少年ジャンプ+の感想・レビュー1139件<<12345>>目の見えないホタルが放つ光 #1巻応援ごぜほたる 十三野こう兎来栄寿ご‐ぜ【瞽女・御前】 〘 名詞 〙 ( 「めくらごぜ(盲瞽女)」の略 ) ① 盲目の女。〔文明本節用集(室町中)〕 ② 鼓を打ったり、あるいは三味線を弾いたりなどして、唄をうたい、門付けをする盲目の女芸人。瞽女の坊。 瞽女の補助注記 ( ②について ) 将軍や諸大名などの内局に仕えたり、箏、三絃の教授にあたったりする者もいれば、諸藩が盲女の救済、保護策としてつくった組織に所属し、遊芸を講じる者もいた。 『精選版 日本国語大辞典』より 本作は目の見えない小さな女の子のホタルが、瞽女として生きていくようになる姿を描いた物語です。 重篤な病気にかかった母のために、変若水を探し求めて行方不明になった父。 謎の蛇女。 神域の不思議と秘密。 ファンタジー・怪奇要素も交えながら、しかしそれは添え物で中心には人間同士が織りなすしっとりと、しんみりとしたドラマが据えられています。 ″ ずっと唄が下手な人も いつまでも転んでしまう人もいる だけど心さえ開いていれば 誰かと歩くことはできるから 人と生きるってそういうものだから″ という1話に出てきたセリフを読んで、ああこのマンガはとても手触りが良いなと感じました。 人生の先達であるおユキさんらがホタルを厳しくも優しく導いていく様子がとても良く、 ″ 他人に合わせて自分を作っちゃいけないよ″ といった人生において沁みる言葉をたくさん発してくれます。 そうした周囲の人の支えもありながら、ホタル自身も健気に懸命に奮闘する姿が堪りません。瞽女の中でも秀でた存在に与えられ特別な権利を得られる弁天塗香を目指して、ホタルは邁進していくことになります。 最新話では公称である「和風音楽冒険ファンタジー」の音楽の部分も素晴らしい演出をされていて心が湧きました。1巻を読んで気に入ったら、そのまま最新話まで読むのも良いと思います。 絵柄も相まって『ジャンプ+』らしさはもとよりメインストリームにある作品ではないですが、私はこういうマンガが存在し、読まれ、愛されることが素晴らしいと思います。解りやすい派手さはなくとも、岩陰でひっそりと咲く花のように美しい物語です。クレアと山羊 #読切応援クレアと山羊 旭貞敏名無し※ネタバレを含むクチコミです。?十次郎の首 オガワヒーラギ名無し最後の会話の意味がわからなくてそこだけ残念だったのんちゃんと棚橋さんの歪んだ関係性うそつきのんちゃん、地獄に堕ちろ 山本さほstarstarstarstarstarnyae子供時代の話だけで終わっていればよかったのに、お互いいい歳の大人になっても何も変わってなくて、変わってないことが何よりもしんどかった。のんちゃんはなぜ嘘をつき続けるのか?という部分には焦点を当てず子供時代に成形されたふたりの歪な関係性だけを記していて、第三者の目線がほぼないのがこの話の恐ろしさを増幅させている気がします。 美しいと感じる瞬間があるうそつきのんちゃん、地獄に堕ちろ 山本さほstarstarstarstarstar野愛※ネタバレを含むクチコミです。話が二転三転して面白かった漂流芸人 本尾野聡介名無し※ネタバレを含むクチコミです。風刺が効いているおかずサイト 小出もと貴starstarstarstarstaralankなんというか、スルドイ。 それは言わないお約束でしょ、みたいなみんなが持ってるけど公には持ってないことにしているような感情というか欲求を、こうもストレートに突きつけてこられると、清々しい。 カバー下がかわいいです #1巻応援ナヴィガトリア 押石和佳兎来栄寿「ナヴィガトリア(最高指導者)になれなければ、死あるのみ」 というサスペンス性を軸に、独特の設定を持ったSF学園ストーリーです。単行本の表紙も不思議な感じですね。 小説も映画も音楽も芸術も自由恋愛も禁止のムジンコ共和国で生まれ育った鳳凰學(ほうおうまなぶ)が、初恋の幼馴染ヒナと平和に穏やかに暮らせる国を作って迎えに行くことを目的に、各国から100名の若者たちが入学しナヴィガトリアを決める地球初の植民星のデメテール学院で頂点を目指す物語です。 同じくナヴィガトリアにならねばならない理由を持つデメテール人で成績1位のナヴィや、絶対に裏があって怪しいアイダン、最悪の侵略国家ドンモス大帝国の李虚淡(リコタン)、他にも個性溢れる各クラスのリーダーたちなどどんどん登場してくる濃い面々によって一触即発の学園生活が描かれていきます。 ムジンコ共和国人である主人公は、他の有力な国々に比べると見劣りする人材ですが、それでもジャンプらしく愚直な努力を重ねていくことで勝利を目指していく姿は熱いです。世界設定やキャラクターは尖っていますが、根底にはシンプルで強い動機があるのが話への乗っていきやすさに繋がっています。 特殊な課題なども出されていきますが、それをどうやって乗り越えていくのか。果たして、ヒナとの安寧の日々は訪れるのか。 余談ですが、単行本のカバー下に大量に描かれた動物たちがとにかくかわいいです。こっち系統に特化した作品も見てみたくなります。愛し愛されて生きるのさ結婚まであと○センチ。 湯切優starstarstarstarstar_border野愛子どもの頃は泣き虫で守られてばっかりだった男の子が、成長して逞しくなって女の子を守れるようになってめでたしめでたし……だけが正解じゃないんですよね。 守る守られる強い弱い男女みたいに白黒つけなきゃいけないことなんかないし、手を繋いで支え合って対等に愛を語るのが美しいじゃないですか! そうわかってはいるけれど、好きな人より強くありたいとか弱いままでいたくないという気持ちもわかります。やっぱりいいところだけ見ていてほしいし頼られたいもの。 この感情を「わかるわかる」だけで片付けず、それは愛なの?ただのプライドじゃない?と問いかけてくるのが素晴らしい。 健やかなるときも病めるときも……の言葉の意味を身をもって理解した2人が美しいです。 単純に大きい女の子が好きな人にもおすすめ。ちょっと怖くて考えさせるSF漫画です。俺たちの面白いは操作されている 澄ヒビト名無しすごいバランス感覚だし人間の心理的にも設定的にもリアリティを感じる作品でした。 タイトルの「俺たちの面白いは操作されている」を深読みすると、ちょっと怖く感じるシーンがありますが読んで良かったです。 笑いも熱量も狂気もある快作将棋マンガ #1巻応援目の前の神様 久野田ショウ兎来栄寿『バンオウ―盤王―』を激推ししている私ですが、『ジャンプ+』でまた新しい将棋マンガが始まったときは驚きました。 題材が被っているけど大丈夫かな? と私含め多くの人は思ったことでしょう。しかし、そんな杞憂を一瞬で払拭する面白さがこの作品にはありました。 要素としては色んな作品のエッセンスを感じますが、総合するとかなり独特な読み味です。とにかく1話から主人公の大刀がゆるい。 「スマートスピーカーのやること少なくね⁉︎ 電気消す仕事ってなんだよ…… お前一日中家にいるのに仕事それだけかよ オレだって電気消す仕事のほうがいいよ……!」 などの独特のセンスによるギャグパートが分量的にもかなり割かれているのですが、面白くて好きです。その後、更に発展するスマートスピーカーのやり取りは声を出して笑ってしまったほど。 チョコチップも大納言あずきも食べたい気持ちを抑えられず、翻訳サイトみたいな喋り方になる田原先生なども好きです。 一方で、そんな笑いと並列にゾクっとするような棋士の狂気や、対局の熱さも描かれます。 2,3話まででも読めば、この作品の上手さは存分に伝わるでしょう。 「一番を目指す気持ちが無ければ こっちに来ちゃいけないよ」 と田原先生が桜吹雪の下で語るシーンの 「一番になれないと苦しい なるまでも苦しい」 という言葉。そこまでは、そうだろうと納得できるでしょう。しかし、それに加えて 「なれたとしてもずっと苦しい」 と言い切ります。そうまでして、何のために一番を目指して指し続けるのか。 その件を受けての3話。 他者を見下す村井が、「奨励会という箱の中」で苦しんだ末にいつしか将棋のことがただの仕事になってしまい、最後に大刀との差異をはっきりと自覚して吐露するシーン。 それぞれ単体のシーンとしても良いですし、2話からの3話という構成としてとあまりにも綺麗で、そこからはもうずっと大好きな作品です。 その後の老練な棋士とのプライドのぶつけ合いも熱いですし、異能ひしめく棋界の魅力的な登場人物もどんどん出てきて盛り上がりを見せてくれます。しかし、そんな強者たちの中にあっても主人公が埋もれない魅力を持っているのもすごいです。 笑えて、滾れて、震える。 毎回、次を早く読みたくて仕方なくさせてくれる注目の将棋マンガです。新しい発想のファンタジーアクションアラガネの子 佐々木尚starstarstarstarstar_borderパイナップル宝石を元に魔法を使うという発想が面白い!!! 絵も綺麗☆早く読みたい〜これは好きROUTE END 中川海二starstarstarstarstarパイナップル“猟奇殺人”をテーマにしたミステリー。 結構好きで、評価が低かったことにビックリ!! 橘さん…とか、結局謎が解けない問題が残るのが嫌いな人は苦手かも。 アーニャ可愛いSPY×FAMILY 遠藤達哉starstarstarstarstar_borderパイナップルアーニャが可愛すぎる。ちちー!ははー!がツボ。12巻で飽きてきた…怪獣8号 松本直也starstarstarstar_borderstar_borderパイナップル名無しで投稿してしまったので。12巻で飽きてきた…怪獣8号 松本直也名無し最初は世界観やキャラ魅力があって面白かったのですが、展開するごとにエブァや東京グールーっぼいな〜と独自性があんまり感じられずからなのか、つまらなくなってきたかも。 (調べたらmm9という小説とも酷似してるらしい) アクションシーンは迫力あるので、アニメでやったら短縮されてテンポも良くなるし、良いのかも。 筋肉×かわいいリコちゃんの力こぶ 胤馬ゲンキ 長谷川三時野愛一生懸命な女の子はかわいい。筋肉質な女の子かわいい。吐くまで追い込んじゃうのかわいい。 かわいいの世界は広くて素晴らしいな〜クズショタといじめられっ子ちゃんバイバイバイ あんねこstarstarstarstarstar_borderNano青波くんが小学生ながらにいい感じのクズで最高。暁さんも頭が良くてしたたか。「暁さんが手に入れば僕は完璧になれる」ってそれいわゆるコンプレックスだし、それを暁さんが「偽善的で大嫌い」ってぶった切ってるのが気持ちいい。 いじめやら同調圧力やら残酷な描写もあるにはあるけど小学生の話だからこそ可愛さもあって、「あ~二人とも世界が狭くて可哀想で可愛いな」という感じ。今後の展開が気になる。「向かいの学校でデスゲームやってるっぽい」感想向かいの学校でデスゲームやってるっぽい タカモリニーナ※ネタバレを含むクチコミです。 王子様に守られるだけのお姫様じゃなくて結婚まであと○センチ。 湯切優starstarstarstarstar_borderゆゆゆ※ネタバレを含むクチコミです。プランクを始めたくなる(と思いながら、グダグダ寝転がっている)それを青春と呼ぶならば 大川カズヒコstarstarstarstarstarゆゆゆ※ネタバレを含むクチコミです。こういうテーマの漫画が目に入るようになっていくのかな気に食わない女の話。 齋ソウ太starstarstarstarstar_borderゆゆゆ※ネタバレを含むクチコミです。 最高に「続きはよ」ですわふつうの軽音部 出内テツオ クワハリstarstarstarstarstarさいろくふつうの軽音部、背伸びしてなくていいなぁ。 けいおん!! もアニメで音入れたらプロもビックリなクオリティで、あれはあれで最高に良かったんですけど、やっぱ汗臭く青臭くもあってほしいわけですよ。 マジでこのシーンから数ページ、andymoriのeverything is my guitarっていう曲なんですがサブスクで聴けるんで聴きながら読んでみてほしい。 最高なんだよなぁ すげえいいマンガだなーって読後感が。 弾き語りなんてできないのでテキトウ、っていうのもまた力量が測れていい。 そして早く続く読ませてくれって思うんだ。最高です。共存テセウスの船の本懐 kuuustarstarstarstarstar_border野愛脳や皮膚や内臓を少しずつ機械に入れ替えっていって、どこまで人間でいられるのか。知性もあるし意識もあるし気づかれないように振る舞えたとして、人間として生きて人間として生かしてもらえるのか。 こういう世界がSFじゃなくて現実感を纏って迫ってきたからこそ、夢物語じゃなく痛みを持った物語が生まれたのかなあなんて考えてみる。 AIにお仕事やらせちゃおう、宿題やらせちゃおう、空いた時間で人間は楽したりもっといいもの作ったりしよう そもそもの原動力は人間がよりよく生きるためのものだったのに、実際はAIの進化に怯えていたりする。 AIとの共存とか言っても、人間同士がうまく共存できずに異分子を排除するんだから難しい。 心折れたり傷ついたり下に見たりせず、人間を学ぼうとするAIは健気だなあなんて思ってしまった。 相手が何者だろうと尊重する人間でありたいし、そういう世界であってほしいと思った。<<12345>>
ご‐ぜ【瞽女・御前】 〘 名詞 〙 ( 「めくらごぜ(盲瞽女)」の略 ) ① 盲目の女。〔文明本節用集(室町中)〕 ② 鼓を打ったり、あるいは三味線を弾いたりなどして、唄をうたい、門付けをする盲目の女芸人。瞽女の坊。 瞽女の補助注記 ( ②について ) 将軍や諸大名などの内局に仕えたり、箏、三絃の教授にあたったりする者もいれば、諸藩が盲女の救済、保護策としてつくった組織に所属し、遊芸を講じる者もいた。 『精選版 日本国語大辞典』より 本作は目の見えない小さな女の子のホタルが、瞽女として生きていくようになる姿を描いた物語です。 重篤な病気にかかった母のために、変若水を探し求めて行方不明になった父。 謎の蛇女。 神域の不思議と秘密。 ファンタジー・怪奇要素も交えながら、しかしそれは添え物で中心には人間同士が織りなすしっとりと、しんみりとしたドラマが据えられています。 ″ ずっと唄が下手な人も いつまでも転んでしまう人もいる だけど心さえ開いていれば 誰かと歩くことはできるから 人と生きるってそういうものだから″ という1話に出てきたセリフを読んで、ああこのマンガはとても手触りが良いなと感じました。 人生の先達であるおユキさんらがホタルを厳しくも優しく導いていく様子がとても良く、 ″ 他人に合わせて自分を作っちゃいけないよ″ といった人生において沁みる言葉をたくさん発してくれます。 そうした周囲の人の支えもありながら、ホタル自身も健気に懸命に奮闘する姿が堪りません。瞽女の中でも秀でた存在に与えられ特別な権利を得られる弁天塗香を目指して、ホタルは邁進していくことになります。 最新話では公称である「和風音楽冒険ファンタジー」の音楽の部分も素晴らしい演出をされていて心が湧きました。1巻を読んで気に入ったら、そのまま最新話まで読むのも良いと思います。 絵柄も相まって『ジャンプ+』らしさはもとよりメインストリームにある作品ではないですが、私はこういうマンガが存在し、読まれ、愛されることが素晴らしいと思います。解りやすい派手さはなくとも、岩陰でひっそりと咲く花のように美しい物語です。