完結したマンガの感想・レビュー16032件<<622623624625626>>人生観が変わる一作親なるもの 断崖 曽根富美子あくあ『はだしのゲン』と同じポジションの作品に、まさか大人になってから出会えるとは思わなかった。 大人の自分だからこそ、女郎という彼女たちの境遇がストレートに理解できた。 辛かった。悲しかった。 でも読んで悔いなし。 これから自分がどう生きるべきかを考えさせられる。ガチで人生観が変わる一作。特別編 火野恭司の華麗なる一日終末のハーレム セミカラー版 LINK 宵野コタローマンドリン松本『終末のハーレム』の中でも欲望に忠実に生きる男火野恭司を主人公にした読み切りがヤングジャンプ(2017 no.28)にあった。 火野の1日の話がメインだが、コールドスリープから目覚めた当初のことやコールドスリープする前のこととかが簡単に導入として描かれていた。 まぁさすが火野さん!って感じで、一日中女の子とイチャイチャしている。羨ましいというか、いいなぁって感じですが、最後は女の子に迫られて悩む火野という流れで、最初から最後まで羨ましいという感想に尽きる漫画でした。犬に角、犬から触手犬神 外薗昌也やむちゃ動物が戦うというテーマに対し、いろんな見方があると思う。ジャンルとしてはホラーとSF?で、かなり絵が生々しいのと相まって始めの数ページで閉じてしまう人もいるかもしれない。私はそんなことよりもかっこいい犬と少年が仲良くしている場面見たさに読んでいた。 話の大筋は寄生獣とやや似た印象だけれど、私は単に動物好きなので犬神を推したい。犬と喋りたい。 全14巻でほどよく長編なのになぜかあまり知られていないので残念。 ちばてつやへのインタビュー、グランドジャンプ2017年No.13プレイボール2 コージィ城倉 ちばあきお地獄の田中「プレイボール2」が始まってちばてつやへのインタビューが今回のグラジャンに掲載されている。 「プレイボール2」をどう思っているかと、ちばあきおの人となり、ちばあきおを漫画家としてどう思うかなどが語られていて面白かった。 今こそ読み直されて欲しいジャンプサッカー漫画ホイッスル! 樋口大輔なまこデラックスこれでサッカーを始めたという個人的な体験もあるが、かなり好きなマンガ。 ストーリーは主人公の風祭将がサッカーの名門武蔵森中学から超弱小中学桜上水に転校してきたところから始まるんだが、ちばあきおの「キャプテン」の谷口と同様、天才サッカー選手が来た!みたいな扱いを受けてしまう。 谷口と違うところは、結構激しい迫害にあって部活に顔を出せないレベルに追い込まれてしまうという点。 そこから努力を重ねて部内の信用を勝ち取り、さらに水野やシゲという埋もれていた実力者を巻き込みさらには指導者にも恵まれ、どんどん実力をつけていく。が、天性の才能みたいなものはほとんどなく基本的に努力努力で、泥にまみれているのが似合いすぎる主人公。今読んでも間違いなく面白いし、最近では「サムライファイト!」や「ホイッスル!W」などのスピンオフや続編も出て来たので、読み直されるにはいいタイミングだと思う。嵐山歩鳥が初登場する作品も収録されているポジティブ先生 石黒正数短編集(2) 石黒正数くるみ割り人魚石黒正数の短編集。「それでも町は廻っている」の主人公である嵐山歩鳥が『夜は赤い目の世界』に登場する。別の短編『探偵綺譚』にも登場する。 巻頭の『種』はビームに投稿して佳作をとった作品のようだが、大友克洋っぽい(気分はもう戦争あたりの)感じを受けた。 表題作の「ポジティブ先生」は短いんだけど破壊力のある漫画でとても笑った。『夜は赤い目の世界』はですね、お馬鹿で流されやすくて自己中なところもあるけどなんやかんやで人情味のあるいいやつっていう嵐山歩鳥の原型があり、さらに作品としても面白かったので、とても満足。日の目は見なかったが人々の心には残り続けたブルースバンドの最後のツアーHey!!ブルースマン 山本おさむリコピン100%結成して20年以上経つブルースバンド「ブルース・ファイブ」はギターボーカルでリーダーの西島が心臓に病を抱えてしまったため、解散を決定。ただ最後にこれまでお世話になったライブハウスとファンに挨拶をするため無理をおして全国を巡るツアーをすることになった。 ライブシーンも迫力があるが、ブルースを描いているだけあって哀愁が凄まじい。ただ、哀愁を悲観して嘆くのではなく歌にするパワーは作品全体に広がる哀愁にも通じている。西島が倒れた時に尾崎が「醤油たらしたメシよりステーキ食いたかったわ!!」からの一連のセリフがすごく好き。神様はあれもこれも許しちゃくれないっていうところ。 めちゃくちゃおしゃれでアツい漫画だと思います。ハッピー・ファミリー 三原ミツカズ大トロめちゃくちゃおしゃれでアツい漫画だと思います。 登場人物全員が恋愛脳でわちゃわちゃしてる感じなんだけど、たまにほろりとするような話もあってほんと好きです。 岡内くんがいつも報われなくて切ないです。6年ぶりにギャルボーイの新ストーリーがBE LOVEに掲載ギャルボーイ! 中村真理子みつこギャルボーイの新しいストーリー「母の日スペシャル」がBE LOVEに掲載されていました〜 園子さんの話で、前後編の前編です 晃は相変わらず元気ですね。そして園子さんの安否が気になるので早く後編が読みたい。。。不朽の名作ブラック・ジャック 手塚治虫すず何の漫画が好き?って言われたら、間違いなくこれ! 小学校4年生からファン! 6巻-未来-は5巻のアフターストーリーorange 高野苺リョーコ※ネタバレを含むクチコミです。押見修造の幻のデビュー作らしい真夜中のパラノイアスター 押見修造名無し粗削りでいかにも若者が描きそうな話だけど、細かいところに押見先生らしさはあって、ここから今に繋がると思うと人間て成長するのな、と思う。あと編集ってやっぱ偉大だなとも。惚れっぽい浪人紋子がイケメン伴侶を探して旅をするラブ&バトルマンガ恋情デスペラード アントンシク名無しイケメンにめっぽう弱い紋子さん(すぐトゥクンってなっちゃう)が、日本一の夫を探して旅をする。 道中で出会うイケメンに惚れては厄介ごとに巻き込まれて悪人やバケモノと戦う。絵も綺麗だし演出もうまいし、キャラクターやバケモノの造形も凝っている上に、世界観やネーミングセンス(ディキシーお猟とかアーサー・徳川jrとか)もとてもいい。 最新の4巻だと、世界観についてちょっと明らかになってきたし、紋子のバックグラウンドについても言及された。紋子の旦那は現れるのか、チラチラ出てくる敵とはどうなるのか、これからが楽しみなマンガ。アニメ化もしてほしい。つまり最高 時代劇もあってバラエティに富む大友克洋の作品集。GOOD WEATHER 大友克洋地獄の田中大友克洋の作品集。初期の方は金もないし女にもモテない学生のアングラチックな日常とかバンドマンとかヤクザとかの話が多いし、「GOOD WEATHER」にもそういう話はあるが、「信長戦記」とか「CHUCK CHECK CHIKEN」は時代劇の漫画で珍しいなと思った。 信長戦記は「戦国自衛隊」の逆っていう感じで、戦国時代の武将たちがタイムスリップしてきて襲ってきた…っていう始まり方。時代劇っぽさがありながらSFも少し混じっていて結構面白かった。やや「気分はもう戦争」のような気配もあるかも。「CHUCK CHECK CHIKEN」もっとコテコテのドタバタ時代劇って感じ。 表題作の「GOOD WEATHER」は雨が降る寸前の海の家の話だけど、読後感の良い情緒的な話。 全体的にコミカルな調子があってダークさはあまりない。結構好きだった。 ただ、絶版で値段も高いので、大友克洋が大好きなら良いと思うが、少なくと「童夢」「AKIRA」的な話はないのでそこに期待しているのなら違うと思う。 「気分はもう戦争」から戦争テイストを抜いた感じかな?(違うか)まごうことなきホモギヴン キヅナツキ名無し名前の共通事項に弱い(春夏秋冬) 皆イケメンで読んでて楽しいです圏外女子が恋に奮闘する漫画圏外プリンセス あいだ夏波渚ブルー圏外女子が恋に奮闘する漫画 少女漫画って結構パッとしない平凡な女の子もかわいく描いているけど、圏外プリンセスは結構本気でかわいくない。そのかわいくないを化粧とかつくれる可愛さで自分のコンプレックスを潰していって好きな男にアタックする、もう奮闘記だよね。 リュウ史上初の金龍賞受賞作家のデビュー短編集人生は二日だけ 堤谷菜央地獄の田中COMICリュウが主催する新人賞「龍神賞」のいわゆる大賞的な位置づけの金龍賞を今のところ唯一受賞している作家のデビュー短編集。(中国の漫画とかの賞に金竜賞があるけどそれとは別) 受賞作がコミックスの最後に収録されている「バースデイ」、表題作の「人生は二日だけ」は巻頭に収録されている。ほとんどの作品が、SFやファンタジックな設定の中で命や生命を題材に扱っている。 どれもとても面白いんだけど、「バースデイ」はやはり迫力があった。人工的に作り出した赤ん坊の生みの親?の科学者は売り払ってしまおうとするんだが、その精子を提供した男は育てようとする。この後に事件があって、クライマックスにいくんだけど、科学者と男の両サイドを終わりに向かって絶妙な具合で行き来している。 これからの作品も楽しみ絵も話も繊細でおしゃれ愛蔵版 CIPHER 【電子限定カラー完全収録版】 成田美名子ひろりんぬ結構古い漫画だけど今読んでもおしゃれ。 すっごいドラマチックってわけじゃないけど絵と同じで話も繊細で丁寧な感じ。 会社の結構年上の先輩にすごいオススメされて読んだんだけどこりゃハマるわな~となんか納得した。※人面犬ではありませんマッシュGO!! 小森陽一 米林昇輝starstarstarstarstarウマタロストーリーも設定もイマイチだった…。 「トッキュー!!」や「海猿」原作の小森陽一ということでかなり期待してたのだが。。 一部では「人面犬マンガ」などと呼ばれているが、 どこか忘れられない味わいのある漫画なのは確か。 旅、戦、仲間集めが好きな方へ遮那王 義経 沢田ひろふみよそよそおとこ旅、戦、仲間集めって聞くと男はわくわくします。 話しは、義経の歴史ですが、実は、僕たちが知っている義経は本当の義経では無かった 頭の良い義経は、自分の体となる義経に戦の仕方を叩き込み、旅で力を貸してくれる5人の仲間を集めさす。きちんと歴史通りなのもいいです。邪道なのに王道水玉ハニーボーイ 池ジュン子さかえ武道女子とオネエ男子の少女漫画。 恋愛展開としてはどちらかといえば邪道で、ずっとオネエが守られっぱなしなのでは…と思いつつ読み進めましたが、 剣道一筋女子、仙石さんの男らしさにもオネエ男子、藤くんのたまに見せる男らしい表情にときめき必至です。 黒魔術師の双子に弄ばれる恐怖フロイトシュテインの双子 うぐいす祥子地獄の田中「死人の声をきくがよい」のひよどり祥子の別名(うぐいす祥子)作品。 「死人の声をきくがよい」よりもギャグ的な展開と要素が少なくホラーの割合が多くてとても怖い。 ストーリーは、東都大学に通う主人公がアルバイトとして中学生の双子を教えることになったんだけど、黒魔術の実験台にされたり悪魔召喚の供物にされたりして弄ばれる。普通だったらギリギリのところで助かるんだけど、この漫画はアクセルを踏みっぱなしで、死んだら死んだでいいか!って感じでかわいそう。 伊藤潤二的なでろでろした液体が体から出てきたりして気持ち悪いし、結局ただバケモノに襲われるんじゃなくて、双子に弄ばれた結果バケモノに襲われるっていう人間って怖いなってところに着地させるいいホラー漫画。 カレカノは光り輝く!彼氏彼女の事情 津田雅美影絵が趣味※ネタバレを含むクチコミです。6~7巻の『水対決』が面白い!鉄鍋のジャン!R 頂上作戦 西条真二たたみ※ネタバレを含むクチコミです。<<622623624625626>>
『はだしのゲン』と同じポジションの作品に、まさか大人になってから出会えるとは思わなかった。 大人の自分だからこそ、女郎という彼女たちの境遇がストレートに理解できた。 辛かった。悲しかった。 でも読んで悔いなし。 これから自分がどう生きるべきかを考えさせられる。ガチで人生観が変わる一作。