山の中で自由奔放に暮らしていたグラマーガール、ネネ。ある日、彼女を訪ね、伴代三助という冴えないメガネ男がやって来た。ネネの強力な超能力を見込んで、世界征服を阻止する戦いに加わって欲しいというのだ。世界中から能力者を集めたエスパースパイ組織「K・K・P(ククル・クク・パロマ)」の女スパイとして、K・K・Pのエース、エンゼル・ジョーと名乗る伊達男と、時に共闘し、時に心揺らしながら、ネネは戦う!!
快傑ハリマオ
太平洋戦争開戦前後の時期にマレー半島で大日本帝国陸軍に協力した“マレーの虎”こと谷豊(たにゆたか)をモデルに、山田克郎の『魔の城』を原作として制作されたテレビドラマのコミカライズ版。連載当初のネームや下絵は、手塚治虫が行っていた初期作品。――ハリマオとは、マレー語で“虎”を意味する。不条理にも抑圧される東南アジアの人々を解放する為、虎の様に勇猛果敢に悪党に挑むのが正義の使者・ハリマオだ!!
いじめられっ子の山田やすしの元に、空から少年が降りて来た。人型ロボット「エンゼル2」と名乗る彼は、やすしを「エンゼル1」と呼び、共に悪者退治しようと誘うが……!?表題作『エンゼル2』の他、幼児誌に掲載された『仮面ライダー』と『変身忍者嵐』、新聞連載版『アンドロイドV』、TVアニメ『宇宙人ピピ』、TV人形劇『ひょっこりひょうたん島』のコミカライズ作品などを収録したバラエティー感溢れる一冊。
ここは犬が服を着て、二足歩行する世界。もちろん言葉も話す。そして、人間同様の政治や法律がある犬だけの世界――――。立身出世を夢見て旅を続けるシバは、ある夜、兵士たちに追われていた一人の剣士を助ける。しかし剣士は亡くなってしまい、シバは謎の首輪を託される。その首輪を狙う兵士たちに襲われるシバ。だが、政府と戦うゲリラ犬グループのピッチーに助けられる。ゲリラ犬のアジトでシバは、ヒトと出会い……!?
常に酔いどれの私立探偵・十文字元(ともんじげん)は、元・警視庁の敏腕刑事。二度と外せぬ鉄面を装着され、人並の幸福を諦めた男──。ある日、元は大学時代の恩師の依頼を受ける。超心理学の研究対象者・白神魔二郎という青年が、密室で殺害された。事件解明の為、元は恩師と共に、長野県の白神の実家を訪れるが、白神家の人々が次々に殺害されてゆき……!?『酔いどれ探偵鉄面クロス』の続編にあたるサスペンスの名作!
ヒロは、星間を飛び回り、色んな動物を捕獲しては宇宙動物園へ売るのが商売のハンター。ハントの最中に宇宙船の不時着に遭遇し、乗務員を救い出したヒロだったが、救出した女性は彼を探していたと語る。彼女は、リンクルスターの王女・リリル。ヒロの父であるキャプテン・ヒデに贈ったリングを求めて来たのだと言う。形見として、現在はヒロの腕にあるリング。それは、アーマゲボム(最終兵器)の秘密が記されているもので……!?
ミコちゃんとモモちゃんの通う小学校に、おかしな転校生・猿飛エツ子がやってきた!エッちゃんはとっても身軽で力持ち。らんぼう者のガキグループのいたずらも、エヘッとかわして不思議な力であっというまに学校中の人気者!ミコちゃんモモちゃんエッちゃんの、仲良し3人ドタバタ日常コメディ!「週刊マーガレット」で連載された『おかしなおかしなおかしなあの子』を改題して収録。
瀕死の重傷を負ったアキラは、ゴリラの身体に自分の脳を移植した科学者・猿丸博士の手により、サイボーグとして生まれ変わる。異世界からの逃走者・美少女ロリ、変わり者の猿丸博士、ロボット、アンドロイドらと共に、異次元世界侵略によるトラブルを解決すべく、修繕屋(グループ・リペア=G・R)なるチームを結成し…?009と同時期に描かれた、もう一つの『サイボーグ009』とも言えるようなSF冒険活劇、開幕!
世界中にはびこる「悪」。戦争、殺人、人種差別、汚職……。それは大人たちが作り出したもの。だから、悪と戦えるのは少年たちしかいない。世界に平和を取り戻すために選ばれた少年戦士たち、それが「少年同盟」の同志だ!――――日本代表として選ばれ、テストに合格した同志カゼタ。相棒の同志イライザと共に訓練に余念のない生活を送る。ある日、孤島での訓練の最中、謎の一団が現われ……!?「朝日小学生新聞」版、開幕!
新幻魔大戦
人気シリーズ「幻魔大戦」第2弾。人類は、宇宙の破壊者「幻魔」との戦いに敗れ、滅亡の危機にあった。エスパー戦団の指導者・ベアトリス王女の最後の切札、それは人類唯一の時間跳躍者・お時────。超能力を持つ者を生み増やすため、彼女を過去に送り込む。「幻魔」襲来時、迎え撃つ強大なエスパー戦団を作るために。人類の未来は変えられるのか!?大ヒットした小説版の骨子となる作品。お時は、1639年の江戸に跳ぶ!!
江戸時代。謎の怪人・魔神斎を頭領とする忍者集団「血車党」が、日本を征服すべく活動を開始。それは、化身忍者と呼ばれる改造人間を操り、平和になりつつあった世の中を再び戦乱の世に戻すという計画だった。しかし、血車党の化身忍者を次々と倒す者が現れた。――――その名は「嵐」。元・血車党の青年忍者ハヤテが変身した姿。実は、化身忍者を作り出す「化身忍法」は、ハヤテの父・嵐鬼十が編み出した忍術だったのだ……!!
『幻魔大戦』のラストに続く、月が落ちた破滅後の未来世界を描く。────原始的生活を送る人類…「ヒト類」は、マ族に支配されていた。ある日、生まれたばかりのヒト類の双生児のうち一人が、マ族の城に連れ去られ、マ族の王子・ルーフとして成長する。一方、残された赤子・ジンは、母が襲われた時、超能力が覚醒し……!?テレビアニメ化もされた、石ノ森の想いが詰まったシリーズ漫画版最終作品となる「リュウ」掲載版!
特撮ヒーローものの原作と思い読んで見事にスカされました。「テレビと雑誌の落差が大きすぎた。テレビの視聴者は低年層、この頃雑誌は高年層化していたからである」と作者が言っているように、こちらは子供だまし要素の少ないしっかりとしたドラマ。大人の鑑賞に十分耐える内容になっています。父を殺され、化身の術の巻物を奪われたハヤテは、自らも変身忍者となり仇を討つべく復讐の旅に出る、という体裁。血車党を殲滅するため、たとえ化身忍者に子供がいても涙を流しながら斬り倒し、掟に縛られたかつての兄弟分とも闘う。孤高のヒーロー像の構築過程は心憎いもの。エピソードのモデルも凝っていて、鍋島の化け猫や葛の葉、ミノタロウスなど、怪異譚をきちんとこの世界に取り込んでいるのですから、おもしろくないわけがない。大作家に対して失礼ですが、本当に掘り出し物だと思いますよ。少しラストで拍子抜けするかもしれませんが、これもある意味、大人のラストではないでしょうか。