刊モーニング・ツー 2017年6号イデア124B51+ アダチケイジ名無し冴えない漫画家が美女と同棲。その美女が生活費を稼ぐため、なにやら危険なバイトをしているというお話。 読み終わるとすごく不思議な心持ちになったが、、これもまた愛の一つの形なのかな。こっちのヤバさかようちのクラスの女子がヤバい 衿沢世衣子名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<247248249250251>>
主人公の白湯子が会社に行ったら菱川さんの席に成人男性大の猫が座ってたっていうところから始まっていくんですが、この猫が菱川さんに化けていた化け猫のゲバラです。 白湯子だけがゲバラの変身を見破れるらしく、他の人は普通に菱川さんとして見えているんだけど猫アレルギーの人がくしゃみが止まらなくなっていたりして、そこらへんは猫を隠せないみたい。 どの話も人間社会に隠れ住んでいる妖怪たちとの交流?が描かれていて、妖怪の純粋さとかに気づかされることがある、みたいな話。特に1話目のゲバラとの話がそういう感じだった。 3話構成で、1話目と3話目がほっこり、2話目がちょっと悲しいけど一番好き。