兎来栄寿
兎来栄寿
12ヶ月前
台湾人の作者が描く、台湾を舞台にした日常系美少女マンガがやってきました。 父親の転勤によって日本から台湾に移住した杏奈(あんな)が、アニメやマンガが好きで日本語が解る隣の席の美鈴(メイリン)に助けられ台湾やその文化を案内されながら高校生活を送り友情を育んでいく物語です。 美鈴の幼馴染で原住民女子のヌワを始め、物語が進むにつれてかわいいキャラクターたちも増えていきます。杏奈の母親(自称・20歳の姉)のレイカや父親の一樹(いつき)などは一部から熱い支持を得そうな造形です。 読んでいるだけで、日本とは違った台湾のいろいろな文化を知ることができて楽しいです。たとえば、 ・朝は外食が一般的な台湾は学校内にも朝食屋がある ・学校の昼休みに昼寝の時間がある ・アイスのお茶は砂糖入りが普通 などなど。 『千と千尋の神隠し』の舞台として有名になった(※ただし舞台説はガセネタであると作中でも解説されます)九份、そしてそこのお茶屋さんも登場。台湾に行ったら個人的にも行ってみたいと思っていた場所ですが、またひとつ聖地になりました。また、台北101などその他の観光名所や見どころも紹介されます。グルメについてもいろいろと紹介されるので、台湾に行く予定があれば読んでおくと参考になるかもしれません。 日本のマンガやアニメのパロディネタ(『ハルヒ』、『BLEACH』、『DEATH NOTE』、『ラピュタ』etc...)がそこかしこに散りばめられているのも、作者の日本文化愛を感じます。マンガやアニメに親しんで、自分でも創ってみたいと思って努力し、こうして遂に世に出る。最高に素敵な連鎖です。この文化の素晴らしさを世界中に広めていきたいと願い、活動している私にとっては応援せずにはいられません。 台湾の文化や台湾の方が描いた美少女日常系に興味がある方、手に取ってみてください。
ぺそ
ぺそ
1年以上前
素敵すぎる新連載で読みながらずっとウルウルしてしまいました😭 小林くんは怖そうな不良。 転校生の宇野くんはヤバい不思議くん。 臨機応変や人がたくさんいるところが苦手だという言葉から宇野くんには発達障害の特性があることが察せるのですが、学校では単に変なやつとして笑われイジられている。 一方の小林くんは、どんなバイトをしてもミスを連発してしまい長続きしないことに人知れず悩んでいた。 そんなときに偶然、宇野くんがみんながやっている「普通のこと」ができるように1つ1つやるべきことを手帳に書いて工夫していることを知り、そして「悔しくても泣くのは家に帰ってからにする」という決めごとの通り家で涙する宇野くんの姿を見て、宇野くんのお姉さんの「人と同じように生活するのに工夫が必要な人もいる」という言葉を聞き、バ先で勇気を出してみることに。 一見正反対のように見える2人ですが、みんなが当たり前に出来ることが全然出来なくて辛い思いをしているのは実は一緒。 小林くんの場合は宇野くんよりも対人関係が得意な分、「わからなくて恥ずかしい」「失敗するのが怖い」という気持ちを不良ぶることで隠していたのだと自覚する展開にはハッとさせられました。 読み終わったあとに、もう1度読んだのですがまた涙が…🥲 さっそく続きが月曜日に読めるそうで今から楽しみなのですが、この2人には人に恵まれて辛いことが起こってほしくないなと思わず願ってしまいます。