ヤンキー×異世界転生×悪役令嬢!? #1巻応援ヤンキー悪役令嬢 転生天下唯我独尊 赤信号わたるsogor25万を超える構成員を抱える伝説の暴走族「暗永遠熱斗(アントワネット)」の頭である岩馬竜二は、開始3コマ目でいきなりバイク事故により死んでしまいます。 そして気が付くと、かつて妹に読み聞かせしていた絵本に登場する悪役令嬢・エリザに転生してしまっていました。 竜二が転生した場面はちょうどエリザがお姫様であるマリアをスパイ容疑で陥れようとしている瞬間。 しかし竜二は喧嘩っ早いところはありますが元々は曲がったことが嫌いで他人想いな性格。 そんなわけでこの作品は、悪役令嬢・エリザに転生してしまった竜二が、エリザがやろうとしていた悪事を 自分の信念に基づきブッ潰していく様子を描いていく作品です。 作品のベースは竜二もといエリザがその男気のまま突っ走っていくコメディなんですが、悪事を正していく姿には一本芯の通ったものがあり、 また、竜二の妹にまつわる切ないエピソードも描かれていたりとただ笑えるだけではない、いろんな魅力のある作品になっています! 1巻まで読了不朽の名作『塩の街』のコミカライズ作品 #1巻応援塩の街 ~自衛隊三部作シリーズ~ 弓きいろ 有川浩 有川ひろsogor25この作品は『図書館戦争』『阪急電車』『フリーター、家を買う。』などで知られる有川ひろさんのデビュー作である小説『塩の街』のコミカライズ作品です。 舞台は突如発生した「塩害」により関東の人口が3分の1にまでなってしまった日本。 一般的には塩害とは塩分の影響により農作物などに被害が生じることを言いますが、この作品における「塩害」はそれとは全く異なります。 それは、作中で描かれている街中にまるで雪のように塩が積もっていることからも分かると思います。 そんな「塩」に囲まれた東京で生きる女子高生の小笠原真奈と、彼女と共に暮らす秋庭高範の2人を描いていくのがこの作品です。 『自衛隊三部作』と呼ばれるシリーズの1作目に数えられるこの作品は、ミリタリー要素や「塩害」の正体にまつわるSF的な要素も織り交ぜつつ、真奈と秋庭の2人に訪れる数々の出会いと別れを通して変化する2人の関係性を描いていく、崩壊寸前の世界で育まれる純粋な愛の物語です。 原作を読んだことのない人はもちろんですが、"塩"の描写がビジュアライズされるだけで世界観の理解度がグッと高まるため、原作既読の人にもおススメしたい作品です! ※ ちなみにこの作品のWikipediaには「塩害」や物語全体のネタバレが書かれているので、作品を楽しみたい方はWikipediaを見る前に作品を読むようにしてください(笑) 1巻まで読了あらすじを見ずに読むこと推奨! #1巻応援死神探偵エルリアの解 海冬レイジ かんざきももたsogor25ブラック企業に勤める南寺ユウはある日、会社で起きた殺人事件の容疑者となってしまいます。 そこに現れたのは自らを「名探偵」と名乗る少女・エルリア。 彼女の活躍により真犯人を見つけ出すことができたユウは、エルリアに誘われる形で彼女の家の執事として働くことになります。 …というのが一話前半の大まかなあらすじなんですが、実はこの内容は作品紹介ページにある「公式のあらすじ」の内容とは全く異なります。 その理由は一話の最後十数ページを読めば分かるのですが、そこまで読むと物語の見え方がガラッと変わってしまいます。 そのため、可能であれば公式のあらすじを読む前に1話の試し読みを読むことをお勧めします! もちろん作品全体としても一話の出オチというわけではなく、二話以降でユウは最善の未来を引き寄せるために、探偵であるはずのエルリアが"殺人事件に遭遇しないように"奮闘することになります。 果たしてそれはどういう意味なのか、それはぜひ作品を読んで確かめてみてください!自殺未遂から突如舞い込んだ結婚生活、しかしそこには"ウラ"がある #1巻応援わたしの契約結婚にはウソがある。 タナカトモ 諸星サロsogor25主人公の18歳の女性・門司ヨウコは、幼い頃に親に捨てられた上に養護施設でも学校でも見た目がブサイクだからといじめを受け、おまけに仕事もお金もなく、人生二限界を感じ自殺しようとしていました。 そんな彼女を助けたのが通りがかりの謎のお金持ちのイケメン男性・霧原鑑。 彼はヨウコに「死ぬくらいなら僕と結婚しよう」とまさかの提案をしてきます。 生まれて初めて人に優しくされたヨウコは鑑の"プロポーズ"を受けることになるのですが、鑑から1つだけ結婚の"条件"を提示されます それが、「鑑の理想の顔になるために美容整形を受けること」。 ヨウコは怪しい話だと思いながらも、もともと死のうとしてた所に舞い込んだ話のため、鑑の条件を受け入れ、美容整形を受けた上で彼と結婚することになります。 しかし、彼女が整形した「鑑の理想の顔」にはある秘密がありました。 それをヨウコはテレビ番組を見ているときに偶然知ることになります。 テレビに映し出されたのは、ヨウコが整形した「鑑の理想の顔」と全く同じ顔、そしてそれは10年前に顔を切り取られた変死体で発見された被害者の顔だったのです。 この導入の時点で物語に引き込まれるのですが、マンガとしての見せ方も上手く、2話以降も読みたくなるような力があります。 そして2話以降も、2人の結婚生活の日常的な部分も描きつつミステリー要素の深堀りもあるという絶妙なバランスで展開していくので、「契約結婚のウソ」の部分はもちろん、物語全体を見ても楽しめる内容になっています。 1巻まで読了妻を亡くした男性が出会ったのは"人魚"を名乗る少女 #1巻応援海の底で君と死ねたら【電子単行本版】 野崎アユsogor25自殺を試みるも最後の最後で躊躇いが生まれ、失敗を繰り返す日々を過ごしていました そんなある日、仕事帰りにふと亡き妻にプロポーズした"人魚伝説"のある海を訪れた省吾は、岩場から足を滑らせてそのまま海に落ちてしまいます。 沈みゆく中で一瞬b死を覚悟した省吾でしたが、そんな彼を謎の少女が助け出します。 渚と名乗ったその少女は自身のことを"人魚"だと言い、人間の世界を見てみたいからデートをしてほしいと省吾に申し出ます。 そこから、省吾と渚の不思議な逢瀬が始まります。 渚と過ごす時間に心を癒やされながらも亡き妻への思いが心に残り続ける省吾と、省吾との時間を純粋に楽しみつつも時折影のある表情を見せる渚。 2人が何度も同じ時を過ごすうちに渚の本当の姿が明らかになり2人の物語は佳境を迎えます。 1巻完結で2人の関係性が丁寧に描かれ、最後には美しい結末へと辿り着く物語です。緩やかに眠りゆく世界を旅する少年 #1巻応援星旅少年 坂月さかなsogor25人々を"覚めない眠り"につかせてしまう毒を放つ「トビアスの木」という植物が宇宙全体に広まってしまった世界。 この作品はそんな世界を舞台に、各地に残された文化を記録・保存する企業に所属する「登録ナンバー303」と呼ばれる少年が星々を巡る様子を描く"宇宙の旅の記録"の物語です。 「トビアスの木」の毒により"覚めない眠り"についてしまった人間は、最後にはその人自身が「トビアスの木」に変わってしまい、その木には元の人間の記憶が詰まった赤い実が成るといいます。 そんな「トビアスの木」と共存しながら"緩やかに眠りゆく世界"で生きる人々を、優しくおだやかに、だけど少しの切なさを交えながら描かれます。 また、星々を旅する「登録ナンバー303」にはとある秘密があり、彼のミステリアスな雰囲気と各地の人々との交流も魅力的に描かれている作品です。 1巻まで読了忘れ去られようとしている"学校の怪談"をプロデュース! #1巻応援学校の推せる怪談 井上とさずsogor25誰もが一度は聞いたことがある「学校の七不思議」。 しかし、その七不思議の元となる怪異たちは、人間たちがウワサを信じてくれないと消えてしまう存在です。 この作品の舞台である九景(くげ)高校の七不思議のひとつである"イヌ人間"は、まさに生徒たちに忘れ去られようとしている怪異でした。 そんな"イヌ人間"の目の前に現れたのが2年C組の転校生・その名も「五寸釘子」。 彼女は"イヌ人間"に関するちょっと変わったウワサを流して、生徒たちの興味を引くことに成功していました。 そのウワサをというのが《夜な夜な教室で「わん子」という"イヌ人間"の撮影会が開かれる》というウワサ。 こうして「推し怪異」という新たな形で復活を遂げた"イヌ人間"改め「わん子」と、わん子だけに飽き足らず様々な怪異を「推し怪異」としてプロデュースしていく釘子の様子を描く、オカルトマンガなのに読むとニコニコになれる作品です!少女の数奇な運命と、"ならずもの"たちの複雑な人間模様 #1巻応援ならずもの恋慕 やまだはるかsogor25主人公の17歳の少女・迫田つむぎは、死んだ母親の作っていた1000万円もの借金を背負わされ、高校にも通わずにバイトで食い繋ぐ日々を過ごしていました。 そんな彼女の唯一の癒しとなっていたのが、彼女が思いを寄せる隣人・白樫善の存在。 しかし実は彼の正体はつむぎを見守るために派遣された神波組というヤクザの幹部でした というのもつむぎの母親は神波組の組長の愛人で、つむぎは組長の唯一の血の繋がりのある子どもだったのです。 その組長もすでに亡くなっており、つむぎは組長代理だという男から、会ったこともない組の若頭と結婚してほしいと頼まれてしまいます。 この作品は、その若頭との結婚を承諾することで、神波組の人間として善のそばにいることを望んだつむぎと、 つむぎの幸せを純粋に願いながらも、ただの親愛以上の異常な執着を見せる善、 そして後に現れるつむぎの結婚相手となる若頭・内海武虎などの登場人物が紡ぐ、複雑な人間模様を描いていくラブロマンスです。 1巻まで読了気になるあの子は、前髪で目を隠してる #1巻応援如月さんは眼光炯々 紫良河みあびsogor25高校2年生の佐藤くんは、隣の席の如月さんのことが気になっていました。 というのも、彼女は前髪がすごく長く、素顔が見えない状態だったので、彼女の素顔を見たことがなかったのです。 そんなある日、2人が話しているときに偶然、佐藤くんは如月さんの素顔を見てしまいます。 如月さんは「目つきが悪くて顔を見られたくない」から前髪で隠していたというのですが、佐藤くんは彼女の目を素直にカッコいいと思ったのでした。 この作品はそんな2人を描くラブコメ作品です。 顔を隠しているせいでミステリアスな雰囲気を醸し出していますが、 少し気弱で優しい性格の如月さん そんな彼女の2つの意味での"素顔"に触れた佐藤くんが、彼女と少しずつ仲良くなっていく様子が描かれる、初々しさの溢れる作品です。 1巻応援広告代理店に勤める女性が出会ったのは"テキサスホールデムポーカー" #1巻応援クイーンシャムロック トラ太郎sogor25この作品は大手広告代理店に務める高坂みつばが、会社の飲み会の二次会で偶然入ったカジノバーでテキサスホールデムポーカーと出会う物語です。 みつばの持つ大きな特徴が、めちゃくちゃ数字に強いということ。 その強さは初めてのポーカーのプレイ中に「最初に配られた2枚がペアである確率」を一瞬で計算できてしまうほど。 その数字の強さと持ち前の負けず嫌いさでポーカーの魅力にハマっていき、その過程で少しずつ、ポーカーで勝つために数字以外に大切なことを知っていきます そして、この物語における重要な要素の1つが彼女の上司・剣崎拓海の存在です。 職場でも有能な彼でしたが実はその界隈では有名なポーカープレイヤーで、物語の途中でプロのポーカープレイヤーになるために会社を辞めることになります。 その経緯からも彼の存在は、ポーカープレイヤーとしてだけではなく、職場の上司としても大きな影響を与えることになります ということでこの作品は、みつばがポーカープレイヤーとして成長していく姿と、拓海が辞めたあとの会社でみつばが社会人として成長していく姿、その両方を描いていく作品で、そのためポーカーが好きな人にも未経験の人にも刺さる熱量を持っている作品です。 1巻まで読了星座の名にまつわる"星獣"を探す旅に出る少女の物語 #1巻応援星使いセレナ LEN[A-7] LENA[A-7]sogor25ティコという街には星座に関わる名前にちなんだ不思議な力を持つ「星獣」と、星獣たちの力を呼び起こすことのできる星使いが共に暮らしていました。 しかし、ある日、そんな街を謎の災厄が襲い、星獣たちが世界各地に飛ばされてしまいました。 この作品は、その災厄を逃れていた星使いの少女・セレナが、唯一街に残ったポンプ座の星獣・アントリアとともに星獣を探す旅に出るという物語です 世界中に飛ばされてしまった星獣たちは、その不思議な力を使って飛ばされた先々でいろんな事件を起こしていました。 そんな事件の数々がセレナの前に立ちはだかるのですが、最初はアントリアの力を、そして途中からは助けた他の星獣の力を借りながら少しずつ星獣たちを取り戻していきます。 この作品はそんな星獣の不思議な力と冒険が入り乱れる王道ファンタジーです! 1巻まで読了奇想天外なキャラクターたちが紡ぎだす美しい結末 #1巻応援無抵抗主義 乃原美隆sogor25この作品は、『フィール・ヤング』で掲載された読み切り3作品を収録した短編集です 3本の物語に共通しているのは、登場人物がみんな一筋縄ではいかない型破りなキャラクターということです。 例えば表題作である『無抵抗主義』の主人公は、来るもの拒まずの"無抵抗主義"の考え方が行き過ぎた結果、20人もの女性と付き合っている時坂真也という男子大学生です。 そんな彼の身を案じた幼なじみが彼をある女性の元に連れていきます。 それが"西棟の魔女"という異名のついた薬学部の先輩・小津叶絵。 彼女は自身で作った謎の薬を使い、時坂の彼女全員から"彼の記憶を消して"しまいます。 といった感じで、ともすればファンタジーのような、現実感を感じられないかもしれないストーリーとぶっ飛んだキャラクターで作品が展開していくのですが、物語の最後にはそれら全てに綺麗に辻褄の合った、強いカタルシスを与える美しい結末が待っています。 この感動はそれぞれの物語を最後まで読まないと味わえないので、試し読みなどではなく、騙されたと思って単行本を買って作品を読んでみてほしい、そんな短編集です。 « First ‹ Prev … 7 8 9 10 11 12 13 14 15 … Next › Last » もっとみる
ヤンキー×異世界転生×悪役令嬢!? #1巻応援ヤンキー悪役令嬢 転生天下唯我独尊 赤信号わたるsogor25万を超える構成員を抱える伝説の暴走族「暗永遠熱斗(アントワネット)」の頭である岩馬竜二は、開始3コマ目でいきなりバイク事故により死んでしまいます。 そして気が付くと、かつて妹に読み聞かせしていた絵本に登場する悪役令嬢・エリザに転生してしまっていました。 竜二が転生した場面はちょうどエリザがお姫様であるマリアをスパイ容疑で陥れようとしている瞬間。 しかし竜二は喧嘩っ早いところはありますが元々は曲がったことが嫌いで他人想いな性格。 そんなわけでこの作品は、悪役令嬢・エリザに転生してしまった竜二が、エリザがやろうとしていた悪事を 自分の信念に基づきブッ潰していく様子を描いていく作品です。 作品のベースは竜二もといエリザがその男気のまま突っ走っていくコメディなんですが、悪事を正していく姿には一本芯の通ったものがあり、 また、竜二の妹にまつわる切ないエピソードも描かれていたりとただ笑えるだけではない、いろんな魅力のある作品になっています! 1巻まで読了不朽の名作『塩の街』のコミカライズ作品 #1巻応援塩の街 ~自衛隊三部作シリーズ~ 弓きいろ 有川浩 有川ひろsogor25この作品は『図書館戦争』『阪急電車』『フリーター、家を買う。』などで知られる有川ひろさんのデビュー作である小説『塩の街』のコミカライズ作品です。 舞台は突如発生した「塩害」により関東の人口が3分の1にまでなってしまった日本。 一般的には塩害とは塩分の影響により農作物などに被害が生じることを言いますが、この作品における「塩害」はそれとは全く異なります。 それは、作中で描かれている街中にまるで雪のように塩が積もっていることからも分かると思います。 そんな「塩」に囲まれた東京で生きる女子高生の小笠原真奈と、彼女と共に暮らす秋庭高範の2人を描いていくのがこの作品です。 『自衛隊三部作』と呼ばれるシリーズの1作目に数えられるこの作品は、ミリタリー要素や「塩害」の正体にまつわるSF的な要素も織り交ぜつつ、真奈と秋庭の2人に訪れる数々の出会いと別れを通して変化する2人の関係性を描いていく、崩壊寸前の世界で育まれる純粋な愛の物語です。 原作を読んだことのない人はもちろんですが、"塩"の描写がビジュアライズされるだけで世界観の理解度がグッと高まるため、原作既読の人にもおススメしたい作品です! ※ ちなみにこの作品のWikipediaには「塩害」や物語全体のネタバレが書かれているので、作品を楽しみたい方はWikipediaを見る前に作品を読むようにしてください(笑) 1巻まで読了あらすじを見ずに読むこと推奨! #1巻応援死神探偵エルリアの解 海冬レイジ かんざきももたsogor25ブラック企業に勤める南寺ユウはある日、会社で起きた殺人事件の容疑者となってしまいます。 そこに現れたのは自らを「名探偵」と名乗る少女・エルリア。 彼女の活躍により真犯人を見つけ出すことができたユウは、エルリアに誘われる形で彼女の家の執事として働くことになります。 …というのが一話前半の大まかなあらすじなんですが、実はこの内容は作品紹介ページにある「公式のあらすじ」の内容とは全く異なります。 その理由は一話の最後十数ページを読めば分かるのですが、そこまで読むと物語の見え方がガラッと変わってしまいます。 そのため、可能であれば公式のあらすじを読む前に1話の試し読みを読むことをお勧めします! もちろん作品全体としても一話の出オチというわけではなく、二話以降でユウは最善の未来を引き寄せるために、探偵であるはずのエルリアが"殺人事件に遭遇しないように"奮闘することになります。 果たしてそれはどういう意味なのか、それはぜひ作品を読んで確かめてみてください!自殺未遂から突如舞い込んだ結婚生活、しかしそこには"ウラ"がある #1巻応援わたしの契約結婚にはウソがある。 タナカトモ 諸星サロsogor25主人公の18歳の女性・門司ヨウコは、幼い頃に親に捨てられた上に養護施設でも学校でも見た目がブサイクだからといじめを受け、おまけに仕事もお金もなく、人生二限界を感じ自殺しようとしていました。 そんな彼女を助けたのが通りがかりの謎のお金持ちのイケメン男性・霧原鑑。 彼はヨウコに「死ぬくらいなら僕と結婚しよう」とまさかの提案をしてきます。 生まれて初めて人に優しくされたヨウコは鑑の"プロポーズ"を受けることになるのですが、鑑から1つだけ結婚の"条件"を提示されます それが、「鑑の理想の顔になるために美容整形を受けること」。 ヨウコは怪しい話だと思いながらも、もともと死のうとしてた所に舞い込んだ話のため、鑑の条件を受け入れ、美容整形を受けた上で彼と結婚することになります。 しかし、彼女が整形した「鑑の理想の顔」にはある秘密がありました。 それをヨウコはテレビ番組を見ているときに偶然知ることになります。 テレビに映し出されたのは、ヨウコが整形した「鑑の理想の顔」と全く同じ顔、そしてそれは10年前に顔を切り取られた変死体で発見された被害者の顔だったのです。 この導入の時点で物語に引き込まれるのですが、マンガとしての見せ方も上手く、2話以降も読みたくなるような力があります。 そして2話以降も、2人の結婚生活の日常的な部分も描きつつミステリー要素の深堀りもあるという絶妙なバランスで展開していくので、「契約結婚のウソ」の部分はもちろん、物語全体を見ても楽しめる内容になっています。 1巻まで読了妻を亡くした男性が出会ったのは"人魚"を名乗る少女 #1巻応援海の底で君と死ねたら【電子単行本版】 野崎アユsogor25自殺を試みるも最後の最後で躊躇いが生まれ、失敗を繰り返す日々を過ごしていました そんなある日、仕事帰りにふと亡き妻にプロポーズした"人魚伝説"のある海を訪れた省吾は、岩場から足を滑らせてそのまま海に落ちてしまいます。 沈みゆく中で一瞬b死を覚悟した省吾でしたが、そんな彼を謎の少女が助け出します。 渚と名乗ったその少女は自身のことを"人魚"だと言い、人間の世界を見てみたいからデートをしてほしいと省吾に申し出ます。 そこから、省吾と渚の不思議な逢瀬が始まります。 渚と過ごす時間に心を癒やされながらも亡き妻への思いが心に残り続ける省吾と、省吾との時間を純粋に楽しみつつも時折影のある表情を見せる渚。 2人が何度も同じ時を過ごすうちに渚の本当の姿が明らかになり2人の物語は佳境を迎えます。 1巻完結で2人の関係性が丁寧に描かれ、最後には美しい結末へと辿り着く物語です。緩やかに眠りゆく世界を旅する少年 #1巻応援星旅少年 坂月さかなsogor25人々を"覚めない眠り"につかせてしまう毒を放つ「トビアスの木」という植物が宇宙全体に広まってしまった世界。 この作品はそんな世界を舞台に、各地に残された文化を記録・保存する企業に所属する「登録ナンバー303」と呼ばれる少年が星々を巡る様子を描く"宇宙の旅の記録"の物語です。 「トビアスの木」の毒により"覚めない眠り"についてしまった人間は、最後にはその人自身が「トビアスの木」に変わってしまい、その木には元の人間の記憶が詰まった赤い実が成るといいます。 そんな「トビアスの木」と共存しながら"緩やかに眠りゆく世界"で生きる人々を、優しくおだやかに、だけど少しの切なさを交えながら描かれます。 また、星々を旅する「登録ナンバー303」にはとある秘密があり、彼のミステリアスな雰囲気と各地の人々との交流も魅力的に描かれている作品です。 1巻まで読了忘れ去られようとしている"学校の怪談"をプロデュース! #1巻応援学校の推せる怪談 井上とさずsogor25誰もが一度は聞いたことがある「学校の七不思議」。 しかし、その七不思議の元となる怪異たちは、人間たちがウワサを信じてくれないと消えてしまう存在です。 この作品の舞台である九景(くげ)高校の七不思議のひとつである"イヌ人間"は、まさに生徒たちに忘れ去られようとしている怪異でした。 そんな"イヌ人間"の目の前に現れたのが2年C組の転校生・その名も「五寸釘子」。 彼女は"イヌ人間"に関するちょっと変わったウワサを流して、生徒たちの興味を引くことに成功していました。 そのウワサをというのが《夜な夜な教室で「わん子」という"イヌ人間"の撮影会が開かれる》というウワサ。 こうして「推し怪異」という新たな形で復活を遂げた"イヌ人間"改め「わん子」と、わん子だけに飽き足らず様々な怪異を「推し怪異」としてプロデュースしていく釘子の様子を描く、オカルトマンガなのに読むとニコニコになれる作品です!少女の数奇な運命と、"ならずもの"たちの複雑な人間模様 #1巻応援ならずもの恋慕 やまだはるかsogor25主人公の17歳の少女・迫田つむぎは、死んだ母親の作っていた1000万円もの借金を背負わされ、高校にも通わずにバイトで食い繋ぐ日々を過ごしていました。 そんな彼女の唯一の癒しとなっていたのが、彼女が思いを寄せる隣人・白樫善の存在。 しかし実は彼の正体はつむぎを見守るために派遣された神波組というヤクザの幹部でした というのもつむぎの母親は神波組の組長の愛人で、つむぎは組長の唯一の血の繋がりのある子どもだったのです。 その組長もすでに亡くなっており、つむぎは組長代理だという男から、会ったこともない組の若頭と結婚してほしいと頼まれてしまいます。 この作品は、その若頭との結婚を承諾することで、神波組の人間として善のそばにいることを望んだつむぎと、 つむぎの幸せを純粋に願いながらも、ただの親愛以上の異常な執着を見せる善、 そして後に現れるつむぎの結婚相手となる若頭・内海武虎などの登場人物が紡ぐ、複雑な人間模様を描いていくラブロマンスです。 1巻まで読了気になるあの子は、前髪で目を隠してる #1巻応援如月さんは眼光炯々 紫良河みあびsogor25高校2年生の佐藤くんは、隣の席の如月さんのことが気になっていました。 というのも、彼女は前髪がすごく長く、素顔が見えない状態だったので、彼女の素顔を見たことがなかったのです。 そんなある日、2人が話しているときに偶然、佐藤くんは如月さんの素顔を見てしまいます。 如月さんは「目つきが悪くて顔を見られたくない」から前髪で隠していたというのですが、佐藤くんは彼女の目を素直にカッコいいと思ったのでした。 この作品はそんな2人を描くラブコメ作品です。 顔を隠しているせいでミステリアスな雰囲気を醸し出していますが、 少し気弱で優しい性格の如月さん そんな彼女の2つの意味での"素顔"に触れた佐藤くんが、彼女と少しずつ仲良くなっていく様子が描かれる、初々しさの溢れる作品です。 1巻応援広告代理店に勤める女性が出会ったのは"テキサスホールデムポーカー" #1巻応援クイーンシャムロック トラ太郎sogor25この作品は大手広告代理店に務める高坂みつばが、会社の飲み会の二次会で偶然入ったカジノバーでテキサスホールデムポーカーと出会う物語です。 みつばの持つ大きな特徴が、めちゃくちゃ数字に強いということ。 その強さは初めてのポーカーのプレイ中に「最初に配られた2枚がペアである確率」を一瞬で計算できてしまうほど。 その数字の強さと持ち前の負けず嫌いさでポーカーの魅力にハマっていき、その過程で少しずつ、ポーカーで勝つために数字以外に大切なことを知っていきます そして、この物語における重要な要素の1つが彼女の上司・剣崎拓海の存在です。 職場でも有能な彼でしたが実はその界隈では有名なポーカープレイヤーで、物語の途中でプロのポーカープレイヤーになるために会社を辞めることになります。 その経緯からも彼の存在は、ポーカープレイヤーとしてだけではなく、職場の上司としても大きな影響を与えることになります ということでこの作品は、みつばがポーカープレイヤーとして成長していく姿と、拓海が辞めたあとの会社でみつばが社会人として成長していく姿、その両方を描いていく作品で、そのためポーカーが好きな人にも未経験の人にも刺さる熱量を持っている作品です。 1巻まで読了星座の名にまつわる"星獣"を探す旅に出る少女の物語 #1巻応援星使いセレナ LEN[A-7] LENA[A-7]sogor25ティコという街には星座に関わる名前にちなんだ不思議な力を持つ「星獣」と、星獣たちの力を呼び起こすことのできる星使いが共に暮らしていました。 しかし、ある日、そんな街を謎の災厄が襲い、星獣たちが世界各地に飛ばされてしまいました。 この作品は、その災厄を逃れていた星使いの少女・セレナが、唯一街に残ったポンプ座の星獣・アントリアとともに星獣を探す旅に出るという物語です 世界中に飛ばされてしまった星獣たちは、その不思議な力を使って飛ばされた先々でいろんな事件を起こしていました。 そんな事件の数々がセレナの前に立ちはだかるのですが、最初はアントリアの力を、そして途中からは助けた他の星獣の力を借りながら少しずつ星獣たちを取り戻していきます。 この作品はそんな星獣の不思議な力と冒険が入り乱れる王道ファンタジーです! 1巻まで読了奇想天外なキャラクターたちが紡ぎだす美しい結末 #1巻応援無抵抗主義 乃原美隆sogor25この作品は、『フィール・ヤング』で掲載された読み切り3作品を収録した短編集です 3本の物語に共通しているのは、登場人物がみんな一筋縄ではいかない型破りなキャラクターということです。 例えば表題作である『無抵抗主義』の主人公は、来るもの拒まずの"無抵抗主義"の考え方が行き過ぎた結果、20人もの女性と付き合っている時坂真也という男子大学生です。 そんな彼の身を案じた幼なじみが彼をある女性の元に連れていきます。 それが"西棟の魔女"という異名のついた薬学部の先輩・小津叶絵。 彼女は自身で作った謎の薬を使い、時坂の彼女全員から"彼の記憶を消して"しまいます。 といった感じで、ともすればファンタジーのような、現実感を感じられないかもしれないストーリーとぶっ飛んだキャラクターで作品が展開していくのですが、物語の最後にはそれら全てに綺麗に辻褄の合った、強いカタルシスを与える美しい結末が待っています。 この感動はそれぞれの物語を最後まで読まないと味わえないので、試し読みなどではなく、騙されたと思って単行本を買って作品を読んでみてほしい、そんな短編集です。
万を超える構成員を抱える伝説の暴走族「暗永遠熱斗(アントワネット)」の頭である岩馬竜二は、開始3コマ目でいきなりバイク事故により死んでしまいます。 そして気が付くと、かつて妹に読み聞かせしていた絵本に登場する悪役令嬢・エリザに転生してしまっていました。 竜二が転生した場面はちょうどエリザがお姫様であるマリアをスパイ容疑で陥れようとしている瞬間。 しかし竜二は喧嘩っ早いところはありますが元々は曲がったことが嫌いで他人想いな性格。 そんなわけでこの作品は、悪役令嬢・エリザに転生してしまった竜二が、エリザがやろうとしていた悪事を 自分の信念に基づきブッ潰していく様子を描いていく作品です。 作品のベースは竜二もといエリザがその男気のまま突っ走っていくコメディなんですが、悪事を正していく姿には一本芯の通ったものがあり、 また、竜二の妹にまつわる切ないエピソードも描かれていたりとただ笑えるだけではない、いろんな魅力のある作品になっています! 1巻まで読了