たか
たか
1年以上前
『小学生歯みがき習慣ポスターコンクール』で世間をザワつかせまくった茶んた先生の待望の新連載。全ページニッコニコで読んじゃいました。これが毎週金曜日に読めるなんて加点100だぜ〜!! https://shonenjumpplus.com/episode/4856001361458130011 フィクションでお馴染みの「主人公の両肩でワーワー言ってくる天使と悪魔」を物理でやってるのがこれ。天使と悪魔が人間界に来て、人間代表・サッちゃんの善行を天使が加点、悪行を悪魔が減点して人類滅亡の是非を決めるというお話。 小気味よく繰り返される小さいボケとツッコミがたまらないです!!悪魔さんも天使さんも頭でっかちじゃなくて俗っぽさがあるとこが好感持てます。 天使と悪魔の2人を振り回して両親のために苺大福を探していたクソガキサッちゃんですが、苺大福を渡しに行った場所が予想外で、悪魔さんが「遠出して親を心配させる -5」というメモを破いていたところで胸がギュッと締め付けられました。 「親孝行は生きているうちにしかできない」とはよく聞きますが、親不孝だって親が生きていてくれなきゃできないんだな…。 考えてみると、他人だった大人と子どもが集まって暮らすことになるのは今バチボコ人気のSPY×FAMILYと同じなのですが、読んでいる間は全く似てるなんて思いませんでした。こんなに全く違う印象を与えられるのすごい。 こういうほのぼの笑えるお話が金曜日に読めるのホントありがたいです。これから毎週楽しみ!!
名無し
1年以上前
少年時代をカナダで暮らしてきた大江縁(ユカリ・男子) は8年ぶりに日本へ帰国して高校に入学。 帰国子女でありながらどちらかというと おとなしくてパッとしない縁だったが 強引に書道部に勧誘されて入部することに。 習字すら知らず筆など握った事もなかったのに。 さらに女子柔道界期待の星の望月結希(ユキ・女子)の 背負い投げに巻き込まれたことで、 結果、望月も書道部に巻き込むことに。 個性的な先輩たちや仲間や教師に導かれ 自分の気持ちや資質に目覚めていった縁は 書道の道にどんどん分け入っていくことになって・・ 「帯をギュッとね!」でニューウェーブ柔道漫画を 描いた河合克敏先生が柔道、競艇の次に 漫画で手掛けたのが「書道」の世界。 「帯ギュ」でそれまでにない明るく厳しい柔道漫画を 描いた河合先生でも「書道」が舞台の漫画ってのは 流石に盛り上げにくいのではないかとも 思いながら読み進めたけれど、杞憂でした。 地味で難しく暗い?イメージのある?書道すら 河合先生は明るく楽しく面白く描いてくれていました。 シリアスな話の合間にも適度にユーモアも入ってきて、 それでいて物語が脱線したり判りにくくなることもなく スムーズに話が展開していくのが本当に上手いです。 それでもやはり書道に関する説明や蘊蓄も膨大なので 読むのが大変な部分もありますが・・ それでも読み進めてしまう面白さがありました。 実際の書道作品を漫画の中に取り入れたり、 しかもそれが単なる説明や引用としてだけでなく ストーリの中に組み込んであったり、 しかもそれが読者参加のコラボだったり、 漫画の手法としても凄い部分があるなあとも思いました。
少年時代をカナダで暮らしてきた大江縁(ユカリ・男子)
は8年ぶりに日本へ帰国して高校に入学。...
六文銭
六文銭
1年以上前
引きこもりの兄、要介護の母、アル中の父、モラハラ気質でバツイチの姉。 そして、都落ちして絶賛失業中の主人公。 この時点で濃度マシマシな家族構成だが、主人公が実家に帰省したところから始まる本作。 田舎出身の自分的には、あながち非現実的とも言えないのが、興味をそそりました。 言葉は一切発しないが、謎の存在感がある兄を軸に物語は展開されるのですが、冒頭でその兄が通り魔殺人を犯している夢を主人公がみていて、それが全話通して、こびりついて離れないんですよね。 兄の容姿も、ちびまる子の永沢くん(玉ねぎ)みたいに一見ギャグっぽい感じなのですが、この最初の光景のせいで逆に狂気すら覚えます。 ところどころ、例えばキャベツを部屋で千切りしてたり(それに血がついていたり)、主人公の同級生(女性)の名札でいかがわしいことしたり、狂気じみたことをしているので、あながち間違いではないのですが、それ以上のことをしそうな雰囲気が、常にある。 引きこもりかつ無口ってのが、否が応でも、その手の妄想をかきたてます。 似たように、父親もヤバいし、唯一家族の中でまともだと思った母親も、意外とキレてやらかすから、もうザワつきっぱなしです。 家族からみたら当たり前だったことが、世間では当たり前じゃないことって少なからずあると思うのですが、それを実際にありそうな絶妙なラインで、まざまざと見せつけられている、そんな作品です。 家族を再構築していく話なのか、それとも崩壊していく話なのか、ぜひ見届けたいです。