あほえもん2022/04/23自分は・・・!!ギャグの爆発力は今ひとつだったけどキャラ立ってて設定も面白いのになんか色々と惜しい作品。主人公の「自分は・・・!!」という(ほぼ唯一の)セリフが万能すぎて、これはすごい発明のような気もするけど、一点突破というかそれに頼りすぎてしまったのかもしれない。(自分は・・・!!)百目鬼のセカイ錦彩夏1わかる
あほえもん2022/04/0997年のサンデーに彗星の如く現れた劇…97年のサンデーに彗星の如く現れた劇画調ギャグの使い手・南ひろたつを覚えてる人はどれだけいるだろうか。ぶっちゃけほぼ忘れかけていたが、最近マンガ図書館Zで復刻された表紙を見てこの作品の強烈な記憶が蘇った。濃ゆくてゴツいキャラたちが繰り広げるショートナンセンスギャグが特徴。学ランを着たモアイくんや凶悪な見た目の犬のポチなど一度見たら忘れられないクセの強さがある。 (最近の漫画家で例えるならジェントルメン中村の作風に遠からず近からずという感じか) 少年誌にしては、あまりにもMADで独特な感性についていけた読者はそうそういないだろう。コレを一年も載せ続けた少年サンデーもスンゴイ。もうスンゴイ!!!南ひろたつ2わかる
あほえもん2022/01/06変なエネルギーに満ちた初期短編集うすた京介の初期短編集だが、謎のUFOマンが登場する「それいけ未確認飛行男性」という作品には、まさにうすた京介のルーツといえる要素が集約されていたと思う。作品ごとに著者自身による解説コラムが書いてあり、当時の心境などが事細かに書かれていてよかった。タイトル「チクサクコール」には、特に深い意味はないとのこと。チクサクコール うすた京介短編集うすた京介
あほえもん2021/01/11杉本ペロのギャグはおもしろかったのか?いまだに杉本ペロのギャグ漫画がおもしろかったのかどうか判らない。 良くも悪くも最高にくだらなくて読む人をかなり選ぶギャグ漫画だった。 どこで笑えばいいのかすらわからないと思うほどつまらない回がほとんどで、「こんな低レベルなギャグは少年サンデーじゃなくてコロコロでやれや!」などとディスってた青春時代の思い出。だが、こうして未だに忘れられないということは思っていたよりずっとパワーのある作品だったということなのだろう。これからもチョビひげのおっさんを忘れることは出来ない。いつかモテモテ王国みたいに再評価される日は来るだろうか。無理か。ダイナマ伊藤!杉本ペロ1わかる
あほえもん2020/09/30浦安以前のハマケンギャグ浦安とノリはほぼ変わらないけど全く同じというわけでもない。ただ、浦安でさんざん笑った後に「4年1組」を読むと何かが足りない…と感じてしまう部分があるのは確か。純粋にギャグだけで比較すればそこまで面白さは変わらないはずなのだけど…。キャラの個性や親しみやすさでは見劣りしてしまうのは否めないので、これを避けるには浦安シリーズを読む前に「4年1組起立!」を読む、または初期の浦安と並行して読むのが良いのではないだろうか。4年1組起立!浜岡賢次2わかる
あほえもん2020/05/09ゲスの極み漫画赤塚作品の中では、最もゲスい部類の漫画じゃないだろうか。 その名も「ヤラセテおじさん」。 ハーメルンの笛吹きのように、尺八を吹くと人を意のままに操ることができるエロアイテムを使い、飲み屋などで下世話なエロ話をしては、最後は女性に対して「ヤラセテ!!」と無邪気にお願いして持ち帰るまでが一連の話のパターンとなっている。 ときには若者を諭すようなチョット良い話もあるのだが、大抵はゲスの極みとしか言いようがないネタばかりである。 絵面がゲスいわけではなく、とにかく発想がヤバいのである。 一体どういう考え方をしたら、こんな酷いネタを思いつくのか…。(褒めてる) まさかこれが少年誌に?と心配になり、掲載誌を調べてみたところ、1987年の「週刊大衆」であった。 なるほど。ヤラセテおじさん赤塚不二夫1わかる
あほえもん2020/05/07赤塚不二夫ワールド炸裂その日暮らしのプータロー一家の生活を、おもしろおかしく描いたまさに赤塚不二夫ワールド炸裂といった感じの作品。 家族全員が仕事を持たないプータローという設定なので、どのキャラも全員ぶっ飛んでる。 食べていく為に、常識では考えられないような方法で金を稼ごうとする家族は、たくましくも可笑しくて仕方なかった。大日本プータロー一家赤塚不二夫1わかる
あほえもん2020/05/06変な漫画ほど記憶に残るとにかく阿部が異常にモテる!という設定の一点突破だったギャグ漫画で、常軌を逸したモテモテぶりが面白かった。連載1話目では、これはラブコメでもなく、ハーレムモノでもなく、ギャグ漫画と気付くまでに少し時間がかかった覚えがある。天然な阿部と、おとなしいツッコミ小林、阿部ファンたちの異常さに「そんなアホな」と笑えてしまう。なんとも変な漫画だったが記憶に残る作品。阿部をどこまでもカッコよく描き、おびただしい数の追っかけファンを描いた作画の力も大きかったと思う。阿部のいる町宮島雅憲 井上菜摘1わかる
あほえもん2020/05/06ネコ人形ニャンダとミミの冒険導入はほぼピノキオ。猫の人形であるニャンダとミミちゃんが命を吹き込まれ、二匹の人形が繰り広げる明るく楽しいギャグ漫画となっている。 赤塚作品において、ネコキャラ中心の作品は安心して読める印象がある。やはりネコ好きだからだろうか。ニャンニャンニャンダ赤塚不二夫
あほえもん2020/05/05赤塚流ロミジュリ?題名は「ロミオとジュリエット」を意識したものだけど内容は「醜いアヒルの子」に近い気がした。 自分をブスだと思っている女の子のところへ、醜いモノが美しく見えてしまうハンサムな青年が現れ、お付き合いをするという設定で、世間とは反対の価値観を、巧妙に笑いに変えてくる手法は流石である。 主役のジュリーがパワフルに動き回り、ロメオはお下品ネタで責め、親父はキ○ガイ発言ばかりブッ込んでくる。 そして、飼い牛のポン助が後半になるにつれ存在感を増し、主役より目立つマスコットに変化する様は、ニャロメやウナギイヌを彷彿とさせるものだった。ロメオとジュリー赤塚不二夫
あほえもん2020/03/04これ本当にジャンプで…これ本当にジャンプで連載してたの?と思うほどギリギリを攻めていた、ヤバめなパロディギャグ漫画。ジョジョラーが大喜びするようなJOJOネタのオンパレードなので時代を経ても笑いが色あせない。作者がジョジョ好きすぎて、ついには作中に麻仁温子という徐倫そっくりの超JOJOマニア女子キャラまで登場させる始末。コイツの放つネタはとにかくマニアックだった。 下品なギャグも多かったが、なんと言ってもパロディのセンスは一級品だったと思う。逆に、元ネタが分からないと面白さは伝わらないかもしれない…。独特のハイテンションとこの絵に耐えられる者のみ手を出すが良い。 https://d2dcan0armyq93.cloudfront.net/photo/odai/400/1dcd755a9bda63847d6813c936d52156_400.jpg太臓もて王サーガ大亜門2わかる
あほえもん2019/12/28不完全な動物たちかわいらしくデフォルメされた動物たちによる、下品なネタ満載のギャグ漫画。 タメになりそうな動物うんちくに下ネタを加えたり、人間界の縮図のような毒のある笑いを見せてくれます。 ゆるキャラみたいなかわいさなのに、やってる事の酷さとのギャップが堪らない! インコンプリートアニマルズ平沢バレンティーノ
あほえもん2019/12/04こんなウーパールーパーはイヤだ(笑)妻に逃げられ単身社畜生活の「よしふみ」と、自宅で飼っているウーパールーパー「からあげ」(メス)のコンビが織り成すコメディ漫画。 飼っているウーパールーパーが、ある日なぜか日本語をペラペラと喋るようになり、主人公はひたすらコイツに振り回されることに。 からあげが、よしふみを小バカにしては毒舌を吐きながらも、怒らせすぎて自分が捨てられないように、ギリギリのところを攻めるのが面白い。 なんだかんだ仲がよくて、ずーっと不毛な会話の掛け合いを見てられるコンビだ。 自虐的で疲れ切った中年サラリーマンにおすすめ。よしふみとからあげ関口かんこ2わかる
あほえもん2019/12/01あくまでもサガワが主役ドラマ化に乗じて作られた特別編。ほうぼうのレビューを見てると賛否両論あるようだ。細かいこと言い出すとキリがない設定だらけなんで文句の一つも言いたくなるけど、どんな形であれ新作が出たことは歓迎したい(と思いたい) 往年のファンは「今日から俺は!!」の世界を引きずりすぎないで、サガワ視点のみに絞って読むべし。ヒーローが現実世界に飛び出してくるような話がありますよね?アレです。ちょいとFGOみたいに三橋と伊藤を召喚して、ワルモノを懲らしめました!っていうノリで読むのがおすすめ。今日から俺は!!~勇者サガワとあの二人編~西森博之
あほえもん2019/11/28デビュー作と大ヒット作を繋ぐものデビュー作の幕張から好きな作家。だが少年ジャンプという雑誌ではアンコントローラブルな存在になってしまったのが木多康昭という漫画家だった。だから今も活躍している講談社に移籍したときは結構嬉しかったのを覚えてる。 週刊少年マガジンでスタートした「泣くようぐいす」も幕張と同じく野球部を舞台とした設定だった。また同じようなノリでいくのか?と思いきや、何かが違う!下ネタとブラックジョーク中心だったのが、なんと次第に真剣に野球し始めるのである。かと思ったら麻雀勝負に移行し、いつものブラックなネタをおり混ぜてくる。その後は、またシリアスな野球活動に戻る。そしてラストはいつものちゃぶ台返し的なオチだ。この構成はのちに生まれる喧嘩商売に受け継がれている。もし最初から真面目な野球マンガとして描き続けてたらその後の作風はどうなってただろう。泣くようぐいす木多康昭