完結したマンガの感想・レビュー16082件<<339340341342343>>死んだ父親が残したのは、家と"謎の男"胸にとげさすことばかり 雁須磨子nyae自分がゲイであることを受け入れてもらえなかったことで家出してから、実家との縁を断っていた主人公・昭が、父の死をきっかけに田舎に帰ります。そこで出会った謎の青年・舟は、生前の父親とやけに親しかったようで…同性愛なんか認めない父親が、どうして?(しかもこんなイケメンと!?ずるい!) まるで死んだ父親を含めた歪な三角関係が出来上がってしまっているようにも見えます。しかし地元を離れていた約十年のあいだ、父親がどう生きてなにを思っていたかは昭は知りません。何もかも上手く行かない人生にくすぶっていた昭も、舟に出会ったことでその空白の十年と向き合い、変わっていく様子が描かれます。最初は素性の知れない舟に対してピリピリしっぱなしだった昭も、舟と同居するようになってどんどん丸くなります。そして逆に、昭と出会ったことで舟も本当の自分に気づき始めます。 ボーイズラブであることには間違いないですが、若い頃、田舎に残してきた"しこり"といつかは向き合わなければならないことを思い出させるような、そういう話でもあると思います。あと個人的に、ふたりが両思いになるまでに長い時間を使うのは好きな方です。2回くらい昭が下心出したときに舟からすごい拒絶のされ方してますからね。そう考えると昭のメンタルは強靭だな… 脇役もみんないい味出してます。かつてここまで美味しくなさそうなグルメ漫画があったのか美川べるのといかゴリラのまんが飯 美川べるの いかゴリラ六文銭待ってました。個人的に好きすぎるいかゴリラ先生の新作。 (いかゴリラ先生を知らないって人は、まず「オタクだよ!いかゴリラの元気が出るマンガ」を読んでほしいです。もしくは、いかごりら先生のtwitterをみてみると雰囲気がわかると思います) 知っている方はご存知だと思いますが、独特のハイテンションが持ち味のギャグ漫画家なのですが画力がアレなんですよ。 キャラクターの手なんか 「なんで、この人クリームパンずっと持ってんの」 って言いたくなるくらいの絵。 でも、どことなくそれが味があってよいし、開き直ってギャグにしている感じもよいんです。 そして、そんな画力のいかゴリラ先生が、まさかのグルメ漫画。 グルメ漫画のウリといえば美味しそうな絵でしょう。 なんでいかゴリラ先生なんでしょう?と一瞬思いますが、まぁ、面白い。 どれも絶望的に美味しくなさそうなのですが、それをベースにしたギャグが最高なんです。 描けなくなったからと実写を使ったあたりとか腹抱えて笑いました。 基本は、美川べるのといかゴリラ、あと編集担当の方、3人で毎回ある食材や料理をテーマに沿って展開されます。 一風変わったグルメ漫画・・・というかギャグを所望しているかたに是非おすすめしたい作品です。チ○ポの妖精まんがたまたまポンチー 山本康人starstarstarstarstarウマタロタイトルの時点でシモワードが2つも入ってるので察してもらえるかと思うが、チン○をフィーチャーした下ネタギャグ漫画である。2011年頃の少年チャンピオンで連載していた。まさか電子書籍で復刊するとは…。 めちゃくちゃ下品な漫画だったけど、下ネタのネーミングセンスが秀でており、思春期の性欲を上手いことギャグにするなど、キモいけど面白い漫画である。 「おぼっちゃまくん」とか好きな人なら抵抗なく楽しめると思う。燃えろビー魂!!爆球連発!!スーパービーダマン 今賀俊名無し自分も子供の頃にビーダマン持ってました。今回始めてビーダマン漫画を読みましたがあらすじの「激闘! 友情! 大爆笑!!」通りの最高の内容でした。 ミニ四キッズ然り、元気だけが取り柄の少年の前にライバルが現れて友達になり、世界中のビーダーと一風変わったバトルを繰り広げる…という、この時代のホビー漫画ならではの展開大好きです! 交通量の多い道路に落ちたビーダマンをビーダマンで撃って助けたり、スキージャンプしながらビーダマンしたり、いい大人がビーダマンで決闘して戦利品として奪ったビーダマンがリュックいっぱい詰め込んでたり。 何食ったらそんな奇抜な展開思いつくんだ。 なにより驚きなのが1995年9月号から2001年まで連載され、15巻も出ているということ。とんでもねぇ。 思春期の自意識が…!メロンパン 耕野裕子まるまる※ネタバレを含むクチコミです。ある1人の農民が国家主席となるまで毛沢東伝 藤子不二雄(A)名無し※ネタバレを含むクチコミです。かわいい子がおいしいご飯食べてるとこを見たいんだ買い食いハラペコラ 藤こよみ野愛かわいいは正義、おいしいは正義。かわいい子がおいしいご飯食べてたらそれはやっぱり正義。 かわいい女子高生トンちゃんとかわいい女子高生あーこが仲良くおいしく買い食いをするだけのお話。それ以上もそれ以下もないです。かわいくて元気で仲良しな2人がおいしくて幸せならもうそれでいいです。 むちむちとつるぺたという記号的な描かれ方をしているトンちゃんとあーこですが、属性とかエロとかそういうことじゃなく正反対に見える2人が仲良くしている尊さや瑞々しさの意味合いを強く感じました。ひたすらに爽やかでいい子で毒がなくて悪い人や不味い食べ物が出てこないところがまるっと愛おしいです。 立ち食いそば屋でこんな女の子に出会ったら海老天とかき揚げとコロッケ買ってあげちゃう。尊い。 エミシの英雄が朝廷の男とバディを組みスタイリッシュ鬼退治!!鉄輪のカゲ・ルイ(合本版) 井上菜摘 江藤俊司 ANIMAななし英雄・アテルイが主人公ということで面白そうだなと読んでみたらかなり質の高いスタイリッシュ少年漫画で、かつ今流行りの兄弟&鬼退治ものだった。 6話後半までのストーリーを要約すると、 ・蝦夷の民は鉄輪(かなわ)という仮面で神の力を借り、朝廷は声聞師が鬼を操り戦を行っていたが、突然鬼が言うことを聞かなくなり日本中に散らばってしまう ・声聞師・真蔭(まさかげ)は「鬼となった弟を殺したい」と、アテルイの妻を生き返らせることを条件に鬼退治の協力を仰ぐ ・真蔭は独自に鉄輪を編み出し使うことができ、鬼たちを主導している「鉄輪を被った鬼」こそが真蔭の弟・真嗣(まさつぐ) ・真嗣は声聞師として非才だと思われていたが、実は真嗣だけが鬼の苦痛に喘ぐ声を聞くことができ、死んで成仏させるために大量の弱い鬼を戦に投じていた ・真蔭は一度死に真嗣の反魂の術で生き返ったことで鬼の声が聞こえるようになった というように、「真嗣は全ての鬼たちを成仏させるために鬼となり自らも兄に殺してもらうつもりなのでは…?」というお話。 たった6話にこれだけの情報量が詰まってるのに無茶苦茶わかりやすいし、少年漫画で弟のほうが優れているという展開はかなり珍しく「逆うちは兄弟」って感じで面白い。あと絵がKADOKAWAって感じでスタイリッシュでお洒落。 いまなら最新話まで全部読めるのでぜひ! 【無料連載】1〜6話後半まで無料(2020/11/24現在) https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/593993/A002397936/『ごじくじ』スピンオフ! 男3×女3シェアハウス群像劇!エレベーター降りて左 相原実貴名無し※ネタバレを含むクチコミです。面白いが、体にはよくない半沢直樹 池井戸潤 津覇圭一 フジモトシゲキmampuku勧善懲悪でカタルシスを得る、有名なフレーズ「やられたらやり返す、倍返しだ」の通りの物語ですね。恥ずかしながらドラマ未視聴なんですが漫画だけでも十分面白いです。 ただこの手のスカッとなストーリーってスカッとするまでに溜まるストレスの方が大きいので読み漁ると精神に負担がかかってよくないと聞きます。嗜む程度がよいでしょう。 金融の世界についてちょっとだけ勉強になります。 レコード探偵の事件譜ショパンの事件譜 あおきてつお 北原雅紀マンガトリツカレ男タイトルに「ショパンの事件譜」と書いてある通り、レコードとの関係をベースにした人情よりもミステリー要素が強くなっている。多少強引な話もあるような気がするけど、あんまり気にならずに面白く読めました。一番気になったのは毎回表紙の感じが変わることかな。 レコードのベースにしたミステリというと刑事コロンボ「殺しの序曲」を思い出す4話がなーソーギ屋ケンちゃん 高井研一郎 中原まこと名無し実家の葬儀屋を継ぐ気はないけど手伝ってるうちにそこそこの活躍をしてしまうケンちゃん。1話完結だから、出てくるキャラが死ぬことがわかってると切ないものがある。 4話のオチだけはちょっと納得いかないなー。28巻では織田信長が…信長のシェフ 西村ミツル 梶川卓郎名無し※ネタバレを含むクチコミです。 男性養護教諭は「信頼」が命!保健室のせんせい。 水島ライカあうしぃ@カワイイマンガ全国4万人の養護教諭の内、男性は百人に満たないという事実に、驚く反面納得もする……だって見たことないもの。そんなレアキャラ、新任の男性養護教諭の日々の奮闘記。明るくも緊張感の漂う、真剣な作品だ。 主人公は常に周囲からの「信頼」を得るために、気を配ることになる。 当然女子児童との関わりは酷く神経を使うが、そうでなくても児童の心と向き合い、信頼を得て悩みに寄り添う行程は、繊細で難しい。そのプレッシャーにハラハラしてしまう。 更には同僚や、男性医師等からも懐疑の目を向けられるとなると、心の休まる時がないなぁと、かわいそうなくらい。しかし彼のモチベーションと誠実さで、次第に周囲と歯車が噛み合ってくる時の喜び! 登場する子供達は、決して暗い性格ではない。普通だったり、明るかったり、しっかりしていても、それぞれに悩みを抱える。子供が抱きがちな痛みに共感してしまうし、それが救われる様は自分ごとみたいに嬉しい。 大人も子供もスマートな美形キャラで貫かれているので、暗さや生々しさがない(主人公・同僚・保健医の美男スリーショットが素敵♡)。美麗なイラストを気軽に楽しみながらも、大切な事を教えてくれる内容に、心を掴まれた。 (取材、参考文献も充実。安心して読める)こんな祟られ方なら悪くないやさしく祟って 桐島いつみ野愛女子高生みつえが不慮の事故でなくなった小林に祟られるお話、というあらすじだけではこの漫画の良さは伝わらない! 不慮の事故っていうか小林の死因は顔洗ってて溺死ですからね。もうこれだけで心掴まれちゃう。 そして昔自分を振った女の子達が集まって誰が祟られるか決めて、そこからはもうずっと訳わかんない話が展開されていきます。 桐島いつみ先生って勢いで漫画描いてたんかな、2時間くらいしか寝ないで30分くらいで仕上げたんかな、と思うくらいの訳のわからなさとバカバカしいお話がもう大好きすぎる。 スッポンに取り憑かれたり、みんなで心霊写真撮ってみたり、作者をイジってみたりと笑いどころはたくさんあります。でもどんなストーリーだったかは説明しようがないので冒頭のあらすじになっちゃうんだよなあ。 とにかくバカバカしくておもしろいから読んでほしい。そして桐島先生の近況を知りたい。面白い少女漫画たーたん 西炯子名無し少女漫画風の漫画はあまり読まないけど、この漫画は面白い。 今までの日本人の価値観を問い直すような作品。 一コマ一コマ大小関係なく、セリフもよく考えて描かれている。 不思議を感じる1日5分のショート・トリップコトノバドライブ 芦奈野ひとし名無し芦奈野ひとし先生の作品を初めて読みました。なんとなくpanpanya作品を思い出しましたが、より言葉も絵もシンプルに世界の不思議を描かれていて、読んでいると心が癒されていくのを感じました。人ではない存在、あの世でもこの世でもない場所、目に見えない風情…などを優しいタッチで表現されてますが、なぜだかとても説得力があるんです。私たちの日常のそばに不思議があるのは当たり前のことなんだよと教えてもらえたような気がしました。いろんな雑誌に掲載された傑作集おれは魔物とくらしてる ルノアール兄弟作品集 ルノアール兄弟starstarstarstarstarマンガトリツカレ男ルノアール兄弟がいろんな雑誌で書いた物を集めた傑作集。 定期的に読み返してしまう名作「武蔵野最高クリエイター学院」 手塚治虫がカブラペンで攻撃してくる「プロレスのこちら側」 キャラクターのネーミングが素晴らしい「スイートマウンテン物語」 と色々傑作ぞろいですが一番のお気に入りは『ユビキタス大和 セクシーDANSU☆GAI』にも登場する八戸流星の短編 「アックス エフェクト」という実在の商品を使った回がすげー好き 単行本の最後にある「ルノアール兄弟」自作解説も熟読するのをおすすめします。圧倒的な才能を目の当たりにした時の嫉妬、焦燥、そして憧憬 #1巻応援放課後のサロメ 星窪朱子sogor25舞台は大阪にある府立芸術高等学校。 主人公の喜多蓮二は実技入試をトップで合格し、周囲からも一目置かれる存在でした。 そんな彼のクラスに家庭の事情で入学から一月半ほど学校を休んでいた林原ナオミが現れたところから物語が始まります 物語の中心人物である蓮二とナオミとでは芸術に対する向き合い方や持っている才能、自分が創作活動を行う目的などに大きな違いがあります。 その違いを主人公の蓮二は鋭敏に感じ取って、彼の中ではナオミに対する嫉妬や焦燥、憧憬などの様々な感情が渦巻いていきます。 この作品は蓮二の目を通して描かれる芸術や創作活動、それに伴う才能についての物語であり、それに加えて美術高校という少し特殊な環境で紡がれる蓮二とナオミ、そして周囲の人々との青春の物語でもあります。 タイトルの『放課後のサロメ』は1話の冒頭カラーで描かれた4ページの場面を表していると思うのですが、この冒頭のページだけでも是非読んでみてほしいと思えるような、文字だけでは表現できない魅力が詰まった作品です。 1巻まで読了 絶望と希望を胸に滅びゆく世界を生き抜く物語 #1巻応援永遠の陽射しの屍 森田将文sogor25世界にゾンビが現れて半年が経過した世界。 街はすでに壊滅状態で、生存者はほとんど残っていません。 そんな中で息を潜めて暮らしている主人公の三倉。 彼がある日食料を求めて民家に忍び込むと、そこには1人の女の子が。 驚いた三倉でしたか、その女の子・ゆゆと話していると、彼女のお母さんが感染してゾンビになってしまっているらしいと察します。 しかし、そうこうしているうちにそのゾンビ化したゆゆのお母さんが現れてふたりを襲い始めます。 なんとか逃げ出した御蔵でしたが、襲われた時に傷を負ったことで自分も感染してしまったということを悟ります。 この作品は自分が完全にゾンビになって自我を失う前に余裕を安全な場所まで 連れて行くと誓った御蔵 の様子を描いた物語です。 ゾンビものといえば「噛まれてしばらくするとゾンビ化して自我を失ってしまう」という作品が多く、ゲームの「バイオハザード」シリーズの主人公のように耐性を持っているためにゾンビ化しない作品、「空腹なぼくら」のようにゾンビになっても自我を残している作品などもありますが、この作品は本来であればすぐにゾンビ化するところをなぜか主人公の三倉はゾンビ化せず、ただ確実にゾンビ化は進行しているという状態です。 そのため、ゆゆを連れて生き延びるという既に目の前にある試練に加えて、自らがゾンビ化してしまう前になんとかゆゆを安全なところまで連れて行かなければならない、というタイムリミットのある試練が三倉には課せられています。 その結果、物語により緊迫感が生まれるとともに、自分が遠くない将来にゾンビ化してしまうだろうこと、いつゾンビ化してゆゆを襲ってしまうか分からないこと、などいろいろな要素が絡み合った三倉の複雑な心境が描かれる作品です。 1巻まで読了兄の罪を「自らの罪」として背負ってしまった少女の物語 #1巻応援私の兄は人を殺めました みずもsogor255年前の秋、当時小学生だったわかなの生活は兄の冬真が「同級生を殺害する」という事件を起こしたために一変してしまいます。 "殺人者の家族"ということを隠すため両親は離婚し、わかなは苗字を母方の姓に変え、父親とは離れて暮らしていました。 高校生になった現在、周囲に兄の殺人のことを知っている人はいませんが、それでも事件のせいでわかなは周囲の人と関わることを諦めてしまい、その結果、学校でいじめられてもそれを受け入れてしまっています。 そんなある日いつものように同級生にいじめられていたところを、真歩という女の子に助けられたところから物語が始まります。 この作品、心を閉ざしていた主人公の若菜がひとつの出会いによって変わっていくという少女漫画に近い設定の物語ではありますが、その若菜が心を閉ざした理由が兄の殺人というかなりヘビーな内容になっています。 自分が原因ではないからこそ一度かかってしまった枷は簡単には外れず、さらに一度事件として報道されてしまった以上、いつ何時事件を知っている人物画目の前に現れるかも分からないという恐怖も存在します。 そんな彼女と真歩が出会うことで少しだけわかなの心境に変化が現れます。 ただし その変化というのが良い面だけではなく、ある事実が判明することによりまほとの出会いすらも若菜を苦しめる遠因となってしまいます。 達人の加害者と言うのがテーマの作品なので読んでいて楽しい気分になる作品ではないですが、真歩との出会いで少しだけ変わり始めた若菜の人生が今後どうなっていくのかというのを見守っていきたい、そんな作品です。 1巻まで読了 転校した先は乙女ゲームの主人公!? #1巻応援神様が恋をしろと言っている! 花松あやかsogor25父親の転勤で引っ越した結果、新しい学校に転校することになった主人公の中野千夜子。 中学から女子校に通っていたため全く出会いがなかったのですが、今回転校したのは共学の高校。 もしかしたら新しい出会いがあるかもと思っていた登校初日、曲がり角で早速イケメンとぶつかりそうになります。 しかし、次の瞬間、謎の効果音とともに目の前に乙女ゲーのような会話の選択肢が現れます。 何かよくわからないけれどもとりあえず選択肢の中の一つから会話を続けると、次は好感度のパラメーターのようなものが現れて、相手の男の子の好感度が上がったらしいということがわかります。 その後も男子との会話が発生するたびに自分にしか見えない選択肢やパラメータが現れます。 そんな乙女ゲームのヒロインに転生したような状態になってしまった主人公・千夜子の物語です。 この作品、千夜子が沢山の男の子と出会い選択肢に従って会話をし好感度を上げることで、ハーレムラブコメのような展開に進んでいきます。 なぜ目の前に選択肢が現れるようになったのかは現段階で不明なのですが、この状況に対する千夜子の順応がとても早く、選択肢を利用してどんどんいろんな男子との仲を深めていきます。 ただ、これはそんなハッピーな展開だけが溢れている作品ではありません。 乙女ゲームのような状況ということは、選択肢を間違えれば当然相手の好感度 を下げるということ。 そしてその相手は二次元の存在ではなく実際に目の前にいる同級生、ということから生まれる葛藤、さらに、現状はハーレム状態ですが実際に誰かとの恋が成就したり逆にバッドエンドになってしまった場合にどうなってしまうのか、そのあたりも1巻のなかで少しずつ描かれます。 全然先の読めない作品ではありますが、単純な少女マンガではない面白さのある作品です。 1巻まで読了 壮絶なイジメの末、無敵の力を授かる話DESTRA -デストラ- 本田優貴名無し※ネタバレを含むクチコミです。前半は不良マンガ、後半はバンドマンガモッシュピット 今野涼starstarstarstarstarウマタロ※ネタバレを含むクチコミです。<<339340341342343>>
自分がゲイであることを受け入れてもらえなかったことで家出してから、実家との縁を断っていた主人公・昭が、父の死をきっかけに田舎に帰ります。そこで出会った謎の青年・舟は、生前の父親とやけに親しかったようで…同性愛なんか認めない父親が、どうして?(しかもこんなイケメンと!?ずるい!) まるで死んだ父親を含めた歪な三角関係が出来上がってしまっているようにも見えます。しかし地元を離れていた約十年のあいだ、父親がどう生きてなにを思っていたかは昭は知りません。何もかも上手く行かない人生にくすぶっていた昭も、舟に出会ったことでその空白の十年と向き合い、変わっていく様子が描かれます。最初は素性の知れない舟に対してピリピリしっぱなしだった昭も、舟と同居するようになってどんどん丸くなります。そして逆に、昭と出会ったことで舟も本当の自分に気づき始めます。 ボーイズラブであることには間違いないですが、若い頃、田舎に残してきた"しこり"といつかは向き合わなければならないことを思い出させるような、そういう話でもあると思います。あと個人的に、ふたりが両思いになるまでに長い時間を使うのは好きな方です。2回くらい昭が下心出したときに舟からすごい拒絶のされ方してますからね。そう考えると昭のメンタルは強靭だな… 脇役もみんないい味出してます。