六文銭
六文銭
1年以上前
3巻目になって、自分好みに面白くなってきた印象。 主人公はライターで、女性猟師チアキと一緒に狩猟現場の取材をするという話。 1巻は、狩猟の現実とか銃の扱いとかがメインだったが、2巻の最後チアキ(と、その姉)の過去の話からグッと奥行きがでて、3巻では、いわゆる違法行為を平然とするが狩りのスキルは高い師匠の話で、じわじわと自分好みに面白くなってきた。 こういうアウトローな強キャラが好きなんですよね。 なんで、出てくるとテンションあがります。 主人公たち(得てして正義、正論)とは違った独自の美学をもっていたり、キレものだったり、強さにブレがなかったりするので、謎のカッコよさがある。 主人公たちとは違う価値観で己の正しさを見せつけてくれるんです。 (るろ剣の斎藤一みたいな) そんな、チアキの師匠もすごい。 獲物がいないのに銃に弾を込めてる状態は違法なようですが、そんなものは無視。 山の中で、急に襲われて誰が守ってくれる?法律が守ってくれるのか? と言わんばかり。 確かに正論だ。 安全のために法があるはずだが、狩猟現場で安全はどっちなのか? 誰にとっての何の法なのか? 考えさせられるフレーズだ。 野生動物たちが相手の常識が全く通用しない世界に、何でも利用すると豪語する師匠。 銃、車、知識、経験を使いこなし、手際よく効率的に狩りをこなす。 邪魔な法律は無視。 目的のために、手段を選ばない男。 どっちが正しいとか言えない。 結局、ルールを守っても、死んでしまえば意味がないからだ。 ライフルとか狩猟の現場が中心で、クマを撃つとか撃たないとかの話で終わるかと思ったが、こうした法の遵守的な善悪の話もでて、ストーリーに深みがましてきた。(これも現実といえば現実だが) 3巻最後が衝撃的で、師匠どうなるんだろう…。
たか
たか
1年以上前
いや〜〜〜〜もうめっちゃ好きです…! たまたまWEB広告で見かけて1話を読んでドハマリして1巻買っちゃいました。有能な自信満々男と変な女の組み合わせに弱いのでドンピシャでした! 【第1話】 https://sample-books.kadokawa.co.jp/02/322001000863/?utm_source=gdn&utm_medium=banner&utm_content=fridayatelier_336_d01&utm_campaign=fridayatelier&gclid=EAIaIQobChMIrsmio8Sw6wIVTE-9Ch0mFgxEEAEYASAAEgJJc_D_BwE 小さなストレスが積み重なり限界だったOLの環。「死ぬ前にサンマが食べたい」とぼんやり外を歩いていたらなんと足元にサンマが落ちていた。サンマを落っことした男に声を掛けられついていくと、何故か裸でなってサンマを身体に載せられて……という導入。 主人公の環はしっとりした色気のある見た目なんだけど、鈍感なうえに抜けている、ちょっとズレている変わった女性。 一方の石原先生は、「シュルレアリスム界の新星」、「画才ルックスともにナンバーワン」と自ら呼称するうぬぼれ屋さん(もちろんそれに見合う実力がしっかりある)。 そのため、先生はあからさまに環に惚れてるんだけどプライドが高いゆえにその気持ちを隠そうとするし、環は鈍感だからその恋心に気づかれずスルーし続ける…という関係が見てて本当におもしろい! 自信家の石原先生がフワフワした環に翻弄される姿が最高で、ずっと見ていたくなります。 (私はあまりツンデレキャラが好きではないのですが、古今東西男女合わせて石原先生はぶっちぎりNo.1です。こういうのでいいんだよ) 上手く説明できないのですが、会話のテンポやギャグや色気…作品に流れる雰囲気が最高に心地いいんですよね。 まだ知らない人には絶対に読んでほしい一作です…!!
いや〜〜〜〜もうめっちゃ好きです…! たまたまWEB広告で見かけて1話を読んでドハマリして1巻...