じわじわと心に染みていく感覚#1巻応援転がる姉弟 森つぶみ六文銭タイトルと表紙から何気なく読んでしまったのですが、非常に良かったです。 なんとも優しい物語でした。 父親の再婚で、弟ができることになった女子高生が主人公。 思い描いた弟と違い、また弟の方も思い描いた姉と違って最初に微妙なスレ違いもあるけど基本的に家族として受け入れていく感じ。 表紙の弟、確かに玉ねぎ頭で宇宙人っぽいし。 特に、弟が新しい家になれず、また再婚したからか母親が他人に思えてしまい、夜にこっそり泣いてしまうシーンが個人的にツボでした。 普段は飄々として、何も気にしない風に見えていただけに、 このシーンは強烈でした。 やっぱり年相応に色々不安だったんだなと。 それに姉が優しく接する姿も、また良かったです。 義理だけど共同生活していくなかで少しづつに家族なっていく優しい世界は、ジワジワと染みていきます。 二人をずっと見守っていきたい感覚になりました。祝電子化!30代には懐かしすぎる作品OH!MYコンブ 秋元康 かみやたかひろ六文銭幼少期、コロコロよりボンボンだった自分としては、掲載されていた「OH!MYコンブ」は強烈すぎて今でも思い出せるくらいの作品だ。 電子化と聞いて矢も盾もたまらず読んでしまった。 もう懐かしいの一言。 駄菓子を用いた料理(?)の数々は子供でも作れることが魅力で、よく真似をしたものです。 また、材料がなくて別ので代用して、時に失敗したり、時に成功したり…何気に料理の楽しさというか、アイデア一つで様変わりする創意工夫の大事さを教えてくれた作品だと思う。 ただ、悲しいことに作中に出てくる駄菓子の数々が、現在生産中止になっているので、もう読んでも真似できません。 過ぎ去った時代を感じます。 また、子供の時は気にもとめなかったが、原作が「秋元康」というのも、今思うとすごいすね。手広くやっているなぁと。 電子書籍については、底本スキャンなのか、ところどころ吹き出しやコマがキレていたりしますので購入の際はご注意ください。 何にせよ、懐かしい人にとっては嬉しい電子化です。 最終回とか思い出せなかったので、あの日を思い出し喜びもひとしおでした。漫画でわかるキャンプ入門書ふたりソロキャンプ 出端祐大六文銭ソロキャンプがお盛んな昨今。疲れ切った現代人に自然の癒やしが必要なんでしょう。 「ゆるきゃん△」を筆頭に、似たような作品が増えましたが、失礼な話、本作もそんな感じかと思っていましたが、意外や意外。 かなり素人向けでかつギアのことも突っ込んで説明してくれる、どちらかというと「漫画でわかるソロキャンプ入門」と言った感じで、非常に興味深く読める。 ベテランの主人公・厳を指導者に、読者と同じ目線で初心者のヒロイン・雫をおいて、丁寧にhow to や道具の説明をしてくれます。 正直いうと、最初は二人の関係必要か?とぶっちゃけ厳のソロキャンプでいいんじゃないか?とか思っていた時期がありましたが、今はこの関係なくして物語はない!とくらいまで言えます。 雫が、ただ教わるだけでなく、健気に努力する姿が一生懸命で良いです。 花夏という厳の昔の女もでてきて関係性にあやしくなってきますが、なぞの安定感のある関係なので、そこまで心配してなかったりしてます。 それにしてもキャンプで食べる、ご飯が美味しそうで、真似したくなりますね。 もっとも、自然の中で食べるから美味しいわけで、家でやってもしょうがないんですけどね。個人的今年最高の1冊女の園の星 和山やま六文銭最高に笑いました。 全人類が好きになる力のある作品だけに、色んな人に紹介しているけど、ハマる人とそうでない人がいて驚く。 ただ、この面白さをどう表現したらよいのか、正直、自分自身も言葉がおいつかない。 何気ない日常をおもしろおかしくできる着眼点や、ウィットに富んだ会話劇、大爆笑ではないけど、いとおかし的な行儀の良い洗練された笑いの数々。 色んな漫画を読んできたけど、もう才能しか感じない。 今年一番おもしろい作品だった。 同作者の「夢中さ、キミに」「カラオケ行こ!」でも同様のテイストはあ変わらないので、どれも面白い。 ただ、自分としては、本作が一番好き。 女子校という舞台で、生真面目だけど、どこか抜けた感じのある主人公星先生と、生徒、時に同僚、時に犬と織りなす日々が、毎話面白く、毎話愛おしいです。 今一番注目の作家です。1年に1度の楽しみあそこではたらくムスブさん モリタイシ六文銭「ラジエーションハウス」のモリタイシ先生のもう1つの連載作品。 2つ並行しているからか、刊行速度が年に1度となっております。 気持ち1話単位も短い感じもしますが、テンポよく読めて非常に好きな作品。 「あそこで働く」の「あそこ」とは、コンドームの会社。 結(むすぶ)さんは、研究員として日夜コンドームの研究開発をしています。 彼女に恋するのが、営業の砂上くん。 基本的には、コンドームの市場調査なり、制作過程なりを真面目に説明してくれる流れなのですが、ちょいちょい二人のラブ要素も入ってきます。 とにかく、結さんが、ちっちゃくて一生懸命で可愛いんですよね。 礼儀正しくて、父親のいいつけを守って往復6時間かけて会社に通う生真面目なところも良いです。 砂上くんも、バレバレなくらい結さんのこと意識している感じが初心で、なんとも純粋な二人に関係を応援したくなります。 2巻の終わりから3巻になると、ググっと二人の距離が縮まって、いよいよか・・・!と興奮したところで、3巻が終わり。 4巻、1年後かぁと悶々としてます。タイトルから想像できないほど真面目な作品先生で○○しちゃいけません! 武者サブ六文銭ちょっとHな漫画かしら?と興味津々ザムライで読んだが、襟元正すほど真面目な話だってござるの巻。 艶めかしい美人の保健体育の先生が、真面目に性について教えてくれ、 聞いている生徒たちは、矢も盾もたまらず色々想像しちゃう、けしからん展開です。 ただ、男子、女子関係なく、それぞれが抱えている悩みだけでなく、男女の付き合いの話まで親身に聞く姿は性職者、もとい聖職者そのもの。 正しい知識と思いやりをもって相手の立場にたってするアドバイスは、大人の自分でも純粋にためになります。 日本の性教育って先進国のなかでも教えるのが遅い(ドイツやフランスは10代より前)かつ、あまり深堀りして教えないというのをどこかで聞いたことありますが、この漫画は高校生に教えているので、もっと低学年、それこそ小学生とかにむけてもよいのかもなぁと、最後はクソ真面目に思ってしまいました。 なんにせよ、一生懸命で可愛い由井ちゃん先生に眼福です。 タイトルが 先生で、眼福しちゃいけません! だったらどうしよう。クズ系ヒロインのギャグ漫画ゆきにょ書きます! てりてりお六文銭天才小説家「春風ペコリ」の中の人、三島雪乃(通称ゆきにょ)の執筆活動を描いた作品・・・ではなく、三島雪乃の幼馴染であり、天才ゴーストライターである辰野阿久太をうまく使って作品を仕上げていく奮闘を描いた作品。 つまり、ゆきにょ書いてません。 内容的には上記のとおりで、ゆきにょと辰野のラブコメも少々ありますが、基本はギャグ路線の強い作品です。 ゆきにょは何もできないけど威勢だけは良い、ポンコツというか、残念系というか、それよりもややひどいクズキャラで、変顔やゲロ吐きなどヒロインの限界に挑戦(?)してます。 画力が高いので絵よし、可愛い登場人物が多くてキャラクターもよし、なのですが、いかんせんストーリーが場当たり的なところもあり2巻で完結。 個人的には、もっと続いて欲しくて、もったいない作品だと感じてます。 新キャラをどんどん登場させるよりも、ゆきにょの書けない葛藤と、辰野との関係を掘り下げて欲しかったです。 魅力的なキャラによりギャグ漫画が好きな方は気にいると思います。オンラインの出会いがオフラインでラブとなる山田くんとLv999の恋をする ましろ六文銭オンラインゲームで出会うとか時代だな~、と思っていましたが、随分前からそうなっているようで、おっさんはびっくりしてます。 オンライン上の関係をオフラインにもっていくのに抵抗ある勢なので、こんなに垣根なく付き合えるのは現代っ子だなぁと思います。 主人公は、彼氏の影響でオンラインゲームをやったが、同じオンラインゲームで出会ったという別の女性に彼氏をとられて、フラれてしまう。 そんなところに、山田という無愛想で不躾な男と出会い、リアルイベントで遭遇する・・・という流れ。 山田はプロゲーマーかつイケメンかつ女性に興味がない、という設定。 リアリティがあるかと言われれば、全くないのですが、 山田の無愛想と主人公のマシンガントークの小気味よい会話劇がラブコメのそれとなって、面白いです。 主人公の恋愛脳と無関心な山田という組み合わせも良いです。 こういう恋愛に興味ない人間が、徐々に自分の感情に気づいてくる展開すきなんですよね。 まだ2巻ですが、山田に少しづつ意識の変化があります。(まだ、ほんの少しですが。) 過去にトラウマ的な何かもあったような描写もあるので、これが解き明かされるのか楽しみに次巻を待ちたいと思います。 映画パート2公開 間近!ザ・ファブル 南勝久六文銭何回読んでも面白い。 小難しい内容・展開もなく、テンポも良いのでサクサク読めるのが特徴。 主人公は、強すぎて伝説と化した殺し屋「ファブル」(もしくは組織の総称)が、1年間休業して一般人として日常生活を送ることからはじまる。 ただ、裏社会にいた人間がそう簡単に一般人と同じ生活ができるわけもなく、生活の支援を受けているのが大阪のヤクザ「真黒組」ということからも、色んなゴタゴタに巻き込まれていくという流れ。 ファブル・・・一般人としての名は佐藤明の、殺し屋としては天才的だが、常識的なことに関しては所々欠如しているため、少し変わった性格が素朴な人柄を生み出し、バトルの時とのギャップがたまらなくいいです。 特に、どんな相手も「瞬殺」という超強い設定が、みていて爽快なんですよね。 俺TUEEEとも言える設定ですが、力を誇示するわけではなく、 時にプロとして、時に大切なものを守るため、ただ淡々と処理していく感じが、変に飾らなくてまた格好いいんです。 プレゼンのうまい営業マンというよりは、職人っぽい感じ。 強すぎるゆえに相手を、自然に威嚇する感じも、またよき。 (添付のコマ画像参照。一生に一度は言ってみたいセリフ!) 映画がパート2公開間近ということで、再度読み直しましたが、やっぱり面白いです。 明、カッコよすぎです。不幸も笑いに変える力はすごい妻と僕の小規模な育児 福満しげゆき六文銭『僕の小規模な生活』以降、福満しげゆき(およびその妻)フリーク化している自分です。 その独特の表現、卑屈なようで、プライドなのか見栄なのか、ささやかに持論を展開して抵抗する感じがたまらないんですよね。 小心者特有の、ちょっと自分に似ていて、共感してしまうんです。 本作では、ついに妻が母になりました。 ずっと読んでいたものとしては感慨深いです。 ただ、その子供が障害だったり、重い病気にかかったり、何気にシビアな状況であるにも関わらず、漫画にして笑いに変える力は、純粋にスゴイと思います。 ともすれば、絶望しかねないのに、父親として、母親として前向きに対応する様は、自身の襟元正す思いでいっぱいです。 五体満足なのに文句ばかり言ってしまう自分が情けなくなりますし、同時に福満一家から勇気をもらえます。 福満ファンはもちろんですが、子育てに悩む人にもおすすめしたい1冊です。 映画が知れて、観たくなる漫画木根さんの1人でキネマ アサイ六文銭小生、映画が苦手なんですよね。 理由は簡単で、自分のペースで進められないから。 自分のほうが早いとか遅いではなく、自分のテンポと関係なく進むのが苦手なんですよね。 ん、今の何だ?と、少しでも気になるところがでてくると、先の展開が頭に入ってこないんですよ。 家でなら巻き戻せますが、映画館なんて、ずっと悶々としてしまいます。 本作は、そんな映画に取り憑かれた映画オタクの妙齢の女性が主人公。 映画をみては、その感想をブログにアップし、映画を語り合いたいが自分の価値観を曲げられないのでボッチで楽しむという内容。 毎回、何らかの映画(多くは誰もが知っているようなヒット映画)を題材にして、内容や感想、制作の背景、はてはそこから派生する作品まで紹介してくれるので、みてなくても映画を詳しくなれる感じがします。 また、熱量高く何が面白いのかを説明してくれるので、自分のように映画が苦手な人間でも、ついみたくなってしまう勢いがあります。 動画サービスとかによくある「あなたにおすすめ」といった、作品を並べただけのレコメンド機能がありますが、よっぽど人によってテンション高く紹介されたほうが心が動くなぁと思います。 また 映画は観賞ではなく体験だ とか 人には人の「面白くない」を変えることはできない など、エンタメ系関連の価値観を表した金言が多くて、そこもまた面白いんですよね。 それにしても、木根さん、というか作者の映画の知識量にはうなりますね。8巻までですが、凄まじい量の映画を紹介してくれます。 映画をよくみる人はもちろん、自分のようにあまりみないけど、なんか面白い映画ないかなと思ったときに、参考になる漫画かと思います。高校数学の最高峰を目指す#1巻応援数学ゴールデン 藏丸竜彦六文銭絹田村子先生の「数字であそぼ。」もそうですが数学系のマンガが出てきて、かつて数学好きだったものとしてはホクホクします。 youtubeでも数学を解いている動画が増えて、個人的に世は数学ブームなのか?と期待してます。 (意図的に自分がそういう情報を拾っているだけという噂も) 数学の世界って何が面白いのかって、理論のほうが現実よりも先行しているってところなんですよね。 理論的には正しいことを証明できるけど現実で観測できない(むしろ実態がない)とか、なんで星の数ほどあります。 昔、自分が数学に夢中になったエピソードの一つが虚数です。 2乗するとー1になるものをオイラー先生が「i(アイ)」と設定し、ガウス先生が実数と虚数をあわせて「複素数平面」として導入したのが、1700~1800年代。 もう200~300年くらい前なのですが、これが今の携帯電話の回路のなかで使っていると聞いて、ぶったまげましたよ。 稀代の天才たちが水も漏らさぬ理論を作り上げて、テクノロジーが進化することで凡人たちにも活用されるとか、どんだけ数学が先行しているのかを物語るエピソードだと思います。 数学の凄さと面白さを知った青少年時代です。 (その後、大学で数学の深遠なる闇を知って挫折したものです。高校までの数学とはなんだったのか?となる感覚は「数字であそぼ。」をお読み頂くとよくわかると思います。) さて、本作は、高校数学の最高峰ともいえる「数学オリンピック」を目指す主人公の話。 部活でインターハイを狙うとかはよくありますが、数学オリンピックとはなかなかニッチなライン。 これが理解されず周囲の嘲笑の的になってますが、それでも自身の強い思いで目指す姿と、また主人公は有名私立高校を落ちて、数学オリンピック出場者がでたこともない高校から目指すハングリーなところも良い。 やっていることは頭脳戦だが、熱いスポ根の臭いを感じます。 一風変わった、だけど同じ目標をもつヒロイン(?)七瀬マミも、なんだかんだと切磋琢磨し、今後才能を発揮しそうな予感。 数学という思考世界に情熱を捧げる高校生の姿も、スポーツと違ってまた良いものですよ。 « First ‹ Prev … 38 39 40 41 42 43 44 45 46 … Next › Last » もっとみる
じわじわと心に染みていく感覚#1巻応援転がる姉弟 森つぶみ六文銭タイトルと表紙から何気なく読んでしまったのですが、非常に良かったです。 なんとも優しい物語でした。 父親の再婚で、弟ができることになった女子高生が主人公。 思い描いた弟と違い、また弟の方も思い描いた姉と違って最初に微妙なスレ違いもあるけど基本的に家族として受け入れていく感じ。 表紙の弟、確かに玉ねぎ頭で宇宙人っぽいし。 特に、弟が新しい家になれず、また再婚したからか母親が他人に思えてしまい、夜にこっそり泣いてしまうシーンが個人的にツボでした。 普段は飄々として、何も気にしない風に見えていただけに、 このシーンは強烈でした。 やっぱり年相応に色々不安だったんだなと。 それに姉が優しく接する姿も、また良かったです。 義理だけど共同生活していくなかで少しづつに家族なっていく優しい世界は、ジワジワと染みていきます。 二人をずっと見守っていきたい感覚になりました。祝電子化!30代には懐かしすぎる作品OH!MYコンブ 秋元康 かみやたかひろ六文銭幼少期、コロコロよりボンボンだった自分としては、掲載されていた「OH!MYコンブ」は強烈すぎて今でも思い出せるくらいの作品だ。 電子化と聞いて矢も盾もたまらず読んでしまった。 もう懐かしいの一言。 駄菓子を用いた料理(?)の数々は子供でも作れることが魅力で、よく真似をしたものです。 また、材料がなくて別ので代用して、時に失敗したり、時に成功したり…何気に料理の楽しさというか、アイデア一つで様変わりする創意工夫の大事さを教えてくれた作品だと思う。 ただ、悲しいことに作中に出てくる駄菓子の数々が、現在生産中止になっているので、もう読んでも真似できません。 過ぎ去った時代を感じます。 また、子供の時は気にもとめなかったが、原作が「秋元康」というのも、今思うとすごいすね。手広くやっているなぁと。 電子書籍については、底本スキャンなのか、ところどころ吹き出しやコマがキレていたりしますので購入の際はご注意ください。 何にせよ、懐かしい人にとっては嬉しい電子化です。 最終回とか思い出せなかったので、あの日を思い出し喜びもひとしおでした。漫画でわかるキャンプ入門書ふたりソロキャンプ 出端祐大六文銭ソロキャンプがお盛んな昨今。疲れ切った現代人に自然の癒やしが必要なんでしょう。 「ゆるきゃん△」を筆頭に、似たような作品が増えましたが、失礼な話、本作もそんな感じかと思っていましたが、意外や意外。 かなり素人向けでかつギアのことも突っ込んで説明してくれる、どちらかというと「漫画でわかるソロキャンプ入門」と言った感じで、非常に興味深く読める。 ベテランの主人公・厳を指導者に、読者と同じ目線で初心者のヒロイン・雫をおいて、丁寧にhow to や道具の説明をしてくれます。 正直いうと、最初は二人の関係必要か?とぶっちゃけ厳のソロキャンプでいいんじゃないか?とか思っていた時期がありましたが、今はこの関係なくして物語はない!とくらいまで言えます。 雫が、ただ教わるだけでなく、健気に努力する姿が一生懸命で良いです。 花夏という厳の昔の女もでてきて関係性にあやしくなってきますが、なぞの安定感のある関係なので、そこまで心配してなかったりしてます。 それにしてもキャンプで食べる、ご飯が美味しそうで、真似したくなりますね。 もっとも、自然の中で食べるから美味しいわけで、家でやってもしょうがないんですけどね。個人的今年最高の1冊女の園の星 和山やま六文銭最高に笑いました。 全人類が好きになる力のある作品だけに、色んな人に紹介しているけど、ハマる人とそうでない人がいて驚く。 ただ、この面白さをどう表現したらよいのか、正直、自分自身も言葉がおいつかない。 何気ない日常をおもしろおかしくできる着眼点や、ウィットに富んだ会話劇、大爆笑ではないけど、いとおかし的な行儀の良い洗練された笑いの数々。 色んな漫画を読んできたけど、もう才能しか感じない。 今年一番おもしろい作品だった。 同作者の「夢中さ、キミに」「カラオケ行こ!」でも同様のテイストはあ変わらないので、どれも面白い。 ただ、自分としては、本作が一番好き。 女子校という舞台で、生真面目だけど、どこか抜けた感じのある主人公星先生と、生徒、時に同僚、時に犬と織りなす日々が、毎話面白く、毎話愛おしいです。 今一番注目の作家です。1年に1度の楽しみあそこではたらくムスブさん モリタイシ六文銭「ラジエーションハウス」のモリタイシ先生のもう1つの連載作品。 2つ並行しているからか、刊行速度が年に1度となっております。 気持ち1話単位も短い感じもしますが、テンポよく読めて非常に好きな作品。 「あそこで働く」の「あそこ」とは、コンドームの会社。 結(むすぶ)さんは、研究員として日夜コンドームの研究開発をしています。 彼女に恋するのが、営業の砂上くん。 基本的には、コンドームの市場調査なり、制作過程なりを真面目に説明してくれる流れなのですが、ちょいちょい二人のラブ要素も入ってきます。 とにかく、結さんが、ちっちゃくて一生懸命で可愛いんですよね。 礼儀正しくて、父親のいいつけを守って往復6時間かけて会社に通う生真面目なところも良いです。 砂上くんも、バレバレなくらい結さんのこと意識している感じが初心で、なんとも純粋な二人に関係を応援したくなります。 2巻の終わりから3巻になると、ググっと二人の距離が縮まって、いよいよか・・・!と興奮したところで、3巻が終わり。 4巻、1年後かぁと悶々としてます。タイトルから想像できないほど真面目な作品先生で○○しちゃいけません! 武者サブ六文銭ちょっとHな漫画かしら?と興味津々ザムライで読んだが、襟元正すほど真面目な話だってござるの巻。 艶めかしい美人の保健体育の先生が、真面目に性について教えてくれ、 聞いている生徒たちは、矢も盾もたまらず色々想像しちゃう、けしからん展開です。 ただ、男子、女子関係なく、それぞれが抱えている悩みだけでなく、男女の付き合いの話まで親身に聞く姿は性職者、もとい聖職者そのもの。 正しい知識と思いやりをもって相手の立場にたってするアドバイスは、大人の自分でも純粋にためになります。 日本の性教育って先進国のなかでも教えるのが遅い(ドイツやフランスは10代より前)かつ、あまり深堀りして教えないというのをどこかで聞いたことありますが、この漫画は高校生に教えているので、もっと低学年、それこそ小学生とかにむけてもよいのかもなぁと、最後はクソ真面目に思ってしまいました。 なんにせよ、一生懸命で可愛い由井ちゃん先生に眼福です。 タイトルが 先生で、眼福しちゃいけません! だったらどうしよう。クズ系ヒロインのギャグ漫画ゆきにょ書きます! てりてりお六文銭天才小説家「春風ペコリ」の中の人、三島雪乃(通称ゆきにょ)の執筆活動を描いた作品・・・ではなく、三島雪乃の幼馴染であり、天才ゴーストライターである辰野阿久太をうまく使って作品を仕上げていく奮闘を描いた作品。 つまり、ゆきにょ書いてません。 内容的には上記のとおりで、ゆきにょと辰野のラブコメも少々ありますが、基本はギャグ路線の強い作品です。 ゆきにょは何もできないけど威勢だけは良い、ポンコツというか、残念系というか、それよりもややひどいクズキャラで、変顔やゲロ吐きなどヒロインの限界に挑戦(?)してます。 画力が高いので絵よし、可愛い登場人物が多くてキャラクターもよし、なのですが、いかんせんストーリーが場当たり的なところもあり2巻で完結。 個人的には、もっと続いて欲しくて、もったいない作品だと感じてます。 新キャラをどんどん登場させるよりも、ゆきにょの書けない葛藤と、辰野との関係を掘り下げて欲しかったです。 魅力的なキャラによりギャグ漫画が好きな方は気にいると思います。オンラインの出会いがオフラインでラブとなる山田くんとLv999の恋をする ましろ六文銭オンラインゲームで出会うとか時代だな~、と思っていましたが、随分前からそうなっているようで、おっさんはびっくりしてます。 オンライン上の関係をオフラインにもっていくのに抵抗ある勢なので、こんなに垣根なく付き合えるのは現代っ子だなぁと思います。 主人公は、彼氏の影響でオンラインゲームをやったが、同じオンラインゲームで出会ったという別の女性に彼氏をとられて、フラれてしまう。 そんなところに、山田という無愛想で不躾な男と出会い、リアルイベントで遭遇する・・・という流れ。 山田はプロゲーマーかつイケメンかつ女性に興味がない、という設定。 リアリティがあるかと言われれば、全くないのですが、 山田の無愛想と主人公のマシンガントークの小気味よい会話劇がラブコメのそれとなって、面白いです。 主人公の恋愛脳と無関心な山田という組み合わせも良いです。 こういう恋愛に興味ない人間が、徐々に自分の感情に気づいてくる展開すきなんですよね。 まだ2巻ですが、山田に少しづつ意識の変化があります。(まだ、ほんの少しですが。) 過去にトラウマ的な何かもあったような描写もあるので、これが解き明かされるのか楽しみに次巻を待ちたいと思います。 映画パート2公開 間近!ザ・ファブル 南勝久六文銭何回読んでも面白い。 小難しい内容・展開もなく、テンポも良いのでサクサク読めるのが特徴。 主人公は、強すぎて伝説と化した殺し屋「ファブル」(もしくは組織の総称)が、1年間休業して一般人として日常生活を送ることからはじまる。 ただ、裏社会にいた人間がそう簡単に一般人と同じ生活ができるわけもなく、生活の支援を受けているのが大阪のヤクザ「真黒組」ということからも、色んなゴタゴタに巻き込まれていくという流れ。 ファブル・・・一般人としての名は佐藤明の、殺し屋としては天才的だが、常識的なことに関しては所々欠如しているため、少し変わった性格が素朴な人柄を生み出し、バトルの時とのギャップがたまらなくいいです。 特に、どんな相手も「瞬殺」という超強い設定が、みていて爽快なんですよね。 俺TUEEEとも言える設定ですが、力を誇示するわけではなく、 時にプロとして、時に大切なものを守るため、ただ淡々と処理していく感じが、変に飾らなくてまた格好いいんです。 プレゼンのうまい営業マンというよりは、職人っぽい感じ。 強すぎるゆえに相手を、自然に威嚇する感じも、またよき。 (添付のコマ画像参照。一生に一度は言ってみたいセリフ!) 映画がパート2公開間近ということで、再度読み直しましたが、やっぱり面白いです。 明、カッコよすぎです。不幸も笑いに変える力はすごい妻と僕の小規模な育児 福満しげゆき六文銭『僕の小規模な生活』以降、福満しげゆき(およびその妻)フリーク化している自分です。 その独特の表現、卑屈なようで、プライドなのか見栄なのか、ささやかに持論を展開して抵抗する感じがたまらないんですよね。 小心者特有の、ちょっと自分に似ていて、共感してしまうんです。 本作では、ついに妻が母になりました。 ずっと読んでいたものとしては感慨深いです。 ただ、その子供が障害だったり、重い病気にかかったり、何気にシビアな状況であるにも関わらず、漫画にして笑いに変える力は、純粋にスゴイと思います。 ともすれば、絶望しかねないのに、父親として、母親として前向きに対応する様は、自身の襟元正す思いでいっぱいです。 五体満足なのに文句ばかり言ってしまう自分が情けなくなりますし、同時に福満一家から勇気をもらえます。 福満ファンはもちろんですが、子育てに悩む人にもおすすめしたい1冊です。 映画が知れて、観たくなる漫画木根さんの1人でキネマ アサイ六文銭小生、映画が苦手なんですよね。 理由は簡単で、自分のペースで進められないから。 自分のほうが早いとか遅いではなく、自分のテンポと関係なく進むのが苦手なんですよね。 ん、今の何だ?と、少しでも気になるところがでてくると、先の展開が頭に入ってこないんですよ。 家でなら巻き戻せますが、映画館なんて、ずっと悶々としてしまいます。 本作は、そんな映画に取り憑かれた映画オタクの妙齢の女性が主人公。 映画をみては、その感想をブログにアップし、映画を語り合いたいが自分の価値観を曲げられないのでボッチで楽しむという内容。 毎回、何らかの映画(多くは誰もが知っているようなヒット映画)を題材にして、内容や感想、制作の背景、はてはそこから派生する作品まで紹介してくれるので、みてなくても映画を詳しくなれる感じがします。 また、熱量高く何が面白いのかを説明してくれるので、自分のように映画が苦手な人間でも、ついみたくなってしまう勢いがあります。 動画サービスとかによくある「あなたにおすすめ」といった、作品を並べただけのレコメンド機能がありますが、よっぽど人によってテンション高く紹介されたほうが心が動くなぁと思います。 また 映画は観賞ではなく体験だ とか 人には人の「面白くない」を変えることはできない など、エンタメ系関連の価値観を表した金言が多くて、そこもまた面白いんですよね。 それにしても、木根さん、というか作者の映画の知識量にはうなりますね。8巻までですが、凄まじい量の映画を紹介してくれます。 映画をよくみる人はもちろん、自分のようにあまりみないけど、なんか面白い映画ないかなと思ったときに、参考になる漫画かと思います。高校数学の最高峰を目指す#1巻応援数学ゴールデン 藏丸竜彦六文銭絹田村子先生の「数字であそぼ。」もそうですが数学系のマンガが出てきて、かつて数学好きだったものとしてはホクホクします。 youtubeでも数学を解いている動画が増えて、個人的に世は数学ブームなのか?と期待してます。 (意図的に自分がそういう情報を拾っているだけという噂も) 数学の世界って何が面白いのかって、理論のほうが現実よりも先行しているってところなんですよね。 理論的には正しいことを証明できるけど現実で観測できない(むしろ実態がない)とか、なんで星の数ほどあります。 昔、自分が数学に夢中になったエピソードの一つが虚数です。 2乗するとー1になるものをオイラー先生が「i(アイ)」と設定し、ガウス先生が実数と虚数をあわせて「複素数平面」として導入したのが、1700~1800年代。 もう200~300年くらい前なのですが、これが今の携帯電話の回路のなかで使っていると聞いて、ぶったまげましたよ。 稀代の天才たちが水も漏らさぬ理論を作り上げて、テクノロジーが進化することで凡人たちにも活用されるとか、どんだけ数学が先行しているのかを物語るエピソードだと思います。 数学の凄さと面白さを知った青少年時代です。 (その後、大学で数学の深遠なる闇を知って挫折したものです。高校までの数学とはなんだったのか?となる感覚は「数字であそぼ。」をお読み頂くとよくわかると思います。) さて、本作は、高校数学の最高峰ともいえる「数学オリンピック」を目指す主人公の話。 部活でインターハイを狙うとかはよくありますが、数学オリンピックとはなかなかニッチなライン。 これが理解されず周囲の嘲笑の的になってますが、それでも自身の強い思いで目指す姿と、また主人公は有名私立高校を落ちて、数学オリンピック出場者がでたこともない高校から目指すハングリーなところも良い。 やっていることは頭脳戦だが、熱いスポ根の臭いを感じます。 一風変わった、だけど同じ目標をもつヒロイン(?)七瀬マミも、なんだかんだと切磋琢磨し、今後才能を発揮しそうな予感。 数学という思考世界に情熱を捧げる高校生の姿も、スポーツと違ってまた良いものですよ。
タイトルと表紙から何気なく読んでしまったのですが、非常に良かったです。 なんとも優しい物語でした。 父親の再婚で、弟ができることになった女子高生が主人公。 思い描いた弟と違い、また弟の方も思い描いた姉と違って最初に微妙なスレ違いもあるけど基本的に家族として受け入れていく感じ。 表紙の弟、確かに玉ねぎ頭で宇宙人っぽいし。 特に、弟が新しい家になれず、また再婚したからか母親が他人に思えてしまい、夜にこっそり泣いてしまうシーンが個人的にツボでした。 普段は飄々として、何も気にしない風に見えていただけに、 このシーンは強烈でした。 やっぱり年相応に色々不安だったんだなと。 それに姉が優しく接する姿も、また良かったです。 義理だけど共同生活していくなかで少しづつに家族なっていく優しい世界は、ジワジワと染みていきます。 二人をずっと見守っていきたい感覚になりました。