完結したマンガの感想・レビュー16065件<<390391392393394>>”バンディエラ”なる存在機動戦士ガンダム バンディエラ 矢立肇 富野由悠季 加納梨衣 矢立肇・富野由悠季くまぞう「スローモーションをもう一度」作者・加納梨衣が描く異色のガンダム外伝。ジオンの元有名サッカー選手が、ザクのパイロットとして戦争に身を投じる物語です。サッカーファンであれば、タイトルでピンと来るかもしれませんが、「バンディエラ」とは、イタリア語でサッカーチームのリーダーのこと。普通のキャプテンとも違う、チームのシンボル的存在の選手に使われる言葉です。かつてサッカーの国際大会(ギャラクシーカップ)に出場していた偉大な選手が、戦場でいかに戦い苦悩するのか。これまでになくスポーツ選手と国家の戦争との関係を描こうとしているように感じました。そこまでガンダムの歴史に詳しくないガンダム世代ではありますが楽しく読ませていただいてます。特にガンダムでスライディングかましたシーンとか興奮しましたね。「左利き」設定とか、サッカー特有の心理戦も面白いです。ガンダムとサッカーが好きなら読んで損はないと思います。嘘に嘘を重ねた愛憎劇私たちはどうかしている 安藤なつみ名無し伝統と格式ある和菓子屋をめぐる愛憎劇。 母親を無実の罪で失ったヒロインは、真実を知るため名前を変え、嫁として潜り込むのだが、そこで泥沼の人間関係に巻き込まれる。 とにかく誰でもいいから、信頼できる人を見つけて協力を仰げばいいのに、愛し合っている旦那にすら嘘をついて結局裏切りの種を蒔くあたり、見ていて息苦しい。 本当に『どうかしている』というタイトルがぴったりだと思う。完結が近いドメスティックな彼女 流石景名無し少年マガジンではクライマックスに近づいており、もうすぐ完結すると思うと感慨深いものがあります。 義理のの妹と姉どちらを選ぶかと言う究極の選択。 ネタバレになるから詳しくは言えませんが、最終的にこんなシリアスな刺激的な漫画になるとは誰が予想したでしょうか。四人の男女のすれ違い恋模様名前も呼ばないあのひとと【単行本版】 山本巳未名無し結婚式で相席したことがきっかけで飲み友達になった男女4人のすれ違い恋模様から目が離せない。お互い名前も知らない関係だったのに、月1の飲み会を続けるうちに次第に……という等身大のリアルさがいい。人間関係の微妙な変化や年齢を重ねる事への不安が上手く描かれて思わず共感。仕事と恋愛、婚期の間で揺れる大人の為の恋愛漫画。 イケメン兄弟と同居!きょうだいごっこ 安斎かりん名無しイケメン兄弟といきなり同居することになった女の子のドタバタ劇。 主人公は一人っ子なので、いままで兄弟と一緒にくらした経験がないため、いろんな場面であたふたしてしまう。そんな彼女がとても純で思わずキュンとしてしまいました。 それにしてもイケメン兄弟と暮らせるなんてラッキーだな…2巻で終わってしまったのが非常に惜しい。複雑な人間関係が面白いAngel Baby Cupid なかはら・ももた名無し大女優を母に持つこどもアイドル「かれらちゃん」のお仕事と学校での生活が描かれています。少し時代を感じるなと思うところもありますが、色々な登場人物との人間関係に深みがあり面白いです。 主人公のかれらちゃんは賢くて元気、スカッとする機転の持ち主。母親譲りの大女優気質があるようで、結構わがままなところがありますがそれでも一生懸命に生きていく姿は見ていて好感がもてます。 複雑な思いを抱きながら芸能界を生きているアイドル「本並芽生」と関わってかれらちゃんもその水になじんでしまうのか、続きがとても気になります! 自信過剰のプレイボーイと純粋無垢なお嬢様の恋この恋は実らない 武富智名無しどんな女の子も虜にする超プレイボーイの輝(ひかる)が一目惚れした相手は純粋無垢なお嬢様。そんなことはから物語は始まります。さて、この恋はハッピーエンディングを迎えるのでしょうか? それとも題名通り「この恋は実らない」のか? 巻頭の輝の遊び人ぶり、自信過剰ぶりに「なんていけ好かないヤツ!」と反感すら覚え、一目惚れの相手、百合子さんと急接近した時には、輝の親友である白河くん同様「百合子さん、逃げてー!」と叫びたくなりましたが、本当に恋する気持ちを知った輝が見せる純情な部分や不器用さに、次第に2人を応援する気持ちになっていきました。 輝に惹かれていく百合子さんの純粋さや可愛らしさも、輝の一途さも、とても愛おしくて、最後までかなり感情移入して読んでしまいました。 少女漫画のようですが、カテゴリーでは青年漫画。綺麗事だけじゃ終わらない展開もあるのは、青年漫画だからでしょうか。でも、そういう場面があるからこそ、この作品は生き生きとして、読者により魅力を感じさせるようです。 仲間で回し読みしていた当時を思い出しました夕やけ番長 梶原一騎 荘司としお名無しこの漫画が冒険王に連載されていた当時、小学生高学年だった私は単純に主人公赤城忠治の暴れっぷりが好きで読んでいたと思うが、今回、梶原一騎原作漫画として読み直しをさせて貰い、色々な発見が有りました。この作品以降の梶原作品に繋がる、例えば、橋の欄干を物語の流れに沿って使ったり、影の番長を登場させるなどのエピソードが面白く嬉しくなってしまいました。梶原作品を知る上で大切な作品だと考えます。単純に赤城忠治の豪快さ・爽快さだけでも楽しめる傑作だと思います。占い師のお姉さんのキャラが好きロンリープラネット 売野機子こしあん占いって信じますか?当たらないって分かってるけど気になっちゃうって人にオススメの漫画かもしれません。どうにもならないって知ってるけど頼りたくなる気持ちってありますよね。そういうのをいいんだよって言ってもらえるお話です。 登場人物がたくさんいるんですが人気占い師のお姉さんのキャラが特に好きです。彼女の言うことがすごくいい。未来も本音も何でもお見通しな人だって悩んでる。でもハッピーエンドのきっかけもたくさんあるんだって思えました。あのゲームもこのゲームもなつかしい!われらホビーズファミコンゼミナール あおきけい名無しファミコン全盛期の時に連載していた漫画。ファミコン世代にはたまらないタイトルと絵柄。 スーパーマリオはもちろん、ツインビーやカラテカ、じゃじゃ丸くんなど思わず嬉しくなる懐かしのゲームを、少しずつですがギャグマンガとして紹介していて、子供のころファミコンで遊んだり漫画を読んでいたことを思い出して楽しい気持ちになりました。 当時、誰もがファミコンに取り憑かれたようになっていた時代は、今から思えば古き良き時代ですね。 今だとよくNintendo Switchが品切れとか言う話題は聞くけど、ソフトが品切れになると言う事は滅多にないでしょう。 しかしこの当時はスーパーマリオやドラゴンクエストが品切れで手に入らなかった時代だから驚きです。 乱発ファミコン漫画だけあって、やっぱり見てるだけでゲームがやりたくなってきます。作者が途中で独白しているのですが、当時人気のスーパーマリオのカセットが入手できず空想で最初描いていたというのも時代の穏やかさのようなものを感じられて良かったです。 恋文をめぐるステキな恋のはじまりのオムニバス恋文日和 ジョージ朝倉名無し恋文=ラブレターをテーマに、様々な恋の始まりを描いた作品集です。デジタル時代の今、アナログの代表とも言える手紙を書いたり、もらったりすることは稀になってしまいましたが、この作品を読んでいると、手紙ってただの紙切れじゃないんだな、心がそのまま文字になって贈られるものなんだな、と今更ながらその特別さに気付かされます。ロマンティクなんだけれど甘すぎないストーリーで、さらっと読めるのに、話のひとつひとつがなぜかとても心に残るのは、ジョージ朝倉さんの個性的な画風と、主人公たちの気持ちや行動が、恋をしたことがある人なら誰でも共感できるものだからでしょう。女の子だけだなく、男の子にも読んでもらいたい漫画。全3巻ですが、私としては1巻と3巻がおススメです。画が美人な一方でバカらしくて笑える!ボンボン坂高校演劇部 高橋ゆたか名無しもう20年前の漫画ですが、今でもプッとくだらなさに笑えます。それでいて、適当な画では無く美人な生徒はしっかり美しく描写されており、画としても楽しめる内容です。ちなみに、演劇部を舞台とする漫画ですが、演劇に関わる勉強は出来ませんので、そこは期待しないように・・・なんなんだこのマンガは・・・抜刀 ザビエラー長谷川名無しイブニングで読み始めて最初はなんなんだこのマンガはと思ったが、妙な中毒性があってハマってる。画は荒いけど熱量が伝わってくる荒々しさで、これが作者の味なのだと思う。セリフのセンスも好きで、細かいセリフひとつまで面白い。出てくるキャラがいちいち胡散臭いので、抜刀の瞬間までの期待感が高まってる。 進撃の巨人について雑談でもするか進撃の巨人 attack on titan 諫山創xiaome雑談用スレ。高校生に振り回される警察官のラブコメPとJK 三次マキ名無し主人公と警察官という異色のカップルのお話です。 幼い主人公が甘えまくって彼氏を振り回すような感じかと思っていたのですが、読み進むにつれて女の子の方も成長し、年上の警察官を支える素敵な女性になっていきます。 主人公が公務員の奥さんやるような真面目なタイプではなく、天真爛漫で明るい感じなのが逆に好きです。式守さんが凛々しい可愛いだけじゃない式守さん 真木蛍五名無しこの漫画家さんの描く女の子は、とっても可愛い!そしてなにより、カッコいいです。不幸体質のため次々と災難に見舞われる主人公の和泉くん、それを颯爽と守る式守さんにメロメロです。初々しい高校生カップルのあるあるネタも満載で、ああー、10代の恋愛って素敵...!と琴線が刺激される作品です。 とりあえず幸せならOKですちっちゃい先輩 鯖玉弓野愛声を大にしては言えないが低身長男子が好きです。隣に平均身長〜高身長男子が立っているとなおさら好きです。身長差最高です。 身長差カップルを楽しめるという点においては最高の漫画です。 とにかく主人公の築島が可愛いです。低身長で泣き虫なのに仕事はできて性格は男前で素晴らしいです。淡路も一途で可愛いです。 だが中津お前はだめだ!! というか物語を盛り上げるためだけに行われる性犯罪が好きじゃないんですよね…強引に迫られるところをヒーローのように助けるというシーンって必要なんでしょうか? 絡まれてるとか言い寄られてるくらいならまだしも、中津の行動は普通に性犯罪なのでうーん…となりました。これトラウマになるレベルでは。 あとは男同士の恋愛をアブノーマルと表現するキャラクターが出てくるのもうーん…。 2人の障害となり乗り越えるべきものとして深く描かれるならそういう目線のキャラクターがいてもいいと思うのですが、あまりストーリーに触れない部分で登場したのでちょっと引っかかってしまいました。 とは言え基本的には明るく楽しく可愛いBLです。とりあえず築島が可愛いですし、幸せならOKです!子どもたちよ、草土文化「シリーズ戦争」を読んでくれ赤い靴はいた あおきてつおくまぞう草土文化の「シリーズ戦争」という児童向けの戦争歴史漫画です。 全5冊の内、あおきてつお氏が手掛けた「赤い靴はいた」は、特に読み応えがあります。 東京大空襲と、対馬丸事件&沖縄戦、そして広島の原爆を3篇に分け、奇跡的バランスで、それぞれの戦争の悲劇を1冊に収められています。なおかつ、子どもにも分かりやすい説明で、政治的な思想も極力抑えられているのです。(これ大事) 権利関係の理由なのか、シリーズ戦争そのものは電子書籍にはなってませんが、「黄金色の風」など個別で販売されていますので、興味がある人はぜひ読んでみて欲しいですね。 残りの作品は、古本で買うか、図書館で借りるしか無いですが、もし読むなら長崎を舞台にした「灰色の十字架」もおすすめです。武士は食いつつ高楊枝海賊とよばれた男 須本壮一 百田尚樹名無し普通は稼いで喰うために仕事をするわけです。 喰えなかったら嘘をついたり他人の世話になったり、 他者に迷惑をかけるしかないわけで。 逆に余裕で喰えるなら善も偽善もする余地が生まれるわけで。 武士は食わねど高楊枝、という例えもありますが、 高楊枝を咥えるのにも最低限の金はいるわけで。 その一方で、武士の商法という言葉もあったりして、 志だけ高くてもビジネスで成功は出来ないわけで。 ビジネスがシビアなものであるのは世間の常識では あるわけですが、かといって実利第一で マナーやルールや人情をないがしろにしたら やはりいずれどこかで恨みを買ったりして潰されるわけで。 盛者必衰の理、とでもいいましょうか。 それに加えて、普通は人間は情にもろい。 「情け」「縁」「家族」「日本人」「大和魂」 「友情」「仲間」「仁義」「筋」とかの キーワードには弱いわけです。 さすがに「非国民」なんて言葉は最近はあまり聞きませんが。 「海賊とよばれた男」は面白いし感動します。 けれども危ないキーワードが満載なんです。 下手したら冷静な判断を失うくらいに。 「それでも日本人か!」とか「君は家族だ」 とか、ある意味で無敵ワードですよ。 それを否定したら非難の嵐。今風に言えば炎上必至。 ですからこそそこで、今一度「日本人」とか「家族」とかの 言葉の意味を、少し距離を置いて見据えながら読むべき だと思います。 「日本人であるとはどういうことか」 「家族とはどういうものか」 それを考えながら読んでこそ、読んだ甲斐が生まれるような 気がします。 そこを外しちゃうと、 「令和納豆」の世界になっちゃうんじゃないかな、と。 独特すぎるエロトラブルバスター七色小町ゴージャス派 花小路ゆみ 峰たかあき名無し汚い男とかを懲らしめる勧善懲悪ものなんだけど、トラブルや依頼の解決方法がすごい独特だったw 主人公のモットーが「華麗に派手に」なので あんなブッ飛んだソリューションになるんだろうな。 エッチっぽいストーリーで、お色気あり、笑いありのスカッとする漫画だ。万人受けはしないだろうが、好きな人にはハマるギャグ漫画黒いラブレター【新装版】 東谷文仁名無しどっちかというと手数で勝負してるギャグ漫画だと思うが、油断してると思わず笑ってしまうところがある。キャラのバリエーションが多く、非常にクセの強い連中ばかりで、それだけに見所は多い。もっと世に知られる前に、月刊少年ジャンプの休刊により埋もれてしまった気がする。売れない歌人・石川啄木が謎を詠む!啄木鳥探偵處 佐木郁 伊井圭 南晋也 南普也 東北新社名無しアニメ放送とほぼ同時にコミカライズの連載を開始したと知り読んでみました! 時は明治後期、まだ有名とは程遠い、石川啄木や金田一京助が巷で噂の事件に挑むミステリーです。 無職で万年金欠の啄木は、事件の謎を解いて記事を書き、新聞社に売って金にしようと目論んでいますが、友人である京介は彼の歌人としての才能を買っており、謎解きより歌を詠んで欲しい…と願っている関係性が切実であり、少し滑稽です。 アニメでは夏目漱石や芥川龍之介など誰もが知っている著名な作家が出てくるようなので、漫画版でもそのへんをとくに期待しています。 人の言葉はわからにゃい猫語辞典 セツコ・山田名無し作者と暮らす猫たちのおもしろおかしい日々の出来事を、猫の視点と言葉によって綴られています。 このマンガ、猫視点を突き詰めているので、人間のセリフは基本的に「○▲✕〜!」のような記号化がされています。 猫にとって、人間のしゃべる言葉はわからないのだから当然、というわけです。 漫画において、かなりの制約だと思うのですが、逆にそれがこのマンガの面白さに繋がっているように感じます。 話しの内容としては、日常的な猫あるあるマンガなのですが、この描き方は猫たちへの愛情が深くないと作れないと思いました。 読めば読むほど猫の気持ちに近付けたような気持ちになりました。 寿司とガールの不思議な関係寿司ガール 安田弘之名無し『ショムニ』や『ちひろさん』の作者・安田弘之さんが好きなので読みました。「寿司ガール」とは、寿司の妖精のような存在です。寿司ガールはなぜか悩みを抱えた女性の前に現れます。誰にも言えないような気持ちや本音を、寿司ガールになら話せるというのが不思議な関係だと思いました。なぜ寿司なのかはわかりませんが、楽しそうに過ごしているのを見ると理由はどうでもよくなってきます。寿司ネタの種類だけ寿司ガールが存在していて、頭に寿司ネタを乗せているのが可愛いです。「イクラパトラ様」とか、名前にシャレが効いていて好き。しみじみと良い漫画だと思います。<<390391392393394>>
「スローモーションをもう一度」作者・加納梨衣が描く異色のガンダム外伝。ジオンの元有名サッカー選手が、ザクのパイロットとして戦争に身を投じる物語です。サッカーファンであれば、タイトルでピンと来るかもしれませんが、「バンディエラ」とは、イタリア語でサッカーチームのリーダーのこと。普通のキャプテンとも違う、チームのシンボル的存在の選手に使われる言葉です。かつてサッカーの国際大会(ギャラクシーカップ)に出場していた偉大な選手が、戦場でいかに戦い苦悩するのか。これまでになくスポーツ選手と国家の戦争との関係を描こうとしているように感じました。そこまでガンダムの歴史に詳しくないガンダム世代ではありますが楽しく読ませていただいてます。特にガンダムでスライディングかましたシーンとか興奮しましたね。「左利き」設定とか、サッカー特有の心理戦も面白いです。ガンダムとサッカーが好きなら読んで損はないと思います。