月刊コミックバンチの感想・レビュー65件最果てから、徒歩5分最果てから、徒歩5分 糸井のぞstarstarstarstar_borderstar_border寸々膳さんや伊吹くんの過去等、色々描き切れていないことがあって残念…。 が、ギルダの3人が「夕雨子さん」に願望を押しつけていたのと同じように、百合子さんも夕雨子さんに「自分を殺してくれる」という期待を押しつけていたことに気付くラストが良かった。 自分の居場所を選び、誰と過ごすかを選び、生と死に向き合っていくお話を経て、最終的に主人公たち4人は衝動的に身体が動いた方で生きていくことを決める最終話。「最果てから徒歩6分」という副題もイカす。人生は山も谷もありすぎる。最果てから、徒歩5分 糸井のぞstarstarstarstarstarPom ドラマ化していたんですね、知らなかった〜 色んな事情を抱えて、死にたいと思って自殺の名所の近くのオーベルジュに集う人達。 そして、オーベルジュの人達もやはり何か抱えている。 人は人に救われるのか、とこの作品を読んで思う。 どんだけ死にたい思いを抱えて自殺の名所に行っても、オーベルジュの人達や、はたまた美味しい料理だったり、自殺したい思いを抱えて行ったのに何かが吹っ切れてまた彼ら彼女達の人生に戻っていく。 共感してじんわりしたり、よし頑張ってみようって思えたり何かしら心に響く作品なのは間違いないのではと思います。あんなお花屋さん好きになっちゃうおだまきの恋 吉田遥香名無し最初はミステリアスなんだけど、話してみると気さくで、ちょっと守ってあげたくなるお花屋さんのお姉さん。好きになっちゃうよね…。モーニング食べたくなるいつかティファニーで朝食を マキヒロチstarstarstarstar_borderstar_bordermotomi上手く行かない彼氏との同棲。 約束していたカフェのモーニング!ずっと行きたかったのに彼氏は無反応!! と、お思いきって友達と行ったら絶品ハマる!! モーニング巡りに、彼氏との同棲解消。 少しずつ前に進んで行く主人公とモーニングメニューがオススメな作品です。グルメ漫画として☆☆☆デリシャス・アンダーグラウンド―国際人材バンクより 杉本亜未 石井光太starstarstarstar_borderstar_borderかしこ移民や外国人労働者について知りたいと思ったので手に取りました。読んでみたらリアルよりもストーリーとして面白いエンタメになってる話だったので、ちょっと期待したものとは違ったかな…。でも出てくるアジア料理がどれも美味しそうでグルメ漫画としてはすごくよき!あと杉本亜未さんの漫画を久しぶりに読めたのでそれはよかった。古屋兎丸の新連載! 戦後日本、サーカス団の物語ルナティックサーカス 古屋兎丸名無し主人公と物語の舞台となるサーカス団の顔見世的な第1話だった。サーカスのメンバーは15歳〜22歳とみな若く、中でも「稲妻飛行少年」の異名をとる主人公・龍之介は、難度SSの技を全く失敗しない団の花形。 自分を「現人神だと思え」とのたまい恐怖政治を敷く団長の下、龍之介を妬んでる団員がいたり、親子が居たり…。 これから古屋兎丸先生お得意の、若者たちの愛憎入り交じる青春劇が繰り広げられていきそう。痛そう…涼風会長の憂なる日々 四谷啓太郎 mmkstarstarstarstarstarNano痛風、馴染みがなさすぎて調べましたが突然の足の激痛&数日歩けないやばいみたいなのをみて本気でやべえ症状なんだ…!!と知識を得ました。甘いものや酒が好きな人は要注意だそう。あとは涼風さんのように生活習慣ガバガバさんも…気をつけよ…でも夜にランクマ募集とかあったらやりたくなっちゃうのとても分かるんだよな~!!ド深夜こそ活発だし友達とやるゲームは楽しいので…。 それでも気をつけないとね…度々「痛風なの…」が面白すぎるけど本人絶対しんどい。でも痛風になったおかげで矢羽さんとの縁ができたというなら…いやでもほどほどにいこう…!!女性もなるんだね涼風会長の憂なる日々 四谷啓太郎 mmk野愛女性は痛風にならんだろと思ってました。男性にくらべてなりにくいってだけでなるんですね。 だとしてもJKは酒飲まないからならんだろと思ってました。若い世代にも増えてるんですね。 涼風会長、不摂生はよくないですが学校生活しっかりやってるだけで立派です。 自分を攻めなくていいよ、健康になればそれでいいんだよ…!と思いながらも、自分を攻めてる会長が面白かったり。 自分の生活態度も改めます、痛風こわいね…風が吹くだけで痛いから、通風っていうんだよ涼風会長の憂なる日々 四谷啓太郎 mmkstarstarstarstarstarゆゆゆ目を凝らさなくても見えた、サムネイル画像の「通風になっちゃった――」の文字。 作品タイトルには主人公の名前と思われる「涼風」会長。 この2つで心を鷲掴みにされてしまいました。 「風が吹くだけで痛いから、通風っていうんだよ」 誰かから聞いた豆知識を思い出します。 そして読みながら、身近で通風になってしまった人たちの声と生活を思い出してしまいます。 さて、この会長さん。 秘めた内面と周囲の評価とのギャップがまた素敵です。 読んでみていただけたら、テンポよい展開で、とても反省しつつ、とても不摂生な生活を送る会長さんを楽しめます。 通風はコメディではありませんが、人の苦悩は傍から見るとコメディなんだなと実感します。痛風生徒会長の苦悩涼風会長の憂なる日々 四谷啓太郎 mmk名無しこういうマンガをずっと読んでいたい。でも痛風は心配。格ゲーJK×クイ研DKの異文化交流!連載してくれ〜!!! #読切応援2フレで泣いてる神田さん 吉川景都starstarstarstarstarたか※ネタバレを含むクチコミです。子供にしか見えない神様4年3組のミチコさん 小島アジコ名無し転校続きの小学生タケルが通うことになった小学校には「ミチコさん」と呼ばれる神様が存在していました。10歳になると彼女の姿も見えなくなり、彼女と一緒にいた記憶も無くなるという不思議な神様です。 確かにいたはずなんだけど、おとなになった今はもうぼんやりとしか思い出せない子供の頃の友達って居るよな、とか子供の頃にすごくつらいことがあったとしても大人にはなるんだよな、とか普遍的な感触が内包されている気がします。忘れてしまう記憶でも「確かにあった」ということがその後の支えになっていくというか、新海誠作品のこのところのテーマもどうもそういうことだったりするなぁ、などと思考が広がったりしました。 子供の頃に過ごした一瞬の記憶の実感、のようなものを味わえた読切でした。社会問題をコミカルにデリシャス・アンダーグラウンド―国際人材バンクより 杉本亜未 石井光太名無し外国人専用の人材派遣会社がテーマ。 若者がいなくて、国内の労働力では賄えない今の日本にとって重大なテーマです。 同じ成果が出せるのに、外国人だけ給料が安かったり、お金は持っていても家を借りれなかったりと結構大変な思いをしているみたい。 日本は島国で外国人というだけで敬遠してしまう、ダメなところが浮き彫りになるのでしょう。 こういった社会問題を多くの人に知ってもらう為に、コミカルに描いて欲しいものです!! ポンコツコミュ障(だけどかわいい)魔王の田舎ライフポンコツ魔王の田舎暮らし(読切) 渡邉ポポ名無しどういう経緯で魔王が田舎暮らしをすることになったのか知りたすぎるんですけど、それはそれとしてコミュ障すぎてコンビニで物が買えず軽食系?自販機にばかりお世話になってる魔王・ムートンちゃんがかわいい。最終的にどうにかこうにか頑張ってコンビニでずっと食べたかった肉まんを買うことができました。これで更に田舎ライフがエンジョイできますね。よかったね。女性の快進撃が楽しみ将棋指す獣 市丸いろは 左藤真通starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)「アイアンバディ」の左藤真通原作、「ミリオンジョー」の市丸いろは作画のタッグが描く、いまだかつて女性がプロ棋士になったことがない中、女性主人公が将棋界へアマチュアの大会から攻め込んでいく。 プロ棋士になるためには、2つ方法がある。 奨励会というプロ予備軍たちの龍の巣を26歳までに勝ち抜くか、プロ棋士から推薦を受けてアマチュアから「プロ編入制度」を使う方法だ。 調べてみたら、女流棋士とプロ棋士はどうやら少し違うらしい。 一話目からスピード感があって面白い。 女の子がかわいいのに男がブスでいい。 藤井聡太の現実離れした快進撃で将棋ブームに火が付き始めているらしく、知り合いがよく通っている将棋教室は今までになかった賑わいを連日見せているらしい。 さすがに漫画界もこのタイミングを見逃さないのか、ジャンプやスピリッツ、そしてバンチでほぼ同時期に将棋漫画が始まったが、一話目のワクワク感からいまのところ一番期待できそうなのがこの「将棋指す獣」だ。 やはり天才を見るのは楽しい。 いままで見れなかった景色をその目を通して見せてくれる。 楽しみがまた一つ増えた。人の見た目と見えない病気133cmの景色(読切) ひるのつき子名無し考えさせられるって、まさにこのことだなと思います… 主人公・吉乃さんの場合、子供時代の病気の影響で身体の成長が止まり、133cmという身長のせいで、ひとりの大人、ひいては社会人として見られず偏見を持たれたり仕事で信用が得られない等の弊害がある中で生きています。同僚の岩見くんの無愛想ながら言いたいことははっきりと言う姿勢に羨ましいと思うも、彼にもパッと見にはわからないハンデを持っていました。見た目などの第一印象でそのひとのパーソナリティを決めつけるべきではなことも頭ではわかっているけど、口には出さずともイメージをしてしまうことはあります。見た目で判断されがちな人本人も、自分以外の人に勝手なイメージを押し付けてしまうこともあります。なのでこうすればいいというわかりやすい正解を出すのは難しいけど、何事も決めつけないこと、理解しようとすることは忘れないようにしたいですね。中世 女性は活躍できた数少ない職種傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン 磯見仁月starstarstarstar_borderstar_borderママ子ファッション業界の祖のような方だとは知りませんでした。 ベルサイユ宮殿で活躍し始めるようになると何を軸にしているかわからない感じがなくなり、比べ物にならないほど、凛として美しく男前に見えてくる。 成功を収めたように見えるが、自分の足がば堅牢でないことがわかっているからさらに上へ前へと進みつづける。 教科書で語られる表舞台でなく、彼らを彩るファッション、生活、駆け引きが面白い。良すぎる!!エンジェルエース 高畑弓 蒲夕二名無し読んだ直後、絶対連載化して欲しい!と思ったけど読み切りで終わってるからこそのこの感動があるかもとも思いつつ…でもやっぱり続きが読みたいですね。 女子プロ野球が日本一のプロスポーツに位置づけられているという設定です。だからといってミニスカート的なユニフォームがあるのはちょっと…と引いてしまったのですが、その後の予想以上に本気度の高い展開にそんな不安は一気に消し飛ばされました。最高の読み切りでした!!!クセ強すぎる鑑定士と刑事のバディ読み切りデカカン!! その事件、鑑定します。 梅星こめ 湊ユウキ名無しクセが強いけどなんか記憶に残る漫画を描くことでおなじみの梅星コメさんの新作は原作付きのようでしたが、やっぱりクセが強かった!そしておもしろい!上手いこといって連載化してくれないかな…。たぶんハッピーエンド予定分かったら連絡する 福井セイ名無し※ネタバレを含むクチコミです。(限界系)看板屋さんお仕事マンガ限界会社員北原氏 大北真潤名無し絵がつるっとスッキリしててかわいいしテンポも良く、看板屋という珍しい職業の仕事内容もキッチリかかれてて面白かった。最初と最後にブラックが滲み出てるのがなんか味わい深かった。自殺の名所近くに建つオーベルジュに集う、ワケアリな人々最果てから、徒歩5分 糸井のぞ名無し絵が好みだなーと思って読んだらすっごく面白そうなお話でした。自殺の名所4位にランクインするような崖っぷちから徒歩5分の場所に佇むオーベルジュギルダが舞台。 おそらくギルダで働く人達含め、登場人物全員ワケアリなんだろうなという気がしてます。表向きは明るくてコメディっぽく読めるけど、お店のマネージャー・夕雨子さんの過去などはきっと暗そうなものが眠ってるはず。 生きてても死んでも地獄なら、それ以外の選択肢を作ってみるという考えが印象的でした。続きが楽しみな新連載です。やっぱり土方は格好いい#1巻応援燃えよ剣 小松エメル 司馬遼太郎 司馬遼太郎 奏ヨシキ六文銭昨年映画をみて、GWの長期休暇中に原作も再読したところに、このコミカライズと出会う・・・絶賛『燃えよ剣』に絡め取られております。 が、どのメディアでも土方は格好良くて、シビレてます。 内容については、原作が有名だし、新選組の副長「土方歳三」も有名だし、ある程度認知はあるかなと思うのですが・・・ あえて本作の魅力を上げるとすれば(1巻時点ですが)、『燃えよ剣』の土方歳三を忠実に再現していること。 原作ファンも十分楽しめる点だと思います。 私的に『燃えよ剣』の土方歳三の魅力は、怜悧冷徹な鬼の副長、戦術の鬼才としての名参謀的な面だけでなく、根っからの「喧嘩師」としての側面が魅力だと思っているんですよね。 駆け引きとかではなく、拳と拳、意地と意地。 身分制度から武士になれない、何ももたない人間だからこそ、戦って勝つことだけに自分を見出した喧嘩一本の生き様。 最初から最期まで、対人だけでなく、それこそ国に対しても喧嘩している感じ。 これが格好いいんすよね。 本作は、そんな土方の満たされない、腹に煮え切らない何かをもって泥臭く戦う様がありありと描かれていて、原作ファンとしてはたまらなかったです。 原作ファンも、土方ファンも、ぜひご一読してみてください。 余談ですが、降伏して明治政府の新体制で獅子奮迅の活躍をした人間よりも、降伏せず最期まで抵抗した土方歳三みたいな人間にロマンを感じるのは、不思議なものですね。 実際に、現場にいたら「めんどくせーやつだなー」とか言っちゃいそうなのに、歴史だと格好いい。 やはり人間は成したものと同じくらい生き様に惚れるのでしょうね。 生駒里奈の初原作作品【最新話の感想】図書委員界 古屋兎丸 生駒里奈名無し※ネタバレを含むクチコミです。<<123>>
膳さんや伊吹くんの過去等、色々描き切れていないことがあって残念…。 が、ギルダの3人が「夕雨子さん」に願望を押しつけていたのと同じように、百合子さんも夕雨子さんに「自分を殺してくれる」という期待を押しつけていたことに気付くラストが良かった。 自分の居場所を選び、誰と過ごすかを選び、生と死に向き合っていくお話を経て、最終的に主人公たち4人は衝動的に身体が動いた方で生きていくことを決める最終話。「最果てから徒歩6分」という副題もイカす。