完結したマンガの感想・レビュー16065件<<388389390391392>>いきなり自殺未遂している探偵と、つっこみが上手な女性刑事のミステリー自殺探偵~開幕式~ 晴十ナツメグ名無し自殺探偵という、どんな探偵なのか想像もつかないところに興味をひかれて読み始めました。 絵のタッチが繊細できれいで好きです。美人で警視庁でも屈指の推理力を持つけど周りからはうとまれている女性がとてもアクティブにストーリーをひっぱっていくのでさらっと読めるテンポの良さがあります。 自殺探偵は、出会った瞬間には首をつっているし、何かと自殺スポット認定したり、とにかく自殺にうるさい探偵で、見た目の不気味さもあいまって、相棒の警視庁の女性との今後の関係がとても気になります。 自殺か殺人かを判断し自殺に傾倒している探偵が独自の視点で事件を解くという、ミステリーとしてもとても魅力的な作品です。 もっと長編でもいいなと思ったんですが、続編があると知ったので読んでみようと思います。なんという世界観蜘蛛の糸 平口広美名無し率直に、すごいものを見たなという感じです。正直最初は、低俗なエログロ漫画だと思っていましたが、しばらくすると、ページをめくる手が止まらない自分がいました。単なるエログロではなく、何か得体のしれない真理(しんり)みたいなものが見え隠れするんですよね。作者の意図するところは結局最後まで分かりませんでしたが、読後は非常に爽快な気持ちです。ゆずゆちゃんが可愛いすぎる!!愛してるぜベイベ★★ 槙ようこ名無し学校で大人気のイケメン結平くんが、保育園児のゆずゆちゃんを母親代わりとなって面倒を見ていく漫画です。見どころは、やはりゆずゆちゃんの可愛らしい姿です!こんな子どもがいたら私も可愛がりたいなってつい思っちゃいます。また、結平くんが愛情深くゆずゆちゃんの面倒を見ることで、2人の関係が深くなっていくところも素敵です。親しみやすい野球漫画ダイヤのA Ace of Diamond 寺嶋裕二名無しこの漫画は子供から大人まで、性別も問わずに読むことができる、とても親しみやすい野球漫画だと思います。 昔から少年漫画の野球漫画は色々あると思いますが、この作品は、絵のタッチがちょうどよく、文字数も多くないですし、しかもわかりやすいです。リアルで渋いタッチの絵と、可愛い系のちょうど間で、誰にでも愛されやすいキャラクターたちと読みやすさが、この漫画の一番いいところだと思います。そして、甲子園を目指す少年たちの姿に、すかっと爽やかな気持ちにさせてもらえるところも、この漫画の長所だと思います。 私は女性ですがスポーツが好きで、しかし漫画はあまり読まず、しかも野球はとても苦手なのですが、そんな私でもこの漫画なら楽しみながら野球に親しむことができました。 「病んどるなあ」で始まるがらんどう 篠原とおるマンガトリツカレ男針、指圧、漢方を得意とする主人公がいろんな病気の患者を治療していく下町っぽい人情ドラマ。篠原とおるの漫画って女性主人公ばかりだとおもったけどこれはおっさんだった いい話もありいきなり終わる話もありよくわかんない展開の話ありだがそんなに難しい話でもないので寝る前に読むのにはよかった。 篠原とおるの漫画を最近読んでるが内容が娯楽って感じがしてすごいいい 少女漫画の歴史を知れる貴重な一冊松苗あけみの少女まんが道 松苗あけみかしこ装丁がぶ〜けコミックス風なのもとっても素敵!出版社が違うのに実現したのは松苗あけみ先生だからこそなんでしょうね。生い立ちから始まり、色んな漫画家さんのアシスタント経験談、連載秘話など、内容に関しては読み応えあり過ぎるくらいです!デビュー後もストーリー作りがなかなか出来なくて苦労したというお話はとても意外でしたが、松苗先生が謙遜してるだけで本当はそんなことないんじゃないのかな?という気もします。一条ゆかり先生のアシスタントをされていて一緒に旅行に行ったりするほど仲良しということはお互いの漫画にもよく描かれているので知っていましたが、内田善美先生ともお若い頃から交流があったとは驚きました。内田先生の作品は今だと普通に手に入れることは難しいし幻の作家さんだと思い込んでいたのでこんなに気さくな方だとは思いませんでした!内田先生のアシスタントさんが消失点を取る為に部屋いっぱいに紙を広げて奮闘しているシーンは感動しました。松苗先生ファンはもちろんのこと、熱意と努力によって生み出された華やかな少女漫画の歴史を知れる貴重な一冊です。日本酒の世界夏子の酒 尾瀬あきら小暮お酒自体好きではあったものの、独特の風味や匂いが合わず中々好きになれなかった日本酒。ですが、この作品を吟醸酒作りに人生を賭け取り組んでいる人達の熱い思いがあることを知りました。そして日本人でありながら日本酒に関する知識が無い事にも気付かされましたが、単に日本酒のうんちくを語るのではなく、主人公の佐伯夏子が出会う試練を通して教えられるので、嫌味がないので受け入れる事が出来ます。日本酒を飲んでみたくなる「夏子の酒」悪くないです。 お茶の合間に…紅茶王子 山田南平名無し紅茶の中から出てきた紅茶王子こと、アッサムとアールグレイ。願い事を3つ叶えてくれるのに、奈子も美佳もなんですぐに願い事を言わないのかが不思議だった。自分なら願い事3つぐらいすぐ浮かぶのだけど。でも願い事を叶えて貰ったら紅茶王子は消えてしまう、それは寂しい。紅茶王子には、いつまでもお茶会同好会の仲間として奈子のそばに居て欲しい。紅茶のウンチクなどもあり、楽しい学園ファンタジー作品なのですが、内容の割には全25巻と長巻です。一気に読み通すよりも、お茶の合間に少しずつ読みたいマンガです。幕末史の入門としてオススメの漫画お~い!竜馬 小山ゆう 武田鉄矢くまぞう幕末史を題材とした漫画はたくさんあってどれから読もうか迷いますよね。もし自分が子どもや歴史苦手な人にオススメするとしたら「お~い!竜馬」を推したいと思います。 ”武田鉄矢史観”とも言うべき、驚異的に分かりやいストーリーに加え、小山ゆうの描く偉人たちの人間臭いこと! 細かい史実や、内容の正確など二の次で良いと言わんばかりの人物像のオンパレードですが、歴史に興味を持つ取っ掛かりとしては、これくらいで丁度いいのです。 大クセのある武田鉄矢、小山ゆうの思想が強いので、幕末のイメージが固定化されないよう注意が必要です。 「お~い!竜馬」を読み終わった後は、他の幕末作品(壬生義士伝や風雲児たち)を読むとバランスが取れると思います。遠藤達哉と私と20年四方遊戯 遠藤達哉短編集 遠藤達哉六文銭遠藤達哉と私の出会いは忘れもしない20年前。 ジャンプの読み切りで掲載された『月華美刃』を読んでからだ。 その新人離れした画力と、スタイリッシュで魅力的なキャラクター、困難に立ち向かう主人公という王道な作風に圧倒され、新たなジャンプの夜明けを感じ、この作家の可能性に期待しまくりだったのです。 続く読み切り連載『WITCH CRAZE』も読み、その期待が確信にかわる。 この作家、絶対くるぞ! (2000年秋) ・・・こなかった。全然、こなかった。 その間、数本の読み切りと、ジャンプスクエアなどで『TISTA』や『月華美刃』(読み切りの連載版)の連載はあったが、お世辞にもヒットにつながらなかった。 悪く言えば、打ち切りだ。 自分の価値観と世間の価値観がズレることは多々ありますが、どこを切っても「嫌われない作風」なのに、この作家がヒットしないことで、自分の審美眼を疑うどころか、人格を否定されたような気持ちに打ち倒されました(言い過ぎ) その後、連載はおろか読み切りの発表スピードが遅れるたびに、作家生命の危機を感じていたが、昨年2019年『SPY×FAMILY』がジャンプ+で大ヒットした。 100万部突破、各賞受賞。 もうね、この大ヒットに、わたくし、膝から崩れ落ちましたよ。 俺は前から目をつけてたぜ~、なんてチープなことを言いたいのではないのです。 心の底から応援していた一人の作家が、長い年月をかけて大成したことが、ただ、ただ、嬉しいのです。 (消えていった人もたくさんいるので) 諦めなければ、いつか必ず報われるというのを魂レベルで理解できました。 20年…20年も続けられるもの、何かありますか?って話なんです。 そんな1作家ファンとして言いたいことは、どうか他の作品も知って欲しいということだけです。 この短編集は、その後続く作品たちの「魅力の原点」が詰まっております。 他の作品からこの作家を気に入った方はこちらを読んでも全く損はありません。 初期作の短編集ですが、ハイセンスな世界観、笑いあり、シリアスありの遠藤達哉ワールドをビンビンに感じる1冊です。 愛が無くてもいいんじゃない食う寝る所に愛は無し あらいきよこ名無し1話目の表題作の男性がクズっぽく描かれてますけど、私は子供を欲しくなかったので、この同棲相手さんは羨ましい、と思って読んでしまいました。結婚する気はないのは困りますが、子供を欲しくない男性、良いですね~。私もこういう風に価値観のあった男性を選べば、離婚にはならなかったのかな~と思いよみました。途中から違ったタイプの男性が、出てきますが私なら同棲相手の彼氏を選びますね。しょうたもさなちゃん…恋染紅葉 坂本次郎 ミウラタダヒロaicoしょうたもさなちゃんもゆいちゃんもみんなピュアでかわいいーー!!!!青春って感じの恋愛模様が大人になって読むととても甘酸っぱくて素敵だなって懐かしめます。これは最高に熱い漫画家マンガだ…!描かないマンガ家 えりちんかしこ漫画専門学校に通っている渡部勇大(26歳)こと、描かない漫画家・器根田刃(きねだ・やいば)先生が主人公。とにかく言い訳ばかりして描かない!のですが、漫画愛は人一倍ある厄介な男です。しかし悪い奴ではないので友達は多いし、なぜか才能ある女性漫画家にもモテたりします。実は中盤から主人公以外は学校を卒業してどんどん漫画家として活躍していくので、そこから漫画家マンガとして熱い展開になっていきます。例えば20代前半で連載デビューすることの苦労だとか、6500万部売れた少女漫画家とか(ちなみに6500万部はキングダムレベルです)、ネタが細かくて面白いんです。キャラも個性的な人ばかりなので笑いっぱなしだし、脇役達にもラストがちゃんとあるのがすごくいい。肝心の器根田刃先生が漫画を描いたのか?描かなかったのか?はとても大事なところなのでネタバレはしないことにします。全7巻あっという間なのでぜひ読んでみて下さい! 古き良きドタバタラブコメ王道漫画ラブひな 赤松健名無し2000年代前半を代表する萌ラブコメ漫画の一つだと思います。 東大合格を目指して勉強する主人公が、ひょんなことから女子寮の管理人となり、そこに住む女の子たちとドタバタを繰り広げるラブコメです。ギャグと恋愛のバランスがテンポ良く展開されるので読みやすいです。 主人公は子供のころに女の子と交わした約束がきっかけで東大を目指す浪人生という設定ですが、良い意味で馬鹿なのが面白いです。その女の子が誰なのか、誰と結ばれるのかなど最後まで見どころが沢山あります。リアリティのある恋愛事情先輩のカノジョ 完全版 成田マナブ 神津しおん名無し「先輩の彼女」に当たるIT企業の受付嬢女性が、性行為をしている姿を敢えて後輩に見せつけることで、性欲を誘っている素振りには、思わず興奮してしまいました。大人の女性にある包容力の高さと職場の人間関係が複雑に絡み合うため、なかなか後輩が訊きにくいという事情も、現実的にありそうで、面白かったです。熱い医療漫画、生活の役にも立つ!ゴッドハンド輝 山本航暉名無しゴッドハンド輝は医療漫画として有名ですが、ただの漫画としてでなく、顔に傷を負ってしまった際に傷跡を残さずきれいに治療するにはどうすればよいか?といった一般の日常でも起こりうる出来事に対しての疑問などにも漫画で解説してくれていて、役立つ知識が満載です。医療漫画としてだけでなく、そういった視点で楽しむのもお勧め! やたらとスケベな中学生男子・鈴太郎が好きもしもし、てるみです。 水沢悦子くろちゃんも好きてるみという、時代に逆行した携帯電話機を売る店に勤める女性が主人公ですが、わたしは見た目が地味メガネなのにやたらとスケベな中学生男子・鈴太郎が好きですね。スケベと言ってもムッツリではなくかなり表立ってスケベなのがまたいい。 てるみさんが勤めるもしもし堂のほかに、もしもし堂のサポートセンターも出てきて、そこをメインにした話だけで単行本イケるだろうというくらい素敵な場所です。てるみさんいわくサポートセンターは「24時間営業の無料キャバクラ電話みたいなもん」だそうです。どのコマをとっても良いほしとんで 本田さいろく俳句という表現をお題にしたマンガなんだけどこれは難しくなくて良い。。 学生の苦悩をあまり深堀りしてないようで共感しやすく描いてある(ように見える)のがまた良い。 各キャラの個性も非常に良いなぁ…滝先生と重松先生もすごく良い。。。 なんかすごいいい(語彙がない) 1巻しか読んでないけど2巻も買ったし来週出る3巻も買うであろう。初々しいラブコメブラザー・トラップ 日向きょう名無し折角新たな恋の予感がしているのに和泉は元カレの弟。それも元カレとの別れはちょっといわく付き、となったらその弟との恋は上手く行くのかどうなのか?でもそれは本人達、あかりと和泉次第だと思う。まだあかりに元カレ大和への気持ちが残っているなら止めた方が良いと思うけれど、どう見てもあかりには大和より和泉の方が似合う。それはきっとあかり自身が一番よく分かっていると思う。揃って不器用な2人には何だか色々な行き違い、勘違いが起こる予感はするけれど、それに挫けず幸せになって欲しいと思う。大学生にしては初々しい2人のラブストリーだけど、きっとこんな可愛いカップルもいるはず。高校生~大学生が読めば等身大で楽しめ、それが過去だった人たちが読めば自分にもこんな時があったなと懐かしくなると思う。日向先生のおすすめラブコメ作品。 友情努力勝利プラスαすぎる昭和の名作シャンペン・シャワー かわみなみ野愛少女漫画もスポーツ漫画も滅多に読まないけど、この2つが合わさって更にギャグ漫画要素も入るとこんなに面白いのかとびっくり! 少女漫画でサッカーを取り扱った作品て現在に至るまでどれくらいあるのでしょう。好きな男の子がサッカー部とかそういうのは多いかもしれないけど珍しいのでは? しかもわたしが生まれる前に連載されていた作品で、Jリーグ発足前らしいのでまたもやびっくり。ガチのサッカー好きだから描けた漫画なんだなあ…。 だからこそ、サッカー好き以外の人も楽しく読める漫画だと思います! ジャングルで育ったバナナばっかり食べてる野生児アドルと、彼を取り巻く変人だらけの仲間たちがてんやわんやサッカーしたりサッカー以外のことをしたりとにかく楽しい! 変人だらけだけど絵は昭和のキラキラこってり少女漫画なので、アクが強いのに美しくて絶妙なんですね。アドルめっちゃ可愛いし。 サッカー漫画とかアニメって試合の描写が超次元なものが多いけど、こちらの作品はだいぶまともと言うかしっかり描かれているのではないかなと思います。 後半になると結構超次元サッカーだし、男塾みたいな修行もしてるけども…それもまた一興。 友情努力勝利にプラスしてギャグと美が加わってるんだから最強です。2chコピペのトッティもこのチームなら常識人かもしれない…という世界観をぜひ味わって!!心理描写が丁寧なので共感しやすいピースオブケイク ジョージ朝倉名無し相手から好きって言われてなんとなく付き合って、なんとなく押し切られて二股になって。そんな、若い頃にありがちな、どっかダラダラしたようなはっきりしない人間関係が、あるあるな世界で、リアルです。 主人公の女の子は、心機一転バイトもやめて引っ越しますが、新しい引っ越し先の隣の人でありバイト先の店長である髭面の男に一目惚れ。ようやく自分から「好き」と思える相手に出会えます。それなのに、相手にはちょっと気難しい、変わった性格の彼女がいて。だけどどんどん好きになって、初めて「好きです」て伝えてしまう。はっきり振られてたのに、それでも諦められなくて、ほとばしる気持ちのままに、好きって言ってしまう。やっと自分から人を好きになれてよかったと思う反面、なかなか険しい道のりです。 心理描写が丁寧なので共感しやすく、次どうなるのかと展開が楽しみになる作品です。 あと、いろんなことが八方塞がりで、仕事やめて、引っ越して、昔の男の幻影にまどわされながらも、隣人に惚れ、自分を変えていく…という設定が、「凪のお暇」と似てるなあと思いました。地上最強で終わりじゃない。全時代最強は誰だ?刃牙道 板垣恵介名無しシリーズ第一作目の「グラップラー刃牙」で主人公・範馬刃牙の目的、父親・範馬勇次郎を超えるまでの物語は前作「範馬刃牙」で結末を向かえた。これまでの作品の中で多くのファイターが登場し、闘いを繰り広げてきた。その集大成が刃牙vs勇次郎だった。ではその勝者が最強なのかといわれると答えられないのが正直な感想だ。その時点ではあるいは地上最強かも知れない。しかし、歴代最強なのかはわからない。事実「範馬刃牙」の中で古代から蘇った男ピクルと勇次郎の決着が着いておらず、遡った時代の中にはまだ見ぬ強者が存在することを示唆しているように思われる。その問題に対して描かれた物語が本作「刃牙道」ではないだろうか。 本作では日本人の多くが「最強」という言葉で頭に浮かぶ人物が参戦する。その人物は宮本武蔵。勇次郎の敗北がイメージできないが宮本武蔵に勝利するイメージも沸かない。序盤は独歩のかませ犬っぷりが炸裂したり、その後は武蔵が警官を大量虐殺をしたりとシリーズの中でも異色であると言える。どのような決着となるのか。目が離せない。 軽快で分かりやすい展開がgoodギャンブル王 マーチン角屋 バーミー双六名無し国民的ギャンブル漫画カイジと違って、非常にカジュアルかつ軽快でわかりやすい作風で、すらすらと読み進めることができます。主人公は、不幸になればなるほどギャンブルの才能を発揮できるタイプで、(周りが)これをうまく利用して稼いでいくって感じ。まあ、普通に面白いですよ。「大学生感」がなんか良い赤松とクロ 鮎川ハルnyae漫画特集のBRUTUSで「夢中さ、きみに。」と一緒におすすめされていたので読んでみました。 ゲイがノンケに片思いするけど、意外とノンケのほうもすんなり好きになってくれた…という、都合が良い展開といってしまえばそうなんですが、そうなると当然発生する、あんまりガツガツしないように気を遣ってるのにこいつは…というような「ゲイ側の困惑や葛藤」がしっかり描かれていて、ソワッとする場面がたくさんあります。 ノンケの赤松くんのゴリゴリの広島弁はなんか新鮮でした。大学って日本全国から人が集まってくるのであるあるなのかもしれませんが、ストーリーとは別に「大学ってこういう感じなのかな〜」という想像も楽しかったです。主人公たちが学生であるという設定を蔑ろにしてないところが好印象。 赤松くんのライバル(に勝手にされてた)クロの先輩のスピンオフ番外編も好きです。<<388389390391392>>
自殺探偵という、どんな探偵なのか想像もつかないところに興味をひかれて読み始めました。 絵のタッチが繊細できれいで好きです。美人で警視庁でも屈指の推理力を持つけど周りからはうとまれている女性がとてもアクティブにストーリーをひっぱっていくのでさらっと読めるテンポの良さがあります。 自殺探偵は、出会った瞬間には首をつっているし、何かと自殺スポット認定したり、とにかく自殺にうるさい探偵で、見た目の不気味さもあいまって、相棒の警視庁の女性との今後の関係がとても気になります。 自殺か殺人かを判断し自殺に傾倒している探偵が独自の視点で事件を解くという、ミステリーとしてもとても魅力的な作品です。 もっと長編でもいいなと思ったんですが、続編があると知ったので読んでみようと思います。