バイクマンガの感想・レビュー31件吉本浩二先生の日本一周バイク旅日本をゆっくり走ってみたよ 吉本浩二starstarstarstarstarかしこ片想いをしている女性へのアピールとしてバイクで日本一周することにした吉本浩二先生の実話エッセイ漫画です。日本各地に暮らしてる大学時代の友人達に会いにいったり旅先での一期一会の出会いがエピソードのメインになっていて、根底にヒューマニズムがあるところが定額制夫の「こづかい万歳」 月額2万千円の金欠ライフの面白さと似ていると思いました。 日本一周から帰ってきて告白してみたら…の結果は伏せておきましょう。2巻の巻末には吉本先生と片想いの相手であるEさんの対談も収録されていて漫画よりもリアルな人生の一端を覗けた気がしました。やはりここまで自分を曝け出してこそ他人の面白みも描けるのかもしれませんね。Eさんは優しい方だと思いました。絵が好き💓シガテラ 古谷実starstarstarstarstar干し芋2巻読了! 興奮した時の顔の表情が好き💓 そして、絵が好み💓 萩野は、結構母性本能をくすぐるタイプで、助けてあげたい、私がついていなきゃダメって思う母性の強い女性には、モテるかも? あの、常にバタバタしてる感じとか、妄想を膨らませている感じとか、自分を詰っている感じとか・・・。 陰湿なイジメに負けずに登校するのは、普通の精神状態だと結構キツイ。 あんなに仲の良かった田島が変わってしまったのが、気になる。 時間があるときに早く続きを読みたい♬『定額制夫~』が好きなら是非!日本をゆっくり走ってみたよ 吉本浩二六文銭(12/29加筆) 大変申し訳ありません。 以下で記載した情報ですが、誤っておりました。 ここで描かれた女性(Eさん)は今の奥さんではなく、 この作品を読んでいた女性(この後出会う女性)でした。 大変失礼いたしました。 ただ、吉本先生を描いた内容として定額制夫に通じるものがあり、 おすすめしたいのはかわりません。 念のため残しておきますが、本作の女性は、『定額制夫』で出てくる奥さんではありません。 ======= 吉本先生の『定額制夫の「こづかい万歳」 月額2万千円の金欠ライフ』が好きすぎて、この作品までたどりついたマンです。 読んで、もう大正解でした。 というのも、上記の作品が好きな人なら、主人公の奥さんのこともかなり気になっていると思うんです。 しっかりした金銭感覚の持ち主で、酒飲み。 主人公である作者とのかけあいもさることながら、直近の巻(5巻)にもある、巻末エッセイが謎に面白いんです。 パンチの効いたキャラと謎の文才に、この方何者?って読んでいると感じると思うのですが、なんと、本作が、そんな彼女との出会い、そして付き合うまでの展開を描いたものなんです! 今の奥さんと付き合うために、日本一周する吉本先生。 その約束をしっかりと守る奥さん。 なんとも、素敵だと思いませんか? あの吝嗇な奥さんにこんな一面が!と思って読むと味わい深いです。 日本一周という実録的な旅マンガですが、家族のこととか、持ち味である旅先で出会う人間関係の妙味をしっかり描いていて、そっちのほうが個人的に面白かったです。 なんにせよ、定額制夫が好きな方にはぜひおすすめしたい作品です。CBカッコ良いバリバリ伝説 しげの秀一名無し※ネタバレを含むクチコミです。 どこかで誰かが経験していそうな短編バイク漫画集モーターサイクルメモリーズ せきはん(大森しんや)名無し20代でバイクに乗り始めたころから降りる頃まで ほぼ毎月、月刊誌のミスターバイクを購入していた。 だがどちらかというとツーリング派だったためか 新型バイクのスクープとか、メカニックなことや レース関係の記事についての内容はあまりおぼえてない。 何かのたびにふと思い出すのは掲載されていた短編漫画。 あの頃は広井てつお先生の漫画が多かったと思う。 せきはん先生の漫画はそれより5年くらいは後から 掲載されていたみたいだ。 最近になって存在を知って読んだがいかにも ミスターバイク誌が掲載しそうな漫画だと思った。 バイクのあるいろいろな風景を切り抜いたような 短編漫画集だった。 バイク漫画にはレースだったり暴走族だったりを扱ったもので 有名なものもいくつかある。 というか、有名なバイク漫画は殆どがレースか族か中心で 競争や戦いをテーマにしたものが多い。 ツーリングだったり日常ドラマをメインにあつかった バイク漫画もそこそこあるが、誰もが知っているヒット作と いうものは少ないと思う。 ミスターバイク誌もバイク誌としてはかなり人気があったと 思うけれども、だからといって大人気を博したり 話題になったり長期連載になった漫画もほとんどないと思う。 想像だが、ヤングなんとかとかバリバリなんとかとか とんがったバイク誌ならレースや族をテーマにした バイク漫画も連載できたかもしれないが、 人其々色々な嗜好や思考をもつバイク好きを対象にして、 幅広い層に読まれるバイク雑誌を作ろうとしたら、 せきはん先生の作品のようなバイク漫画のほうが 掲載に適していたのではないかと思う。 流行ったり話題になりそうなカッコイイシーンではないし 自分は未体験なんだが、何か懐かしい感じもするシーン。 万人受けするとか誰もが経験している題材でもないし、 だがそういう気持ちや雰囲気はわかるなあ、 という人もいるだろうなあという題材の作品。 そんなページ、そんな1コマがあちこちに出てくる。 自分の好みとまでも行かず、共感を覚えるというほどに 自分のバイクに対する思いとピッタリ同じでもないのだが、 なんだか「そういうのもいいよなあ」と 思ってしまう漫画。 そんな漫画の短編集だと思った。コロナ禍でブーム到来のバイク界、参考にしてはいかがかばくおん!! おりもとみまな 蒔野靖弘さいろく需要と供給が反比例して中古市場が爆上がりしているバイク業界。 半導体含むパーツ不足により新車を買おうとすれば半年待ちは最早当然になりつつある。 さらにYoutubeなどのインドア向けコンテンツで旧車ブームも来ており、一般人からしたら知らないよって話だと思うがとんでもない状態なのです。 かくいう私も昔からのバイク乗り。そして今年乗り換えを決意してつい先日2台納車を迎えました。両方新車です(高かった) 本作の主要キャラたちは各メーカー推しの設定となっており、主人公の羽音ちゃんは特にこだわりはなかった初心者からの導入として当然のようにスーフォア(バイ太)に乗る事になったHONDA贔屓。 YAMAHA乗りの恩紗、SUZUKI乗りの凛、KAWASAKIの来夢先輩、外車乗り(執事が)の聖、ロリGPレーサーの千雨…などバイク乗りの五感を刺激するレア車やネタ車を含めたてんこ盛りな内容となっている。 もちろんギャグマンガだ。バイク漫画なんてそんなものだ!無理に麒麟みたいにガチガチに固めては各メーカーを総なめに紹介して媚びを売ることなんて出来ないからな!!! というわけでバイクをこれから買おうかなと検討されているあなた、バイク乗りの彼氏の気持ちが理解できないあなたにオススメです!!! (画像は一例であり私はHONDA乗りです)黒い残響完結編からの新たな完結編荒くれKNIGHT リメンバー・トゥモロー 𠮷田聡名無し荒くれKNIGHTは一旦終了したのちに 脇役でありライバルチームであるCOBRAを 主人公にした「黒い残響完結編」が描かれた。 この「黒い・・」はスピンオフだが荒くれのメインストーリーの プロローグやエピローグを語っているような面もあり、 本編で脇役だったコブラ達にも厚みや深みをを与え、 結果、スピンオフ作品としても良かったし、 荒くれ本編のストーリーも丁度良く補完した感じもあった。 まさに黒い残響完結編は良い感じの完結編だったな、と 私的には思っていた。 そこにこの新章であり本編の続編の 「リメンバー・トゥモロー」だ。 いやいや黒い残響で綺麗に終わっといてくれよ、と 思わないでもなかったが、 黒い残響で深みをましたCOBRAや輪蛇のメンバーが 改めて登場してくる話となると興味を惹かれてしまう。 新たな新キャラというか闇に潜んでいたキャラ?も加わって 登場人物はかなりの数になっているし、 (まだ3巻までしかよんでいないので) まだ話が混とんとしていて先が読めない。 また、荒くれ本編は読んでいたけれど黒い残響は 読んでいない、という読者もいると思うのだが、 そういう人は、ちょっとわかりづらい話になっているとも思う。 敵か味方か敵の敵なのかもよくわからない相手との抗争が 徐々に表面化し激化していきつつある。 いまのところ、リメンバー編が終了した時に やはり残響編で終わっとけば良かったのに、と残念に思うか、 これがホントの完結編だったんだな、と唸ってしまうか、 それは判らない。 だが、もともと私は吉田先生が描く ロマンが絡んだ抗争やバイク乗りの哲学が漂う話が好き。 リメンバーでも吉田流は健在のようなので、 今後の展開を楽しみにしてしまっている(笑)。 雰囲気がリアリティを追い抜くバイク漫画あいつとララバイ 楠みちはる名無し昔に好きだったバイク漫画(の多い)先生がいました。 その先生があるインタビューで 「かつてバイク漫画を描いて漫画編集部に持ち込んでも ああ雰囲気漫画ね、で終わらされてしまってばかりだった」 みたいなことを言っていました。 先生御自身では自分の漫画を雰囲気漫画とは 思っていなかったようでしたし、雰囲気漫画というものを あまり肯定しない考えのようでした。 雰囲気漫画とは何か、の定義も難しいのですが・・ ですが、私自身はその先生の作品を 雰囲気がいい漫画、と思って好んで読んでいたので、 その記事を読んで微妙な気分になったことを覚えています。 その先生は楠みちはる先生ではないのですが、 楠先生は良い雰囲気の漫画を描く先生であり、 「あいつとララバイ」はその典型であり、 後の「シャコタン★ブギ」「湾岸ミッドナイト」 に続く雰囲気漫画の先駆けではないかと思っています。 あいつとララバイは話の流れに色々なバイク関係の話が 絡んできますが、わりと細かい部分は雰囲気で作られています。 論理的だとかメカニックな根拠があると言い切れるほどの 話の展開は少なく、あえていうなら 「それでも面白い」「そのほうが楽しい」 と思わせる感じでストーリーが走っていきます。 研二君が超絶テクニックでパトカーを躱すシーンとか、 具体的な描写はありません。 けれど1コマづつやページ全体の流れとかを上手く描いて なんだかおもしろい流れを見せてくれて、読んでる側としては その流れに乗って楽しめて納得しちゃうんです。 まさにその漫画の雰囲気に乗ったモン勝ちの世界。 リアリティを超えてバイクに思い入れが深まってしまう。 良い意味の雰囲気漫画を読ませてくれました。 そしてララバイにしろシャコタンにしろミッドナイトにしろ、 そういう雰囲気に乗ったことを読者に後々までけして 後悔させないだけの面白さがあると思います。 今になって思えば、ララバイの時代ですらすでに 旧車になりつつあったZⅡが最新バイクよりも 速く走る姿を描きながら読者を納得させていました。 そう思わせる雰囲気がそこにありました。 その手法をそのまんま湾岸ミッドナイトでも踏襲し、 それでいて飽きさせぬ色畔ぬ漫画を描いているのですから 楠先生は凄いですね。女子高生のバイク愛とキャピキャピと毒のある漫画ばくおん!! おりもとみまな 蒔野靖弘名無しバイク乗りなのでバイク漫画も好き。 バリバリ伝説、ふたり鷹、あいつとララバイ等々。 ただしヤンキーっぽいのは苦手。 なので特攻の拓は読んでいない。 そして微妙な存在で読んでいなかったのが「ばくおん!!」 まあどうせ、女子高生キャピキャピ萌え漫画で 意味なくパンチラとか水着とか出てくるんだろうな~と 思って手を出さないでいた。 そういうのが嫌いとまでは言わないしむしろ好きだが、 好きだと公言するほど開き直る度胸はないし。 いい歳してバイクに乗っていて漫画も好きというだけで 色々と他人様からの見る目を気にせざるを得ないのに、 そこに、この手の漫画を読んでいると知られたら、 もう周りの見る目がおそろしいことになってしまいそうだし。 しかしまあわりと「面白いよ」との評価も聴くので読んでみた。 女子高生キャピキャピとの予想は間違ってはいなかったが、 思ったよりもバイクやバイク好きやバイクメーカーに対して 毒を吐いている(特にSUZUKIに)漫画で驚いた。 しかし30年以上たってからKawasakiのGPz250Rネタを 漫画で読むとは思わなかったな。 あれ、脚色のないほぼ事実でリアルな話で凄い(笑) ドウカティも実はよく考えるとディスられてるな(笑) 古いバイクのネタもあるし。 作者の先生、わりと年配の方なんだろうか? そういうわけで、読んでみれば、女子高生のキャピもHも そして毒もあって面白かった。楽しめた。 ささやかな疾走感と爽快感スーパーカブ 博 蟹丹 トネ・コーケン野愛両親なし、友達なし、趣味なし。何もない日々を過ごす女の子・小熊が、中古のスーパーカブと出会い世界を広げていくお話。 ちょっと遠出をしてみたり、バイトをはじめたり、同じカブ乗りの礼子と仲良くなったり、ささやかではあるけれど小熊の日常が変化していきます。 母親がいなくなっても学校にいてもご飯を食べてもポーカーフェイスだった小熊が、目を輝かせてカブに乗っている姿がとても眩しいです。 クールな子かと思ったら意外に気が強くて負けず嫌いで、読み進めていけばいくほど小熊がかっこよく見えてきます。 適度な疾走感と爽快感。少しずつ世界が変わっていくのがとても気持ちいい作品でした。 嫌味を感じない楽しい天才達トップウGP 藤島康介名無し天才というのは、凡人には判らないものがわかるとか、 出来ないことが出来る、というレベルではないと思う。 もう、見えているものや感じていることが 凡人とは違うのだと思う。 例えば数学だったら難解な方程式が判るという程度は まだ天才とは言えないだろう。 数学を文学のように感じていたりするレベルが 天才と言っていいレベルなのではないだろうか。 ほんとの天才ってのは、凡人には理解できない存在 のことを言うのだと思う。 凡人たちから見て理解できない宇宙人のような存在。 それが天才だと思う。 だから天才は近寄りがたかったり、理解できないことからの 恐怖感や妬みのような嫌悪感を漂わせる危険もある ・・と思う。 ようするに、凄い人だけど友達になりたくない人、みたいな。 そして多くの漫画に登場する天才達のなかには、 そういった面が強すぎて、 人気が出なかったキャラ・漫画も多いと思う。 「トップウGP」の登場人物にはまさに天才という キャラクターが多い。 主人公も、仲間もライバルも。 だがそういった天才キャラ達からイヤミな感じは 殆ど受けない。 理解はできないけれど天才ってこういうものか、と ギリギリのところで天才を受け入れられる。 天才の感じ方、考え方、行動の仕方が、 私のような凡人である読者からも、 そういう感じ方をするんだ、とギリギリ理解できる、 そして憧れることが出来る(と思っている)。 それには多少なりとも、天才達が 美形キャラだったり無邪気キャラだから という面もあるだろうし、 それも踏まえて作者の藤島先生の描き方が 上手いからという面は確実にあると思う。 だがどうであれトップウGPの登場人物の 天才達は嫌味がなくて楽しくてギリギリ理解できて、 友達になりたいと思うタイプの天才達で、 だから面白い漫画なんだと思う。 本田宗一郎の生涯 #お買い得本本田宗一郎本伝 飛行機よりも速いクルマを作りたかった男 毛利甚八 ひきの真二starstarstarstarstarひさぴよホンダ創業者である本田宗一郎の伝記マンガ。制作はビッグコミックで活躍した毛利甚八先生と、ひきの真二先生という実力派コンビだけあって、ビジネス系自伝マンガでありながら、商業連載作品に引けを取らない作品。読んでいて全く退屈しない面白さがあります。 本の価格は、この厚さ・内容で880円(税込)は正直言って安い!令和時代の本の値段と比べると、かなり安く感じます。500ページ超えて、解説も充実しているので、現在の価格で考えると少なくとも1800円以上でもおかしくない内容かと。バランスの良いSFBIOMEGA 弐瓶勉狐優曇華※ネタバレを含むクチコミです。 ゆるキャン△のあfろ先生の地元愛マンガmono あfろさいろくゆるキャン△ファンは抑えておいたほうが良いです。 何故ならゆるキャン△の聖地巡礼をこのマンガでもやっているから…!マンガ内で同じ漫画家が聖地巡礼ってどういうこっちゃと思うかもですが読めばわかる。読もう。 ベースは同じく女子高生で山梨県で部活動なのですが、今回は写真&映像! こっちも流行るといいなぁー不思議を感じる1日5分のショート・トリップコトノバドライブ 芦奈野ひとし名無し芦奈野ひとし先生の作品を初めて読みました。なんとなくpanpanya作品を思い出しましたが、より言葉も絵もシンプルに世界の不思議を描かれていて、読んでいると心が癒されていくのを感じました。人ではない存在、あの世でもこの世でもない場所、目に見えない風情…などを優しいタッチで表現されてますが、なぜだかとても説得力があるんです。私たちの日常のそばに不思議があるのは当たり前のことなんだよと教えてもらえたような気がしました。魅力的な7人ワイルド7 望月三起也名無し※ネタバレを含むクチコミです。 ふたりの鷹とオッカサンのヒューマン・バイク漫画ふたり鷹 新谷かおる名無し公道での二輪バトルに夢中になっていた沢渡鷹は、 友人のバイク事故死をきっかけに東条鷹と知り合う。 東条はレーシングチームに所属するサーキット・レーサー。 東条の影響もあり沢渡もサーキットを走ること、 レーサーになることを決意する。 バイクを通じて邂逅した二人の鷹だが、 実は同日同病院で生まれて火災事故に巻き込まれたという 運命が複雑に絡み合った仲だった。 ときに闘い、ときにそれぞれの道を行った二人の鷹は やがて一つの同じ目標に向けてバイクを走らせることに。 感性で走る沢渡鷹と考え計算して走る東条鷹という 相反するキャラの二人の鷹を中心に バイク(主に耐久レース)を中心としたバイク・ロマンと 沢渡鷹と母親・緋沙子を中心とした母子愛的な人間ドラマが 描かれている。 連載中盤、作中で登場キャラがギャグ的に 「この漫画は当初は大型バイクロマンとして始まったが 今では大型バイクメロドラマ」 と嘆いていた。 確かに、そうともいえる内容でもあった。 あれは作者の新谷かおる先生の自虐ネタだったと思う。 母親・緋沙子のキップの良い女傑ブリが人気になったようで、 徐々に主人公顔負けの活躍をするようになったし、 沢渡鷹自身も当初のバイク命の硬派的な印象から、 ときに急に女好きなキャラになったりとか、 各キャラの設定や話の進行方向にブレがあるような 感じを受けることはあった。 この漫画はどこへ向かおうとしているのだろう? と思うようなことも。 だがバイクとバイクに関わる人間を 中心とした物語であることは一貫していた。 最初にバイク仲間の事故死で始まった意味とか、 ふたりの鷹が実は病院で事故に巻き込まれていたこととか、 それらから派生した色々なストーリーが バイク漫画という枠組の中でちゃんと大団円に向かっていく。 色々な意味で連載第一回の雰囲気からは 最終回の内容は予想が出来なかったし、 おそらく当初の構想とは違う、途中変更的な キャラや話のブレはあったのだろうと思う。 だが、それでもこの漫画はちゃんとしたバイク漫画、 ヒューマン・バイク漫画の名作だと思う。バイク好きにはたまらない一作バリバリ伝説 しげの秀一名無し30代から50代の幅広い男性に受ける血がたぎるような熱い漫画。バイクレースの描写がとても素晴らしく、レース中の主人公の考えや動きが細かに描写されていながらも大胆さもあり、非常に引き込まれる漫画です。友人の事故死から主人公が成長していく過程が読んでいて次のページが気になるほど面白かったです。 古い漫画でありながらも、今の時代でも古さを感じさせない名作です。衝撃度が強すぎる漫画、それがシガテラシガテラ 古谷実名無し※ネタバレを含むクチコミです。 男子たるもの、一生に一度ぐらいはバイクで日本一周したい日本をゆっくり走ってみたよ 吉本浩二マウナケアそうそう男子たるもの、一生に一度ぐらいはバイクで日本一周!なんて思うよね。それは自分探しの旅だったり、まだ見ぬ日本各地の風景に憧れたり。その旅が終わるころには何か新しいものが待っていて、道中の経験が明日への糧になる、みたいな清々しさがこの手の物語にはあるはずなんですが、ああなのにこの作品はとっても息苦しい。主人公は30代半ばの連載が終了して先のあてがない漫画家。秘かに憧れる女の子に告白するため、強い男になってくると奮起して旅に出る…、などど20代ならともかく、これ実話って言ってしまっていいの?って感じ。で、旅先でもやたら変な人に声かけられるし、風俗にも飛び込めずウジウジするしで、もうイタさオーラ全開。”てめーしっかりしろよ”って突っ込み入れたくなってしまいます。引いてしまう人は多いかもしれません。でもね、ダメ男の日本一周なんてこんなもの、とありのままに見せてくれてるのが潔いとも思うのです。最後はなんだかんだ思っても”頑張ったな”と言いたくなりましたもの。まあ、強くなってはいないぶん小声で、ですけどね。スーパーヒーローも歳を取るW7 望月三起也さいろくワイルド7で世界中を魅了した飛葉大陸(ひば・だいろく)。 そんなヒバちゃんが歳とって復活…ルパン三世はきっと歳とってないよね? フルカラーになって気づくヤバさが多々あるけど、読まない事には何も言えません。ほんと凄い。望月三起也の代表作であり最高傑作ワイルド7 望月三起也starstarstarstarstar_borderさいろく最高傑作って言ってしまっていいと思うので言ってしまおう。 故・望月三起也先生の代名詞のような作品。 あらすじは省くけど極悪人が悪党を始末していく様は最高にスカッとするしページ全てが今見ると芸術作品のように思える。 撃ち抜いた缶の形なんて知らなかったし、これを読んで「こうなるんだ」と思ってた(実際はデフォルメもかなりあると思う) でもバイクと銃がほんとに好きなんだなってわかるんですよね。たまらんです。 後半の展開のシリアスさは是非全部読んでって味わって欲しい。 ありがとうございました望月先生。 強烈無比な大「失敗」作バイクメ~ン 望月峯太郎(とりあえず)名無し『バタ金』で世に現れて以来、望月峯太郎(ミネタロウ)は、ずっと「今、一番カッコイイ」へ向かって漫画を描いてくれている。 『バタアシ金魚』は文句なしの最先端で、当時の「ヤンマガ」力をまざまざと見せつけた青春ギャグだった。鮮やかな作風チェンジをした『座敷女』は現在でも頭抜けたサイコホラーの傑作たり得ているし、『ドラゴンヘッド』の始まりは、『AKIRA』以降の漫画に「新基準」設定を強いるほど強烈なインパクトを与えた。 一方で、そのあまりに「センス漲る」個性ゆえ、物語が長篇化すると、著者の希求する感覚と作品世界の拡がりに軋轢が生じ、収拾がつかなくなる傾向がある。 このキャリア初期の長篇作は、そんな「暴走」が初めて記録された、稀有な失敗作だ。 だが、それが失敗であるからこそ美しいものもあるのだ。 こんなに一途に己の感覚を追い込み、そして暴走しクラッシュしてしまう才能! しかし、望月峯太郎は、何度もボロボロになりながら、常に新たな可能性に向かって立ち上がる作家でもあるのです。みんな可愛いばくおん!! おりもとみまな 蒔野靖弘名無し勝手にけい〇ん!のパクリかと思ってた漫画。美少女になんかやらせればたいてい面白いやろみたいな、みたいな風潮のパロディみたいなところあるのかな。 でも、きちんと漫画として面白い。「バイクは馬鹿にしか乗れん」は名言だと思う。実際登場人物ほとんどみんな馬鹿だし笑<<12>>
片想いをしている女性へのアピールとしてバイクで日本一周することにした吉本浩二先生の実話エッセイ漫画です。日本各地に暮らしてる大学時代の友人達に会いにいったり旅先での一期一会の出会いがエピソードのメインになっていて、根底にヒューマニズムがあるところが定額制夫の「こづかい万歳」 月額2万千円の金欠ライフの面白さと似ていると思いました。 日本一周から帰ってきて告白してみたら…の結果は伏せておきましょう。2巻の巻末には吉本先生と片想いの相手であるEさんの対談も収録されていて漫画よりもリアルな人生の一端を覗けた気がしました。やはりここまで自分を曝け出してこそ他人の面白みも描けるのかもしれませんね。Eさんは優しい方だと思いました。