バイト先の宝石店で、商品紛失の責任を負わされた上、2千ドルの借金を背負ったリネット。こうなったらパトロンを見つけるしかないわ! その時、友人のしている高価なアクセサリーが目に付く。出資者(パトロン)のプレゼントだと言う。BFはBF。パトロンはパトロン。「金持ちなのよ、。週に1、2回付き合うだけで色々プレゼントしてくれるわ」「付き合うって!?」「決まってんじゃない。お手々つないでトランプするだけじゃ、お金は入らないわ」リネットは思わず「私にもお金持ちを1人紹介してよ!!」
「何度来られても、オレと君はうまくいかないと思う――」仕事は嫌いじゃない……。でも、真剣に結婚相手を探している私・名津子、24歳。イマドキ男性の好みに合わせて、軽めのトレンド女を演じているけど……本当は違うの!!そんな時偶然立ち寄ったバーで出会った、気になる椋木(くらき)さんは、そういう女が大嫌いらしく……!?何度声をかけても冷たくあしらわれてたけど、ようやくデートの約束をしてくれた……これが最後のチャンス――!?
ロマンスさせて
「君ね……男性経験あるのかい?」――私・貴子は出版社に入社して早8年。ついに先日30の大台に乗ってしまったの… もちろん独身。別に男が嫌いなわけではないけど、何となく始めたこの仕事にいつの間にか夢中になり、こうなったらトコトンやってやれ! って思っていたところに年下の新しい編集長が現われて!?
両親の遺産である人里離れた一軒家で猫のミントとひっそり暮らしていた沙那(さな)は、優しいエリート銀行マンと結婚。しかし、リストラされた彼は酒に溺れ暴力をふるうようになり、とうとう沙那の留守中にミントを殺してしまった。彼を崖の上へ誘い出し問い詰めると「そんなに大切なら猫とだけ暮らしてりゃよかっただろう!?俺もおまえが必要だなんて思ったことはない」と言い放たれる。そして彼は足を滑らせ、海流に呑み込まれてしまう。それからしばらくして、彼の弟と名乗る男が訪ねてきた。借金取りに追われている弟は、あの日、二人の姿を見ていたと言う。「まさか…知ってる?」無理矢理体を奪われ、再び絶望の淵に立たされた彼女の前に、ミントによく似た黒猫が現れ――!?愛猫の不思議な力に導かれる美しき未亡人のヒューマン・ラブミステリー!
永遠のうさぎ
「こんな思いは二度としたくない……!二度と誰かを愛したりなんか……」娘の1歳の誕生日、夫が交通事故で死んだ。娘へのプレゼント“うさぎのぬいぐるみ”をのこして――。あれから5年、私の前に現れたERのドクター・安浦は、薔薇を差し出し「結婚してくれ」の一点張り!「本人が変わる気になれば、いつか変わるさ」って言われ……。そのうち娘もなついてしまい、いつしか私の誓いを揺るがす存在に……。哀しいけれど、ちょっぴり優しくなれる“涙活”ロマンス!
キラー・クイーン――。それは巷で密かにささやかれている存在。夢を失った女たちにあらゆる手段を使って最高の“それ”を見せてくれるという――。私・華子は普通の主婦。夫は一流企業の社長、仕事に忙しく夜を共にしたのはもう何ヵ月も前で……。子供たちは世間的には良く見られているけど、なんだか溝を感じてしまって――。ある日友人に「“情人”をおつくりなさい」と言われて!?極上の演出で今宵、最高のステージへと連れていってくれる、ファンタスティック・ラブストーリー★
「みんなに祝福されて愛しいあなたのもとに嫁ぎたい…」大好きなクラブの先輩・真一郎にプロポーズしたら、あっさり「いいよ」と返事をもらい幸せ絶頂の万里奈。このままトントン拍子に夢見る結婚… のハズが、初対面のお義母様が、陰で文句タラタラなのを聞いてしまった! 「あれじゃ私の若い頃の方がずっとキレイだったわ」なんて、ジョーダンじゃないわ!! それからというもの、式場にしてもウエディング・ドレスにしても、ましてや婚約指輪でさえ、お義母様が口を出す始末。まさか、新婚旅行にもついてきたらどうしよう…。そんな状況なのに真一郎は何も言ってくれない。やっぱり、自分からプロポーズしたから? 一方的な恋だったってこと? …でも…彼が大好きだから、絶対負けない!
マリアージュ!!
「嫁にいけるもんならいってみろー(笑)」「そんなに言うなら結婚してやるっ!」父親にイヤミを言われムカついたイキオイで、結婚紹介所『マリアージュ』に駆け込んだ35歳・光留(ひかる)。その所長は、なんと中学時代の同級生・麗子だった。当時は、美人ゆえ他人を見下していた麗子だったが、彼女も未だ独身!本当の理由はそれぞれ違う気がするけど、自分は別に“結婚できない”わけじゃないって思ってるところは誰でも同じようで…。よりによってデパートのマタニティ売場で働いている光留は、刺激を受けることもしばしば。真剣にお相手を見つけるべく、お見合いパーティに参加した。まるで人間回転寿司のように、ぐるぐる男性が回ってくるけど…この中に運命の人がいるのかしら――?
「いやああぁ……!!」「足を開けよ、これは僕に対する当然の報酬だ」――私、絵利華は舞台女優。あるオーディションに飛び込み参加し、ヒロイン役に合格したけど、スポンサーからある条件をつけられて!?「僕と結婚するんだ」って私には一緒に暮らしている恋人がいるのに!!名目だけの結婚でいいと言っていたのに、無理やりカラダを奪われて――。
子育てに追われる日々のなか、高校時代のクラスメイト・南美子からイキナリ結婚報告を受け取った万里奈。しかも、相手は自分の元カレ・森脇クンだった。「祝福してくれるよねっ?」と誘われたパーティに参加した万里奈は、ますますカッコよくなっていた彼と再会する。そして、ケータイ番号をとりかわした、まさにその夜、家族団らんの最中に森脇クンから電話が…。「今日は楽しかった…。また会えるといいね」―それからというもの、なにかにつけてダンナと森脇クンを比べるようになってしまう。未練なんてコレっぽっちもないハズなのに…。『危険だ――っ!!』万里奈の幸せな家庭はどうなってしまうの!?
両親のケンカが絶えない中流家庭に育った玲子は、エリートと結婚することを夢見て、英会話を習いエステに通って自分磨きに努力してきた。銀行の支店長夫人になる日が目前に迫った夜、幼なじみの貴広から「ずっと君だけを見ていた」と告白され戸惑う。車の修理工である彼は、玲子にとって運転手として夜遊びの帰りに呼びつけるだけの男だ。そして、最後のプレゼントだと小さな箱を渡され「おまえ、ずいぶん前に欲しがってただろ。ゴールドの指輪」。玲子が夫になる男と本当に愛し合っていると聞き安心したのだ。ところが後日、彼女を妬む同僚から、支店長が玲子を選んだ理由は、事故で亡くした婚約者に似ているからだと聞かされ――!?
あの日にはもう戻れない。もうあの愛は戻らない。――会いたい……もう一度あなたに会いたい!――私、桐生緋沙子は女優。ある日、私が出演することになった、映画の原作者・鷹原和彦さんを紹介されたけど……?彼は昔付き合っていた恋人にそっくりで!?表題作「燦々たる愛豊麗なる夢」他2編を収録した、ロマンス溢れる短編集!