名無し
1年以上前
ラスト10ページ、読みたい(笑) 武藤ってレスラーとしては間違いなく天才だと思う。 実力もあって華もあった。経営者としてはチョット? 一定の評価もされているけれど、それでも馬場猪木や力道山、 下手すりゃ大仁田よりも世間からは知られていないかも 知れないので、是非とも漫画でも名を挙げてほしい。 はたして漫画でどれくらいネタにされているかわからないが、 ・選手大量離脱で困窮していた新日本で三銃士として抜擢され  一気にスターダムへ ・前田にも忌憚なく文句を言い殴り合って判りあって、  旅館の庭で裸で酒を酌み交わす ・長州とも仲良くなり、六本木アマンド前で待ち合わせて飲みに ・アメリカでG・ムタとしてトップで活躍 ・イケメンレスラーだったが一方頭頂部の薄さが危惧されていた。  するとあっさりスキンヘッドに。 ・柔道の実績、格闘技戦参戦などもありながらエンタメ思考。 ・SWSやNWOなどの選択肢をスルーしておきながら  結局は全日本移籍というトンデモ決断をして・・・ 漫画ネタには事欠かないキャラだと思うのだが。 みのもけんじ先生がどう武藤を描いているか是非読んでみたいです。
兎来栄寿
兎来栄寿
1年以上前
池田理代子さんと言えば『ベルサイユのばら』や『オルフェウスの窓』などが圧倒的に有名ですが、短編でも優れた作品がいくつもあります。 この『ウエディング・ドレス』も正にそのひとつ。 改めて今読み返すと、 「あんたのおにいさんも…30を2つすぎて独身なんてさ 変わってるわよ」 といった台詞には世の流れを痛切に感じずにはいられません。この時代に生まれていたらますます肩身の狭い思いをしただろう、と感じる独身貴族の方も少なくないのではないでしょうか。 一方で、主人公である30年以上も仕事に生きてきた女性の葛藤は今を生きる私たちにも強く響きます。彼女は周りの人々が次々に結婚をしていくことで、自分は仕事に生きているんだから良いんだと体裁を繕いながらも、実際には深く傷付いていきます。そのことを、無邪気な笑顔で幸せになることで無自覚に持たざる者に負わせる気持ちを「見えない刃による暴力」と的確に可視化していることが凄いです。30年以上一度だって男に「愛してる」と言われたこともない、と嘆く彼女の痛切な叫びは胸を抉ります。 しかし、当時は自分の周りの世界はまだ狭いものでしたが、今はSNS全盛の時代で、近くもない人の無邪気な幸福が無限に見えてしまう世界です。これは、自分から無限の刃に傷付けられにいくようなものかもしれないと考えると、そら恐ろしくなります。 なお、本作の主人公はある過ちを犯しながらも、最後に自分の支えになるのは自分がこれまで人生を賭して頑張ってきた仕事とその成果となります。これは非常に熱い部分であり、今仕事を必死で頑張っている人にとってエールになるかもしれません。 「女性の自立」を多様な作品で描いてきた池田理代子さんの、ある意味では真髄のような一作です。