完結したマンガの感想・レビュー16033件<<621622623624625>>江戸時代の武士の生活がよくわかる武士のフトコロ 岡村賢二名無し江戸時代の武士の生活がよくわかる漫画。主人公は50俵3人扶持(今でいう年収114万円だとか)の次男。家を継ぐことはできないが剣の腕が立つため、どこかに士官して身を立てるつもりでいる。 剣術の試合の場面も多くそちらも面白いんだけど、下級武士がいかに困窮していたかというのが50俵3人扶持だけじゃなく札差やそばの値上がりやらリアルに描かれていく。 「ごっつあんです」も相撲でののし上がっていくところと金回りの話がうまくバランス取れていて面白かったので「武士のフトコロ」も楽しみにしている。新米訪問看護の奮闘記ナイチンゲールの市街戦 鈴木洋史 東裏友希名前はまだない主人公は病棟看護から訪問看護に身を転じたばかりの新米訪問看護士の宮間美守。病院での看護ではないため、規定の時間を1分でも過ぎれば保険の補助外になってしまうためかなり熟練した技術を求められたりしているのに四苦八苦しています。訪問看護を使うのは年金暮らしの高齢者が多いということで、訪問看護についてだけでなく老いや死とも向き合う場面が多かったです。 宮間美守がナイチンゲールに憧れすぎるが故に、利用者と仲が良くなりすぎ(それがこうじて看護師としての信用も得る一方で)サービスでケアをしてしまったりする、看護師という職業的な葛藤が描かれていたところがとても面白かったです。女好きのする女イノサン Rougeルージュ 坂本眞一名無し「残酷でぐろい」をこんなに美しい絵で描かれてしまうと途端に芸術を見ている気になりますね。 気持ち悪がられるかなぁと思いつつ友達にイノサンを薦めますが、この世界観にすぐ惹かれてしまう人が多いです。そして、マリーちゃんのファンになる子がかなり多いです。男らしい潔い性格とやや壊れた人格、なんといってもヴィジュアルがかっこよすぎますよね。ロングの巻き毛に刈上げのツーブロックはマリーちゃんしか似合わないはず。なんやかんやで楽しそうにギャンブルにどハマりしている女子四人のマンガぎゃんぷりん 押切蓮介名無しギャンブルという沼にどっぷりハマっている女の子たちを描いたマンガ。 1巻ではパチンコ、次に出る2巻では競馬に移るのかしら(1巻の終わり方から察するに。) 玄人同士の熱い戦いや技の応酬みたいなのは期待してはいけない。 おもしろおかしいギャンブル中毒者たちが見どころ。ちなみにミスミソウネタが多い。 ぎゃんぷりんのモデルだという一点突破ギャンブラーズのコラムが収録されていたが、そちらも非常に面白かった。 201号室イモリ201 今井ユウ大トロ※ネタバレを含むクチコミです。神は我らの内にあり祝福王 たかもちげんstarstarstarstarstarひさぴよ故たかもちげん氏による「神とは何か」というテーマを、信仰や宗教の枠を超えて描き出そうとした意欲作。 正真正銘の「神」として生まれた主人公が成長するにつれ、神の自覚を持ち、悩みながらも人間社会への影響力を増してゆくのが前半部。後半は、核心に近づくとともに宗教的な抽象表現が多くなる。 前半は、神が生まれる瞬間を見ているようで面白く読み進められたのだが、後半については大いなる話すぎて、自分の中で意味をどれだけ理解できているのか正直なところわからない。 ただ、「全てのものに従うのが神だ」という言葉は腑に落ちたように思う。 あまり言葉で考えすぎず、とてつもないスケールの作画を見て何かを感じ取れればそれでいいかもしれない。 煉獄の狂気的な描き込みも良かったが、それ以上に序盤の主人公が踊る舞の描写が素晴らしく、あの舞にはとてつもない神々しさを感じた…。 内なる神を感じよ!正統派「邪気眼」的中二病漫画SAMURAI DEEPER KYO 上条明峰mampuku私ことアラサーがこれを読んでいた当時ちょうど中学生だったんですが、控えめに言って最高でしたね。最高に中二。 ・ピンチになると凶暴な人格「鬼眼の狂」が現れて物凄い剣技でばったばったと敵を蹴散らす ・90年代っぽさを残すデザインで下卑た顔の雑魚キャラ ・必殺技を放った後の、「お前もきいただろ、神風(かぜ)の清響(こえ)を」というカッコいいんだかダサいんだかわからない決め台詞 ・1巻から充実したお色気要素 などなど Get BackersやRAVEとならぶ、マガジン黄金期の主力選手ですね。フェアリーテイルがそろそろ終わりそうなんで、ちょっと懐かしさに浸りたくなりました・・・ チョメジスタンプ使いやすいです。いでじゅう! モリタイシ大トロとにかくキャラが面白いです。ちょっとエッチでゆるめなギャグマンガ(ラブコメ?)ってかんじです。 はじめの方は特にギャグが最高で、終盤のラブストーリーや終わり方も個人的には好きですね。最終巻のあとがきに涙した一人です。別冊チャンピオン7月号付録に「蹴人」「マリア」の冊子がついてくる刃牙道 板垣恵介名無し別冊チャンピオン2017年7月号付録にこれまで単行本未収録だった「蹴人」「マリア」を収録した冊子がついてくる。 別冊チャンピオンと同じサイズの大きい冊子でとても嬉しい。 「蹴人」はムエタイVSグラッシー柔術の総合格闘技対決 「マリア」は板垣恵介の描く恋愛漫画ということで、突き抜けた愛の形があった。すごく素敵な話だったので語り尽くしたい雑草たちよ 大志を抱け 池辺葵渚ブルー※ネタバレを含むクチコミです。 美術予備校を舞台にした淡い恋の物語ももんち 冬目景ハリネズミモモンガ美術予備校に通うことになった浪人生のももねの1年間の話。 ももねの恋模様が話の大きな筋にはなっているが、予備校に通う浪人仲間や失踪した自称美術家の父、過保護な兄姉母とのやりとりもとても魅力的。 というか、ぼーっとしているももねがこれまであんまり考えたことのなかった恋とかについて周囲に触発されてちょっとずつ考えたりするようになる相互作用のようなものを感じる。 恋愛がテーマの漫画だけど、くどくなく爽やかでコンパクトにまとまっているしとても面白い。コミックビームで集中連載スタート甘木唯子のツノと愛 久野遥子りょー1ツノのある妹とツノのない兄の話。 お母さんがいなくて家族の方でもちょっとしたものを抱えてて、妹はなんでかツノが生えてて周りからバカにされたりするようで、その不安を兄妹が向き合っていくようなストーリーになるのかな? アニメーターとして活躍しているようで、絵も綺麗で間の取り方も上手で、面白かった。グズなあさひが薙刀でどんどん成長していくあさひなぐ こざき亜衣渚ブルー映画化もして今更なところはあるけれど…中学の頃は美術部で引っ込み思案のあさひが「強い女になりたい」ということで薙刀部に入部して成長していく話。 序盤は涙と鼻水にまみれてドロドロになりながらきつい練習と情けない自分と向き合ってちょっとずつ成長していくところがとても面白い。「ちはやふる」が好きならハマると思う。 あと、部活もの的な面白さももちろんあるんだけど、キャラクターの口がとても悪いのもまた魅力。 前半はあさひが成長していく面白さとギャグ的な面白さ、後半(15巻以降くらい)は成長したあさひがどんどん強くなっていく楽しさ。真春は前半の方が魅力的かな。 めちゃくちゃアツい漫画やんけ!ハチワンダイバー 柴田ヨクサルしハチワンダイバーって昔ドラマ化してたなぁ、、、ってなんとなく読んでなかったんですが、なんとなく読んでみるとめちゃくちゃアツい展開ばかりでおもしろかったです。 将棋を題材にした漫画で、わたしも将棋は駒がどう動くかしか知らないんですが、それでも面白く読めます。なんかよくわからないけど、盤の上ですごいことがおきてる!という「ヒカルの碁」の読み方でオッケー!です。そこそこ巻数が多いですが、あっという間に読み終えて、最後には感動すらおぼえます。初心者が強豪校で才能を開花させていくあかねのハネ 磯谷友紀名無し中学までサッカーをしていたあかねが親の都合で東京の高校に進学。バドミントンのコーチからスカウトされて初心者ながら強豪校のバドミントン部に入部することになって…という話 もともと運動神経は良いみたいだけど、飲み込みがとても早い天才タイプの主人公かな。1巻ですでに成長の兆しが見えている。成長しているところとかがなかなか面白いので、これから試合も増えて面白くなりそう自身の性について考えさせられる一冊放浪息子 志村貴子さかえ「女になりたい」「男になりたい」 生きてきて一度は思ったことがあるそんな気持ちを、小学生のころから燻らせるふたりの男女が主人公。 またふたりの周囲の人たちもひとくせふたくせもある個性的なキャラクターが多いのに、登場人物の生活感や現実味が、隣町にいるのではないかと考えてしまうほどリアル。 題材としてはすこし特殊だけれども、こんな子いるよね、と思えるような作品でした。 バタアシ金魚の続編です。お茶の間 望月峯太郎影絵が趣味バタアシ金魚の続編です。 バタアシ金魚の頃から一貫して描かれているのは「追う・追われる」⇔「追われる・追う」の関係性。これは男女関係におさまらず人生のあらゆる局面に露呈する公式のようなものではないでしょうか。 何はともあれ、追いかけたり追われたりしているあいだは人生はつづくのです、あるいは人生を描く物語にしても同様でしょう、追いかけたり追われたりしているあいだは物語はつづくのです。たとえば、どこまでも逃げつづけるルパンと、どこまでも追いつづける銭形、この二人の関係はほんとうに美しいですね、ときに愛のようなもの感じることすらあります。この美しさは二人が"どこまでも"「追う・追われる」ことからくる美しさに他ならないでしょう。 ところで、バタアシ金魚は完結というにはあまりに中途半端な終り方をして、お茶の間にいたっては堂々と未完としています。これは「追う・追われる」⇔「追われる・追う」の関係性が崩れ去れば物語が停滞してしまうことを作者が直観していたからではないでしょうか。名誉ある未完、あるいは未完であること運命づけられた作品というのは時々出てくるものですが、そういった作品は後世に読み継がれることが多いように思います。飛行機とかヘリの短編 ソニックデザーター新谷かおる マグナムロマンシリーズ 新谷かおるstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男自動化された近未来の戦争、絶対速度記録を目指すレーサー、ベトナム戦争のヘリ部隊、アメリカのトラッカーの話が入ってる短編集 個人的にはアメリカのトラッカーの話のダブルニッケルが一番好き。内容は無茶苦茶面白いというわけではないんだけど、モサクと将軍の友情がすげー良い。 そういやモサクと将軍のキャラクターはエリア88にも出てたな。 エリア88のメンバーでそんなに出番はなかったけど、ルロイ・ヘンダーソンとライリー・オコンネルって名前だったはず。作戦会議とか、ギリシアでチーム再編とか、山岳基地とかでちょっとだけでていた。 あとベトナム戦争のヘリの短編の「コブラ11」がはいっていたけど、「ザ・ベトナム」とかいう戦記漫画集で読んだ覚えがあったな。カプレーゼがとんでもないことに・・・ハーモニー 三巷文 伊藤計劃mampuku※ネタバレを含むクチコミです。 フリンジ・マン?フリン・ジマン?まあ後者だと思います。フリンジマン 青木U平大トロフリンジ・マン?フリン・ジマン?まあ後者だと思います。 なんとなくトレンディラブストーリーみたいな表紙ですが、めちゃくちゃ面白いギャグマンガです。 不倫とか胸クソ悪いテーマだなと思いながら読んだら、見事に裏切られました。 男たちが愛人を作ろうとする様があまりに一生懸命でかわいくて、女性の私でも応援したくなります。 映画好きのデブが最高ですね。今までで一番面白い野球漫画砂の栄冠 三田紀房まーくん私は、学生時代野球部だったこともあり、あらゆる野球漫画を読んできましたが、砂の栄冠が一番の名作です。野球漫画にありがちな、うおー!!!と気合で三振とったり、ホームラン打ったりする野球漫画も好きですが、だんだん大人になってくると現実的でなさすぎて、面白くなくなってきます、、、(これが大人になるということなのか、、、)しかし、この漫画は理論や実際の話が使われていてへぇ~となりながら最後まで楽しく読めますし、ちゃんとアツい展開もあって良いです。 あと、監督のガーソにつきますね。とことんダメな監督なんですが、この漫画においてガーソはスベリ知らずですね。ガーソの存在がこの漫画の肝です!!女子高生がひょんなことからDIYにはまっていく漫画。ホームセンターてんこ とだ勝之大トロ女子高生がひょんなことからDIYにはまっていく漫画。 テンポが良くて気軽に読めます。 工具の説明が詳しくて面白いので、これからDIY始めようとしている方がいたらかなりモチベーションに繋がるのではと思います! 千分の一秒の勝負の短編新谷かおる マグナムロマンシリーズ 新谷かおるstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男マグナムロマンシリーズのシリーズ1/1000sec.はカメラまたはカメラマンが主人公の短編集 特に好きなのはビニ本作成の話の「スーパー・ビニール・マン」 途中に出てくる歌がかなりバカらしくていいな。 レースの話の「狼たちの刹那」と戦場の話の「シャッター・ソルジャー」もよかった。 シャッターソルジャーのラストはよくある話かもしれないけど、個人的にすげー好き 作者は飛行機ばかり好きだと思ってたけどカメラも好きなんだな エリア88でカメラマンの火の玉ロッキーでカメラマンの話もあったし。賭博野球 ✕ 兄弟愛BADBROS 藤井良樹 佐藤周一郎starstarstarstarstarウマタロ必殺の宜野座カーブでバッタバッタと野球賭博を勝ち抜いていく主人公が、元天才選手だった兄の行方を探すというストーリー。 絵がちょっと怖いが、普通の野球ルールからは外れた異様な野球が繰り広げられる。 地下世界に足を突っ込んだ登場人物はいずれも曲者ぞろいで、昔はまっとうな野球選手だったんだなという思いになる。 1話目の試し読みが81pもあるので、まずは序盤の輝かしい野球人生を転落していく様を存分に味わってほしい。<<621622623624625>>
江戸時代の武士の生活がよくわかる漫画。主人公は50俵3人扶持(今でいう年収114万円だとか)の次男。家を継ぐことはできないが剣の腕が立つため、どこかに士官して身を立てるつもりでいる。 剣術の試合の場面も多くそちらも面白いんだけど、下級武士がいかに困窮していたかというのが50俵3人扶持だけじゃなく札差やそばの値上がりやらリアルに描かれていく。 「ごっつあんです」も相撲でののし上がっていくところと金回りの話がうまくバランス取れていて面白かったので「武士のフトコロ」も楽しみにしている。