極寒のカムチャッカ沖。ここは地獄の釜の底だ!昭和8年、治安当局に拷問虐殺された作家・小林多喜二の代表作。労働者と資本家の対立、下層社会を描いた「蟹工船」は実際の事件を基にした作品。軍閥支配の進む昭和初期。北洋オホーツクで蟹を獲り缶詰に加工する工場船「博光丸」では、貧しい労働者たちが働いている。不衛生な環境、長時間労働を強制する監督浅川。過酷な環境に耐えきれず、やがて労働者たちは一致団結し、ストライキを起こすが…。「資本と労働」の普遍的テーマを描いたプロレタリア文学の代表作を漫画化。企画・漫画:バラエティ・アートワークス
人の心は今も昔も面白い。名作古典落語の中から、特に知名度が高く人気のある「芝浜」「死神」「子別れ」「寿限無」「時そば」「目黒のさんま」の6作品を収録。面白おかしい滑稽噺から、ホロリとさせる人情噺、背筋が寒くなる怪談噺まで、豊かな落語の世界の入口へご招待します。
俺の未来のために……死んでくれッ!反乱軍との戦いに勝利したマクベスとバンクォーは、帰路の途中に出会った3人の魔女に謎めいた予言を告げられる。その予言によりマクベスの運命の歯車は狂い始め、彼に生まれた小さな野心は妻の後押しも加わり、やがては国中を巻き込む悲劇を生み出すことになる。シェイクスピア四大悲劇のひとつを漫画化。
俺の正義は必ず裁判で証明される。莫大な遺産を受け継いだ令嬢ポーシャに求婚するため、青年パサーニオは貿易商人のアントーニオに支度金の融資を請う。親友のためにとアントーニオはユダヤ人の高利貸し・シャイロックに借金を申し込むのだが、その担保がもとで事態は思わぬ方向へと展開してゆく……。シェイクスピアの作品中でもとくに人気の高い傑作戯曲を漫画化!
高齢の王・リアは、三人の娘に富と権力を分配し、引退する決意を固めるが、素直な末娘コーデリアの言葉を誤解し、勘当してしまう。怒り狂うリアは言葉巧みな二人の姉にすべての財産を譲り、コーデリアをかばう忠臣・ケントを追放……そして悲劇が始まる。シェイクスピア四大悲劇の中で、もっとも壮大にして重厚と評価される傑作戯曲を漫画化。
19世紀初頭、ナポレオン戦争の渦中にあるモスクワを舞台に描かれる一大叙事詩。戦う意味を見失う青年士官アンドレイ、莫大な富を持ちながら真の幸福を思い悩むピエール、天真爛漫な少女から魅力的な女性へと成長していくナターシャ。戦渦はモスクワをも包み込み、様々な運命が交錯する。近代文学史に輝く超大作を漫画化。
ベアトリーチェに崇高な片思いを抱く青年ダンテは、彼女の死により生きる希望を見失ってしまう。気がつくと暗い森の中をさまよっていた。ダンテは古代ローマの詩人・ウェルギリウスの助けのもと、自らの進むべき道を探し出すために「死後の世界」を旅する決意をする。イタリア文学最高の古典とされる長編叙事詩を漫画化。
「敵が我々を倒すか我々が敵を倒すかだ」――民族主義と反ユダヤ主義を掲げ、ナチス・ドイツの独裁者として第二次世界大戦を引き起こした政治家、アドルフ・ヒトラー。画家を目指していた彼がなぜ独裁者への道を歩むことになったのか。なぜ国民はヒトラーに運命を託し、その存在を許したのか……。ヒトラーが自らの反省と世界観を語り、その後の政策方針を示した問題作を漫画化!
「世界初の探偵小説」が、ついにマンガになった!かのシャーロック・ホームズのキャラクターにも大きな影響を与えた元祖名探偵、その名は“C・オーギュスト・デュパン”! 世捨て人のような生活を送る没落貴族デュパンが、天才的な頭脳と感性で挑むのは、花の都パリで起きた凄惨かつ不可解な密室殺人事件! その意外すぎる真相、あなたは見抜けるか? 政府を揺るがす機密文書の行方をデュパンが追う続編『盗まれた手紙』とともに、世界最初の名探偵の活躍を、まんがで読破!
災害や戦乱が相次ぎ、民衆が不幸な生を強いられるのはなぜか。その答えを仏の教えの真髄に求めた時、念仏信仰に支配された社会体制にいどむ日蓮の、たったひとりの戦いが始まった。自分の信じる正道──法華経至上主義にもとづく宗教・社会改革の提言、『立正安国論』とともに。異端者として弾圧されながらも命がけで民衆の幸福を願った、誰より強くやさしい男・日蓮。その生涯と思想を、どんな本より読みやすく。
変人、偏屈、そして天才。誰もがその名を知る、史上もっとも有名な探偵シャーロック・ホームズ、その鮮烈な初登場作を完全まんが化! 廃屋でみつかった死体。手掛かりは謎のメッセージとひとつの指輪。見え隠れする怪人物の罠。退廃をきわめた19世紀のロンドン、大都市の闇に潜む悪に、ホームズが超推理で挑む! ミステリーの歴史を大きく変えた「探偵小説」の金字塔を、今こそまんがで読破しよう。
古代ギリシア全土を巻き込んだペロポネソス戦争は、アテナイの降伏によって終結した。アテナイはスパルタの支配下におかれたが、9か月後に民主政派により政権を奪還。そしてペロポネソス戦争敗戦の原因としてソクラテスを告発する。哲学の祖とも言われるソクラテスの思想がつまったプラトン対話篇の最高傑作。
異世界ものにも古典文学にも詳しくないのでこんな例えが乱暴なのは百も承知なのだが、あまりにもそれっぽくて驚いた。 ダンテは生きたまま死後の世界を見に行く。ゲームや他の漫画などで何となく知っている神話の登場人物や怪物、偉人が出てくるのが面白い。辺獄、地獄、煉獄なども聞いたことはあったが、どういう違いがあるのかは知らなかった。天国って具体的にどういうもの?とか。そういうキリスト教的な世界観についてもイメージが掴める。 話としては納得いかない部分も多いが、想像力は刺激されるし、ダークツーリズム的な旅行気分も楽しめた。自分は煉獄でダッシュさせられそう。