※ネタバレを含むクチコミです。
同じく漫画ゴラク掲載の「樫村一家の夜明け」に続く、待望の再タッグ。今作では前回とは逆で作画を岡村先生、脚色を沙村先生がされています。 主人公の志田顕は人気上々のファッションデザイナー。才能はあるがプレッシャーに弱いタイプで次のコレクションの目玉に悩んでいたが、学生時代に作ったワンピースの特別なフリルを使うことを思い付く。優秀なアシスタントのおかげでとっくの昔にフリマで売ってしまっていたワンピースはあっさりネットで見つけることができた。しかし、現在のワンピースの持ち主の女はSNSで不穏な投稿ばかりしていて…という話。 3号連続集中連載なので残り2話しかありませんが、天才二人が作る漫画なのでこれからどんな展開にでもなり得る。続きがめちゃくちゃ楽しみです。
沙村広明が好きだ。 絵はNARUTOの作者が何度も模写するレベルに上手いし、セリフ回しや間、画面のテンポ感や構図、そして演出の巧みさがずば抜けている。 今回の読み切りは作画担当だが、その能力はいかんなく発揮されている。 仕事を1年で辞め、23歳から約7年引きこもり、30歳になる前日に思い切って部屋を出るが、リビングでは引きこもりが対処するには度が越えたことが巻き起こっていた。 ある一家が崩壊するが、ある種の救いを得てこの話は終わる。 なんてことない日常の会話劇でさえサスペンス的に描けてしまう沙村さん、今回は水を得た魚のごとく最高にかっこいい動きを見せてくれてもうありがとうございますとしか言い様がない。 一家に降りかかるたった一晩の出来事を、最大限の切れ味をもってスパッと描き切っている。 くだけた感想としては、 回想の入れ方うまっ! コマ割り読みやすい~! ポージングかっこいい~!! アクション見やすい~!!! 静と動の緩急~!! いぇ~い!最高~!! そんなお話でした。
絵に力が漲っててバイオレンスなのがいい。 夏の激しい日差しと対照的に中身はダークで、そこに子供の頃の思い出やら心に秘めた願望とかが合わさっててエモい。エモ&バイオレンス。 読切じゃなくて3〜5巻くらいで読んでみたさある。
江戸文化と、破廉恥さと、ほどよいサスペンス要素と、三拍子揃った女浮世絵師マンガ。読切版が凄く良かったんで連載を期待していたのだがいつ始まるんだろうか…。確かマンガTOPで既に連載が決まってると書いてあった気がするんだけど…
『BEASTARS』板垣巴留による特別読切。 風俗嬢のイチカはある日ヤバめの客に当たってしまった。 その客はガタイが良く、白ヒゲでコワモテのおじいさん。 セクシーに迫ってみても、なぜか半裸で黙々とPCで作業をしていて相手にしてくれないがそれにはある事情があって・・。 人間を描いてるのを初めて読んだ! といっても白ヒゲのじいさんは野性味あるし、ボインなお姉さんもどこか動物的な愛嬌を横顔のフォルムに感じるのは「BEASTARS」の読み過ぎかもしれない。 内容的にはフリの段階でだいたい想像できるものではあったけど、シンプルでベタで見開きがパワフルでかっこいい。 裸の女性が谷間を寄せて少しかがんだときのお腹のしわをちゃんと描いているのがなんだか良いなーと思った。 二人の関係性は、あくまで世の中に割り当てられた役割を必要に応じて演じているだけで、男だからとか女だからとか、性によるこじらせた自意識のようなものが描かれていないのでさっぱりしてていい。 ここでは性差、年齢差を取っ払って意図的に人間対人間の構図にされている気がする。 ヤルつもりはないが一泊するためだけに風俗に来た男と、風俗嬢だがヤラない客を持て余し気味の女、この二人の間には性的搾取もなく仕事でもなくなってしまったから、ただただフラットな二人になるのだ。 そして忘れられない特別な関係になる。いや、なっていた。 全く内容とは関係ないけど、友達になるなら、妙な政治や力関係などが及ばないフラットな関係を結べる、こんな人達となるのが楽しそうだ。
卓球の戦いなのに勢いがあった!もっと長い話だったらよかったと思う。 あと博多弁もいい!
蓮古田二郎先生のしあわせ団地を愛読していました。 哀愁と艶気漂う画は今も健在で、懐かしい気持ちで読みました。 本作をきっかけに、再起を祈念しております! 近代麻雀連載中「鉄鳴きの麒麟児」塚脇永久先生のツイッターで知りました。
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