アニマル大戦
人間への反乱を起こした動物たち!ペットが、家畜が人間を襲い始めた!その反乱を指揮する黒幕は町の獣医・Dr.ボロー。ボローは若かりし頃、恋人のブタ・ブー子がスケ番によって肉屋に売られてしまったことから人間に対する恨みを募らせ、復讐を決意したのだ!アニマルのアニマルによるアニマルのための世界の創造を目指すDr.ボロー。その野望を止めるのは……桃太郎!?
俺はゲバ鉄!
母が、そして父が、突然家出!たった一人残された少年・鉄の運命は!?忍び込んできた泥棒が、あたたかい心をもっていたり、自分を引き取ってくれた寺の和尚が意地悪だったり……多くの苦難にさらされながらも、鉄は強く生き抜く!
ナマちゃん
赤塚不二夫にとって記念すべき初の連載ギャグ漫画。野球が得意でスイカやアイスクリームが大好物、なまいきが信条というナマちゃんは、ケンカ好きじゃないけれど、ヤルからには勝つ!という負けん気と戦略家の面を併せ持つ元気キャラ!個性的な仲間や、いつもは優しいけど一度怒らせるとコワイ母親との日常をおもしろおかしく描いた、赤塚ギャグのルーツとなる記念碑的作品。「なまいきだからナマちゃんにしろよ」とタイトルを決めたのは、親友・石ノ森章太郎。全17編のほか、巻頭に穴埋め原稿として急きょ雑誌に掲載され、連載のきっかけとなった「ナマちゃんのにちようび」も収録!!
花の菊千代
「天才バカボン」などでお馴染みのギャグマンガの巨匠・赤塚不二夫は、愛猫家としても知られていた。この作品は赤塚の飼い猫・菊千代を主人公にしてドタバタコメディを描いているのだが、時々登場するリアルな猫のイラストカットはおそらく本物の菊千代であり、赤塚の菊千代への深い愛情が感じられる。人間のようでパワフルな菊千代の活躍、ご覧あれ!「おい!おれをひろえ!!」。なんだか偉そうな猫・菊千代を連れ帰ったタマ夫。しかし、菊千代が実は百億円を相続した猫だとわかり…!?おなじみのニャロメも共演だニャ!
のらガキ
前作『少年フライデー』がいつの間にやら『のらガキ』になって始まったこの作品は、捨て子の「のらガキ」と育ての親・ネコの「かあちゃん」が仲良く、そしてたくましく生きる様を、赤塚ギャグにほんのちょっぴり涙ポロリの人情を加えて描いた異色作!!かあちゃんとともに新しい町へとやってきたのらガキ。町の悪ガキにかあちゃんがいじめられ、小学校では「母親がネコだから」と入学を拒否されてしまう。でも何を言われようとのらガキはかあちゃんのことが大好き!今日もたくましく生きるのだ!!全14編収録。
レッツラゴン
息子は息子、親は親、それぞれで稼いで生活する奇妙な親子関係のゴン父子の、ハチャメチャな日常を描いた赤塚不二夫のシュールギャグ作品。大工と酒を飲んでゴキゲンなゴンのおやじだぞ。そこへ仲間に入れてくれって変なおじさんがきたぞ!ええっ?ゴンの学校の先生だって?それがどうした、スルメだってやらないぞ!だって、我が家は別々に暮らしているから、ゴンの事なんか関係ないもんね!サンデー連載時の扉絵や編集者によるアオリも“そのまま”収録した特別編集だ!
松尾馬蕉
先輩の松尾馬蕉から誘いを受けて上京してきた青年・小林一茶。アパートを訪ねてみたものの、馬蕉は既に引っ越してしまったらしい。アパートには一茶への伝言が残っていて、対馬まで来て欲しい、とあるのだが…。先輩を追い求め南へ北へ。一茶の奇妙な旅が始まる。
四谷「H」
四谷にあるスナック「H」というスナックを舞台に漫画を描くことになった赤塚不二夫は、アシスタントのシイヤに取材を命じる。カメラを渡されたシイヤだったが、彼はとんでもなく悪い酒癖の持ち主で…!?赤塚と交流のあった、さまざまな有名人・著名人もぞくぞく登場!
清水のズル長は、大都会東京に住む、実は田舎から出てきたビンボウ学生。暴力団ゼニガメ組とウサギ組の抗争が始まると、用心棒に志願して要領よく稼いで……ドロン!?「少年ジャンプ」(1969年)掲載作品。
我が家には猫が三匹おります。で、彼女たち(すべてメス)を見ていると、こいつら何考えてるんだろう、と思うときがあります。しゃべれたら何を言うかな、などと。ということでこの作品。愛猫家としても知られる作者の作品には、けっこう猫が出てきますね。最も知られている猫キャラはニャロメでしょう。ただしニャロメは脇役。堂々主役を張っているのが、作者が愛してやまなかった愛猫が活躍するこの作品です。オチのコマに本物の菊千代の写真を使ったりして猫バカまるだし?なのがいいんだなあ。お金持ちの猫という設定だけど、ニャロメほど嫌味もなく、ずるくてとぼけたキャラなのも猫らしくて好感。そういえば本物の菊千代も死んだまねが得意でしたしね。作者も菊千代がこんな風にしゃべれて遊べたらいいのに、なんて思いながら描いていたのに違いありません。きっと天国でも仲良くやっていることでしょう。