完結したマンガの感想・レビュー16108件<<229230231232233>>瞬間最大風速は間違いなく高かった #マンバ読書会黒虎 鈴木快チャンピオンスキー色々荒削りな点はありますが、スピード感と迫力のある絵で少年誌らしい熱さのある王道の少年マンガです。世界観は、銀魂やらムシブギョーに近いですかね。5巻でスッキリ完結という作品ではないですし、サブキャラ達を見てもマンガ好きな方々には既視感バリバリな作品かもしれません。しかし、他のバトルマンガに無い斬新な表現が飛び出してくるのがこの黒虎という作品。2010年代半ばのチャンピオン漫画で、間違いなく確かな爪痕を残したマンガだったと思います。『バガボンド』もビックリするような毛筆で描かれた迫力あるバトルが一番好きでしたね。全5巻の超傑作SF #マンバ読書会獣王星 完全版 樹なつみ兎来栄寿「全5巻の名作」として思い浮かぶマンガの筆頭、少女マンガでは『獣王星』です(『ポーの一族』や『アンの世界地図』など無限にありますけれども)。『OZ』も後から出た版では全5巻であり、樹なつみさんの2つの名作SFは併せて想起されます。樹なつみさんは他にも『朱鷺色三角』や『ヴァムピール』なども全5巻ですね。 『OZ』も『獣王星』もハードなSFで、重厚な設定のの下に一度読み始めると続きが気になって仕方ないサスペンス性の高いドラマが繰り広げられます。それぞれ80年代後半、90年代前半から描かれた作品ですが、今読んでも十分面白いです。 『獣王星』は、地球から離れた星系とコロニーの中で繁栄する未来の人類を描いた物語です。なぜか極秘裏にされほとんどの人がその存在を知らない流刑星である「獣王星」。そこに主人公の少年が陰謀に巻き込まれて落とされるところから物語は始まります。 常に命の危険に身を晒され生き残ることすら過酷な環境で、未知の星の生態系やルールに抗いながらサバイバルしていく部分だけでもエンターテイメント性たっぷりです。謎が謎を呼ぶ展開で、怪しい人物が多過ぎて誰の言っていることが真実なのか、真意はどこにあるこか解らなくなります。SF的な設定を巧みに用いながら目まぐるしく状況が変わっていく中で、全5巻でテンポよく駆け抜けてしっかりまとめていく疾走感はたまりません。 現代の地球とは異なる様々な価値観の下で、懸命に生きる人々に触れられるところも良質なSFの良さが溢れています。 『獣王星』に限りませんが、樹なつみさんの絵はスタイリッシュで美しく、内容的に男性が読んでも楽しめるという点でお薦めしやすいです。 #5巻くらいのマンガ全5巻完結ラブコメの金字塔 #マンバ読書会ラブロマ 新装版 とよ田みのる兎来栄寿「5巻完結の名作」というと色々と思い浮かぶ作品はあるのですが、私の中で真っ先に出てくるのはこの『ラブロマ』です。新装版でも全5巻ですが、とりわけまだとよ田みのるさんがこれを初単行本として出したフレッシュな時に描かれた、初々しさも残るコピックで塗られたカラフルな表紙の方の全5巻を思い出すのです。 本作は、主人公の少年・星野がクラスメイトの根岸さんに人目も憚らず告白するところから始まります。二人が付き合うところまでは非常に早く、付き合ってからの甘酸っぱい時間がじっくりことこと煮込むように描かれます。その後に完成する美味しい料理を早く食べたいような、完成に至るまでにずっと漂ってくる甘美な匂いに浸っていたいような、不思議な感覚を与えてくれます。 二人以外の周囲の人間の個性や関係性も含めて青春の粋が詰まっており、無限にかわいらしく無限に愛しみが湧く物語です。二人を笑顔と拍手で応援するモブが好きすぎる! そして、意外と清らで品行方正なわけでもないところもまた魅力です。星野は根岸さんとキスはしたいし、乳にも触りたいし、何なら「みかん」もしたい。少し変わった性格の星野は、その欲望すらも包み隠さず明け透けに見せてちょくちょく根岸さんに殴られます。たがそれがいい。こういうのがいい。 一人一人全然違う人間同士が一生懸命生きて、時にぶつかり合いながらも同じ時を過ごして感動を共有する瞬間の尊さ、掛け替えのなさ。この作品から溢れ出るそういったシーンの輝きに、読む度に心を満たされて幸せになります。 全5巻を読んで最後に必ず笑顔になれる傑作です。後半の展開が好きST&RS―スターズ― 竹内良輔 ミヨカワ将starstarstarstarstarひさぴよ※ネタバレを含むクチコミです。 「相談役島耕作」の感想まとめ相談役 島耕作 弘兼憲史starstarstarstarstarかしこ※ネタバレを含むクチコミです。短いけど壮大で、残酷だけど深い愛を感じる銀河の死なない子供たちへ 施川ユウキstarstarstarstarstarnyaeマンバ通信の記事きっかけで読みました。記事内でまあまあなネタバレをしてたので楽しめるか不安もありましたが、全く問題なかったです。久々に一瞬で読んでしまったなと感じました。実際そんなにページ数も多くないので短くて面白い漫画が読みたい!という人におすすめしたい。 マンガ沼で話されていた、最後のマッキの判断が作者にとっても想定外だったというのを踏まえて読むと痺れます。更にそれをπが予想よりすんなり受け入れるところも3人の間に確かにある揺るぎない愛を感じたというか、これでいいんだなという納得を得られました。 命に限りがある中、なんとなく適当に生きるのも死ぬ気で生きるのも自由だけど、幸福な時間を積み上げるという意識を持つことって大事だなと思えます。間違いなく名作だと思います。友人って・・・。金のひつじ 尾崎かおりstarstarstarstarstar干し芋皆それぞれが、最終的には、自分の弱さを認めて、成長していく様子が見届けられてよかった。 あと、周りの大人たちがいい。 まじめなコロッケ屋のおじいさん、好き。 人は、嫉妬によってこんなにも冷淡に意地悪ができるのか。 人間とは、自分とは、分かっているようで本当のところは分かっていないし、自分の間違いを認められる人は、強い人なんだと思う。 今回、4人が分かり合える友人に戻ったが、今後、大人に成長する過程でもう一つ大きな波乱がありそう。 恋愛も絡むと面倒なことになるかも!? スローライフは憧れか。ものつく~手作り生活、はじめました。~【合本版】 ミヤハラミヤコPom スローライフ大変なことも多そうだけど、楽しそうだな〜 お水もご飯も美味しそうだし、時間もゆったり流れるのだろうか。 自分の肌に合う場所探しができる時って、人生限られているのかも。 いや、人生100年時代そんなこともないのか。笑 桧由の様に、自分には現実住むこと作ることはないのかもだけど疲れてしまった時に、ここ行きたい!って思える場所を探してみるのもいいな。なんて思いました。今最もちょうどいい藤田和日郎入門マンガ #マンバ読書会黒博物館 スプリンガルド 藤田和日郎名無し藤田和日郎作品大好きな自分が藤田マンガをオススメするときにいつも困るのが「めちゃくちゃ巻数ある」ということ。うしとら33巻、からサー43巻、月光条例29巻、双亡亭25巻。いきなり読んでもらうにはさすがにハードル高いですよね(でも全部読んでくれ)。 そんなわけでこの黒博物館『ブラック・ミュージアム』シリーズは藤田和日郎入門にピッタリかと思います。 第一作「スプリンガルド」は1巻完結、第二作「ゴーストアンドレディ」も全2巻、現在合計3巻とコンパクト。 https://manba.co.jp/boards/11724 メインの舞台装置はロンドン・スコットランドヤード所管の黒博物館。 さまざまな犯罪にまつわる証拠品や資料が収蔵された怪しい雰囲気の博物館にこれまた怪しい雰囲気のキュレーター(学芸員)が勤めており、読者は博物館の入館者とともに収蔵品の秘密に迫る…というのが基本の流れ。 ブラック・ミュージアムは実際に存在する施設だけあって、毎回歴史上の事件や人物が登場するリアリティのある描写も大きな魅力です。 https://youtu.be/lRusAqLia1U 「スプリンガルド」ではロンドンを騒がせたバネ足男の怪奇、「ゴーストアンドレディ」では劇場に住み着いた幽霊ととある女性の出会いを描いていて、それぞれ独立したオムニバスのシリーズになっています。読みやすいですね!(アピール) さらに2022年3月現在、モーニングで新シリーズ「三日月よ、怪物と踊れ」の連載も始まりました。既存の3冊を読んだころには新作にスムーズに合流できる、まさに「今最もちょうどいい藤田作品」が黒博物館シリーズなのは間違いないでしょう。 https://manba.co.jp/boards/156757 …というかうかうかしているとまたすぐ次の長期連載が始まるか、なんならちょっと目を離した隙にこの黒博物館シリーズ自体が10作以上増えているかもしれん!「ちょうど今」なんです、マジで! 以上、藤田和日郎沼に浸かろうという方はまずはこの黒博物館に入館してみては…読み終わる頃にはミステリアスなキュレーターさんと謎に満ちた収蔵品の物語の虜になっているはず。彼女は"向こう側"へ行ったハナカク 松井勝法あうしぃ@カワイイマンガ過去に虐められる親友を救えなかった後悔から「強くなりたい」と願う女子高生は、とある同級生女子に憧れて総合格闘技の門を叩く。 弱い私は身長142cmの主人公に同調し、強い総合格闘家たちのちょっとブッ飛んだ生態を面白く眺めつつ、迫力ある戦いの描写に魅せられる。 弱さを自覚して少しずつ成長する主人公は、格闘家の次元へ踏み込んでゆく。殴られ折られ、ボロボロになりながらも熱狂の果てに何かを掴みに行く。その果てには、彼女を総合格闘技にいざなった同級生が待っている。 少し前までこちら側の住人だった主人公が、あちら側に……ちょっとブッ飛んだ格闘家の世界に行ってしまった事を寂しく思いつつも、その凛々しさに身震いする、そんな喜びが全4巻で味わえる。 #マンバ読書会 #5巻くらいのマンガ きっとこれが「愛」なのね。ハッピーシュガーライフ 鍵空とみやきstarstarstarstarstarNano尻軽で男とっかえひっかえだった松坂さとうは、しおちゃんと出会ったことにより、愛を知る。 しおちゃんは、私のこころを満たしてくれる。 しかし、そのしおちゃんは、さとうが誘拐してきた子だった。 というなんかちょっと怖い愛の話。 絵が可愛いです。さとうちゃんもしおちゃんも可愛い。 このゆがんだ愛の物語がどう完結するのか、ぜひ読んでみてほしいです。組長の双子の息子たちが跡目を巡って激突…?双生遊戯 岡田淳司名無し伝統重んじる黒桜会の「琳」と、革新を目指す白丹会の「塁」。絵がスゲー綺麗なヤンマガらしからぬヤクザ漫画始まったな〜と思ってたらとんでもない爆弾落として1話が終わったww 塁の方がオタクに優しそうなので今のところは塁派です。 https://twitter.com/ym_suzuki/status/1386367600100212737?s=20センゴク一統記の感想 #推しを3行で推すセンゴク一統記 宮下英樹starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 本能寺の変以降は、ドリフターズで織田信長が言っていた「合戦そのものはそれまで積んだ事の帰結よ。合戦に至るまで何をするかが俺は戦だと思っとる。秀吉以外 本質は誰も理解せんかったがな。」のセリフを思い出させるような展開だった ・特に好きなところは? 清洲会議から賤ヶ岳の戦いへのいくあたりの羽柴秀吉と柴田勝家の織田家への意識、自らの地位の考え方などの差がいい感じで対比になっていて面白い ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! この辺りの時代を題材に扱っているマンガは多くないので気になったら読むといいんじゃないんでしょうか でかくて優しいカエルの日常かわずや 蟹丹野愛でかくて優しいカエル店長とアルバイトの女子高生ゆうの日常のお話。 レトロな駄菓子屋「かわず屋」を舞台に、穏やかで優しい日々が描かれています。 大きな事件は起こらないし、悪い人も出てきません。 アイス落とした子に新しいやつあげたり、変な形の野菜見て笑ったり、店長をこっそり観察したり……とにかく優しくて平和です。癒されます。 ゆうが店長にほんのり憧れてる感じもまたかわいい。でかくて優しくて安心感あるもんね、すてきだよね……!せっかくなので読んでみた『刻刻』番外編 ―300日後― 堀尾省太かしこ「刻刻」全8巻を読み終わった流れで読んでみました。この一話に110円は高いような気がしますが、あの人本当にキャバクラで働いてんだなってことが知れただけでもよかったかなぁ…。ちょっと変わった不思議な魅力の恋愛マンガケンガイ 大瑛ユキオ六文銭ケンガイというタイトルはヒロインが「女性として射程圏外」というところからきている本作。 大分失礼な話だが、リア充や陽キャの人が女性の容姿をみて判断するアレだと思ってもらえると想像しやすいと思う。 ヒロインはそうした圏外のレッテルを貼られた女性で、 映画をみること以外はすべて放棄(それこそ食事さえも)していて、なかなか気合が入った感じなのですが、主人公はそんな彼女に惚れてしまう。 ただ、上記のとおり映画をみること以外は興味ないので、当然恋愛にも興味がなく、人間関係もまともに構築してこなかったから、主人公の告白にも無下にことわる。 というか、「罰ゲーム」か何か悪意があるのではないか?と邪推したりする。 それでも主人公は諦めずに、必死に彼女との関係を深めていく・・・という流れ。 こじらせた女性と普通の男性の恋愛で、特に男性の片思いを描いた作品なのですが、多分に自分の体験(主人公の男性が友人にそっくり)に近いのでスルッと共感できました。 人によっては見過ごしてしまうような魅力も、当人にとってはやたらと心に響くことってありますよね。 恋は盲目というのが、ピッタリだと思います。 主人公にとってそれが、ヒロインの映画をアツク語る姿であり、普段の無愛想で冷静な姿とのギャップだったわけです。 当て馬がでてきたり、奪ったり奪われたり、ドキドキしたりされたり・・・そんなことが起きる正統派な恋愛マンガで は な い! のですが、不思議と二人の関係がどう決着つくのか最後まで気になり楽しめた作品です。 一風変わった恋愛マンガをお探しの方はぜひおすすめします。 余談ですが、本作の魅力のもう1つに映画の情報が沢山でてくるので、自然に観たくなります。 特に冒頭にある、ヒロインが感動して 「あのシーンで感動しない人 信用しない!」 とまで言い切った作品はみてみたいなと思いました。 (3巻にその作品が出てきます。好きになった背景も。) JMAFマンガ部門新人賞受賞記念カキコロスト・ラッド・ロンドン シマ・シンヤさいろく文化庁メディア芸術祭マンガ部門、新人賞!めでたい、よかた。 私は推理小説をちょっとずつ読み進めるかの如く毎晩ちょっとずつ読んでいたので毎晩が楽しみだった。 2巻が出た頃には早く次くれ!と思って待っていた。 どうなるんだろう、どうしてだろうっていうワクワク感やハラハラ感がしっかりあって感情移入もしやすく素晴らしい作品だったし、最後まで良かった。 絵も雰囲気もカッコよくて映画を見ている気分になれる。 少しだけ線が荒かったりベタが荒かったり(わざとかも)するところが日本っぽくなくて、すごくすごく海外っぽさを感じられる。日本のマンガ界も世界標準のおしゃれが取り入れられて進化させられる人がいるんだ、と安心する。 月並みだけど、おすすめの作品。ものすごくタイ料理が食べたくなるスパイスビーム 深谷陽かしこガパオ、カオマンガイ、ソムタム…めちゃくちゃ美味しそうなタイ料理がたくさん出てくるので、読んでると猛烈に食べたくなっちゃいます!タイ料理を美味しそうに描く選手権があったら優勝すると思う。それくらい魅力的な描写です。 ただ物語の大枠の設定が「スパイシー・カフェガール」とほぼ一緒なのはなぜだろう…。同じ作者さんが同じような内容を他誌で描くってよっぽど「描きたい!」ってことなんだろうか。面白いからいいけどさ。悪党収集員-西園寺の流儀-の感想 #推しを3行で推す悪党収集員-西園寺の流儀- 佐藤啓マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと 連載中も楽しみに読んでいたが単行本で読んだら最高だった ・特に好きなところは? 最初の数ページのネタを絡ませつつ見開きでキレながら悪党に対して容赦ない暴力を振るうところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! すごい売れまくって続編をやってほしい。またはこの作者の違うバイオレンスものが読みたい 実録風味の不条理ギャグホラーだと思って復讐SNS~保育園落ちた、ズル女死ね!~ 伊東倫智野愛SNS、ご近所さん、ママ友、子育て、夫婦、介護など……鬼女板とかで見かけるエピソードを集めて煮詰めた地獄みたいな短編集。 こういう類の漫画は実録っぽさを残しつつ、振り切ったホラーのような良さがあります。 今っぽい絵柄で勧善懲悪系もいいんですが、レディコミっぽい絵柄で理論も救済もなんもないやつもまた味わい深いんですよね。この作品は完全に後者です。趣があります。 なんにも悪いことしてない主婦たちが、なんの理由もなく不幸になるだけです。 ダメな旦那を捨てて実家に逃げたら介護でボロボロに、理不尽なママ友切ったら娘までいじめの標的に……いろいろあって爆死!みたいな感じです。 テンポよく地獄がやってくるので爽快感すらあります。 ギャグとホラーは不条理なほうが面白いんです。まさか実写化するとはねビリーバーズ 山本直樹nyae漫画を忠実に再現したら相当やばい気がしますが、逆に多くの人が観れるようにどう映画用に変えてるのか確認したいですね。 でも内容はすごく面白くて一気に読んでしまった記憶がある。で読み終わってそのまま安住の地を買ったんだった(そしてまだ読んでなかった)。 映画化の衝撃が強すぎでびっくりしたけどもう一度読み返してみようと思った。知らない人は映画見る前に読んだ方が良いと思う。色んな意味で。いつもそこに、アートと笑顔があった(最終巻オビより)GA 芸術科アートデザインクラス きゆづきさとこサミアド『G.A.(ギャラクシーエンジェル)』ではなく 『GA(芸術科アートデザインクラス)』 楽しい学園生活4コマです。 芸術トリビア、芸術あるあるネタ、コントみたいな掛け合い、予測不能な展開、豊富なネタや伏線、癒し系のオチなど見所いっぱい。 イラストレーターでもある作者さんの彩色イラストは超綺麗で 美術系作品という事もあり遊び心が満載。 『棺担ぎのクロ。~懐中旅話~』の淡い絵も良いですが 個人的にはGAの ポップで元気でカラフルなイラストが好みです。 単行本はオマケ4コマが収録されていて 裏表紙やカバー下も面白いです。 そしてカラーページはカラーで収録!豪華!芳文社偉い!!良くやった!!! 不思議ロボ:キョージュ みんなの姉貴分(同学年):ナミコさん 爆才(災)ロリータ:ノダ 名前不詳の俺っ娘:トモカネ 地味だけど実は中心:二月ちゃん の主人公5人は勿論、 先生達や途中加入の美術部メンバーも個性的な良いキャラばかり。 凄腕作家が魅力的なキャラクターを素敵に描いた面白漫画 それがGA ! 基本的にアシスタント無しで1人作業だったそうです。こだわり凄い。 注意点。 ネタが詰め込まれているので字が小さく、電子書籍では読みにくい部分があります。 キャラが多く人間関係や伏線を覚えている前提のネタもあるため、いきなり途中だけ読んでも?になる可能性があります。 セリフや絵で全てを説明せず、4コマのタイトルやそれまでの流れから『察してください』的ネタもあるので、漫画を読み慣れない人にはわかりにくい話があるかもしれません。 きらら系の目が大きいキャラに抵抗感がある人にはとっつきにくいかも…。 色々書きましたがド名作です。コメディとして面白いし、アートしてるし、この漫画らしい余韻を残した爽やかなラスト。未読の方にオススメしたい大好きな作品です。 ※完結後に発売された画集も大満足の内容です。 孤独を癒す義姉妹の連帯ふたりのポラリス 柚原瑞香あうしぃ@カワイイマンガ誰も自分の事なんか見てくれない……そんな思いを抱えながら、人の輪の中で笑って相槌を打つ私は悲しい。そんな私の寂しさを、この『ふたりのポラリス』は、全力で肯定してくれる。 ----- 親の再婚で義姉となったクラスメイトは、クラスに馴染めず、パシリに使われる存在だった。そんな義姉の問題を解決しようと立ち回る主人公女子も、実は問題を抱えていた……という物語。 主人公が抱える問題……集団の中で自我を出せず、空気を読んで快適さを演出する心情は闇が深いのだが、実は誰でもよく分かるのではないか(勿論私もよく分かる)。 そんな主人公が不器用な義姉のまっすぐさに打たれ、手を引いていた筈の義姉に助けられ、新たな姉妹パートナーシップに力を貰って自分の問題に向き合う物語は、こちらの心を溶かす。 彼女の問題を生んだのが「親」である事は大きなポイントだろう。母親は一見感じが良いが、悪意無く娘を傷つけている。その「悪さ」を明確に描き、主人公の辛さを全面的に肯定するので、この作品は普段から「我慢をしている」孤独な人を癒す。 こんなに美しい姉妹パートナーシップや、寂しかさからの解放はなかなか得難く、現実は変わらない。それでもこの作品に触れた事で、私は自分の「我慢」が少しだけ、癒されたと感じた。 #マンバ読書会 #5巻くらいのマンガゆるゆる青春グラフィティー #完結応援君と僕。 堀田きいちstarstarstarstarstarNanoまずは完結おめでとうございます!!! 中学時代くらいからめちゃくちゃ好きな漫画です。 高校2年生になった双子の悠太と祐希と、その幼馴染の要、春の4人は平凡でゆるい日常を送っていた。 ある日、協調性が足りないとの理由で、祐希を部活に入れようとする3人。 バスケや柔道、水泳、茶道など見て回るが、どれもしっくり来ず。 しかしマンガとアニメが大好物、と後から祐希が言い出したことにより漫研に入部届を出すことになる。が、漫研は半帰宅部状態で、結局これまでと状況ほぼ変わらねえじゃねえか、というのが一話の内容。 ゆるすぎて刺激が足りないとか思う人もいるかもしれません。 しかし彼らの日常はゆるいだけじゃないんです。 恋愛模様がめっちゃいい!!! 可愛い!尊い!!しんどい!!!アーーーーーーーーー!!!!! とにかく読めば分かります。男子高校生っていいな、ってなります。 ちなみに私は要っちが一番好きです。彼氏であり嫁であり推しです。 要っちのことを語るとなると長くなるので自重しますが、彼らを好きになること間違いなし!! 登場人物みんなが優しくて可愛くて、心が温まります。 アニメも凄く好きです。声優さんも音楽もめちゃくちゃいいです。 とにかく!お手を触れてみてはいかがでしょうか!!<<229230231232233>>
色々荒削りな点はありますが、スピード感と迫力のある絵で少年誌らしい熱さのある王道の少年マンガです。世界観は、銀魂やらムシブギョーに近いですかね。5巻でスッキリ完結という作品ではないですし、サブキャラ達を見てもマンガ好きな方々には既視感バリバリな作品かもしれません。しかし、他のバトルマンガに無い斬新な表現が飛び出してくるのがこの黒虎という作品。2010年代半ばのチャンピオン漫画で、間違いなく確かな爪痕を残したマンガだったと思います。『バガボンド』もビックリするような毛筆で描かれた迫力あるバトルが一番好きでしたね。