ヤングキングBULLの感想・レビュー45件<<12>>死後出版の感想 #推しを3行で推す死後出版(読切) 田中現兎マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 掲載誌のヤングキングBULLっぽくない読切だな。なんとなく読み始めたけど予想以上に面白かった。 ・特に好きなところは? 主人公の「死後出版じゃなかったら書けなかった気がする」までの流れ。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 全く知らない作家だったが他の単行本を読んでみたくなるくらい面白かった 大麻を売って底辺からのし上がろうとする男達銭麻 中田あも名無し※ネタバレを含むクチコミです。漏らしても殺し屋JOKERースカイフォールアウトー 本田優貴名無し※ネタバレを含むクチコミです。殉死は極楽行きですか?の感想 #推しを3行で推す殉死は極楽行きですか? 百地元マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 斬り殺すか切腹するかの渋い時代劇漫画もいいけどこういう時代劇漫画もいいな ・特に好きなところは? 同僚の陰口を聞いた後の一ページをまるまるつかったシーン ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 俺の好きな「黒狼」を描いた百地元の読切。ちょうど重すぎる内容でも軽すぎる内容でもなくいい気分で読み終えられた 殺人鬼って?!園田の歌 渡邊ダイスケ 永田諒starstarstarstarstar干し芋園田夢二と近野知夏は、大学の漫画研究会の一員。 二人のいるところに殺しあり。 そして、この二人、何人も殺しているというのに、未だに野放し状態。 園田夢二は、漫画の取材という理由で怖いもの知らずで興味を持ったものに何にでも首を突っ込む。 近野知夏は、園田と行動を共にする、BL大好きで妄想爆発女子。 この二人のコンビが色々な殺人事件に巻き込まれる。 5巻まで読了。 外道の歌は、読んでないのだが、十分に楽しめる面白い作品。 ラーメン半分、格闘半分?カタメン 山本隆一郎マンガトリツカレ男ラーメンに良くある蘊蓄はほとんどなく、おまけにラーメンの旨さではなくプロ格闘家をワンパンチで倒すことによる広告効果で客を呼び寄せて店を運営しているラーメン屋のマンガだった。色々気になる面もあったがあんまり回収されずに終わった... 番組Pの鷺沼がいいキャラしてたこのタイプのマンガすげー好きラストサラリーマン 坂木原レムマンガトリツカレ男掲載誌であるヤングキングBULLっぽくないという気もする。AIが高度に発達して人類が働かなくなってよくなった時代で人類最後の働くおじさんが主人公。途中はともかくこういう設定であえてなぜ働くかと答えとなるラストは個人的には好きだな。 セカンドシーズンはなかなかの…髑髏は闇夜に動き出す セカンドシーズン TETSUOnyae※ネタバレを含むクチコミです。こんな話だと思わなかった…とってもやさしい手籠さん 成家慎一郎名無し※ネタバレを含むクチコミです。親子と結婚と喧嘩と。しょうがない家族 田川とまた名無し結婚式を翌日に控えた娘の元へ訪ねてくる父親。二人の会話はどこか気まずく、間が時を埋め、話し始めると父が会いに来た理由が分かるが…。 家族って最も近い他人って誰かが言ってた気がするけど誰だったかな。 いつも一緒にいた、その長い時間で分かったようになるけど、実質分からないこともたくさんあるし、家族に見せない顔もある。 特に親子は好きだから一緒になったわけでもないのに強いつながりができてしまう。さらに、似た部分もあったりで同族嫌悪な部分も出てきたりもする。 もちろんいい部分はたくさんある。でも、世間的には悪い部分から目を逸らしすぎな気がしてくる。 似たくないところが似て、そこがどうしようもなく親子なこともあり、タイミングを変えれば良いにも悪いにも転ぶ。 だからこそ、鏡のような存在でもある。 いい部分は学ぶべきだ。 年を取ればとるほど、同じやり方でうまくいけばいくほど人は硬くなり変らなくなる。 この作品を読んでそこで変われるのが愛なのだと思った。 「一緒にいたい」それがすべてに勝る。 素晴らしい結論だった。 “素直さ”最強説!幸っちゃんさん 柳内大樹starstarstarstarstar干し芋『幸せになるためには、本音が一番!』 って母に言われて、即行動する幸子の素直さは、やっぱり名前のとおりに 幸せになれるはず。 恋愛は、駆け引きも楽しいけど疲れる。 素直さは、何事にも最強!! オネエ疑惑のあるハチスカは、人間力の塊だもの。 オネエだとしても、人として好きならそれもあり。 「幸っちゃんさん」と呼ばれる幸子の幸せ幸っちゃんさん 柳内大樹兎来栄寿2019年の暮れに出た『儚いくん』に続く、柳内大樹さんの「SUBARASHIKI KANA JINSEI」シリーズ2冊目。1冊で完結する短編で、シリーズ物ですがこの作品単体でしっかり楽しめます。 『ギャングキング』や『セブン☆スター』でヤンキーマンガのイメージが強いであろう筆者ですが、このシリーズを読むとその引き出しの豊かさに感銘を受けずにはいられません。 本作は、4人の女子大生とミスターキャンパスに選ばれたものの実は少しオネエの気がある男性を中心にした群像劇です。 ヒロインの幸子は豪放磊落な性格で、喉仏が動く男がタイプであり日々イイオトコとの出逢いに飢えている女性。 「人間なんてしょせん自分のことを好きになってくれるやつが好きなんだよ!」というモノローグを仁王フェイスでかます彼女はデンジくんに通ずるものがあります。 巨乳でクールビューティだけど処女のマリコ。 ちずるはドMで天然の不思議ちゃん。 カズ美は一番真面目だが一番4人の中でエロくてS。 優しくて真面目で顔も良く薙刀は全国ベスト4の腕前だけどオネエの蜂須賀。 そんな個性的なキャラたちによるそれぞれの恋愛模様が描かれますが、大人だからこそのビターさもあり味わい深いです。幸子の顔芸を始めとしてふんだんにギャグも交えながらも、シリアスなシーンはしっかりとしっとりとキメてきて人生を生きる上での含蓄に富んだセリフも沢山登場します。 恋愛も人生も必ずしも上手くいくことばかりではないですが、そんな時には寄り添い支え合う4人の友情がまた美しいです。幸子の人生がこの後どうなろうと、こんな素晴らしい友人ができたことは一生の幸せだろうと思います。 幸子の母&祖母や、「とっととどっかのカラオケでも行ってでっかいパンにアイスでものっけて女子会でもするよし!」「帰りましてよ!パンピーども!どきよし!」とのたまうお嬢様など、サブキャラも強烈で楽しいです。 酸いも甘いも溢れる人生はそれ自体の素晴らしさを力強く謳う一冊です。今後もこのシリーズを続けていきたいそうなので、『セブン☆スターJT』ともども楽しみにしたいです。ラーメンじゃなくて格闘マンガじゃねーか!!カタメン 山本隆一郎名無し昨日新刊ページをを見てて、(おっ、LOSERSの人の新作、ラーメン漫画なのかー)と、ラーメン発見伝みたいなのを期待して購入したら格闘マンガで草。あらすじをよく読んだらちゃんと最後に「熱血ラーメン格闘マンガ!」って書いてあったわww ラーメン作りに取り組む主人公の熱量がすごいのに味とか食材とか具体性がなくてふわふわな一方で、挑んできたプロの格闘家達を次々ほぼワンパンで倒していくのがシュールでじわじわ笑いがこみ上げてくるのが最高! 娘が小学生とは思えない話し方や、将太の寿司の笹寿司ばりに根性腐ってる社長があっという間に(しかもよくわからないうちに)改心したり、最高のラーメン作る親父さんが出会ってソッコーで亡くなるとこが好き・・・めちゃくちゃいいギャグ漫画。 一応、作品内容は「ラーメン半分、格闘半分」って分量だったけど、どう見ても格闘マンガが描きたいのが隠しきれてなくてホント草。 最後に「完」って書いてあったしストーリーもキッチリ終わってるけど、巻数のナンバリングは「1巻」なのが気になった。これまさか続くのか・・・?だったら嬉しい ボスとヤス(男)とヤス(女)ボスとヤス さいのすけyrskお前が女になるんや!ボスのためなら何でもできる絆、アツいですね。同業から虎視眈々と(身体を)狙われるボスと身を呈して守るヤス。負けたわ………と去っていく背中を見ながら私は何を読んでいるのか?と思いました(面白漫画です)クチコミよりも試し読みをしてもらった方がこの魅力はよく伝わるでしょう。 ヤス(女)の時のバシバシ動ける姐さん具合もかっこよくて良いです。ヤスゥ………ええやんけ………ギャルと事故物件常世幽世 GHOST EATER 伊藤静名無し続編と知らずここから読んでしまったので、最初の方はなんか説明不足だなぁと思いながら読んでしまった。あと主人公の鈴にあんまりギャル感がないのも期待と違った。 けど最後の鈴の姉の祀が出てきた話はかなり面白かった。滅びた山奥の山村を支配するミイラっぽい神さま…リアルに居そうな土着の神さま感がすごく良い。 途中、福助でおなじみの溶けた肌の表現があって、福助ファンとしては「おおっ」と嬉しくなった。前作のとこよかくりよの方も読んでみたい。異常な女レイナ 楠本哲名無し口を血まみれにしながら歯磨きをしている一話目の冒頭から怖かったです。 主人公は社会人ですが恋人との将来の為に自動車教習所に通っています。教官の態度の悪さにいつもイライラしていましたが、そこで自分好みの可愛い女の子レイナと仲良くなり愚痴をこぼすようになります。しかし、やはり本命彼女を裏切れないと思い直しますが、その頃には自分が嫌っていた人間が失踪する事件が多発するようになっていました…もちろん犯人はレイナです。 レイナの狂気っぷりはもちろん怖いのですが、彼女の運転教習中に教官がポツリと言う「いつもこいつから臭ってくる香水とドブが混じったような悪臭…」というセリフが個人的にゾッとしました。だから常にマスクをしているんですね…。 「ボスの右腕=愛人」の極道コメディ!ボスとヤス さいのすけ名無し※ネタバレを含むクチコミです。全1巻で読みやすいサイコサスペンスわが粛清 楠本哲名無し主人公は娘を殺されて復讐の為に犯人を惨殺した男である。殺人を犯した後は刑務所に入っていたが刑期を終えて出所した。娘を失って心を病んだ妻を養うべく働きに出るも犯罪歴がバレると解雇されてしまう。これからどうやって生きていくか路頭に迷っていると怪しい男に声をかけられる。男は殺人歴がある者達をマンションに住まわせて報酬を与える代わりに殺人をさせていた。男は罪を犯したが裁かれることなくのうのうと生きているクズを殺すのだからこれは世直しなのだと言う。主人公は戸惑いながらも仕事を選べない身の上だからと殺人を続けていく、そんな中で自分は殺人を楽しんでいるんじゃないかという疑念が生まれてきていた…。 主人公の他にも殺人を依頼される者達が同じマンションに住んでるんですが、そいつらのキャラも濃くて面白かったです。シリアスというよりはエンタメだと思いますね。でも主人公の心理描写はちゃんと描かれてます。個人的に一番恐かったのは依頼があって殺しに行った婆さんでした。「こんな年寄りだけどねぇ…人を殺すのはこれで3人目…」こええよ!「人生」を描いた素朴だが力強い人間賛歌儚いくん SUBARASHIKI KANA JINSEI 柳内大樹兎来栄寿主人公が4歳の時から大人になるまで、そしてなってからの悲喜こもごもを丁寧に丁寧に一冊かけて描いた作品。 初めてのトラウマ、初めての父親との約束、初恋、いじめ、進学、就職、結婚、育児……そんな誰しもに訪れる人生の節目節目が描かれていく中で、誰しもには訪れない悲劇が主人公を襲います。 それでも、最終的に12話の最後で主人公がこれまでの人生を振り返りつつ今の自分は幸せでありこれまでの経験はすべて無駄ではなかったと回想するシーンに胸を打たれました。 自分の健康や命も含めて「儚い」ものは当たり前にあるものと思わず、奇跡の産物であると思って日々尊み大事にしていかねばと改めて思いました。 何故、何のために生きるのかは自分で決めることができる。素朴でありながら力強い人間賛歌がここにあります。 読むのがつらいトランスジッター -歪な外側- 咲次朗名無し「異性化」という突発的な症状で身体の性別が変わってしまう。のは、「個人差あり〼」と同じ、なんだけど…1巻を読んだ限り救いがなくて、読むのが辛くなる場面が多々ありますね。きっとそれは主人公が異性愛か同性愛かにもよるのでしょうが、多感な思春期であることもかなり重要な要素ではないでしょうか。学校で標的になるのは必然ですし、主人公の人格形成にどんな影響があるのか、どうなってしまうんだろうと考えるとやってられないです。 「女になるってこういうことなのか」望まぬ異性化の果てなき苦悩トランスジッター -歪な外側- 咲次朗兎来栄寿本作は極めてシリアスに性差と心と体の問題を描き問い掛けて来る物語です。 主人公は元々同性愛者であり、自分の想い人に想われている幼馴染のヒロインからの告白をむしろ疎ましく感じてしまうという状況下で、1000人に1人が罹患する「異性化症」という疾病によって主人公とヒロイン両方が異性化するという所から歪んだ物語が始まります。ただでさえ深く悩んでいた彼らに、更に追い討ちをかけるように降り注ぐ過酷な運命。 人は自分の性に対する不満や異性になってみたいという欲求がどこかにあるものです。実際にそういった部分をテーマとして描く作品も近年増えています。ただ、その内の多くはコミカルな要素を持って描かれるもので、本作のようにシリアスに徹して男女それぞれの抱える辛さについて肉薄するものは珍しいです。 途中で起こる事件は非常に痛ましいものですが、そうであるからこそ読者の心に爪を立てて問いを喚起するものとなっています。世間で言われていたことを他人事として受け止めていた主人公が我が身でそれを体験した時の 「女になるってこういうことなのか」 というセリフに確かな重みが与えられています。 商業デビュー作とは思えない筆力で叫ぶように描かれた本作が主人公たちをどういう結末へと導きどういう結論に達するのか。必ず最後まで見届けたい意欲作です。 咲次朗さんのpixivアカウントでは他の作品にも触れられますので気に入った方はそちらもどうぞ。<<12>>
・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 掲載誌のヤングキングBULLっぽくない読切だな。なんとなく読み始めたけど予想以上に面白かった。 ・特に好きなところは? 主人公の「死後出版じゃなかったら書けなかった気がする」までの流れ。 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 全く知らない作家だったが他の単行本を読んでみたくなるくらい面白かった