酒チャビン
酒チャビン
1年以上前
1990年代初頭、ぼくの周りは猫も杓子もマガジン!みんなマガジンを読んでいました!そのころのマガジンで一際異彩を放ち、一部の人たちから熱烈に愛されていたギャグ漫画がこちらの作品です! 同時期に連載されていた作品は、  ・はじめの一歩(森川ジョージ先生)  ・金田一少年の事件簿(さとうふみや&天樹征丸先生)  ・カメレオン(加瀬あつし先生)  ・湘南純愛組!(藤沢とおる先生)  ・疾風伝説特攻の拓(所十三&佐木飛呂斗先生)  ・将太の寿司(寺沢大介先生)  ・シュート!(大島司先生)  ・破壊王ノリタカ!(刃森尊&村田ひでお先生)  ・名門!第三野球部(むつ利之先生)  ・MMR マガジンミステリー調査班(石垣ゆうき先生)  ・BOYS BE…(玉越博幸&イタバシマサヒロ先生)  ・スーパードクターK(真船一雄先生)  ・風のシルフィード(本島幸久先生)  ・少年よラケットを抱け(ちばてつや先生)  ・Jドリーム(塀内夏子先生) やばすぎる・・・・ このラインナップの中で連載が続いたというだけでも、それだけで名作の証といえましょう。 スタイルは4コマとかそういうショートなもののギャグもので、ページ数も少なかったです。あと確か必ず掲載順はラストだったように記憶しています。 絵柄はそれほど上手くない(しっ、失礼します)劇画調で、基本しょうもない(すっ、すいません)ギャグ!下ネタも当然アリです!!! 個人的に記憶に刻まれているギャグは「なんちゃって〜〜カクカクカクカク」ですね! ちなみにコミックスがなぜか数あるマガジン連載作品の中で唯一ワイドコミックスで出ていて、私の本棚だとアシベくんの隣に並んでいました。
目無し
1年以上前
カムイ伝の凄さは言うまでも無いのだが、教条主義の固さの噂や悲惨な描写にハードルが高くなっている読者も居る筈。そこで全く別の角度から眺めてみる試みをいくつか。 1.剣法、忍法の漫画として カムイ伝はまごう事なき剣豪・忍者漫画の系譜。各キャラクターは、多彩な剣技と忍術で死闘を繰り広げます。当時流行の梶原スポ根漫画にも通じる痛快さ。勿論今日のバトル漫画のルーツでもあります。特に竜之進のライバル橘一馬、玄蕃の「無人流」は最高。これを今の技術で実写化したらと思うと眠れなくなります。飯綱落としの開眼も白眉         2.恋愛物として  悲恋物の宝庫です。正助とナナ。クシロとキクもいいけど、権とアケミがおすすめ。長男と長女というだけで結ばれずアケミは婿五郎をとる。その間のアケミ、権の苦悩が読み応えたっぷり。失恋の放浪の末、孤児サチを得て得心し、五郎とも友情を築く権あっぱれ。 3.動物漫画として シートンへの造詣の深い白土氏が時に台詞抜きで描写する動物描写はそれだけで本編と別の動物漫画としても楽しめること必至。 4.経済漫画として 歴史的な経済描写も秀逸。大名によるお断りで首をくくる商人や勿論役人と結託して不正を働くワル商人。藩札騒動など現代の仮想通貨を思わせる。 5.その他  主人公はカムイ、正助、竜之進の三人ですが、例えば橘軍大夫、横目、赤目の立場でストーリーを追うとまた新しい発見が。結果このように多面的な構造をなす膨大なストーリーであることがカムイ伝の揺るぎない魅力なのでありましょう。