今日からここで暮らシマす!?
まったり?島ライフ
今日からここで暮らシマす!? 樋渡りん
六文銭
六文銭
伊豆諸島南部の青ヶ島に引っ越してきた、高校卒業したての少女が主人公。 まず、どこだ?と興味本位で調べみたが、 東京から飛行機で八丈島にいきソコからヘリで20分(ヘリ!?) もしくは、 船で八丈島までいき、ソコから乗り継いで合計13時間 しかも、天候や海の状況によっては上陸が困難になるというから、なかなかにハードな場所だということがわかる。 そして、日本一人口が少ないのも特徴。 さて、そんな島での生活だが・・・ 「絶海の孤島」という地形から自然の脅威をもろにうけて、思い描いていたまったり島ライフとは無縁な感じ。 そんなところで若い娘が生活していくというのだからすごい。 そのあたり、良いところだけ描いている感じじゃないのが、リアリティがあって個人的に好感がもてます。 数日の観光ではなく、住むとなったら色々不便になるだろうなと思いながら読むのも一興。 自分の環境が恵まれていることを痛感しますね。 また、島民の人たちとのやり取りや、豊かな自然の描写が読んでいて小気味よい作品です。 現実に疲れたらぜひ本作の過酷な島ライフを読んで、どこも大変なんだと思いなおしてください。
至極のお弁当お気に入り度
にしました。
マッシュル-MASHLE-
ギャグでありながら少年漫画的なストーリーもしっかり
マッシュル-MASHLE- 甲本一
六文銭
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魔法が使えることがベースになっている世界で、主人公・マッシュは魔力0。 魔力の強さが権力の象徴であるため、魔法の使えないマッシュは「間引き」の対象として魔法警察に追われる・・・と思いきや、魔法の代わりにひたすら鍛えた筋力によって難なく撃退。 ただ、今後マッシュだけでなく家族も狙われることをネタに、魔法学校に行き成績優秀者の称号「神覚者」になれば黙認するという取引をもちかけられてしまう。 血はつながっていないが唯一の育ての親である「じいちゃん」との平和な暮らしのため、魔法学校に通うことになる・・・という流れ。魔力0なのに。 魔法と言いながら、あらゆることを脳筋ワンパンで解決する潔さにどハマリしました。 派手なアクションとテンポの良さ、腕力によってホウキとかの道具までも服従させてしまう意味不明な程よいヌケ感がクセになります。 また、少年漫画的な王道展開もしっかりあって、ライバルあり、学園内の抗争ありの、ギャグだけではない面白さもしっかりあります。 『ワンパンマン』とか好きだったら、たぶん好きな部類の作品だと思うので、おすすめです。
とりま民宿やどり的な!
ギャルがついに女将に
とりま民宿やどり的な! 安藤優
六文銭
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ギャル漫画を追い続けている私ですが、ついに女将になったと聞いてすっとんできました。 読んだ率直な感想、うーむ良いギャルという感じ。 主人公は1人暮らしのマンションが火事になり、友人の叔母が経営する民宿に泊まることになる。その女将が上述のギャル。 圧倒的なコミュ力の高さで主人公の懐に入ってきて・・・と、ここまではよくあるギャル漫画の展開なのですが、このギャル、実は元ギャルなだけで、妙齢(30代)の女性。 ここがポイント。 どちらかというと姉や母親に近い存在で、ギャル特有の謎の包容力で主人公を癒やしていきます。 もちろん恋愛っぽい流れもあるのですが、年の差もあってか簡単にはいかず、時に友人、時に良き相談相手(主人公は家庭環境や大学生活がうまくいってない)っぽい存在で、それがハートフルな展開。 ただのラブコメにはない家族愛的な側面がみえてきて、これが何とも良いギャルという感想につながりました。 また、ギャルもに過去に何かあったような含みがあり、今後明らかになるかと思うと、それも楽しみです。 職業的に、医者だったり(「ギャル医者 あやっぺ」)カフェ店員だったり(「喫茶店にギャルがいる」)、そして今回は女将と、あらゆるところに、進出してくるギャル。 留まることをしらないギャルの新たな地平を感じました。

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