完結したマンガの感想・レビュー16033件<<617618619620621>>2巻発売!BLUE GIANT SUPREME 石塚真一 NUMBER8地獄の田中ミュンヘン編が終わってハンブルグ編に突入した。1巻の終わりのタクシードライバーとの話から繋がってくる。(サイドストーリーだと思ってたがそうじゃなかった) ミュンヘンは終始クリスがいいやつだなって感じがしたが、ハンブルグでの草の根かき分けるようなは仲間の探し方の実の結び方が感動した。あと、週刊ポストの特別番外編はちゃんとカラーで収録されていたので見逃した人には嬉しいはず。ドラマ化するのか僕たちがやりました 荒木光 金城宗幸名無しまさかのドラマ化 話題度的にはドラマ化もおかしくないと思うけど、内容的に大丈夫なのかな?っていう気もしている 17年の夏に放送らしいからもうすぐだな https://mantan-web.jp/2017/04/03/20170402dog00m200033000c.html人間の汚さと美しさの両方を見せてくれる名作狂四郎2030 徳弘正也小松菜290円狂四郎と志乃の愛の物語でありながら、二人の行く手を阻むのは管理統制社会。お互いに綺麗なままではくぐれない修羅場を泥を被りながら未来に進んでいく姿は何回読んでも涙を誘います。 強調されているとはいえ狂四郎2030の社会像は示唆的なものがありますし、それに負けない狂四郎と志乃の姿には人生の指針になるようなものも多くあります。何より愛って素晴らしいと思える傑作です。冷食捜査官シリーズやとり・みきの自伝マンガが収録されている作品集犬家の一族 とり・みき地獄の田中食料統制がされて合成食料しか食べることを許されなくなった近未来でかつての人類の食事(生物の死骸を食べる)を取り締まる冷食捜査官シリーズ。犬神家の一族ならぬ、犬家の一族。金田一的な青年が出てきて怪盗2001面相と戦ったりしなかったりするコメディ。進研ゼミ・中3チャレンジに掲載されたタイムリープものの王道学園SFラブコメ「クレープを二度食えば」。そして、とり・みきが生まれてから漫画を書き始めるまでの半生を綴った自伝漫画「あしたのために」が収録されている。 冷食捜査官シリーズは近未来ディストピアの体制側が主人公でありながら、物語の終わりではなんか「あったかいご飯を食べたいな」と思わせるホロリとさせる後味を残してくれてとても好き。あとはとり・みきの半生の「あしたのために」だけど、かなりお父さんの影響を受けて早い段階からマンガやらSFに目覚めた様子がよくわかる。小ネタも豊富で面白い。 佳境7SEEDS 田村由美渚ブルー佐渡ヶ島編も大詰めで、物語的にも佳境でしょう! この後にまた続かせるのも無理じゃないけど、この最大の盛り上がりは完結に向かってると思う。 いやー、それにしても随分長く連載したなぁ秋本治のスーパー西部劇BLACK TIGER ブラックティガー 秋本治地獄の田中こち亀を連載終了してから4作品を発表した。グランドジャンプではアクションの派手な西部劇。 ブラックティガーっていう腕利きの賞金稼ぎの話で、銃撃戦だけじゃなくて銃自体の絵もさすが上手い。不器用な生き方しかできない安倍夜郎とその父の話生まれたときから下手くそ 安倍夜郎ハリネズミモモンガある日「生まれたときから下手くそ」と自分の人生を尾崎放哉風に言い表した安倍夜郎が思い出したのは父の姿だったようで、そんな生き方をした父と小学生くらいの頃の安倍夜郎話が自伝的に描かれている。 安倍夜郎の父は不器用といえば不器用なんだが、いつもパンツ一丁でゴロゴロしているけど、運動が苦手な子供のために特訓をしてやったり子供の面倒見もいい、いいお父さんという印象の方が強い。なので安倍夜郎の子供時代とぐーたらとうちゃんとの思い出という感じで、じんわりといい話だった。 あとあとがきがとてもよく、お父さんは出てこないんだけど、作中に登場するある漫画家との話があとがきで書かれていてすごく感動したのであとがきを読み飛ばさないでほしいマンガ。 鬱、過食、拒食の作者が風俗に行き、「いい子」の殻をぶち破った前作「レズ風俗~」の、その後の日々。一人交換日記 永田カビ南 光裕前作を闘病記とするなら、今作は共感を呼びかけるのではなく、現状そのままを描いた日常エッセイ。 作品を家族が理解してくれそうにない。孤独で泣けてしょうがない。呼吸が苦しい。 家族との意思疎通がうまくいかず、鬱というフレーズを簡単に使った父に怒り、部屋でひとり暴れる。 ヒット作を出した直後とは思えないボロボロの精神状態だが、観察力のアンテナはONのまま。部屋で暴れて「いなりずしの酢飯が傷にしみた痛み」、その一瞬を逃がさず描き残す。 前作で異様な迫力を見せた、「過食時にかじった、血に染まった生麺」。 体験した人にしかわからない、痛くて醜い一瞬を切り取る。作者の精神は血だらけなのに、まだ、私を見て、わかりやすく説明するから読んで!と身を削る。精神状態に比例して荒れるタッチ、酒量が増え、突然ぶちっと終わらせたような不完全さには、異様な迫力がある。傑作食漫画 食キングの続編極食キング 土山しげるstarstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男主人公が潰れかけた店の主人に料理と全く関係ないトレーニングで再建させる豪腕漫画の続編 食キングの続編だけあって、ラーメン店の再建にパチンコ屋で働くなどのパターンを踏襲しているけど、食キングに比べてダジャレが多くなっているのが気になる。 最終回直前のお笑いライブの出場の回は何か知らんが胸が熱くなるね... 何もなかった高校生活と独りぼっちの応援団をやり直すアゲイン!! 久保ミツロウ名無し卒業式の日に階段から落ちて気がついたら三年前の入学式の朝にタイムリープしていた…というタイムリープもののコテコテな始まり方をする。 だいたい自分の人生を変えるか、誰かの人生を変えるのどちらかが多いと思うけど、「アゲイン」は主人公の今村が誰とも関わらずに高校生活を終えてしまっていたから、誰かと関わることで自分も変わって(成長して)いく 改めて読み返すと人生の分岐点っていうのは本当にたった一言だったりするんだなと思ったりもした。 潰れかけの応援団とニート一直線の今村くんの人生が復活と再生。鉄板ながら情熱的な展開に惹きつけられる漫画だった。 1巻を読めばきっとハマる僕たちがやりました 荒木光 金城宗幸ゴマだれいつものメンバーで放課後遊んで満足している「そこそこ」な生活を送っている高校生たちのマンガかなと思ったら、1巻を最後まで読めばガラリと印象が変わる。 完結する9巻までずっと重たい調子が続いていくけど、最後の最後まで業の深さを味あわせてくれる。リアルな人間の汚さがどんどん癖になってくるのでオススメです。小林まことの新人時代を描いている青春マンガ青春少年マガジン1978~1983 小林まこと名無し「柔道部物語」など小林まことの描く青春は泥臭くもあり突き抜ける爽快感もあって大好きだが、この漫画は小林まことの新人漫画家時代の青春が描かれている。漫画家としてデビューして得た仲間たちと過ごした楽しい時間と、自殺したくなるほどの苦しさの両方が詰まっている。 アメトークでケンコバさんが取り上げたようだが、「JJM女子柔道部物語」などで興味を持ったらぜひこのマンガも読んでほしい。小林まことのエッセンスが詰まっている作品。5巻くらいで終わる月刊少年漫画のもの寂しさが好きてとくち 河下水希 大崎知仁mampuku いちご100%で知られる河下先生の新境地、というか 殺陣などのアクションにはそれほど見どころといえる箇所はないものの、さすがにキャラクターは魅力的。現代口調の主人公が浮いてて違和感を覚えるのも最初だけで、リアリティの線引きが分かりやすくはっきりしているので読んでてすぐ慣れる。 女剣士の里江にいちいちグッとくるというか、膝から下しか露出してないのになんでこんなにセクシーなのかと。てか3巻くらいからサービスカット増えた?テコ入れかな 素敵な恋とファンタジー百年のワルキューレ 三月薫名無し絵も物語も素敵で面白いです!『鋼の錬金術師』とか『Landreaall』が好きな人はハマるかも。講談社のデザートで『かわいいから許す』などを連載してた三月薫先生の新作。少年誌初挑戦。チェックしておいて損はないと思います! 一番堅くない将棋漫画!!ハチワンダイバー 柴田ヨクサルおいなりさん藤井四段(14歳)が激震をして、将棋にも注目が集まる中、三月のライオンが先日映画館で上映された。 あと、将棋の漫画といえば、月下の騎士や、ひらけ駒、天才羽生が恐れた男聖などがあるが、連載していた雑誌が、ヤングジャンプということもあり、お色気要素満載!!プロの将棋棋士のはなしではなく、真剣士のはなしである。男の葛藤も面白い! ずっしりとした読後感の作品集伊図透作品集 伊図透なまこデラックス『銃座のウルナ』『エイス』『おんさのひびき』などの伊図透の作品集。 短編ながらどれもずっしりとした読み応えがあってとてもいい。全面に押し出しているわけではないんだけど、抑圧や不条理に押さえつけられている人間の姿が自然と描かれていて、じっくり読ませる力がある。 特に表題作にもなっている『辺境で』は重たい話が続いた最後に諦めに似た救いが用意されていてとても素晴らしいと思った。 誰にススメても爆笑してくれるセトウツミ 此元和津也名無しなんか面白い漫画ない?って言われたときにまずこれをススメるんだけどめっちゃ面白かったとしか言われない 一応、ウェブで1話だけ読めるんだけど、1巻の1話目、たぶん賞への投稿作か読み切り版なんだよね。あれが一番クセが強いと思ってて、毎回、何も言わずに2巻まで読んでくれ!ゴリラの先生の話が最高だ!って言って読んでもらってる。思春期の性の矛先はクラスメートか兄貴の彼氏か、それとも…美しい犬 オオイシヒロト ハジメマンドリン松本※ネタバレを含むクチコミです。女性にオススメしたいすれ違うバッテリーを描いた野球漫画群青にサイレン 桃栗みかん渚ブルー誤解を恐れずにいうなら、野球漫画の皮を被ったドロドロ恋愛漫画だと思ってます。もちろん野球の試合や練習シーンもあるので野球漫画としても面白いんですが、それ以上にキャッチャーの修二とピッチャーの空の心のすれ違い具合が離婚寸前のドロドロカップルのようで面白いです。 スポーツ漫画といえば、友情・努力・勝利が鉄板ですが、友情が生まれるまでに多くの話が裂かれそうな感じです。すれ違いなどの心理描写が多いので、女性が楽しみやすく、野球漫画として斬新だと思います。 あと、桃栗みかん(=河下水希)の描く美少女には以前から定評がありますが、今回はあの画力で美少年を描いているので2度美味しいです。 夜明けを取り戻す冒険夜よる傍に 森泉岳土名前はまだない森泉岳土先生の作品で初めて読んだ長編です。どの作品でも日常と空想世界の行き来がすごく素敵ですが、「夜よる傍に」もその行き来がすごくよかったです。 夜だけ視力が元に戻る女の子とトラウマ?で夜眠れない男が、絵本の世界を通じて夜明けを取り戻す話です。 絵に味わいがあるし、ストーリーもじんわりと染み入るものがあってオススメです。カワイイの星を目指すんだよ!プリマックス 柴田ヨクサル 蒼木雅彦ham1億円手に入れた少年が女装して可愛さを追求するっていう話ですげーくだらないんだけど名言が多い。 3話まで試し読みできるから読んでみて欲しい〜! http://tonarinoyj.jp/manga/yj_mj/premax-1/すきドロヘドロ 林田球やむちゃ読む前は手を出しにくいタイトルだなぁと思ってました。 いやほんとに手を出して良かったですね。ネタバレしたくないのであまり書けないですが、しいて言うなら世界観でしょうか。もうね~こんな漫画は他にないです。かっこよくてかわいくて気持ち悪くて、シュールだけどたまに泣かせてくるようなところもいいんです。センスがいいんです。 新しい世界を探している人に是非読んでほしいんです! 夢枕獏のSF時代アクション大帝の剣 夢枕獏 渡海starstarstarstarstarウマタロこの漫画、前半のドライブ感がすごい良かった。後半はアレだけど。 主人公の源九郎と、忍者の佐助の邂逅するシーンが特に好きで、何度も読み返した覚えがある。 2人の殺陣が格好良すぎて痺れた中華ロマンみたいなあおりで毛嫌いしてたけどめっちゃおもしろい女王の花 和泉かねよしひろりんぬなんか自分の国で冷遇されてた姫が、強くなって母国で母親の仇を討つためにいろいろ頑張る話なんだけど、うまく説明できないから読んでほしい。 亜姫がかっこよすぎる。<<617618619620621>>
ミュンヘン編が終わってハンブルグ編に突入した。1巻の終わりのタクシードライバーとの話から繋がってくる。(サイドストーリーだと思ってたがそうじゃなかった) ミュンヘンは終始クリスがいいやつだなって感じがしたが、ハンブルグでの草の根かき分けるようなは仲間の探し方の実の結び方が感動した。あと、週刊ポストの特別番外編はちゃんとカラーで収録されていたので見逃した人には嬉しいはず。