ビームコミックスの感想・レビュー493件<<34567>>意を決してやっとは入れた定食屋、店主との交流はくちべた食堂 梵辛starstarstarstarstar_borderママ子一生懸命に切り盛りしている食堂の店主が、コミュ症って言っていいぐらい口下手。 常連になってもどう声をかけていいかわからないお客様。 来てくれたらうれしいし、覚えててもらえばうれしい。 カウンター越しにお互いに喋らずジェスチャーって笑 このお二人ほどではないけど、初めてのお店に入るの躊躇したり、店員さんにどう声かけたらいいか悩む時って結構あるなぁと共感しました。 もっと仲良くなっていいと思うよ、頑張れお二人さん!! 毒にも薬にもなりそうなマンガフリージア愛蔵版 松本次郎菖蒲水仙愛蔵版が出ていたので、これを機に読んでみた。 敵討ち執行代理人という職業が存在するifな世界。仇討ちが認められているけれど、直接やりあうことは出来ない人がほとんどなので、双方とも代理人を立てることがOKという、合法的な殺し屋のお話。 主人公が特にぶっ飛んでいるけれど、だいたいどいつもこいつも頭のネジが数本くらい外れていそうなキャラクターばかり。まともなことがまともではないのでは?と思うくらいイカれた連中だらけだ。どこもかしこも狂ってる。 鬼気迫る荒々しい描写、混沌とした人間心理、エロティックというよりも動物的な性表現。一見するとエログロ満載なバイオレンスアクションにしか見えないかもしれない。しかしその裏に何やらメッセージが隠されているような不思議な感じだった。 まだ1回読んだだけなので、そのメッセージ性は掴みきれていない。何度か読めば何か掴めるかもしれない。 なんともはや松本次郎先生っぽさ全開。好みが別れる作品だと思うけど、ぜひ手にとって読んでみてほしい。『花の在りか』感想花の在りか 大横山飴 mgr allergen0024名無し森雅之さんの漫画を読んでいるような気持ちになった 1話目で掴みきれないからかもしれないけど、最初から何回も読み直してしまった こんな淡々としてるのに何度読んでも飽きないこれ名作だろハード・コア 狩撫麻礼 いましろたかし名無しいまいち知名度がないけど、今のところ4人ぐらいに薦めているけどみんな絶賛する。 薦めた相手に会うたびにハード・コアについて話をするぐらいだから、心を動かされる何かがあるんだろう。 ハードボイルドだけど笑えるハード・コア 平成地獄ブラザーズ 狩撫麻礼 いましろたかしstarstarstarstarstarかしこ今年は狩撫麻礼作品を読み込むぞ〜!と意気込んでたのですが、なかなかハードボイルドを読みたい気分になれずにGWを過ぎてしまいました…。でも「ハード・コア」はいましろたかしの絵の抜け感が荒唐無稽なストーリーに合っていて、気づいたら読み終わってたくらい面白かったです!! 私はロボオ登場前の右近と牛山の関係が好きでしたが、クライマックスの物事がどんどん転がっていく感じにもすごく満足しました。それまで一生懸命やってた埋蔵金とかロボオの正体とは関係ない終わり方なのが逆にいいですよね。ダメな奴が成長することなく終わってこんなに清々しい気持ちになることないです。おもしろいです助けてヘルプミー 野火けーたろ名無し3話まで読みました。シュールで癖になる1話完結型の連載みたいです。 読み切りをいくつか読んでもっと読みたいと思ってた野火けーたろさんなので連載楽しみです!パスポートと航空券を手に台湾へバイバイ カフカ 高妍ゆゆゆ日本に住む女性が、彼氏?と喧嘩して、ちょっと家出と台湾へ飛び立つ。 喧嘩のきっかけと思われるのは、林緑という女の子が書いた「緑の歌」という散文集。 雨宿りで入ったカフェに一人いたお客さん?と話すうち、彼女の心に沈んでいたわだかまりはほぐれていく。 というあらすじの、不思議なテンポで綴られる短編。 人物が描かれたときは、コマとコマの間の動きが見えるかのような気がしてくる。 目が表情に釘付けになる。 魔法のような作風だと思う。 前作の漫画「緑の歌」はまだ読んだことないのだけど、読んだ方はこの短編で思うことが私よりたくさんあるのかもしれない。 いや、 Amazonに載っていた「緑の歌」のあらすじを読むに、アフターストーリーみたいなものが好きな方はこの短編を読んだほうがいいのかもしれない。 それから、女性が彼氏に教わったらしい台湾各地の名所が描かれており、私自身もいつぞや観光で行った日々を思い出した。 本誌で読むと、丁寧な絵柄がさらに引き立つ隙間 高妍starstarstarstarstar_borderゆゆゆ口コミを読み、試し読みもして、おもしろそうだなと思って、また同じ作者が同時掲載している読切の方も気になって、コミックビームを初購入。 紙の雑誌はなつかしくて、大判で読みやすくて、ザラッとした紙が線のきれいさを浮き彫りにしてくれて、良いなと思いながら読んだ。 この方の作品は初めて読んだのだけど、当たり前のように描かれる台湾の景色や文化が新鮮。 少し不思議な間合いと描写は映画を見ている気持ちになる。 第一話の内容は、あらすじのとおりの内容と、それ以上に心痛める内容と。 沖縄でどんな生活が待っているんだろう。 楊洋、幸せに過ごして!1960年代の「魔都」東京で生きる少年の物語アン・グラ 丸尾末広名無し中学時代に両親を失い親戚をたらい回しにされ、中学を卒業して集団就職で東京にやってきた少年・水木ミゲル。職場でいじめられ職を失ったり、漫画家になる夢を追いかけアシスタントに応募するも酷い落とされ方をしながらも定時制高校へ。 そんな彼の支えは集団就職でともに東京にやってきた優しい親戚の少女・サチコ(斜視)で…。 「これぞ丸尾末広」という感じの、『アン・グラ』というタイトルにふさわしい猥雑で魅力的な東京の描写が最高でした。嫌だけど、現実!女の子がいる場所は やまじえびねstarstarstarstarstar干し芋国が違えば文化も違うし、色んな価値観も変わってくる。 日本も、一昔前までは、ここに出てくる国々と似ていた部分が少なからずある。 男尊女卑。 嫌な言葉。 でも、日本でもまだまだ田舎に行けばその言葉通りの事が普通に行われている気がする。 まずは、自分の考えを持つ。 そして、ゆるぎない強い心を持つ。 誰に、何を言われても自分を信じる。 しかし、10代の子供たちにそれだけの強さを求めるのは、酷ではないか? 大人が、時代が変わっていかなければ、世界も変わらない。 押し付けない事も大切だ。 胸が苦しくなる女の子がいる場所は やまじえびねstarstarstarstarstarこめつぶ性別で幸せが決まるなんて・・・ 各国の女性達の虐げられ方を描いてあり、日本はまだ全然まし。 こんな悲しいことが世界各国で起きていると思うと、女に生まれたというだけで悲しい人生になってしまうのかと思うと、胸が苦しくなる。 彼女たちが好きなことをして、好きな洋服を着て、好きなところ出かけられて、結婚をしなくても十分に暮らせていける環境になってほしい こんな思いを抱えて生きてる女の子が沢山この世にいること、同じ歳の頃に読みたいものでした 男性にも女性にも、大人にも子供にも読んで欲しいラヴクラフト傑作集 「魔犬」の感想 #推しを3行で推すラヴクラフト傑作集 田邊剛 H・P・ラヴクラフト 田辺剛マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 「魔犬」「名もなき都」「神殿」どれも面白いが個人的には魔犬が一番好き ・特に好きなところは? これから一番面白くなりそうなところで終わってしまうところだな。好きなところというにはおかしいかもしれないが本当毎回ちょうど良いところで終わる。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 怪奇/ホラー系漫画が好きな方におすすめです。作中に所々出てくる用語などが「これがあの漫画の元ネタかな」と考えながら読めるので面白い世界って広い女の子がいる場所は やまじえびねstarstarstarstarstar_borderNano小学生みたいな感想が第一に出てきたけど、本当にそう思う。世界の色んな所で色んな女の子が色んな事情を抱えながらも生きているのが分かる。 女だから結婚しなきゃいけない、本を読む楽しさや勉強の機会を奪われる、女は学歴も稼ぐ脳もない。こうして文字にすると凄まじい…けれど現実で起こっている。 日本の女の子の話もあって、ああこういうことを言う人って無意識なんだ…と引いたし自分も年を取るにつれて無意識に人を傷つけるようなことを言ってしまったら嫌だなと思った。言う方も悪意があって言っているわけじゃなくて、自分のいた環境や経験から出る言葉が出てしまった場合もあるんだろうけど。気を付けたい。幸せか不幸なのかは自分自身が決める、めちゃくちゃ大事な言葉。 女に怒られる理由が分からない、と言う男に女がイライラする理由 #1巻応援下北沢バックヤードストーリー 西尾雄太あうしぃ@カワイイマンガ『アフターアワーズ』『水野と茶山』と百合マンガを描いてこられた西尾雄太先生が、今なぜ男性主人公を?と思われるかもしれませんが、読めば納得の内容でした。 本作の主人公は古着屋の店主にして、大の服マニア。 古着屋稼業・店舗経営の裏側を見せ、古着への拘りを開陳しながら、主人公が出ていった彼女とヨリを戻すヒントを得るために、昔の彼女たちに会う物語が展開します……さあ、ダメな感じがしてまいりました笑 よく、人柄は悪くなさそうな男性が、パートナー女性にものすごい怒りを買っていて不思議に思う経験、ありませんか?本作の主人公も一見まともなので、「趣味に夢中になりすぎると愛想尽かされるのかなぁ」と、同じ趣味人としては不安になりかけますが、次第に彼の「本当に悪いところ」が見えてきます。なかなかに胸が痛い内容。 男性から女性へのDV、モラハラ、マンスプレイニングやマイクロアグレッションなどには、実はかなり根が深く、複雑で言語化しにくい「悪さ」があります。 そういった「悪さ」が作品のあちこちに描かれて(時にそれは従業員にも向く)2巻末までにその一部はかなりはっきりと言語化され、ハッとさせられます。 服のストーリーと目上の人の言葉は聞けるのにher storyに耳を傾ける気のない主人公と彼にうんざりしている彼女の物語は、恐らくあらゆる男性と女性に普遍的な物語。今後も自分ごととして、丁寧に読みたいと思います。 (1、2巻同時発売ですので1巻応援とします)口下手な二人のじれったさがたまらないくちべた食堂 梵辛六文銭近所にある定食屋に、気になっていたが入りたくても入れず、時間ばかりが過ぎて5年間。 5年間ってすごいなと思うのですが、客足が少ない個人店って入るのめっちゃ勇気いるので、入るの躊躇するのはわかります。 そこで美味しかったことを伝えたい!店員は着てくれて嬉しいと伝えたい!が、双方、口下手で言えない。(タイトル回収) 悶々と葛藤したすえにふりしぼった二人の言葉は 「また来ます」 「また来てね」 この時点で、自分のなかで名作が確定しました。 店員との会話ってハードル高いし、ましてや気に入った店ならあんまり声かけて気まずくなりたくない人間なので話すことの抵抗はよくわかります。 それでも何か感謝の言葉を伝えたいという気持ちも伝わってきて、最終的に感謝が上回る感じのカタルシスが半端なかったです。 全編通して、口下手な二人が思いを伝えたいのに言わない、じれったい感じが見ていてたまらないし、だからこそ時折思いが一緒になるときの謎の感動が半端ないです。 ご飯を純粋に楽しむ姿もかわいいです。 ずっと眺めていたくなる。 あぁ、この2人の関係が「尊い」というのか?と実感させてくれた作品です。このお話の世界、全てが綺麗で素敵。緑の歌 - 収集群風 - 高妍starstarstarstarstarこめつぶ絵のタッチの繊細さに引き込まれた表紙。 台湾と日本文化が絡み合うお話に音楽が溶け込む景色がすごく綺麗で音や風が伝わってくるかのようでした。 こんな綺麗に包まれるお話は初めてだったかもです! 淡くて純粋で綺麗な恋が描かれていて、素敵なお話です。 また読みたいと思う漫画。 全てがオシャレ下北沢バックヤードストーリー 西尾雄太名無しなんか絵柄も服も小物も犬も会話までオシャレなんですけど…! 下北沢あんまり行かないですがこういう人たちと雰囲気が理想!スタンド使い?ペルソナ使い?なヤクザ?になる? #1巻応援ゴクシンカ ピエール手塚さいろくどうしてもジョジョかペルソナ(ゲーム)かを想像してしまう憑依型ヤクザストーリー。 なんかこう、ジョジョ×ペルソナ×エンジェル伝説×新宿スワン or すごいよマサルさん、みたいな感じ。 すごく雑な言い方をしてしまったけどギャグ漫画ではあるし、意外と文字が多いのに説明臭くなく見せられていて、好きなものがいっぱいありそう感がわかる。 でもなんかこう上手く説明出来ないので読んでもらいたい。 私はこういうのは最後まで買うタイプなので応援したい。あれ?3巻は…(T . T)?1%の恋 榎屋克優nyae1、2巻が出た頃に電子で買って今日遅ればせながら読んだんですが、完結してると思い込んでいたらしてなくて、3巻いつ出るの?と思ったらもう出ている…??でも電子で売ってない…????どうすれば…(T . T)??? 異色コンビカラオケ行こ! 和山やまstarstarstarstar_borderstar_bordermotomiヤクザと男子中学生とカラオケのミックス・・・どういうこと?と思いましたが、面白いです!! 結構感動もするのでお勧めです。 独特の空気感に引き込まれますし、名前が付けられないような2人の関係性がとっても素敵でした。 綾野剛主演で映画化もするとのことで、どんな風に仕上がるのかもすごく楽しみです。ドラッグコミックウルトラヘヴン 小池桂一名無しドラッグ(薬物)漫画です。 ドラッグが合法になった世界でキメまくる漫画。 読んでいた当時は、非現実的だなと思っていましたが、ルールも変わりそうで恐らく僕が死ぬまでには日本も大麻が解禁されそうです。 この漫画で読んだような、ヤクにキマった時の感覚を味わえるのを楽しみにしています。 (きっとこの作者の人は経験済みなんだろうな)独特な世界観をぜひイムリ 三宅乱丈名無し地球ではない、どこかの世界のファンタジー。 「カーマ」「イコル「」イムリ」等の作品独自の言葉がたくさん出てくるので、言葉も覚えておかないと物語を理解する事が難しい。 最初は我慢が必要だけど、読むと止まらない作品です。 努力、友情、恋愛、成長、友達とかのジャンプコミックスに吐き気がする人はぜひ!! 「親の資格」の法制化 #1巻応援 #完結応援星屑家族 幌山あき兎来栄寿『マーブルビターチョコレート』や「二番目の運命」、「マイハートドライバー」などの幌山あきさんが送る2作目の単行本です。 『マーブルビターチョコレート』のクチコミでも描きましたが、幌山(と書いて読み方は「ぽろやま」)さんの描くマンガは本当に良いです。ジャンプ+で掲載となった読切もそれぞれ内容は全然違いますが、ただ「良い」という部分だけはすべて共通しています。出版社を横断していますが、短編集なども出して欲しいですね。 さて、この『星屑家族』ですが、「親になるのが免許制」という社会を描いています。 作中でも、 「親……扶養者というのは子どもに対して 無自覚な強権を得ています」 と語られる通り、しばしばその権力をもって暴虐を振るう親が存在します。また、扶養者たる資格を持たず本人の意志もないまま実質的に扶養者となってしまうケースもあります。ひとつの命に対して責任を持つべき存在である扶養者に、資質や資格を問うべきではないのかという話はしばしば出てきます。もしそれを実現したら、という思考実験として秀逸です。 子供の姿をした「扶養審査官」が扶養者になりたい者たちをジャッジしていく様はなかなかのディストピア感ですが、実際にその判断を行う者・される者の間に生じる歪みや困難が非常に的確に描写されています。 扶養者の資格を得た人は「正しい」人とされる社会で、それを望まず審査に落として欲しいと望む男性の下での生活が営まれていきます。そこで芽生える様々な感情と振れ幅が見所です。 ネタバレせずに言えるとしたら、繰り返しになりますが幌山さんの描く作品群のこのテイストは本当に好きだなぁということです。ひとつひとつのセリフも冴えていて心の内に響くものが多くあります。 読み終えたとき、1,2巻の表紙を見比べながら改めてタイトルの意味を考え返しました。星屑、スターダスト。美しく、儚いもの。僕たちも星屑のかけらである地球から発生し、その血はいわば星屑の液体であると歌った曲もありました。簡潔にして、秀逸なタイトルです。 単行本が上下巻同時に発売となったのは、英断だと思います。上巻から1冊ずつ買うことを否定はしませんが、上下巻一気に買ってしまうことを強くお薦めします。オフロスキーテルマエ・ロマエ ヤマザキマリ名無し日本の温泉って世界的にも特異な文化なのだなと思いました。 僕ら日本人からは一般的だけど、外国人から見た日本や日本の温泉文化ってこういうふうに思われているのだなと感心してしまうシーンが多いです。 基本はギャグ漫画で笑えます。 僕は映画から入って漫画を見ましたが、漫画の主人公は全然阿部寛に似ておらず驚いたのを覚えています。<<34567>>
一生懸命に切り盛りしている食堂の店主が、コミュ症って言っていいぐらい口下手。 常連になってもどう声をかけていいかわからないお客様。 来てくれたらうれしいし、覚えててもらえばうれしい。 カウンター越しにお互いに喋らずジェスチャーって笑 このお二人ほどではないけど、初めてのお店に入るの躊躇したり、店員さんにどう声かけたらいいか悩む時って結構あるなぁと共感しました。 もっと仲良くなっていいと思うよ、頑張れお二人さん!!