主人公の17歳の少女・迫田つむぎは、死んだ母親の作っていた1000万円もの借金を背負わされ、高校にも通わずにバイトで食い繋ぐ日々を過ごしていました。
そんな彼女の唯一の癒しとなっていたのが、彼女が思いを寄せる隣人・白樫善の存在。
しかし実は彼の正体はつむぎを見守るために派遣された神波組というヤクザの幹部でした
というのもつむぎの母親は神波組の組長の愛人で、つむぎは組長の唯一の血の繋がりのある子どもだったのです。

その組長もすでに亡くなっており、つむぎは組長代理だという男から、会ったこともない組の若頭と結婚してほしいと頼まれてしまいます。

この作品は、その若頭との結婚を承諾することで、神波組の人間として善のそばにいることを望んだつむぎと、
つむぎの幸せを純粋に願いながらも、ただの親愛以上の異常な執着を見せる善、
そして後に現れるつむぎの結婚相手となる若頭・内海武虎などの登場人物が紡ぐ、複雑な人間模様を描いていくラブロマンスです。

1巻まで読了

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やまだはるか短編集 うもれてきえた

やまだはるか短編集 うもれてきえた

親子の哀しさを描ききった表題作「うもれてきえた」をはじめ、江戸に生きる化け狐と男の友情を描いた「化け物が一匹」、中東風ファンタジー・コメディー「アシュラフ王子の側近」など、読み手の心刺す物語を次々と生み出し続ける、恐るべき10代・やまだはるか。新人賞受賞作「チャオの花婿」を含む、短編5作を収録。人間とは、かくも美しく、優しく、そして哀しい――。

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