その他の感想・レビュー3417件<<5253545556>>徳光先生のオタク心が激しく炸裂!濃爆おたく先生 徳光康之toyoneko濃爆おたく先生は、ガンダムオタクの教師が主人公である、オタクによるオタクのためのオタク漫画です。 作者は徳光康之先生。 内容は…滅茶苦茶です! 何しろ主人公の「暴尾亜空(あばおあくう)」は、登場早々、生徒たちに「どのモビルスーツが一番好き?」と質問したと思ったら、延々とドムに関する妄想を語り出すような奴です。やることなすこと滅茶苦茶! ライバルが出てきたと思ったら、二人でガンダム妄想対決を始めたりするし、 「叫ぶジオンの会」なる仲間たちが出てきたと思ったら、聴衆を巻き込んで道端で「ジークジオン」とか叫び出すし、 「ドムを創った男たち」とかいうとんでもない話がいきなり始まるし、 ヒロインと思われる女の子は「ア・バオア・クー・レディ」とかやりだすし、 同士がたくさん集まって「ジオンファイト」とか始めるし、 とにかくもうやりたい放題! しかも熱血! キャラクターのほとんどは常に叫んでるし、絵も濃いし、名言も多いです 「知識を語るな」「愛を語れ」!(添付)は、 オタクとして心に刻むべき名言です なお、勢いだけの漫画ではなく、普通に面白いですし、読みやすいです。 ちなみに、ネタのほとんどがガンダムですが、未視聴でも楽しめるので大丈夫(というか私も未視聴です…)。 オタクによるオタクのためのオタク漫画! オタク必読です!! なおアンリミで読めます。 ところで、徳光先生は、これ以外にも「おたく」シリーズを描いてます。 一つは、「濃爆おたく大統領」。 6話まではちょっと微妙ですが、7話でサクラ大戦の話を急に始めてからは圧倒的に面白くなります。 16話で突然始まる「衝撃コピー誌90部」も最高ですし(いきなり戦場まんがシリーズのパロディを始めるな!)、そこからさらに勢いは加速します。 具体的には、17話からは、徳光先生自身が作中に出てくるようになるのですが、徳光先生自身がネタ満載なので、実際にあったエピソードを描くだけで滅茶苦茶面白いのです(徳光先生が永井豪先生のご自宅の本棚にシャンパンをこぼした話とか衝撃です)。 ということでこちらもおススメ! もう一つは、「妹ガンダム」。 徳光先生ががんばってカワイイ幼女を主人公にしてみた漫画ですが、主人公が「ジオン好き幼女」なので、テンション的には「おたく先生」と大差ありません。 私、この作品はちょっと読まず嫌いしてたのですが、最近になって読んでみたらしっかり面白かったですし、 「おたく先生」ときちんと繋がりますので、こちらもぜひ一緒に読んでみてください!まさに私の好きな土田世紀だった水の中の月 土田世紀かしこ土田世紀はテーマがまっすぐなところがいい。「今、お前がやっきになって掴もうとしてるのは水の中の月だ。本当の月はあっちにある。」ということをバリバリの東北弁で語ってくれます。家は貧乏だけど高倉健みたいに実直に生きてるケンジ、ヤクザ者になってしまった漁師の息子のキヨシ、カンパチ並のお調子者キャラのヨイヂ…東北の田舎町で育った3人の幼馴染の友情の物語です。ちょいちょい子供だった頃の回想シーンがあるんですがそれがまたいいんだよなぁ〜。マスク外すのが嫌だなと思う場面もある。ヒミツの花園さん 野中かをるPom 花園さん、マスク外した姿が綺麗。 そして、謎多き人。 コロナ禍をベースとした漫画。 ソーシャルディスタンスとか、もう今や日常で当たり前になってしまったな。とか、読みながら頭をよぎる。慣れって恐ろしいな。 花園さんに椎名くんはは上手く転がされているように見えるけど、花園さんは何か隠している人なんだろうか。。ギャグとミステリー、2段階楽しめるコミュ障お嬢様と漫画家マンション 蒼木雅彦野愛学園の生徒会長を務める才色兼備のお嬢様なのに、コミュ障で漫画オタクの神楽坂桜。 そんな彼女が一人暮らしをするマンションは、漫画家ばかりが住む夢のような空間だったのです。 震えすぎて発光して見えたり、声が小さすぎて脳に直接語りかけたり、謎の奇声を発したり……桜のコミュ障レベルが凄すぎます。 些細な情報から住人たちの正体を特定していくのもオタクならではです。コミュ障もオタクも本物すぎて面白いです。 という感じでギャグ漫画として楽しめるのが前半戦。 後半戦はマンションに隠された秘密を暴いていくミステリー漫画に変化していきます。 ギャグ要素とテンポの良さはそのままに新たな面白さが加わるので、一度で二度美味しい作品です。 ギャグ漫画が好きな人にもミステリー漫画が好きな人にもぜひ読んでほしい作品です。 俺様男子×おもしれー女のラブコメになりたいギャグ漫画おもしれー女はときめかない 奥田薫野愛俺様男子×おもしれー女の王道ラブコメになりたいギャグ漫画が始まりました。 恋の行方なんてどうでもいいくらいちゃんとギャグ漫画で面白いです。 ごく普通の男子高校生・まさるが一目惚れしたのはクールでミステリアスな美少女・小春。 彼女を振り向かせるモテ男になるために、まさるが参考にしたのは夢小説だった……。 というわけで、俺様系イケメンを目指す激イタモブ男子×超鈍感遅刻魔食パン1斤食い女子のラブストーリーが始まりそうで別に始まってない感じです。 まさると小春の友達もおもしれー奴だらけなのでこれからの展開も楽しみです。恋路はさておき笑わせてくれれば…! キラキラ絵柄のギャグ漫画に弱い人はぜひ読んでみてください。絶対好きなやつです。久しぶりに読んだがやっぱりいいな影狩り さいとう・たかをstarstarstarstarstarマンガトリツカレ男"影"がいろんな手段で藩の取りつぶしを企てて、それを"影狩り"で十兵衛、日光、月光の三人で防ぐというのが基本の流れだが、毎回違う感じで話が進むので飽きない。冷凍人間の回やレオナルド・ダ・ビンチのメモを解読して空をコウモリのように飛んで戦う忍者などバラエティに富んでいる。 長期連載でかついろんな雑誌で掲載されているようで単行本で続けて読むと話の順番が前後していたりや日光の顔や性格が変わったりするが昔の時代劇の「三匹が斬る!」とか好きな人には是非おすすめたい。 ちなみに一番好きな回は"影"が巨大な猿で登場し猿を操る回。内容も面白いが説明にある「最後の忍者」藤田西湖が一声かければ町中の犬を集められる話がすごい好き。 消えたいと思うほど心が苦しくなったら自分はどうするかな透明人間灰田 久谷碧Pom #1巻応援 何何、この物語は続きが気になって仕方がない。 面白いし興味深い作品だ。 消えたいと思う少女と、彼女の身体に入り込んだ灰田、二人の物語。少女は透明人間になってしまった。 色々な事情がありそうだし、絡んでいそう。 白蛾先生は、何で透明人間になったゆずが見えるのか。 1巻でも伏線がたくさん散りばめられているので、2巻以降が楽しみな作品。 イージー会についてのマンガハネ太 ちばてつやマンガトリツカレ男たしかコミックアルファで連載していて単行本もプレミアがついたりしてが電子書籍になったとのは知っていたので機会があったら読もうと思っていたので今回読んでみた。 物語の本編としては作者のちば家がモデルになってると思われる知多家の次男と三男がドライブに出かけたところ、猫をはねてしまいそこで縁ができ猫が「ハネ太」という名前で知多家に変われるところから始まる。その途中で「ハネ太」が逃亡している間にイージー会のゴルフについての話が始まる。 イージー会とは”いい爺さん”にひっかけて大御所漫画家が集まってやるゴルフコンペのことらしいが、登場する作家が本当に大御所ばかりだ。「ひねもすのたり日記」などで取り上げられることも多いですが、「ハネ太」の場合は数話にわたってゴルフコンペの内容がマンガで描かれているので面白い。 のたり松太郎の西尾のじっちゃんのモデルの話などがありその辺も良かった 不屈の少女が『英雄』と『天使』を目指すファンタジーBALANCER 神山なおサミアド長編WEB漫画です。 紙単行本は2巻で打ち切り状態ですがWEBでは続いています。 http://www5e.biglobe.ne.jp/~kagentsu/ 育児などでお忙しいらしく返信コーナーも無くなり更新も激減していますが、ゆっくりで良いので綺麗な完結を願っています。 主人公パズルは天使になって冥界人"逆太陽のラズ"と再会するために英雄クロスワード=ジグソーの弟子となります。 対価は英雄の後継者として5つの世界を救うこと。 魅力的なキャラクターが多く、意志天秤(バランサー)などの設定にワクワクします。 文字が多い漫画ですがバトルシーンもあります。 セリフ回しが独特で、もったい付けた言い方に違和感を感じる事もありますが、個人的には面白い舞台劇を見ているようで好きです。 最初はサクサク進みますが途中からテンポが若干悪くなった気がします。面白いんですが読んでる途中は出口が見えなくてモヤモヤしたり…。 とはいえ『敵』や『意志天秤(×2)』も登場してストーリーは着実に前に進んでいます。 「契約成立」という言葉が印象的な使われ方をしていて、契約と聞くとこの漫画を思い出します。97年のサンデーに彗星の如く現れた劇…もうスンゴイ!!! 南ひろたつあほえもん97年のサンデーに彗星の如く現れた劇画調ギャグの使い手・南ひろたつを覚えてる人はどれだけいるだろうか。ぶっちゃけほぼ忘れかけていたが、最近マンガ図書館Zで復刻された表紙を見てこの作品の強烈な記憶が蘇った。濃ゆくてゴツいキャラたちが繰り広げるショートナンセンスギャグが特徴。学ランを着たモアイくんや凶悪な見た目の犬のポチなど一度見たら忘れられないクセの強さがある。 (最近の漫画家で例えるならジェントルメン中村の作風に遠からず近からずという感じか) 少年誌にしては、あまりにもMADで独特な感性についていけた読者はそうそういないだろう。コレを一年も載せ続けた少年サンデーもスンゴイ。 森繁ダイナミックの完全版森繁ダイナミック 桃吐マキル 福耳ノアルstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男 昔単行本版を持っていて読んだことあったが電子書籍版が完全版と知って読んでみたが内容は相変わらずの不条理なハイテンションギャグだった 1巻から読み始めたのはいいが全く知らない話ばかりであれ俺の記憶がおかしくなったかなと思っていたが2巻から見覚えのある話が出てきた安心した。 単行本収録は17話くらいからだと思うが最初の方は本当によくわからない。 脳みその回は相変わらずいいな 羽化する前みたいな作品集屋根の上の魔女―武富健治作品集 武富健治かしこ勝手に武富健治先生は同人誌出身だと思ってたのですが違いました。19歳でアフタヌーン四季賞に準入選されますが、雑誌掲載デビューは27歳で掲載誌はビッグコミック増刊だそうです。そこから世間に注目されるまで数年かかり、その合間に同人活動をされていたとかで、なかなかの苦労人だったのですね…。 この短編集には上記の受賞作とデビュー作が収録されていて、面白いのは両方とも主人公の名前が「鈴木章」だということ。武富先生は漫画家として節目となる作品の主人公には「鈴木章」と名付けているんだそうです。 まさに羽化する前のサナギだった頃のような作品集ですが、作家として軸の部分はずっと変わっていないんだなと思いました。マニア向けの怪作ギャグマンガ森繁ダイナミック 桃吐マキル 福耳ノアルtoyoneko森繁ダイナミックは,桃吐マキル先生と福耳ノアル先生がヤンサンに連載した怪作ギャグマンガです。 表紙をみればわかりますね。 マニア向けです! 不条理と意味不明のハイテンションギャグが延々と続くので相当に読み手を選びますが,読んでいると次第に楽しくなってきます。 …楽しくなってこないかもしれませんが,そのときはまぁ相性が悪かったということで。 下巻の巻末には,いろいろな漫画家が寄稿してます。具体的には,非メジャーな作風だったころの押切蓮介先生とか清野とおる先生などが寄稿しており,何となくこの作品のディープさが伝わるかと思います。 上下巻ともアンリミで読めますので,興味ある方は是非ご一読を。 ところで,作者の一人である福耳ノアル(福耳ノボル)先生は,かつて週刊少年チャンピオンに連載された伝説の作品「フリオチ」の作画(三三先生)と同一人物なのではないかと噂されています。 フリオチは…正直歴史に残るレベルでヤバい漫画だったのですが,今となっては,改めてまた読んでみたい漫画の一つではありますね(コミック未刊行)。 フリオチの連載第1回が載ったチャンピオン https://akitashoten.co.jp/w-champion/2005/19 「福耳ノアル(福耳ノボル)」=「三三」であるという噂 https://etc4.5ch.net/test/read.cgi/wcomic/1120975143/356 https://etc4.5ch.net/test/read.cgi/wcomic/1120975143/358 http://kuzure.but.jp/f/b/756832697/756832697.html 始皇帝を殺そうとした荊軻の話刺客伝 横山光輝名無し荊軻の話はいろんなマンガで読んでるので内容はすんなり入ったが、ほかの荊軻が主人公のマンガにくらべかなりスッキリしている。秦舞陽が絡むところがすごい好きなんだが触れられず終わったのは残念だった。そういや「傍若無人」元ネタが荊軻と高漸離の話って最近知った朝食ビールめっちゃやりたい夜明けのふたりごはん 湖西晶野愛ルームシェア中の女の子2人が一緒に朝食を食べるだけのお話。 明るい窓辺でゆったり朝食なんて優雅で健康的に思えますが、昼夜逆転の小説家・ほたる×夜勤専門の警備員・すばるの2人なのでビール飲んじゃうんですよね。最高。 これから会社や学校へ向かう人たちを眺めながら朝からビール飲んで眠くなったらそのまま寝ちゃったり。 昼夜逆転生活は大変そうだなと思っていたけれど、すばるとほたるを見ているとうらやましくなっちゃいます。 トーストでもパンケーキでもお茶漬けでも潔くビールを飲んでいるので、見てる側もビール飲みたくなります。 夜勤明けの解放感と朝からの背徳感、2人でいる安心感があれば合う合わないは関係なく美味しいし楽しいんだろうなあ。冥界住人&メイミー推し必携の1冊コミック スペクトラルフォース 桑名真吾 日野慎之助サミアド※ネタバレを含むクチコミです。 邪悪な武器商人が大暴れするアクションコメディ #マンバ読書会不死身のフジナミ 押川雲太朗toyoneko今度のマンバ読書会のテーマは「5巻くらいのマンガ」とのこと。 https://note.com/manba/n/n219412b5c087 そこで「不死身のフジナミ」(全6巻)を紹介します。 実は既にV林田さんがマンバ通信でガッツリ紹介してはいるのですが,もっと皆さんに読んでもらうべき作品なので改めて紹介。 本作は,「ロドリゲス藤波」という凄い名前の武器商人が大暴れするアクションコメディです。 2巻冒頭のあらすじを読むとどんな話かわかるので引用します。 「私,武器商人の藤波と申します。街が平和じゃ武器は売れませんので,情報屋の田村さんやお人好しの山下さんをけしかけて,この街をさらに物騒にしちゃいました。」 おおむねこんな話です。武器を売るために騒動を起こしまくる藤波が暴れまくります。 こいつ,邪悪で冷徹なサイコパスで良心の欠片もないのですが,なぜか魅力的で色気のある不思議なキャラクターで,次は一体何をするんだろう?と思わせてくれる,素晴らしい悪党です。 ライバルキャラの「タイガー」をはじめ,濃いキャラクターも大勢出てきますし,まぁ基本的に悪い奴しか出てこないので,その中でのドンパチはとても楽しいです。 そしてこの作品の良いところは,全6巻で綺麗に終わるところ。 そして,全巻アンリミで読めるというところ! 読んだことが無い方は是非この機会に読んでみてください2巻からが面白いと思う改造公務員リーパーズ 井上菜摘 田中鹿輔名無し黒幕みたいなやつが出てきて正義の話が主題になっていくのが2巻からで、エミリィの相棒ヒーロー一星君が登場してバランスが良くなった感じがあるので、3巻で第一部完はあまりに残念。 …と思ってたら原作の方が第二部を公開されてるのを見つけたのでポチポチ読んでいこうと思います。 https://rookie.shonenjump.com/series/FlR8CfEX5Rcソウナンですか?と比較して無人島に何か一つ持ってくとしたら何持ってく?って話 大塚志郎名無し良くも悪くも優等生的な作品。二番煎じではないですが、地味な印象は否めませんでした。3巻であっさり終わりますし。 決して出来が悪い作品ではないので、「ソウナンですか?」が合わない人には、本作の方が読みやすく高評価になる可能性もあるとは思います。 一周めより二周めのほうが面白くなるリリースレッド 誰でもない野愛心温まる話もあり、後味悪い話もあり。心臓に悪いびっくり系の怖さも、意味怖系のしっとりした怖さもあり。 一話一話読んでも面白いけど、リリースレッドとしてまとめられていることでより面白く味わい深くなっている。 一度さらっと読んでみて面白くて、二度めしっかり読んでみるとさらに面白くて、三度め読んで気づく面白さがあって……というように何度も読み返したくなる。考察とか伏線とかそういう言葉が大好物な人はたまらないと思う。 負の感情を食べてくれる負喰さん好き。お会いしたい。電子書籍限定で描かれる、ある“贋作家”にまつわる狂乱の物語 #1巻応援贋作 トザキsogor25この作品のメインの登場人物は4人。 まず、画家を目指しているがうまくいかず、有名な作品のニセモノを描く“贋作家”として生計を立てているウォルトという男。 彼の描く贋作を高く売りつけている詐欺師の男・エド。 そして、どうやらエドが抱える借金を取り立てようとしているらしいアイクとジョニーというギャング2人組。 現在の活動に罪悪感を抱きながらオリジナルの絵を描けないでいるウォルトと、人当たりは良いけど何か秘密を抱えている雰囲気のエド。 そんな2人とアイク・ジョニーのコンビがそれぞれ別々の形で出会い、やがて4人の運命が大きく変わる事件へと発展していきます。 ウォルトとエド、、アイクとジョニーという2組の関係性が面白く、それを独特のコマ割りとスタイリッシュな絵柄で絵柄で描き出しています。 電子書籍限定での発売ですが、ぜひこの物語の結末が生み出す大きなカタルシスを体感してみてほしい作品です。二人の連帯と水族館の"夢" #1巻応援白い砂のアクアトープ 桜木蓮 projectティンガーラあうしぃ@カワイイマンガ水族館の館長の孫と、アイドルの夢を失った女子が、水族館の危機に立ち向かう物語。困難を乗り越えようとする二人の強い連帯の予感が、1巻からひしひしと感じられる。 諦められた古い水族館だが、そこに思い入れのある若者達の復活への夢は途絶えない。そこに失意の中、参加する元アイドル。厳しい現実の中、前を向こうと足掻く物語は苦いけれど、基本明るい彼ら、その先への期待感は強い。 辛い現実を癒すのは、水族館の生き物達と、精霊による幻視。夢の光景は美しく、こんな不思議が本当に起こりそうな沖縄に、非現実的な夢を見てしまう。 2021年にオリジナルアニメが放送された本作。コミカライズ担当の桜木蓮先生は現在『アネモネは熱を帯びる』を連載中。 『アネモネ〜』で感じていたのは、曲線の描線が美しいという事。そしてそれは本コミカライズにて驚く程、高い効果を発揮していると感じる。女性の髪、滑らかな肌表現はもとより、水族館の魚やペンギン、水流や水泡の表現、そしてそれらが組み合わさった幻視の美しい事といったら……。 アニメに関して当初、界隈で発生していた懸念は放送後聞かれなくなった。女性の連帯を描く作品として、今後も期待したい。 (ちなみに私はアニメ未視聴です) おしゃれかわいい大喜利もしもアンテナ ヨシダリュウタ野愛ゆるいし癒されるしかわいい。でもしっかり面白い。 インターネット的というか大喜利的な面白さが好きなひとは絶対好きなやつ。 「もしも◯◯だったら」「こんな◯◯は◯◯」とかそういうのをひっそりコツコツやってきたひとの面白さ。ほら面白いでしょ?じゃなくて、こんなんできましたけど〜的なスタンスの面白さ。 おしゃれかわいいくて面白いけど鼻につかない大喜利のうまさ。ロングコートダディの堂前さんとか好きな人は好きかも。まさか実写化するとはねビリーバーズ 山本直樹nyae漫画を忠実に再現したら相当やばい気がしますが、逆に多くの人が観れるようにどう映画用に変えてるのか確認したいですね。 でも内容はすごく面白くて一気に読んでしまった記憶がある。で読み終わってそのまま安住の地を買ったんだった(そしてまだ読んでなかった)。 映画化の衝撃が強すぎでびっくりしたけどもう一度読み返してみようと思った。知らない人は映画見る前に読んだ方が良いと思う。色んな意味で。<<5253545556>>
濃爆おたく先生は、ガンダムオタクの教師が主人公である、オタクによるオタクのためのオタク漫画です。 作者は徳光康之先生。 内容は…滅茶苦茶です! 何しろ主人公の「暴尾亜空(あばおあくう)」は、登場早々、生徒たちに「どのモビルスーツが一番好き?」と質問したと思ったら、延々とドムに関する妄想を語り出すような奴です。やることなすこと滅茶苦茶! ライバルが出てきたと思ったら、二人でガンダム妄想対決を始めたりするし、 「叫ぶジオンの会」なる仲間たちが出てきたと思ったら、聴衆を巻き込んで道端で「ジークジオン」とか叫び出すし、 「ドムを創った男たち」とかいうとんでもない話がいきなり始まるし、 ヒロインと思われる女の子は「ア・バオア・クー・レディ」とかやりだすし、 同士がたくさん集まって「ジオンファイト」とか始めるし、 とにかくもうやりたい放題! しかも熱血! キャラクターのほとんどは常に叫んでるし、絵も濃いし、名言も多いです 「知識を語るな」「愛を語れ」!(添付)は、 オタクとして心に刻むべき名言です なお、勢いだけの漫画ではなく、普通に面白いですし、読みやすいです。 ちなみに、ネタのほとんどがガンダムですが、未視聴でも楽しめるので大丈夫(というか私も未視聴です…)。 オタクによるオタクのためのオタク漫画! オタク必読です!! なおアンリミで読めます。 ところで、徳光先生は、これ以外にも「おたく」シリーズを描いてます。 一つは、「濃爆おたく大統領」。 6話まではちょっと微妙ですが、7話でサクラ大戦の話を急に始めてからは圧倒的に面白くなります。 16話で突然始まる「衝撃コピー誌90部」も最高ですし(いきなり戦場まんがシリーズのパロディを始めるな!)、そこからさらに勢いは加速します。 具体的には、17話からは、徳光先生自身が作中に出てくるようになるのですが、徳光先生自身がネタ満載なので、実際にあったエピソードを描くだけで滅茶苦茶面白いのです(徳光先生が永井豪先生のご自宅の本棚にシャンパンをこぼした話とか衝撃です)。 ということでこちらもおススメ! もう一つは、「妹ガンダム」。 徳光先生ががんばってカワイイ幼女を主人公にしてみた漫画ですが、主人公が「ジオン好き幼女」なので、テンション的には「おたく先生」と大差ありません。 私、この作品はちょっと読まず嫌いしてたのですが、最近になって読んでみたらしっかり面白かったですし、 「おたく先生」ときちんと繋がりますので、こちらもぜひ一緒に読んでみてください!