ぬいぐるみが「動く」のを夢見た人へほしのこぐま ~もふもふといっしょに暮らしてみました~ ミサトあうしぃ@カワイイマンガ女子高生の大熊みちるは、夜道でこぐま座の強烈な発光現象に遭遇する。気がつくと、目の前には……こぐま? 白くてモフモフで星模様のある、熊みたいな不思議な動物との、楽しい日々が始まる! ●●●●● モフモフで、愛嬌があって、雑食で食いしん坊で、ちょっといたずら坊主……しかし何をしてもファインプレー連発!出会う人みんなを虜にして、確実に癒してしまう、ペットとしてはパーフェクトな奴。言葉は交わせないが意思疎通は出来て、気持ちを察して慰めてくれたりも……。 こんな子……飼いたいに決まってる! ご都合主義といえばそうなのですが、それの何が悪い!実際のペットを飼うのは大変だと二の足を踏みつつ、本当は側にいてくれる伴侶が欲しいと思う人は大勢いるのだから、そういう人にこの作品と出会って欲しいと、切に願うのです。 日々に疲れている方、ぬいぐるみが動かないかなぁと夢見た事のある方、あらいぐまラスカル等の「ハウス名作劇場」が好きだった方など、まずは深く考えずに試し読みしてみて下さい。 (ちなみに私は『母を訪ねて三千里』に出てくる白いお猿さんの夢を、3回くらい見たことがあります。微妙に意思疎通できるっていうのが、癒しポイント高いんですよね……)あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前ルミナス=ブルー→う 素敵な女子二人をモデルに撮影したら、二人のややこしい痴話喧嘩に巻き込まれる百合作品。絵が美麗で惹きつけられる。きちんと今のデジタル一眼レフを描いているのも意外と珍しい。自由広場『漫画しりとり』しませんか〜!2わかる子煩悩父ちゃんの冒険の夢 #完結応援ゆるさば。 関口太郎あうしぃ@カワイイマンガ『ゆるさば。』ロスです。 登場人物みんな幸せそうなエンディングに、私は一人寂しさを覚えています。終わっちゃうの……? 父ちゃんと三人娘の、退行世界冒険記はとても自由で楽しくて、娘達の成長も頼もしくて……でもその中でも一番楽しんでいたのは、やっぱり父ちゃんだったと思います。 私はおじさんで独身者です。休日には一人、雑木林にきのこを求めて分け入るくらいには冒険好きです。いまは一人でやっていますが、もし家族がいたら……息子でも、娘でも、自然の冒険を教えるかも。だって子供の成長を見るのが楽しそう。 だから父ちゃんが三人娘を遊ばせて、時にウンチクを垂れてうざがられても動じない感じ、分かる。 そう、私はこの作品を、父ちゃん目線で読んでいたのです。だから、読み返して一番切ないシーンは、冒険の終わりを躊躇って、本当に終わりでいいのか?と聞く父ちゃん。ツムギとモモと、リンの「三人娘」との旅の終わり。 この作品、例えば家族でキャンプとかしたくてキャンピングカーを買ってしまうような、子煩悩な冒険好きには凄く同感してもらえるかなぁ、と思うと同時に、そういう人はラストで、私と同じ様に絶対泣くね。あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前クイックジャパンは創刊時は、本当にただの市井の変な人とか、ものすごいアングラな文化とかを取り上げていたのですが、50号で二人目の編集長が交代した時に編集方針が大幅に変更になり、現在のお笑いやアイドルを打ち出す路線になっていったようです。なので本当にディープなものをお読みになりたければ、その辺までを探すのをオススメします。面白いですよ! また、『消えたマンガ家』は書籍になっていると思います。大泉実成さんが著者です。ただ、雑誌での特別編などが入っているかどうかは分かりません。自由広場意外なところに掲載されたマンガ情報まとめ3わかるあうしぃ@カワイイマンガ1年以上前だんだん「ん」で終わるのを思い付く事が多くなってくるの、分かります。 こ→こいくちルームシェア→あ 別ジャンルの二人のオタ女子に布教される、19歳大家さん女子。コワゴワ布教する様子も、興味を持って頑張る大家さんも面白い! そしてこんなポップな題材なのに、大家さんが若干アンニュイなんですよね。カワイイ。自由広場『漫画しりとり』しませんか〜!2わかるあうしぃ@カワイイマンガ1年以上前クイックジャパン(太田出版)は創刊から50号位までは漫画・アニメの情報も豊富で、消えた漫画家や水木しげる先生やジョージ秋山先生、エヴァや富沢ひとし先生などディープに取り上げていました。 漫画連載もあって、本秀康先生や真鍋昌平先生、小田扉先生も連載されてましたが、私が印象的だったのは、しりあがり寿先生の『方舟』です。最近の酷い水害を予見していたような内容で、ゆる〜く絶望的な作品です。 なおそれ以降のQJはしらね。自由広場意外なところに掲載されたマンガ情報まとめ1わかる憧れ?恋?ピアノとお姉さんと私の関係プライベートレッスン ナヲコあうしぃ@カワイイマンガ友達に恋をすると、相手を恋人にしたいと思うのと同時に、友達を失うのが怖くなる。そして悩む。私は恋人が欲しいのか、それとも友達が欲しいのか……。実際に欲しいのは、いつも変わらない「あの人の隣」ただそれだけなのではないか? ♫♫♫♫♫ 従姉妹のとり姉が弾く楽しそうなピアノに惹かれたたまご(本名たまこ)は、とり姉にピアノを教わっている。長年の二人の関係に疑問を持たなかったたまごだが、ふとしたきっかけでピアノと、とり姉の交友関係に向き合うことになる。 私はとり姉が好き!と一方的に想うたまごは「じゃあ、とり姉は誰が好き?」という疑問を初めて持つ。周囲の関係性を理解しても、見えてこないとり姉の心。そして自分のとり姉への「好き」は、恋なのか?心が揺らぐたまごの迷走は歯痒く、痛々しい。 誰かへの心に、恋とか嫉妬とか憧れとか、名前を付けて何らかの関係性に落ち着く事が、本当に欲しい物だろうか?たまごが出す「本当に欲しい答え」と、その真っ直ぐさに心動かされるとり姉の終着点は、物凄く腑に落ちる。そうか、こんな簡単な事だったんだ、と。 最後に二人が、頭をくっつけ寝こける姿に、ホッとする。私もこの安心感が欲しいと、心から思わされる。 (身を寄せて寝こける安心感は、たまごのピアノ仲間の籠原さんのエピソードにも変奏的に登場する。そちらも優しいお話だ) ♫♫♫♫♫ 『voiceful』『なずなのねいろ』『プライベートレッスン』と、音楽で誰かと繋がる連載を描いたナヲコ先生だが、これ以降姿を消す。HPもTwitterも更新が無い先生の事を案じてしまうが、奇跡の様に残されたこの3作品を、大切に読んでいきたいと思う。ネットの歌姫と引き篭もりの私voiceful ナヲコあうしぃ@カワイイマンガこんなに繊細で優しい「救い」の物語が、「コミック百合姫」黎明期に存在した奇跡を思う(「百合姫」の前身、「百合姉妹」から続いた連載)。 キスシーンひとつ無い、女性同士の様々な感情を包摂したこの作品こそが、現在の拡張していく「百合」世界の、感性の基礎になったと言えると思うし、今読んでもその内容は、全く色褪せない。 ♡♡♡♡♡ ネットで出会った歌声に心を救われた、引き篭もりの女子高生は、不意にその「歌姫」と知り合う。会う度に親密になる二人だが、歌姫が歌に打ち込む為、会えなくなると言う時、二人の心は……。 ♡♡♡♡♡ 神様と出会ってしまった女子高生の、浮かれる気持ちと浮かれてしまった後悔、そして会う度に募らせた気持ちが胸に迫る。 一方、女子高生に温かさをもらい、辛い過去を振り切り、勇気を出してネットの世界から出ようとする歌姫もまた、切実だ。 傷を持つ二人が、互いへの想いをよすがに現実へと踏み出す、繊細な友愛の物語。成人誌でも(同性・異性の別無く)傷ついた心を思い遣る関係性を描いて来た、ナヲコ先生ならではの作品と言えるだろう。 (成人誌の作品に関しては短編集『からだのきもち』をご覧下さい)。ココロとカラダがチグハグな成人漫画からだのきもち ナヲコあうしぃ@カワイイマンガ三味線漫画『なずなのねいろ』1巻刊行に合わせて、ナヲコ先生が成人誌で発表して来た作品を纏めたのが、この短編集。まずは掲載誌を列挙する。 ●漫画ホットミルク ●COMICプチミルク ●COMICアリス倶楽部 ●コミックメガキューブ ●ポプリクラブ ●同人誌 大学生から大人×高校生、高校生同士、子供同士、ロリ×ロリ、ショタと多岐に渡る。ショタ以外は性的描写あり。みんなれっきとした、エロ漫画だ。 しかし、はっきり言うと…… 「これでエロいことは出来ねぇ!」 細やかな感覚、しんどい背景、大き過ぎる感情にいちいちグッと来るので、正直この作品達で、ナニも出来ない。絵のエロさに体は反応するのに、圧倒的な感情に心を持っていかれる結果、ココロとカラダは引き裂かれ、読後には重い余韻と少しの罪悪感が残る。 傷付いた心を癒すように体を重ねたり、身体に刻む記憶としての性交だったり、知らない部分を見つけた喜びだったり……痛くて優しい、温かくて切ない、そんな機微をこれでもかと刻み付けてくる。 こんなの、もう忘れられない。 ♡♡♡♡♡ ●マイガール 身体が繋がれば、心は繋がるの? ●ひとつだけ 好きなものを頬張る貴方が好き。 ●大切な人 渇きを潤す様に、体を重ねる小学生達。 ●駅 兄妹と他人を行ったり来たりの二人の子供は、何度目かの停車場に立つ。 ●おねえさん改造計画 24歳に見えないお姉さんは可愛く変身して、秘密のバイト。 ●デュオメイト カワイイあの子と連弾したい女の子。でも相手が来なくなっちゃった……。 ●八月の夢 教師はあの女子生徒に、聖性と劣情を重ねていた。そのバランスが崩れる時……。 ●Brand Mew Menu 喫茶店の子に出前を頼んだら、相手は僕を知っていた。えっ、地味なアイツが? ●明日 2年前の誕生日のイザコザで、絶交していた二人。その理由とすれ違っていた心は……? ●ナキムシのうた 兄弟のように育った幼馴染みと再会。でも何かつれない……。 ●テンション・ナビゲーション 1・サークルの飲み会で万年幹事のハイテンション女子。笑顔以外の顔を見たい。 2・セックスで何が分かる?という先輩と、本心を知りたい後輩。 3・過去の事件のせいで、彼氏から優しくされる女子。でも本当は……。あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前BLUE→う 山本直樹先生名義の代表作……なのかな?これは持ってたな……懐かしい。自由広場『漫画しりとり』しませんか〜!あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前そうです、『珈琲をしづかに』の、みやびあきの先生です! 私はなでしこドレミソラが先だったので、珈琲をしづかには意外に思いましたが、どちらもレトロとモダンの合間を描いていて、先生はそういうのがお好きなんだと思います。 なでしこドレミソラでは、和楽器の伝統と革新について、かなり突っ込んだ問題提起がなされていて、それも含めてとても読み応えのある内容になっています。なでしこドレミソラ音楽表現と和楽器JKのブレイクスルー!2わかるあうしぃ@カワイイマンガ1年以上前音楽が題材の漫画は数あれど、「音楽を絵で表現する」ことに挑んだ作品はなかなか無いのでは? そこに果敢に挑んだ作品として『なでしこドレミソラ』を挙げさせて下さい。 和楽器バンド漫画ですが、音色表現としての「擬音」を放棄して、流水紋で時間・空間と旋律の絡みを表現して、独特の画面を作り出しています。 相当な発明品なので、是非見てみて欲しいです!自由広場紙の上で音楽を表現!『音楽マンガ』まとめ2わかる « First ‹ Prev … 128 129 130 131 132 133 134 135 136 … Next › Last » もっとみる
ぬいぐるみが「動く」のを夢見た人へほしのこぐま ~もふもふといっしょに暮らしてみました~ ミサトあうしぃ@カワイイマンガ女子高生の大熊みちるは、夜道でこぐま座の強烈な発光現象に遭遇する。気がつくと、目の前には……こぐま? 白くてモフモフで星模様のある、熊みたいな不思議な動物との、楽しい日々が始まる! ●●●●● モフモフで、愛嬌があって、雑食で食いしん坊で、ちょっといたずら坊主……しかし何をしてもファインプレー連発!出会う人みんなを虜にして、確実に癒してしまう、ペットとしてはパーフェクトな奴。言葉は交わせないが意思疎通は出来て、気持ちを察して慰めてくれたりも……。 こんな子……飼いたいに決まってる! ご都合主義といえばそうなのですが、それの何が悪い!実際のペットを飼うのは大変だと二の足を踏みつつ、本当は側にいてくれる伴侶が欲しいと思う人は大勢いるのだから、そういう人にこの作品と出会って欲しいと、切に願うのです。 日々に疲れている方、ぬいぐるみが動かないかなぁと夢見た事のある方、あらいぐまラスカル等の「ハウス名作劇場」が好きだった方など、まずは深く考えずに試し読みしてみて下さい。 (ちなみに私は『母を訪ねて三千里』に出てくる白いお猿さんの夢を、3回くらい見たことがあります。微妙に意思疎通できるっていうのが、癒しポイント高いんですよね……)あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前ルミナス=ブルー→う 素敵な女子二人をモデルに撮影したら、二人のややこしい痴話喧嘩に巻き込まれる百合作品。絵が美麗で惹きつけられる。きちんと今のデジタル一眼レフを描いているのも意外と珍しい。自由広場『漫画しりとり』しませんか〜!2わかる子煩悩父ちゃんの冒険の夢 #完結応援ゆるさば。 関口太郎あうしぃ@カワイイマンガ『ゆるさば。』ロスです。 登場人物みんな幸せそうなエンディングに、私は一人寂しさを覚えています。終わっちゃうの……? 父ちゃんと三人娘の、退行世界冒険記はとても自由で楽しくて、娘達の成長も頼もしくて……でもその中でも一番楽しんでいたのは、やっぱり父ちゃんだったと思います。 私はおじさんで独身者です。休日には一人、雑木林にきのこを求めて分け入るくらいには冒険好きです。いまは一人でやっていますが、もし家族がいたら……息子でも、娘でも、自然の冒険を教えるかも。だって子供の成長を見るのが楽しそう。 だから父ちゃんが三人娘を遊ばせて、時にウンチクを垂れてうざがられても動じない感じ、分かる。 そう、私はこの作品を、父ちゃん目線で読んでいたのです。だから、読み返して一番切ないシーンは、冒険の終わりを躊躇って、本当に終わりでいいのか?と聞く父ちゃん。ツムギとモモと、リンの「三人娘」との旅の終わり。 この作品、例えば家族でキャンプとかしたくてキャンピングカーを買ってしまうような、子煩悩な冒険好きには凄く同感してもらえるかなぁ、と思うと同時に、そういう人はラストで、私と同じ様に絶対泣くね。あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前クイックジャパンは創刊時は、本当にただの市井の変な人とか、ものすごいアングラな文化とかを取り上げていたのですが、50号で二人目の編集長が交代した時に編集方針が大幅に変更になり、現在のお笑いやアイドルを打ち出す路線になっていったようです。なので本当にディープなものをお読みになりたければ、その辺までを探すのをオススメします。面白いですよ! また、『消えたマンガ家』は書籍になっていると思います。大泉実成さんが著者です。ただ、雑誌での特別編などが入っているかどうかは分かりません。自由広場意外なところに掲載されたマンガ情報まとめ3わかるあうしぃ@カワイイマンガ1年以上前だんだん「ん」で終わるのを思い付く事が多くなってくるの、分かります。 こ→こいくちルームシェア→あ 別ジャンルの二人のオタ女子に布教される、19歳大家さん女子。コワゴワ布教する様子も、興味を持って頑張る大家さんも面白い! そしてこんなポップな題材なのに、大家さんが若干アンニュイなんですよね。カワイイ。自由広場『漫画しりとり』しませんか〜!2わかるあうしぃ@カワイイマンガ1年以上前クイックジャパン(太田出版)は創刊から50号位までは漫画・アニメの情報も豊富で、消えた漫画家や水木しげる先生やジョージ秋山先生、エヴァや富沢ひとし先生などディープに取り上げていました。 漫画連載もあって、本秀康先生や真鍋昌平先生、小田扉先生も連載されてましたが、私が印象的だったのは、しりあがり寿先生の『方舟』です。最近の酷い水害を予見していたような内容で、ゆる〜く絶望的な作品です。 なおそれ以降のQJはしらね。自由広場意外なところに掲載されたマンガ情報まとめ1わかる憧れ?恋?ピアノとお姉さんと私の関係プライベートレッスン ナヲコあうしぃ@カワイイマンガ友達に恋をすると、相手を恋人にしたいと思うのと同時に、友達を失うのが怖くなる。そして悩む。私は恋人が欲しいのか、それとも友達が欲しいのか……。実際に欲しいのは、いつも変わらない「あの人の隣」ただそれだけなのではないか? ♫♫♫♫♫ 従姉妹のとり姉が弾く楽しそうなピアノに惹かれたたまご(本名たまこ)は、とり姉にピアノを教わっている。長年の二人の関係に疑問を持たなかったたまごだが、ふとしたきっかけでピアノと、とり姉の交友関係に向き合うことになる。 私はとり姉が好き!と一方的に想うたまごは「じゃあ、とり姉は誰が好き?」という疑問を初めて持つ。周囲の関係性を理解しても、見えてこないとり姉の心。そして自分のとり姉への「好き」は、恋なのか?心が揺らぐたまごの迷走は歯痒く、痛々しい。 誰かへの心に、恋とか嫉妬とか憧れとか、名前を付けて何らかの関係性に落ち着く事が、本当に欲しい物だろうか?たまごが出す「本当に欲しい答え」と、その真っ直ぐさに心動かされるとり姉の終着点は、物凄く腑に落ちる。そうか、こんな簡単な事だったんだ、と。 最後に二人が、頭をくっつけ寝こける姿に、ホッとする。私もこの安心感が欲しいと、心から思わされる。 (身を寄せて寝こける安心感は、たまごのピアノ仲間の籠原さんのエピソードにも変奏的に登場する。そちらも優しいお話だ) ♫♫♫♫♫ 『voiceful』『なずなのねいろ』『プライベートレッスン』と、音楽で誰かと繋がる連載を描いたナヲコ先生だが、これ以降姿を消す。HPもTwitterも更新が無い先生の事を案じてしまうが、奇跡の様に残されたこの3作品を、大切に読んでいきたいと思う。ネットの歌姫と引き篭もりの私voiceful ナヲコあうしぃ@カワイイマンガこんなに繊細で優しい「救い」の物語が、「コミック百合姫」黎明期に存在した奇跡を思う(「百合姫」の前身、「百合姉妹」から続いた連載)。 キスシーンひとつ無い、女性同士の様々な感情を包摂したこの作品こそが、現在の拡張していく「百合」世界の、感性の基礎になったと言えると思うし、今読んでもその内容は、全く色褪せない。 ♡♡♡♡♡ ネットで出会った歌声に心を救われた、引き篭もりの女子高生は、不意にその「歌姫」と知り合う。会う度に親密になる二人だが、歌姫が歌に打ち込む為、会えなくなると言う時、二人の心は……。 ♡♡♡♡♡ 神様と出会ってしまった女子高生の、浮かれる気持ちと浮かれてしまった後悔、そして会う度に募らせた気持ちが胸に迫る。 一方、女子高生に温かさをもらい、辛い過去を振り切り、勇気を出してネットの世界から出ようとする歌姫もまた、切実だ。 傷を持つ二人が、互いへの想いをよすがに現実へと踏み出す、繊細な友愛の物語。成人誌でも(同性・異性の別無く)傷ついた心を思い遣る関係性を描いて来た、ナヲコ先生ならではの作品と言えるだろう。 (成人誌の作品に関しては短編集『からだのきもち』をご覧下さい)。ココロとカラダがチグハグな成人漫画からだのきもち ナヲコあうしぃ@カワイイマンガ三味線漫画『なずなのねいろ』1巻刊行に合わせて、ナヲコ先生が成人誌で発表して来た作品を纏めたのが、この短編集。まずは掲載誌を列挙する。 ●漫画ホットミルク ●COMICプチミルク ●COMICアリス倶楽部 ●コミックメガキューブ ●ポプリクラブ ●同人誌 大学生から大人×高校生、高校生同士、子供同士、ロリ×ロリ、ショタと多岐に渡る。ショタ以外は性的描写あり。みんなれっきとした、エロ漫画だ。 しかし、はっきり言うと…… 「これでエロいことは出来ねぇ!」 細やかな感覚、しんどい背景、大き過ぎる感情にいちいちグッと来るので、正直この作品達で、ナニも出来ない。絵のエロさに体は反応するのに、圧倒的な感情に心を持っていかれる結果、ココロとカラダは引き裂かれ、読後には重い余韻と少しの罪悪感が残る。 傷付いた心を癒すように体を重ねたり、身体に刻む記憶としての性交だったり、知らない部分を見つけた喜びだったり……痛くて優しい、温かくて切ない、そんな機微をこれでもかと刻み付けてくる。 こんなの、もう忘れられない。 ♡♡♡♡♡ ●マイガール 身体が繋がれば、心は繋がるの? ●ひとつだけ 好きなものを頬張る貴方が好き。 ●大切な人 渇きを潤す様に、体を重ねる小学生達。 ●駅 兄妹と他人を行ったり来たりの二人の子供は、何度目かの停車場に立つ。 ●おねえさん改造計画 24歳に見えないお姉さんは可愛く変身して、秘密のバイト。 ●デュオメイト カワイイあの子と連弾したい女の子。でも相手が来なくなっちゃった……。 ●八月の夢 教師はあの女子生徒に、聖性と劣情を重ねていた。そのバランスが崩れる時……。 ●Brand Mew Menu 喫茶店の子に出前を頼んだら、相手は僕を知っていた。えっ、地味なアイツが? ●明日 2年前の誕生日のイザコザで、絶交していた二人。その理由とすれ違っていた心は……? ●ナキムシのうた 兄弟のように育った幼馴染みと再会。でも何かつれない……。 ●テンション・ナビゲーション 1・サークルの飲み会で万年幹事のハイテンション女子。笑顔以外の顔を見たい。 2・セックスで何が分かる?という先輩と、本心を知りたい後輩。 3・過去の事件のせいで、彼氏から優しくされる女子。でも本当は……。あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前BLUE→う 山本直樹先生名義の代表作……なのかな?これは持ってたな……懐かしい。自由広場『漫画しりとり』しませんか〜!あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前そうです、『珈琲をしづかに』の、みやびあきの先生です! 私はなでしこドレミソラが先だったので、珈琲をしづかには意外に思いましたが、どちらもレトロとモダンの合間を描いていて、先生はそういうのがお好きなんだと思います。 なでしこドレミソラでは、和楽器の伝統と革新について、かなり突っ込んだ問題提起がなされていて、それも含めてとても読み応えのある内容になっています。なでしこドレミソラ音楽表現と和楽器JKのブレイクスルー!2わかるあうしぃ@カワイイマンガ1年以上前音楽が題材の漫画は数あれど、「音楽を絵で表現する」ことに挑んだ作品はなかなか無いのでは? そこに果敢に挑んだ作品として『なでしこドレミソラ』を挙げさせて下さい。 和楽器バンド漫画ですが、音色表現としての「擬音」を放棄して、流水紋で時間・空間と旋律の絡みを表現して、独特の画面を作り出しています。 相当な発明品なので、是非見てみて欲しいです!自由広場紙の上で音楽を表現!『音楽マンガ』まとめ2わかる
あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前ルミナス=ブルー→う 素敵な女子二人をモデルに撮影したら、二人のややこしい痴話喧嘩に巻き込まれる百合作品。絵が美麗で惹きつけられる。きちんと今のデジタル一眼レフを描いているのも意外と珍しい。自由広場『漫画しりとり』しませんか〜!2わかる
あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前クイックジャパンは創刊時は、本当にただの市井の変な人とか、ものすごいアングラな文化とかを取り上げていたのですが、50号で二人目の編集長が交代した時に編集方針が大幅に変更になり、現在のお笑いやアイドルを打ち出す路線になっていったようです。なので本当にディープなものをお読みになりたければ、その辺までを探すのをオススメします。面白いですよ! また、『消えたマンガ家』は書籍になっていると思います。大泉実成さんが著者です。ただ、雑誌での特別編などが入っているかどうかは分かりません。自由広場意外なところに掲載されたマンガ情報まとめ3わかる
あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前だんだん「ん」で終わるのを思い付く事が多くなってくるの、分かります。 こ→こいくちルームシェア→あ 別ジャンルの二人のオタ女子に布教される、19歳大家さん女子。コワゴワ布教する様子も、興味を持って頑張る大家さんも面白い! そしてこんなポップな題材なのに、大家さんが若干アンニュイなんですよね。カワイイ。自由広場『漫画しりとり』しませんか〜!2わかる
あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前クイックジャパン(太田出版)は創刊から50号位までは漫画・アニメの情報も豊富で、消えた漫画家や水木しげる先生やジョージ秋山先生、エヴァや富沢ひとし先生などディープに取り上げていました。 漫画連載もあって、本秀康先生や真鍋昌平先生、小田扉先生も連載されてましたが、私が印象的だったのは、しりあがり寿先生の『方舟』です。最近の酷い水害を予見していたような内容で、ゆる〜く絶望的な作品です。 なおそれ以降のQJはしらね。自由広場意外なところに掲載されたマンガ情報まとめ1わかる
あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前そうです、『珈琲をしづかに』の、みやびあきの先生です! 私はなでしこドレミソラが先だったので、珈琲をしづかには意外に思いましたが、どちらもレトロとモダンの合間を描いていて、先生はそういうのがお好きなんだと思います。 なでしこドレミソラでは、和楽器の伝統と革新について、かなり突っ込んだ問題提起がなされていて、それも含めてとても読み応えのある内容になっています。なでしこドレミソラ音楽表現と和楽器JKのブレイクスルー!2わかる
あうしぃ@カワイイマンガ1年以上前音楽が題材の漫画は数あれど、「音楽を絵で表現する」ことに挑んだ作品はなかなか無いのでは? そこに果敢に挑んだ作品として『なでしこドレミソラ』を挙げさせて下さい。 和楽器バンド漫画ですが、音色表現としての「擬音」を放棄して、流水紋で時間・空間と旋律の絡みを表現して、独特の画面を作り出しています。 相当な発明品なので、是非見てみて欲しいです!自由広場紙の上で音楽を表現!『音楽マンガ』まとめ2わかる
女子高生の大熊みちるは、夜道でこぐま座の強烈な発光現象に遭遇する。気がつくと、目の前には……こぐま? 白くてモフモフで星模様のある、熊みたいな不思議な動物との、楽しい日々が始まる! ●●●●● モフモフで、愛嬌があって、雑食で食いしん坊で、ちょっといたずら坊主……しかし何をしてもファインプレー連発!出会う人みんなを虜にして、確実に癒してしまう、ペットとしてはパーフェクトな奴。言葉は交わせないが意思疎通は出来て、気持ちを察して慰めてくれたりも……。 こんな子……飼いたいに決まってる! ご都合主義といえばそうなのですが、それの何が悪い!実際のペットを飼うのは大変だと二の足を踏みつつ、本当は側にいてくれる伴侶が欲しいと思う人は大勢いるのだから、そういう人にこの作品と出会って欲しいと、切に願うのです。 日々に疲れている方、ぬいぐるみが動かないかなぁと夢見た事のある方、あらいぐまラスカル等の「ハウス名作劇場」が好きだった方など、まずは深く考えずに試し読みしてみて下さい。 (ちなみに私は『母を訪ねて三千里』に出てくる白いお猿さんの夢を、3回くらい見たことがあります。微妙に意思疎通できるっていうのが、癒しポイント高いんですよね……)