その他の感想・レビュー3417件<<5354555657>>青春よりももっと手前のあの頃のお話純情ダウンタウン 郷田マモラ野愛恋も友情も憧れも嫉妬も全部混ざり合ってぐちゃぐちゃな感情。初恋とか青春よりもっと手前の、名前もつかないような日々が鮮やかに描かれています。 クラスではあまり目立たない少年・薫は、東京からやってきた転校生の美少女・上野さんと仲良くなります。 勉強もスポーツも得意な人気者・藤原くんも、どうやら上野さんのことが気になってる様子。 でも薫が本当に気になってるのは、上野さんより藤原くんの方で……。 ちょっとお話するだけで、一緒にサッカーできるだけでうれしかったのに、認められたくなったり勝ちたくなったり。 でも結局一緒にいる時間がいちばん幸せだと気づく。 薫が藤原くんに抱く感情は紛れもなく恋だと思うけれど、感情に名前なんていらないのかもしれません。 薫を見つめ続ける泣き虫の女の子・今日子がめちゃくちゃかわいくて好きです。登場する子たちがみんな健気で愛おしくなりました。つしまを中心に猫たちとおじいさんの日常俺、つしま おぷうのきょうだいさいろくおじいさん(女性)っていうのがインパクトありすぎて最初ビックリしたが(髭だと思ってたら鼻毛ってことか) ツシマヤマネコに似てるからという理由で「つしま」と名付けられた大柄の猫さんと、その近所の猫たちのお話。 ネコ好きさんは延々と猫の世話をするし、猫のための人生になっていく。 それぐらい魅力があるんだろう。 私は今は犬派なのだけど、いつかは猫を飼ってみたいと思っている。 そして飼ったら猫たちがこんなことを考えてたりするんだろうと妄想するのだ。きっとずっと楽しい。 そんな日常が描かれている素敵な漫画。意外な終わり方をする自虐の詩 業田良家starstarstarstarstarかしこ一応ギャグ漫画なので幸江に不幸なことが起これば起こるほど面白いんですが、最終的にはそんな幸江が誰よりも幸福な人なんじゃないかと思えるようなどんでん返しがあり、それまでの面白いが感動に変わります。虫マンガランキング、なんでこれが入っていないのか毒虫小僧 日野日出志さいろく私が何も知らない無垢な子供だった頃、当時通っていたスイミングスクールで母親の迎えを待つ間にホビールームに置いてあったこの本を何気なく手にとってしまったのが運の尽き。 小学2年生の私の人生に初めてのトラウマを植え付けた作品でした。 今でもはっきりと憶えてしまっているぐらいの描写、悲惨さ、恐ろしさ。 日野日出志先生の特徴的なキャラの顔がまた忘れられない。 大人になって、言われてみればカフカだったなと思うし、振り返りたくないなー嫌だなーという気持ちなのについつい電子書籍版を買ってしまった。 遺伝子操作によって生まれた者たちと医師の物語螺旋じかけの海 永田礼路starstarstarstarstarひさぴよ絶版となった「螺旋じかけの海」私家版。3巻以降が本編の続刊になります。単行本未収録の「魔女の語る森」と、描き下ろしの「烏を屠る旅」が収録されています。 「鳥を屠る旅」は1話としてはかなり長い91ページの長編でかなり読み応えがあり、2巻で止まってる人には特に読んでほしいです。個人的にはワニの回以上の感動がありました。 人間とは何か、命とは何かを問いかけられる重いテーマの作品ですが、何度も読み返したくなる名作です。もうなン回も読ンでるが今だに何がなンだがわかっていないマギー’S犬 小池一夫 叶精作starstarstarstarstarマンガトリツカレ男謎の女・マギーに異様なまでに献身する暗殺教団”サッグ”の殺人技を持つジョーが依頼を受け解決していくが内容をどう説明したらいいかが難しい。なぜジョーがマギー’S犬になったかという部分が謎すぎる。 暗殺教団”サッグ”って他の小池一夫原作で読んだ覚えがあるが何か忘れたねんどんの感想ねんどん やぶのてんやKYS動画研究所※ネタバレを含むクチコミです。 当時の短編&最新エッセイすこし昔の恋のお話 笹生那実短編集&エッセイまんが 笹生那実名無し「薔薇はシュラバで生まれる」の続編みたいなものかな〜?と思ってエッセイ漫画を目当てに購入したのですが、笹生那実先生の若かりし頃の短編作品もユニークでとっても面白かったです。美大志望の女の子が恋をする話は当時の読者からも人気だったそうですが、私もキラキラした恋愛よりもこういう変わった男女の恋模様の方が親近感が湧くタイプなので、時代の違いを気にせず楽しんで読みました。もし現代のようにデジタルが主流で作画時間が大幅に短縮できていたら、作品がヤングマカロン(笑)に掲載されていたかもしれないと思うと惜しい気持ちもありますが、もしそうなってたら旦那様との出会いもなかったのかも…?笹生先生にはぜひぜひ新作を描いて欲しいなぁと思いました!人の終わりに携わることとは終のひと 清水俊Pom 知ってはいたけど、中々ダークな内容だなって思い手が出せなかったんですが、やっぱり読みたいなと思い読んでみました。 途中で断念することもなく、3巻まであっという間に進みました。と言うか、読めてしまう。 葬儀屋の仕事を知ることができる。 仕事なんだよなぁ。。 所々で色々と考えさせられるマンガだと私は思います。約束された幸せ今年の大みそかに付き合う二人【合冊版】 遥那もより野愛学生時代からずっと友達だった男女が付き合うまでを描いたお話。 漫画家志望の北沢とOLのシマ。餃子パーティーしたり豆まきしたりずっと一緒に過ごしているけれど、あくまでもお友達。 気づいたら相手のことを考えていたり、花火大会に誘うのを躊躇っていたり、いやもう絶対好きじゃん付き合っちゃえよ!ともどかしくなります。 でも大みそかに付き合うことがわかってるので安心してキュンキュンできるんですよね……約束された幸せ。 100ワニシステムの作品は死んだり連載打ち切りになったり不幸にむかって突き進むものが多い印象でしたが、やっぱり幸せが待っているほうが嬉しいですね。 ハッピーと胸キュンを享受したいひとはぜひ読んでみてください。間違いなく幸せになります。 70年代のりぼんに花岡ちゃんというヒロインがいたこと花岡ちゃんの夏休み 清原なつのまるまるhttps://manba.co.jp/manba_magazines/16043 この記事に書いてあるのを読めば花岡ちゃんがどういう子なのかがほぼ分かるのですが、70年代の、しかもあの少女マンガ誌「りぼん」に、この「花岡ちゃん」をヒロインとした漫画が掲載されていたと考えるとたしかにびっくりです。自分はリアルタイムでは読んでないですし、漫画の存在もこのマンバ通信の記事で知りました。掲載順としては花岡ちゃんがまだ脇役キャラとして出ていた回を経て、主役に躍り出るって相当人気があったことの証明ですね(読者人気を受けて主役にしたのか作者の独断かはわかりませんが)。恋愛に縁がないキャラなのかと思いきや、偶然であった男性と急接近します。しますけど、その距離感がまたなかなか見ないタイプのやつで面白いんです。そしてその相手の男性も、美男子ではありますがこれまたりぼんヒロインの相手としてはなかなか癖の強い…(笑) 当時のことを振り返るあとがき漫画も読み応えがあって内容も面白かったです。 今の作者が描く「花岡数子」をぜひ読んでみたいものです。優しい世界祖母と猫 ジビ野愛「おばあちゃん猫好きじゃない」と言っていたのに気づいたら猫を溺愛しているおばあちゃんがかわいいです。もちろん猫もかわいいです。 まるっこくて可愛らしい絵柄と、ほのぼのした日常に癒されます。 猫ちゃんの存在によって元気になっていくおばあちゃんとのんびり自由な猫ちゃんの日々、永遠に続いてほしいです。 動物×おじいちゃんおばあちゃんの組み合わせはそりゃかわいいよなズルいよな……なんて捻くれた考えもよぎるのですが、読んでしまえばそんな気持ちも浄化されます。優しくなれます。人間ならいけすかない 餓鬼ならかわいい丁寧な暮らしをする餓鬼 塵芥居士野愛丁寧な暮らしをSNSで発信だなんて背筋がゾワっとしちゃうんですが、餓鬼がやってると何故だかかわいいです。 綺麗な布とかガムシロとか割り箸とか大事に取っといてるのもかわいい。はりきってサイフォン式コーヒーメーカー買っちゃうのもかわいい。梅干してるのもかわいい。 これを人間がやってるといけすかないのに、餓鬼のガッキーがやってると人間味が感じられて素敵なんですよね。認知の歪み……ガッキーを通して自分の悪いところが見えてきます。 人の承認欲求に指差す前に自分の認識を改めなければ。 ビニール袋三角に畳んで心穏やかに暮らしたいと思います。 競馬知識がほぼない初心者が読んでみた。無頼な風 鉄 福本伸行名無し競馬初心者にオススメの漫画をいろいろ聞きまして、なかでも1巻完結だったのでとりあえず今作を読んでみました。専門用語等は多少ありつつも、ストーリーが理解できないことはなかったです。でもマンガとしてあの終わり方で大丈夫だったのか?という疑問は残りました。本当はもっと長く描く予定だったのかなと。主人公の男が悪く言うとぶっきらぼう、良く言えば曲がったことが嫌いな純粋な男、という感じで良かったです。競馬に対する考え方も、刺さるものがありました。 ちなみに一緒に収録されている刑務所のマンガ、競馬は全く関係ないんですけどこっちも面白かったですw有名ではないけど『百年の系譜』も傑作犬を飼う そして…猫を飼う 谷口ジローstarstarstarstarstarひさぴよ表題作『犬を飼う』が有名ですが、他にも犬猫を題材とした短編が収録されている作品集の完全版です。中でも『百年の系譜』は、知名度はあまりないものの、傑作と呼べる短編じゃないでしょうか。戦時下の日本で、飼い犬を軍用犬として徴用され、家族と引き離される物語。犬と人の最も美しい瞬間と、谷口ジロー先生が考える戦争への思いが絵に込められていて、言葉は少なくとも胸がいっぱいになる名作です。 もちろん、『犬を飼う』も名作中の名作で、何度読んでも感動しか呼ばない。自分を含め、犬を飼ってた人、看取った経験のある人、主に親戚たちに読ませたことありますが、不思議なことにみんな口を揃えて「ウチと同じだ!」と言いますね。飼ってた犬と全然似ても似つかないのにです。ネットでも時々同じような感想を目にします。そのたびに谷口ジロー作品の普遍性の凄さを感じるのです。女の一生痩せ女~幸せのサプリメント~ 高木裕里野愛ぽっちゃりしただらしない同僚に彼氏がいるなんて許せない!私は努力を重ねて痩せてるのにどうして! と嫉妬に狂ってサプリメント弁当を食うところまではバナー広告で読みました。 思い込みが激しくて偏屈なヤバい女・礼子が不幸になっていく話かと思ったら、なかなか読み応えがあるお話でした。 摂食障害を乗り越え穏やかな暮らしを手に入れたと思ったら、愛されたいあまりに暴走する。 身寄りのない女性たちとシェアハウスで暮らしはじめるも、悲しい事件が起こりまた失う。 愛されたい、恋人がほしい、家族がほしいと願う礼子の数奇な人生譚です。 度重なる不幸を乗り越えて、彼女は本当の幸せを手に入れられるのか見届けましょう。 現在の事態がより深く理解出来る良書まんがでわかる ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン トーエ・シンメ 名越健郎名無し発売された2017年までプーチンの半生を取材記形式でまとめた作品。絵はクセありますが、読みやすく表現力があります。 多角的に論じることが意図されているため、特定キャラが好意的なことを述べる場面があるものの、批判側は「おそロシア」なことをバンバン糾弾して警鐘を鳴らしますし、「今の彼は変わってしまった」など好意側さえ賛意を漏らしたりします。 それが今現在世界を騒がしている事態との連続性、射程に入る予測の範疇だったのには、改めて感心するところです。今となってはギャグまんがカルロス・ゴーン物語―新・日本経済入門 戸田尚伸 富樫ヨーコ名無しこれだけ美化していようが、縁もゆかりもない外国人だから出来るコストカッターぐらいしかやって来てないですし、企業側もやらせるため体良く利用して来ただけという実態は十分見えて来ます。怒りのデスロード #推しを3行で推すSNSで鬼女は嘲笑う 鯖玉弓 嬉野めぐみ 乙葉一華野愛産休明けて子連れ出社したら、ベビーカーで満員電車乗ってる姿がSNSに晒されて大炎上。 この炎上事件をきっかけに、復讐に燃える成美の闘いがはじまる…! 悪いやつを成敗する快感に目覚めた成美の行動力が凄すぎる。 態度の悪い飲食店やタクシー運転手、昔いじめられた女、兄嫁をいじめるボスママ……SNSを駆使するだけでなく、張り込みをしたり懐に入り込んだり手段を選ばず殺りまくる。スカッとジャパン怒りのデスロードSNS編じゃん。 やりすぎちゃって最後に自滅するパターンがSNS炎上系漫画の定石だけど、成美には最後まで闘い抜いてほしい気すらする。 でも自分の家族や友達がこんなことしてたらまじで引いちゃうよな……。こわいねえ。 誰よりも冷徹で冷静だったはずの男まんがでわかる ウラジーミル・ウラジーミロヴィチ・プーチン トーエ・シンメ 名越健郎starstarstarstarstarウマタロプーチンの生い立ちからソ連崩壊後、大統領に出世するまでの歴史を、マンガで気軽に知ることができる。KGB時代の武勇伝など、読み物として面白い部分も多いが、本の主張がやや親ロシア寄りで、「ロシアは民主主義で自由な国になった」といった、首を傾げざるを得ない主張も見られる。プーチンがネットでアイドル扱いされてた頃が今となっては懐かしい。作者のツイッター試し読みからそのまま…みゃーこ湯のトタンくん スケラッコむ作者のツイッター試し読みからそのまま購入まで行ってしまいました! 可愛い…とてつもなく可愛い、そして癒される!トタンさんの仕草が猫なのにちゃんと二足歩行で本当可愛い。 毛繕いしたあとに湯船へ。湯から上がったらアイス食べるけど料理はササミやら寿司やらがメインだったりしてやはり猫の世界ではあります。 銭湯も猫も癒し要素100%なので疲れた時に是非読んでいただきたい!ただのホラー漫画ではない #推しを3行で推す死肉の男 日野日出志toyoneko1 「死肉の男」は日野日出志先生の作品です。もちろんホラー作品ですが,他のホラー作品とはちょっと違います 2 「目が覚めると死体になっていた」という男が主人公(記憶はない)。体は腐り,ウジがわいており,当然,心臓も動いてません。それなのに,動くことができて,話すこともできる。 港町にあらわれた主人公が,通報され,警察に連行されるところから物語は始まります。 他のホラー作品と異なるのは,死体である主人公の目線で物語が展開されるという点。自らがバケモノと化してしまったことによる恐怖,戸惑い,そして苦しみが描写されます。 尋常ならざる苦しみの果てに,主人公は記憶を取り戻しますが… 3 怪奇ホラー作品でありながら,強い悲しみが描かれる作品であり,日野日出志作品の中でもかなりの異彩を放ちます。未読の方は是非。 なお日野日出志作品を未読の方は,まずは他の日野日出志作品作品を是非。特に「地獄の子守唄」「蔵六の奇病」は必読なので,とりあえず https://manba.co.jp/boards/12272 を読んでみることをおススメします。アンリミで読めます おすすめフィギュアスケート漫画新装版 ブリザードアクセル 鈴木央名無し連載当時の評価は芳しくなかったが ・後に七つの大罪がヒットした有名作者の手によるもの ・男性漫画家による男性らしい作風のそれなりに巻数が出た(旧単行本10巻越え)フィギュアスケートを題材とする作品(完結済)がその後出てない ・フィギュア入門、ルールが変わろうが普遍的な基本的な事項は取材に基づき詳しく解説(シングルだけではなくペアまで)。漫画的な非現実と叩かれた描写も現実の難度向上によって差が縮まった 近年新装版も出たし再評価されて欲しい 小田扉先生の新連載はコンビニ店長の元魔法少女おばさん!フランチャイズ! つくだ☆マジカル 小田扉名無し『団地ともお』など描かれてる小田扉先生、最近『ちょっと不思議なこの宇宙』など複数新連載などあって嬉しいです。 『しめっぽい話ですが』もそうかな? その中でも、少年マンガ寄りのアプリ「サンデーうぇぶり」に載せてる今作『フランチャイズ!つくだ☆マジカル』がまたいい感じにゆるくて好きです! コンビニの店長が実は引退した元魔法少女だった!けど、変身してもおばさんなのでお腹たぷたぷだけど魔法も使えちゃう。 危機を救ってもらったことをきっかけに女子高生がコンビニでのアルバイトを始めることになる。 https://www.sunday-webry.com/episode/3269754496744157354 本当に日常生活を送るただのおばさんなんだけど、元魔法少女ゆえにたまに変、っていう微妙な塩梅がちょうどいい。 そして、魔法少女と知っちゃった女の子も取引としてバイト採用になるけど、好奇心が勝っちゃってるところもいいキャラしてます。<<5354555657>>
恋も友情も憧れも嫉妬も全部混ざり合ってぐちゃぐちゃな感情。初恋とか青春よりもっと手前の、名前もつかないような日々が鮮やかに描かれています。 クラスではあまり目立たない少年・薫は、東京からやってきた転校生の美少女・上野さんと仲良くなります。 勉強もスポーツも得意な人気者・藤原くんも、どうやら上野さんのことが気になってる様子。 でも薫が本当に気になってるのは、上野さんより藤原くんの方で……。 ちょっとお話するだけで、一緒にサッカーできるだけでうれしかったのに、認められたくなったり勝ちたくなったり。 でも結局一緒にいる時間がいちばん幸せだと気づく。 薫が藤原くんに抱く感情は紛れもなく恋だと思うけれど、感情に名前なんていらないのかもしれません。 薫を見つめ続ける泣き虫の女の子・今日子がめちゃくちゃかわいくて好きです。登場する子たちがみんな健気で愛おしくなりました。