天沢聖司
天沢聖司
1年以上前
私の2022年ベストギャグ漫画はガチでこれです!ニコニコ漫画でずっっと楽しみに読んでたので1巻発売本当にうれしい…。 大人っぽくて落ち着いてる小学五年生のみちるちゃんと、妖精のドルマさんの日常コメディなのですが、なんか読んでてみちるちゃんと感情リンクするんですよね。「うっわ…(こいつマジか)」って、リアルに引いちゃう。でもそれが最高に面白いんです。 みちるちゃんを見出したドルマさんは、まずハッキリいってマジでサイズ感がキモい。 普通、ああいう存在ってのは手のひらサイズが基本だと思うのですが、ドルマさんは薬局に立ってるサトちゃんくらいある。あと腹にエグ目の裂傷があってマジで会話が頭に入ってこない。なに?それ…。 ▼『残念妖精ドルマさん』第1話 https://i.imgur.com/GZtmD5H.png ドルマさんは自分を見える人間がほとんど居ないことを逆手に公衆の面前で「スク水が好きだ」と歌うようなあかんやつで、そんなやつが女子小学生と同居する(※犬小屋で)ことになるわけですが、実際のところスク水の女児が好きなんじゃなくて、未着用の新品にしか興奮できないらしく、変態のレベルが高すぎた結果逆に安心できるという謎の状況が発生します。 魔法少女というのは複数いるのがお決まりで、みちるちゃんの他にも魔法少女がいるのですがその子がま〜〜〜むっちゃかわいい美少女! 猫耳へそ出し黒髪前下がりボブの中学生で、コタロオっていうんですよ。その子。コタロオって。 そしてこのコタロオに付いてる妖精・ジーグレンがね、またドルマさんとは別ベクトルでヤバいやつなんですよ。 「ショタにエッチなことをしたい」という自分の欲望を叶えるために、コタロオがピュアピュアで無垢で無知なのを利用してセクハラをしまくるという最も邪悪な変態。 しかも自分の行いの悪質さ・罪深さに全く気づいてないとこがマジで最高にカスで、これにはみちるちゃんとドルマさんもドン引き。 ▼『残念妖精ドルマさん』第7話(これはまだかわいい方) https://i.imgur.com/AIqPomJ.png https://i.imgur.com/Xb6zUqw.png いやセクハラだよ。 ショタのエッッッッなシーンなのに、ガチでジーグレンがヤバ奴すぎてニコニコのコメント欄もガチで全員ドン引きしてるので草生えます。(そしてみんなちゃんと倫理観あるんだなって温かい気持ちになります) ▼『残念妖精ドルマさん』第13話(「叩き潰せ」で草) https://i.imgur.com/GAAYRWB.png そのため、ドルマさんも結構アレなんですけど、そんなことよりジーグレンがヤバすぎるせいで相対的に「ああ、ドルマさんってまともなんだな」と株が上がる謎の現象が起こり不思議な気持ちになる。変態が2人いるとこういうことが起こるんだな…。 嫌なことは嫌としっかり主張できるしっかり者のみちるちゃん。 マジピュア1000%のコタロオ。 まっとうな変態ドルマさん。 悪質ジーグレン。 この4人のバランス本当に最高なので、マジで万バズいってほしい……アニメ化もしてほしい……。 ドン引きドン引き言いましたが、それ以上に笑えるギャグですし、美少女コタロオがあれやこれやされるところはやっぱ正直言ってTSKRのでぜひ買ってください(ダイマ) ▼コミックNewtype『残念妖精ドルマさん』 https://comic.webnewtype.com/contents/doruma/ ▼1巻発売記念ボイコミ https://youtu.be/CAyNHn9qFeE
さいろく
さいろく
1年以上前
押切蓮介先生は自分の同世代なので好きなものや通ってきた道が似ていて、いちいち勝手に共感しながら読んできた。 「でろでろ」で初めて読んだ時の独特の絵柄と間のとり方が面白く、「ハイスコアガール」の大ヒットとSNK問題、「ミスミソウ」の他メディア化などで順調に有名になっていく先生を見ながら、好きなアイドルが売れてしまう時のような寂しい想いを勝手にしていた。 本作はどういう流れから描き始めることになったのか知らないが、「狭い世界のアイデンティティ」などを見て思っていた"ちょっと出しきれてない感"を、しっかり出し切ろうとしているのを感じる。 何故ならマンガやゲーム大好きっ子の押切先生が、設定やバトルシーンなど様々なところから好きな要素を詰め込みまくっているからである。 例えば刃牙的な描写はあからさまである。(1巻の近接戦闘シーンや、ジーニアースに対する自衛団との戦闘など) あの作品をこんなに模倣したらバレるどころではないので、明らかにわざとであろう。 そういった点から、リスペクトを込めたものであるのはよくわかる。 刃牙に限らず車田正美作品とかわかりやすいのもある。アルデバランだったり、アッパー食らった時の吹っ飛び方であったり。 これは指摘ではなく、押切蓮介が楽しんでマンガ描いてそうなのが嬉しいというだけなのであしからず。 ファンとして楽しいし、嬉しい作品である。 こういう角度で愛を表現するのもアリですね先生!と直接言いたい(盛大な勘違いかもしれないけど) まだ3巻だけど、できれば続いてほしい(ここが押切蓮介たるアレなのだが)
押切蓮介先生は自分の同世代なので好きなものや通ってきた道が似ていて、いちいち勝手に共感しながら...
nyae
nyae
1年以上前
タイトルからするに、アシスタントたちの食事情を記したグルメ漫画っぽい内容なのかと思いきや、手塚プロダクションで働く人々を(たぶん)リアルに書き記した読み応えのあるものでした。 早番と遅番が分かれていたりと会社らしい仕組みがありながら、やはり何本も連載を抱える手塚先生ですので、昼も夜もないことはザラで、いつでも原稿待ちの担当編集者が待っている状態。みんな、つらいけど楽しい。ある意味部活動みたいな空気を感じてグッときます。そんななかでやはり誰もが楽しみにしているのが「食事」なわけです。とくに会社からお金が出る夜食など、栄養補助食品を片手に机に向かい続けるのではなく、みんなで一緒にお決まりのお店に食べに行く描写が楽しい。 なにより驚いたのが、この漫画の作者は漫画制作未経験にも関わらず手塚プロダクションに採用されています。採用基準としては「伸びしろがあること」というものがあるそうですが、そういう"未来の漫画家を育てよう"という会社の方針があるんですかね。実際に、漫画家として羽ばたいていったOBたちが手伝いに来てくれることがよくあるみたいです。 手塚先生がアニメーション制作も漫画と同時進行し始めたはなしは読めば読むほど強烈で、人間離れしてます。まさに神の所業。アシスタントたちは当時いろいろ思うところはあったと思いますが、そんな人のもとで働いていたという経験は何よりも代えがたいですよね。 これで完結してるかと思いきやまだ続きがあるそうで、はやく2巻も読みたいです(紙の単行本ではもう出ているっぽい)(余談ですけど絵柄が中川いさみっぽいですよね)。