なおなお
1年以上前
確実に物語のクライマックスに向けて整えられている回、という感じがした。
心は89年のさつきが現代のさつきとは別人であることに気付く。
田中家の火事は不審であること、
佐野信吾、和子が「加藤信也」の特徴を持った人物に会ったこと、しかしさつき情報では親戚はいないこと。
どんどん主人公サイドに情報が整理されてゆく。
そして遂に加藤家の家宅捜査。そういう形を取ってはいないとはいえ、そういうシーンは無理かなと思っていたので非常にうれしい。
雑然としているが、目に留まったのはまず、人骨標本と「血管系」の図表。この種のことに関心がある人でも、あえて個人で買う人はいないと思う。つまり、これを持っているということは、みきおの父親は医者だったのではないかと思えてしまう。ならばいろいろな薬品についての情報、本を遺していてみきおがそれを読んで暴走したという流れも想像できる。
そしてあのラジカセ!、かつての録音シーンの時のどアップでリアルな威圧感のある絵ではなく、薄いイメージでたたずんでいる。(確認されたい方は、過去の巻のどアップのシーンで型番まで描かれているので、比較してみると分かると思います。)できることなら、周りに変なカセットテープがあるなら押収しておくことをお願いしたい。
そしてこの家に戻ってきているようであることも確認できた。
そして最後に集合写真。心が先生としていたのはほんのわずかな期間だったけど、写真として残っているのは良かった。年が変わったばかりで就任しているが、「平成元年度」でいいのか?というのは置いておく。
それよりもあけられた穴の跡、前回の音臼事件では助かった子もいたが、今回は全滅を狙っているんだろうか。そして当時のみきおは「心先生」に対して一目置いている感じがしていたが、これからはそうではないのか?それとも「信也」の方の仕業だろうか?
「次号、悲劇は繰り返さない。」ということでどんどんクライマックスに向かって進んでいる実感のある回だった。