騎士王の食卓
「紅花(カルタモ)の修道院」に住む少年・レノ。騎士に憧れる平凡な少年の日常は、ある日で大きく変わる―――。美しくも過酷な中世ヨーロッパ世界で活きる人々を描く、歴史×グルメファンタジー! 収録料理:レンズ豆のスープ うさぎのパイとパテ 修道院のクッキー 中世風ぶどうジュース
新人漫画家・坂上やよいが、不思議な人形「中野大好きナカノさん」に導かれ、中野の酒場で美味・美食とともに、不思議な体験を堪能!? サブカルの聖地よりお贈りする、よいどれグルメレポート。
ハナトチョウ
【第49回少年シリウス新人賞 奨励賞&コミック販売部特別賞受賞作】(月刊少年シリウス2021年9月号)
魔法使い黎明期
魔法学校に通う落ちこぼれの生徒・セービルは学校入学以前の記憶を失っていた。そんな彼に学長は反魔女派の勢力が強い王国南部に特別実習として向かうことを命じた。同行するのは、黎明の魔女ロー・クリスタス、秀才少女のホルト、獣堕ちクドーといった、いずれも個性の強い面々。彼らが実習先で知る真実とは――!? 虎走かけるがおくる本格ファンタジー『ゼロから始める魔法の書』待望の新シリーズを鮮烈にコミカライズ!!
『3×3EYES<サザンアイズ>』高田裕三が描く、新世紀のボーイ・ミーツ・ガール。テロリスト“アンバック”によって国連から「巨大聖櫃(ヘヴィアーク)」二基が強奪された。「巨大聖櫃」に眠る「地球外機甲化AIシュネルギア」を起動する適合者として選ばれた高校生の二ノ宮シロは、同じくシュネルギアを操る国連のパイロットの少女・ブランカと激突する―――。与えられた運命を壊すための二人の戦いの旅が、ここから始まった―――!
『聖剣』レオ・コルネリア。国内最強と謳われるこの女騎士は、今まで一度も女扱いされたことがなかった。だがある日、魔法使い・フーリーから、突如として愛の告白を受ける。そう! なんと女扱いされてしまったのだ!今まで一度も女扱いされたことがない、レオの運命は如何に!?
東京ヤクルトスワローズのマスコット「つば九郎」が漫画になった!? つば九郎は球団を愛する畜生ペンギンもとい自由奔放なツバメですが、そんな彼の酒と競馬に彩られた腹黒な日常に大フォーカス! 読めばみんな「えみふる(=笑みFULL)」!
救世主は数学ガール!――「数学の地位向上のために国民全員を人質とする」学校教育から数学が消えた日本。ドクター・ピタゴラス率いるテロ組織「黒い三角定規」が、数学の復権を要求し日本政府に宣戦布告した。数学オンチの警察の面々は右往左往するばかり。そこに救世主として現れたのは、数学に関しては天才のひとりの女子中学生だった!人気ミステリー、待望のコミカライズ!
触手×美少女×触手!? 異世界マッサージ・アクション!! 女子のみが通う名門の学び舎――ワインバーズ王立魔術学園。そこにひとりの少年・ノアが訪れた。しかし彼のピュアな笑顔と、ピュアじゃない触手は、学園に様々な波紋を及ぼすのであった……!! 歴史の波と触手はうねり、運命の糸と触手が絡む――異色な触手ファンタジー!
魔王城にある、魔族の学校に入学した”自称”平凡な魔族の少年・クロノ。田舎出身のクロノが新たな生活に心が弾む。だけどクラス分け試験の「ダンジョン制作」で、思い描いていた未来が一変して……!? 「小説家になろう」発人気ラノベをコミカライズ!充実のファンタジー・学園ライフが始まる!
「転生したらスライムだった件」スピンオフ4コマ! 本編とは違う、リムル達の日常をふんだんに描く! 漫画を担当するのは、「おおきなのっぽの、」を描いた柴先生!
生徒会探偵キリカ
「前払いなら1500円、後払いなら1800円。」──窃盗犯の嫌疑をかけられたひかげの前に現れたのは、うさぎリボンの名探偵!?総額8億円もの予算を持つ巨大学園の生徒会を舞台に描く、愛と欲望と札束とセクハラが飛び交うハイテンション学園ラブコメ・ミステリー!大人気ラノベを満を持してコミカライズ!
『騎士譚は城壁の中に花ひらく』に連なる、ゆづか正成さんの新作です。 『アンドロイドはごちそうの夢を見る』や『神食の値段』など食にまつわる過去作も複数ありましたので、中世と掛け合わさったことで筆者の趣味嗜好の集大成的な作品となっている印象です。 「美味を求めるなら紅花(カルタモ)に行け」と謳われる紅花の修道院で育った主人公・レノが、築城中の「樫の城(クエルクス)」で新たな生活を始めていく物語です。 『騎士譚は城壁の中に花ひらく』と同様に、華美な表紙から伝わる通りまず絵が素晴らしいです。中世ヨーロッパの雰囲気と非常に合っており、精緻に描かれる建造物や風景、服飾や料理や小物を眺めているだけでも世界観に浸れて楽しめます。 本作は、料理が上手なレノがその腕を振るうグルメマンガとしての一面が大きな見どころとなっています。裏表紙でも描かれているように、うさぎのパイやひよこ豆のスープなど実際に中世ヨーロッパの人々が作って食べていたであろうメニューが考証の末にシズル感たっぷりに描かれています。 何と、作中のレシピを公式が実際に作ってみたという動画も公開中です。 https://twitter.com/shonen_sirius/status/1700687664910045616?s=20 作品を描くにあたって実際に講談社のキッチンスタジオを使って試作し、現代のものと当時の材料でできるものを比較試食してみたそうですが、やはり現代人からすれば現代のものの方が美味しく感じるとか。でも、当時使える材料や器具だけで作ったものというのもロマンがあって良いですよね。マンガ飯を作るイベントやお店などをまたやる際には、作って食べてみたいと思わされます。 また、お城を建てるところから描いているというのがなかなか珍しいのですが、私は昔から古城に憧れがあり古城ホテルにいつか泊まるのを夢見ているので、丁寧に描かれた築城工程や完成予定図なども見ているだけで楽しいです。 幕間に差し挟まれるさまざまな注釈からも、綿密な下調べの上で愛を持って西欧世界を描いていることが伝わってくるのも心地よいです。そうしてひとつひとつの物を丁寧に描いていくことによって、そこで暮らす人々の温度や息遣い、生活感が感じられるような世界が生まれています。神は細部に宿る、のお手本のような作品です。 絵に惹かれた方は間違いないと思いますので、まず試し読みで数ページでも読んでみてください。