本音を言えない世の中で#1巻応援天国堂喫茶店 ~アラウンド・ヘヴン~ 野崎ふみこナベテツ本音は言い辛い。多分、皆思っていることなんじゃないでしょうか。容姿に関することや、自分の感情に関すること。勿論、相手を気遣って言えないこともありますし、大きなお世話だよと思うこともあるでしょう。 現代に生きていて、人間関係がストレスになることは多々あります。それは、自分が言いたいことを言えないストレスであったり、逆に言ってしまったことで生じる軋轢も原因だったりします。 本作では、亡くなった妻が存在する、思わず本音が漏れてしまう喫茶店が舞台となります。 口下手なマスターは、生前妻にもっと「愛している」と言えば良かったと後悔します。そして、登場人物は皆同様に本音を言えなかった悔やんでいたり、傷になっています。 もしあなたに大切な人がいて、言えずにいることがあれば、少しだけ背中を押してくれるかもしれない。読み終えて、ふとそんなことを考えたりもしました。ナベテツ1年以上前※ネタバレを含むコメントです。自由広場漫画を読んでて時代を感じた描写6わかるナベテツ1年以上前前に栗原さん(元モーニング編集長でアフタヌーン創刊編集長)のトーク行った時に、鄭問さん亡くなった後に台湾の故宮博物館で原画展あって、その原画の素晴らしさに圧倒されたって仰ってました。 ちなみに栗原さんは小林まこと先生の「青春少年マガジン」でも描かれてます(漫画家さんにそんな高圧的な態度はとってないとも仰ってました)東周英雄伝圧倒的に美しく力強い水墨画のような漫画 #完結応援ナベテツ1年以上前自分が持ってるもんでちと恐縮なんですが、この本がやたらと高いんですよ。マンガのラインナップ的に高騰する理由はよく分からないんですが(鈴木みそ、杉森建は単行本に収録)、ベニ松さんの小説のせいなのかと思ったり。ちなみに表紙のイラストはイベントでみそさんに見せたら描いてもらいました(高値でも手放せん)自由広場プレミア化(定価より高く)した漫画について2わかる彼らの存在「神様」のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~ 菊池真理子ナベテツ7月の銃撃事件が起きたことにより、本来著者が描きたかったこととはまた別の意味を持つことになったことが、作品にとって幸福なのか不幸なのかは分かりませんが、この国において、他者を搾取する新興宗教が存在する限り、この本は読まれ続けるべきだと考えます。 実在の宗教団体の信者を親に持つ、7人の体験を元にしたノンフィクションは、読者にとって決して遠い出来事ではありません(実際、それらの教団の施設は、身近な所に存在しています) 人間の悩みを減らし、心を救済することが、宗教の本来の目指す姿だと、個人的には考えます。ここで描かれる宗教は、共同体によるぬくもりを与えながら、そこではお布施という名前の収奪が繰り返される、どこまでも「汚い」現実が描かれています(お布施以外にも、様々な形での収奪が描かれています)。 最初の連載が、ある団体からの圧力で中止に追い込まれたことが、後書きにより明言されています。恐らく、広告出稿という形で、様々なメディアに圧力がかけられているであろうことも、容易に想像させられます。 言うまでもないことですが、人間は生まれてくる場所を選ぶことは出来ません。全ての宗教2世に、魂の休まる日が 訪れることを、願います。ナベテツ1年以上前ありがとうございます!自由広場【目的の作品が見つからない方へ】作品の登録依頼はこちらへどうぞナベテツ1年以上前菊池真理子「神様」のいる家で育ちました 登録されてないみたいなんでお願いします。自由広場【目的の作品が見つからない方へ】作品の登録依頼はこちらへどうぞ2わかるナベテツ1年以上前「五色の舟」の原作の津原泰水さんの訃報に驚きました。最近訃報多い気がしますが、ご冥福をお祈りします。自由広場マンバなんでも雑談2わかるナベテツ1年以上前トークイベントでの話ですけど、あの白菜は村枝先生が延々描いたそうです(𠮷田先生曰くコピーはばれるから)。藤田先生が画力もったいないって言ってたのが印象的ですね。ちなみに村枝先生のお気に入りは埋蔵金の話だそうです。スローニン「スローニン」読んでみた3わかるナベテツ1年以上前俺はスローニンは「フィジカルなジゼル·アラン」って説明してます(笑) https://book.hikaritv.net/book/static/140515_magazine/data/index.html 藤田先生がスローニン大好きなんですけど、村枝先生(元アシスタント)のイベントで𠮷田と3人でのトークで恋する乙女のようでした(笑)。 からくりサーカスの鳴海のキャラ造形にコッセツの影響あるんじゃないかと思ったりもします。ちなみにこの後に描かれた「DADA!!」ではちょっとだけスローニンのキャラ出てきますよ。スローニン「スローニン」読んでみた5わかる青春を描いた佳作Birdman Rally 鳥人伝説 𠮷田聡ナベテツ数年前、久々に検索してみたら新装版が出ていたことに気がつきました(この手の話をするとおっさんだと感じます) 新たに収録された○吉~の方も実家にはあるので、帰省したら久々に読もうかと思います。 旧版に収録されているタイトルのうち、表題作と天翔ける鈴はサンデー誌上で読んだこともあり、ヤングサンデーに掲載されたダックテイルが当時の自分には新鮮でした。 旧版では宮崎駿監督(時期的にはトトロ前後だと思います)が𠮷田聡はドン・キホーテであると題した解説を寄せているのですが、湘南爆走族での大ヒット以降、学園という枠から飛び出た少年達を描いている、という旨でした。 18歳がまだ未成年だった時代、大人でも子供でもない自己の不確かさ、青年の不安という古来から描かれてきたテーマに𠮷田先生が挑んでいたのではないかと思います(旧版の作品の主人公は皆高校生ですが、それぞれに葛藤というものを抱えています)。 この頃の𠮷田先生のエッセンスが詰まった作品集だなあと、今更ながらに感じる短編集なのではないでしょうか。 末筆になりますが、幸村誠先生のバードマンラリーのツイートを見かけ、懐かしいタイトルだなあと思ったのも良い思い出です。コミュニケーションとコンフリクト#1巻応援お前の寝言がわからない 永田礼路ナベテツ理系と文系の男女のコンフリクトというのは、高世えり子先生のエッセイマンガの理系クンシリーズも挙げられるのですが、今作でも楽しく読ませてもらいました(あちらのシリーズは恋愛から結婚、子育てや料理と様々ありましたが) 文系男子という今作は登場しないカテゴリーの存在である自分は、この種の衝突とは恐らく無縁ではあると思いますが、ただまあ他人事として「面白い」と感じることは出来ます(リケジョとの付き合い…想像できんな)。 自分の言語が通じないことでの疲労感はあると思います。ただ、決してディスコミニュケーションとはならない。それは異文化との交流のようなものであり、他者を理解するためには必要なことだと思います。同じ言語を話していても話が通じないということはありますし、それは老若男女問わないでしょう。 トラブルから始まる同居コメディ、楽しい作品でした。永田先生の次回作にも期待しています。 « First ‹ Prev … 24 25 26 27 28 29 30 31 32 … Next › Last » もっとみる
本音を言えない世の中で#1巻応援天国堂喫茶店 ~アラウンド・ヘヴン~ 野崎ふみこナベテツ本音は言い辛い。多分、皆思っていることなんじゃないでしょうか。容姿に関することや、自分の感情に関すること。勿論、相手を気遣って言えないこともありますし、大きなお世話だよと思うこともあるでしょう。 現代に生きていて、人間関係がストレスになることは多々あります。それは、自分が言いたいことを言えないストレスであったり、逆に言ってしまったことで生じる軋轢も原因だったりします。 本作では、亡くなった妻が存在する、思わず本音が漏れてしまう喫茶店が舞台となります。 口下手なマスターは、生前妻にもっと「愛している」と言えば良かったと後悔します。そして、登場人物は皆同様に本音を言えなかった悔やんでいたり、傷になっています。 もしあなたに大切な人がいて、言えずにいることがあれば、少しだけ背中を押してくれるかもしれない。読み終えて、ふとそんなことを考えたりもしました。ナベテツ1年以上前※ネタバレを含むコメントです。自由広場漫画を読んでて時代を感じた描写6わかるナベテツ1年以上前前に栗原さん(元モーニング編集長でアフタヌーン創刊編集長)のトーク行った時に、鄭問さん亡くなった後に台湾の故宮博物館で原画展あって、その原画の素晴らしさに圧倒されたって仰ってました。 ちなみに栗原さんは小林まこと先生の「青春少年マガジン」でも描かれてます(漫画家さんにそんな高圧的な態度はとってないとも仰ってました)東周英雄伝圧倒的に美しく力強い水墨画のような漫画 #完結応援ナベテツ1年以上前自分が持ってるもんでちと恐縮なんですが、この本がやたらと高いんですよ。マンガのラインナップ的に高騰する理由はよく分からないんですが(鈴木みそ、杉森建は単行本に収録)、ベニ松さんの小説のせいなのかと思ったり。ちなみに表紙のイラストはイベントでみそさんに見せたら描いてもらいました(高値でも手放せん)自由広場プレミア化(定価より高く)した漫画について2わかる彼らの存在「神様」のいる家で育ちました ~宗教2世な私たち~ 菊池真理子ナベテツ7月の銃撃事件が起きたことにより、本来著者が描きたかったこととはまた別の意味を持つことになったことが、作品にとって幸福なのか不幸なのかは分かりませんが、この国において、他者を搾取する新興宗教が存在する限り、この本は読まれ続けるべきだと考えます。 実在の宗教団体の信者を親に持つ、7人の体験を元にしたノンフィクションは、読者にとって決して遠い出来事ではありません(実際、それらの教団の施設は、身近な所に存在しています) 人間の悩みを減らし、心を救済することが、宗教の本来の目指す姿だと、個人的には考えます。ここで描かれる宗教は、共同体によるぬくもりを与えながら、そこではお布施という名前の収奪が繰り返される、どこまでも「汚い」現実が描かれています(お布施以外にも、様々な形での収奪が描かれています)。 最初の連載が、ある団体からの圧力で中止に追い込まれたことが、後書きにより明言されています。恐らく、広告出稿という形で、様々なメディアに圧力がかけられているであろうことも、容易に想像させられます。 言うまでもないことですが、人間は生まれてくる場所を選ぶことは出来ません。全ての宗教2世に、魂の休まる日が 訪れることを、願います。ナベテツ1年以上前ありがとうございます!自由広場【目的の作品が見つからない方へ】作品の登録依頼はこちらへどうぞナベテツ1年以上前菊池真理子「神様」のいる家で育ちました 登録されてないみたいなんでお願いします。自由広場【目的の作品が見つからない方へ】作品の登録依頼はこちらへどうぞ2わかるナベテツ1年以上前「五色の舟」の原作の津原泰水さんの訃報に驚きました。最近訃報多い気がしますが、ご冥福をお祈りします。自由広場マンバなんでも雑談2わかるナベテツ1年以上前トークイベントでの話ですけど、あの白菜は村枝先生が延々描いたそうです(𠮷田先生曰くコピーはばれるから)。藤田先生が画力もったいないって言ってたのが印象的ですね。ちなみに村枝先生のお気に入りは埋蔵金の話だそうです。スローニン「スローニン」読んでみた3わかるナベテツ1年以上前俺はスローニンは「フィジカルなジゼル·アラン」って説明してます(笑) https://book.hikaritv.net/book/static/140515_magazine/data/index.html 藤田先生がスローニン大好きなんですけど、村枝先生(元アシスタント)のイベントで𠮷田と3人でのトークで恋する乙女のようでした(笑)。 からくりサーカスの鳴海のキャラ造形にコッセツの影響あるんじゃないかと思ったりもします。ちなみにこの後に描かれた「DADA!!」ではちょっとだけスローニンのキャラ出てきますよ。スローニン「スローニン」読んでみた5わかる青春を描いた佳作Birdman Rally 鳥人伝説 𠮷田聡ナベテツ数年前、久々に検索してみたら新装版が出ていたことに気がつきました(この手の話をするとおっさんだと感じます) 新たに収録された○吉~の方も実家にはあるので、帰省したら久々に読もうかと思います。 旧版に収録されているタイトルのうち、表題作と天翔ける鈴はサンデー誌上で読んだこともあり、ヤングサンデーに掲載されたダックテイルが当時の自分には新鮮でした。 旧版では宮崎駿監督(時期的にはトトロ前後だと思います)が𠮷田聡はドン・キホーテであると題した解説を寄せているのですが、湘南爆走族での大ヒット以降、学園という枠から飛び出た少年達を描いている、という旨でした。 18歳がまだ未成年だった時代、大人でも子供でもない自己の不確かさ、青年の不安という古来から描かれてきたテーマに𠮷田先生が挑んでいたのではないかと思います(旧版の作品の主人公は皆高校生ですが、それぞれに葛藤というものを抱えています)。 この頃の𠮷田先生のエッセンスが詰まった作品集だなあと、今更ながらに感じる短編集なのではないでしょうか。 末筆になりますが、幸村誠先生のバードマンラリーのツイートを見かけ、懐かしいタイトルだなあと思ったのも良い思い出です。コミュニケーションとコンフリクト#1巻応援お前の寝言がわからない 永田礼路ナベテツ理系と文系の男女のコンフリクトというのは、高世えり子先生のエッセイマンガの理系クンシリーズも挙げられるのですが、今作でも楽しく読ませてもらいました(あちらのシリーズは恋愛から結婚、子育てや料理と様々ありましたが) 文系男子という今作は登場しないカテゴリーの存在である自分は、この種の衝突とは恐らく無縁ではあると思いますが、ただまあ他人事として「面白い」と感じることは出来ます(リケジョとの付き合い…想像できんな)。 自分の言語が通じないことでの疲労感はあると思います。ただ、決してディスコミニュケーションとはならない。それは異文化との交流のようなものであり、他者を理解するためには必要なことだと思います。同じ言語を話していても話が通じないということはありますし、それは老若男女問わないでしょう。 トラブルから始まる同居コメディ、楽しい作品でした。永田先生の次回作にも期待しています。
ナベテツ1年以上前前に栗原さん(元モーニング編集長でアフタヌーン創刊編集長)のトーク行った時に、鄭問さん亡くなった後に台湾の故宮博物館で原画展あって、その原画の素晴らしさに圧倒されたって仰ってました。 ちなみに栗原さんは小林まこと先生の「青春少年マガジン」でも描かれてます(漫画家さんにそんな高圧的な態度はとってないとも仰ってました)東周英雄伝圧倒的に美しく力強い水墨画のような漫画 #完結応援
ナベテツ1年以上前自分が持ってるもんでちと恐縮なんですが、この本がやたらと高いんですよ。マンガのラインナップ的に高騰する理由はよく分からないんですが(鈴木みそ、杉森建は単行本に収録)、ベニ松さんの小説のせいなのかと思ったり。ちなみに表紙のイラストはイベントでみそさんに見せたら描いてもらいました(高値でも手放せん)自由広場プレミア化(定価より高く)した漫画について2わかる
ナベテツ1年以上前トークイベントでの話ですけど、あの白菜は村枝先生が延々描いたそうです(𠮷田先生曰くコピーはばれるから)。藤田先生が画力もったいないって言ってたのが印象的ですね。ちなみに村枝先生のお気に入りは埋蔵金の話だそうです。スローニン「スローニン」読んでみた3わかる
ナベテツ1年以上前俺はスローニンは「フィジカルなジゼル·アラン」って説明してます(笑) https://book.hikaritv.net/book/static/140515_magazine/data/index.html 藤田先生がスローニン大好きなんですけど、村枝先生(元アシスタント)のイベントで𠮷田と3人でのトークで恋する乙女のようでした(笑)。 からくりサーカスの鳴海のキャラ造形にコッセツの影響あるんじゃないかと思ったりもします。ちなみにこの後に描かれた「DADA!!」ではちょっとだけスローニンのキャラ出てきますよ。スローニン「スローニン」読んでみた5わかる
本音は言い辛い。多分、皆思っていることなんじゃないでしょうか。容姿に関することや、自分の感情に関すること。勿論、相手を気遣って言えないこともありますし、大きなお世話だよと思うこともあるでしょう。 現代に生きていて、人間関係がストレスになることは多々あります。それは、自分が言いたいことを言えないストレスであったり、逆に言ってしまったことで生じる軋轢も原因だったりします。 本作では、亡くなった妻が存在する、思わず本音が漏れてしまう喫茶店が舞台となります。 口下手なマスターは、生前妻にもっと「愛している」と言えば良かったと後悔します。そして、登場人物は皆同様に本音を言えなかった悔やんでいたり、傷になっています。 もしあなたに大切な人がいて、言えずにいることがあれば、少しだけ背中を押してくれるかもしれない。読み終えて、ふとそんなことを考えたりもしました。