完結したマンガの感想・レビュー16108件<<228229230231232>>邪悪な武器商人が大暴れするアクションコメディ #マンバ読書会不死身のフジナミ 押川雲太朗toyoneko今度のマンバ読書会のテーマは「5巻くらいのマンガ」とのこと。 https://note.com/manba/n/n219412b5c087 そこで「不死身のフジナミ」(全6巻)を紹介します。 実は既にV林田さんがマンバ通信でガッツリ紹介してはいるのですが,もっと皆さんに読んでもらうべき作品なので改めて紹介。 本作は,「ロドリゲス藤波」という凄い名前の武器商人が大暴れするアクションコメディです。 2巻冒頭のあらすじを読むとどんな話かわかるので引用します。 「私,武器商人の藤波と申します。街が平和じゃ武器は売れませんので,情報屋の田村さんやお人好しの山下さんをけしかけて,この街をさらに物騒にしちゃいました。」 おおむねこんな話です。武器を売るために騒動を起こしまくる藤波が暴れまくります。 こいつ,邪悪で冷徹なサイコパスで良心の欠片もないのですが,なぜか魅力的で色気のある不思議なキャラクターで,次は一体何をするんだろう?と思わせてくれる,素晴らしい悪党です。 ライバルキャラの「タイガー」をはじめ,濃いキャラクターも大勢出てきますし,まぁ基本的に悪い奴しか出てこないので,その中でのドンパチはとても楽しいです。 そしてこの作品の良いところは,全6巻で綺麗に終わるところ。 そして,全巻アンリミで読めるというところ! 読んだことが無い方は是非この機会に読んでみてくださいただぼんやりと過ごした日々を思い出すふぉとくら きゃたつ六文銭『惰性67パーセント』をずっと読んでいられるマンの自分としては、本作もドンズバでした。 あちらが、だらだら何やっているかわからない(失礼)大学生の集団なのに対して、こちらはきちんとサークル(写真部)をやっているので、軸足がある分違う風味を楽しめます。 写真部の活動を通して、基本お色気ありおバカありの流れ。 男女混合のサークルで、わちゃわちゃしていると陰キャとしては血涙して憤死しかねないのですが、『惰性67パーセント』同様、そんな激しい気持ちにならないのが不思議。 たぶんそこまでキャラクターがキラキラはしていないからなんだと思う。 みんな、隠し事があったりオタク趣味があったり、同族の臭いがするから、共感のほうが強い。 それでも、こういうキャンパスライフはいいなぁと思いました。 山も谷も何もなく、無目的で過ごした日々が今となっては尊いです。 疲れに支配された自分に「小さな贅沢」を「ヨナカの小さな贅沢」シリーズ 岡野く仔名無し独身サラリーマンが一人暮らしする家に身寄りのない女子高生がいきなり住むという設定だけ見ればツッコミどころ満載ですが、主人公のヨナカがド級のブラック企業に勤めていてろくな生活を送れてないということから、まひるが彼が少しでも人間らしい生活ができるようにサポートして救世主になるという部分はいいなと思いました。まあでも17歳である必要はあったかな〜?とは思いますけど。 漫画そのもののテーマとしては、ヨナカみたいに日々疲れ果てて自分を労る余裕もないようなひとが参考にできる「小さな贅沢」というもので、なかでも一番いいなと思ったのはお風呂でアイスですね。でもあれって自分で用意してもいいけど知らない間に準備してもらってたというサプライズ込みであの感動と癒やしが得られると思うので、ふとそんなことは自分に一生起きないのではと気づいて少し悲しくなりました。仕事終わりの夜ではなく、休みの日に起きて入る昼の風呂っていうのが素晴らしいシチュエーションでしたね。サバイバル路線まっしぐら無法島 森恒二やむちゃ森恒二が好きなのでとりあえず読んだ。 …コミックスの帯には自殺島の前日譚となってるけど…どうなんだろう?よくわからないな。始まりからキャラクターまで、既視感ありすぎて今何を読んでるのかわからなくなってきた。特にこの主人公はいろんな漫画に登場してる気がしてるぞ… わたしは真悟について語ろうわたしは真悟 楳図かずお地獄の田中楳図かずおの作品ながらホラー少なめのSF要素が強い感じで面白い 後半ほとんど出てこないけど、親父がダメすぎていいな「父親」がテーマパパと生きる 弘兼憲史名無し離婚して喘息のある息子を1人で育てる父親の話。子育ての息抜きに通うようになった小料理屋の女将が登場してから「これ黄昏流星群じゃん…」と思わずにはいられない展開にもなるが、マラソン大会でビリになった息子に対してかけた言葉など弘兼先生の思う「よき父親像」も垣間見えてよかった。後書きにはご自身の息子さんに対する思いも重ねられながら描かれたこと、柴門ふみ先生の「家族の食卓」についての話もありました。そちらの柴門先生の作品も読んでみようと思います。良質なしゃべくりギャグ漫画セトウツミ 此元和津也六文銭男子高校生の二人がひたすらしゃべるだけの漫画。 ・・・なのにめっちゃ面白いんです。 大きなくくりでいうと日常系漫画なのでしょうが、日常系って、シュールというか雰囲気で押し通すというか、意味不明な展開というかで笑いを誘いますが、これは違う。 しゃべりとかけあいだけで笑わせてくるからすごいんです。 前者が、コントだとしたら、こっちは漫才みたいな感じです。 (違うか。) まるで本当に二人がしゃべっているかのようなテンポの良さと緩急の付け方は秀逸で、それでいて物語全体に伏線などもはってくるからギャグだけではなく複合的に面白いんです。 8巻とそこまで長くないし、何よりテンポが良いのでスルスルと読めるから何回でも読みたくなります。 寝る前にクスッと笑いたいギャグ漫画を探している人はぜひおすすめします。 余談ですが「オッドタクシー」のコミカライズをされているのも、なんか面白いですね。 美しい陶器と、危険な恋?青の花 器の森 小玉ユキ名無し小玉ユキ先生の新作。陶磁器の絵付け職人をしている主人公の職場に、無愛想なイケメンがやってきて……という比較的テンプレートな導入。絵付けという仕事の特殊さと、自然を愛する主人公の天真爛漫さにほんわかする。しかしイケメンのキャラには秘められた過去があるらしく、一筋縄ではいかない危険な恋になりそうな予感。一生、ナコルルに支配されるはずだった僕のアイヌ知識を更新してくれたゴールデンカムイ 野田サトル名無し僕と同世代でゲームに夢中だった人間は、少しだけアイヌ語を知っているものです。「アムベヤトロ」とか「アンヌムツベ」とか、意味は全くわからなくてもなんとなく言えてしまうのは、格闘ゲーム『サムライスピリッツ』の美少女・ナコルルのおかげなのです。このままでは一生、ナコルルに支配されるはずだった僕のアイヌ知識を更新してくれたのが『ゴールデンカムイ』です。 『ゴールデンカムイ』の舞台は日露戦争直後の北海道。主人公である杉元は、一攫千金を狙って砂金掘りをしています。戦争中、鬼神のような戦いぶりから「不死身の杉元」と呼ばれた杉元が、なぜそのようなことをしているかというと、戦死した親友の妻の病気を直すため、どうしても大金が必要になったのです。 そんな杉元に、酔っ払った男が北の大地のどこかに隠された「金塊」の話をします。そして、大金の隠し場所を示した暗号が、網走監獄から脱走した死刑囚の身体に刺青として掘られていることも…。酔が覚めた男は「しゃべりすぎた」と杉元を殺そうとします。そこで杉元はこの話が与太話ではなく真実であると確信し、謎を追うことになります。 杉元の相棒となるのがアイヌの少女アシリパ。彼女の父は「金塊」のために殺されていて、その仇を探しています。アシリパのアイヌ猟師としての知恵と知識と、杉元の不屈の精神で、彼らは北の大地を巡っていくのです それにしても『ゴールデンカムイ』の良い所は次から次に話が展開していくところですね。3巻の時点で杉元が戦った相手は熊→熊→囚人→屯田兵→集団屯田兵→熊→ベテラン猟師…大自然の脅威から新撰組まで次々と二人に襲いかかり、それを知恵と勇気で乗り越えていくのです。 『ゴールデンカムイ』にはサスペンスとド派手なアクション、異文化の知識と、面白い要素がたくさん詰まっています。中でも料理漫画としての要素を見逃してはいけません。戦い、追い、逃げる二人はとにかくよく食べます。鹿や熊はもちろん、兎やカワウソまで、捌き方から料理法まで詳しく書かれていて、なんだかとても美味しそうなのです。 脳みそから目玉までおいしく頂くアイヌの料理に戸惑う杉元や、味噌がうんこにしか見えないと拒否するアシリパさんの異文化交流ぶりも楽しく、料理が『ゴールデンカムイ』という作品の壮大さにもつながっているのです。 厳しい自然との戦いや、骨太のサスペンス、それていて生活感があるという『ゴールデンカムイ』不思議なエンターテイメント巨編なのです。笑いすぎて泣いたアフロ田中の娘のえま のりつけ雅春名無し同じ思いをしたことのある親御さんはもしかしたら純粋な気持ちで笑えないかもしれませんが…自分は声出して大笑いさせていただきました。えまちゃんの成長、これからも見続けたいな〜。 思い出の味、あります。#1巻応援シュウマイと熱燗 赤嶺シーサーPom 1話1話とても丁寧で、優しい気持ちになれます。 人情味溢れる、あぁ大切な誰かと食べるご飯って、とても貴重でかけがえのない時間なんだなって。 忘れかけてるものを、ハッと思い出させてくれるような漫画って良いなぁ。 ホロリするお話の数々で、人の温かさが感じられて癒されました。球磨川について(卒業するマンガ)めだかボックス 西尾維新 暁月あきらtoyoneko※ネタバレを含むクチコミです。2巻からが面白いと思う改造公務員リーパーズ 井上菜摘 田中鹿輔名無し黒幕みたいなやつが出てきて正義の話が主題になっていくのが2巻からで、エミリィの相棒ヒーロー一星君が登場してバランスが良くなった感じがあるので、3巻で第一部完はあまりに残念。 …と思ってたら原作の方が第二部を公開されてるのを見つけたのでポチポチ読んでいこうと思います。 https://rookie.shonenjump.com/series/FlR8CfEX5Rc ソウナンですか?と比較して無人島に何か一つ持ってくとしたら何持ってく?って話 大塚志郎名無し良くも悪くも優等生的な作品。二番煎じではないですが、地味な印象は否めませんでした。3巻であっさり終わりますし。 決して出来が悪い作品ではないので、「ソウナンですか?」が合わない人には、本作の方が読みやすく高評価になる可能性もあるとは思います。不完全燃焼気味の第2作!(個人の感想です)SD頑駄無 武者○伝2 一式まさとサミアド※ネタバレを含むクチコミです。温泉にグルメにサスペンスに盛り沢山なお話。草野と希 岩国ひろひとPom 草野と希、いいコンビになっていったなぁ〜。 希のお姉ちゃん、誰かに濡れ衣着せられてるって、何となくわかっててどんな展開かなと思ったけど、二人で温泉地を巡りながら、姉の失踪と真実について調べる+希が草野の会社の温泉紹介の仕事をするって、色々と濃い内容。 何よりも元ヤクザ草野のインパクトが2巻完結だったけど大きく残って良かった。真面目に行きたいって思いがひしひしと伝わる。 そして、読んでるとやはり温泉旅行に行きたくなる。 電子書籍限定で描かれる、ある“贋作家”にまつわる狂乱の物語 #1巻応援贋作 トザキsogor25この作品のメインの登場人物は4人。 まず、画家を目指しているがうまくいかず、有名な作品のニセモノを描く“贋作家”として生計を立てているウォルトという男。 彼の描く贋作を高く売りつけている詐欺師の男・エド。 そして、どうやらエドが抱える借金を取り立てようとしているらしいアイクとジョニーというギャング2人組。 現在の活動に罪悪感を抱きながらオリジナルの絵を描けないでいるウォルトと、人当たりは良いけど何か秘密を抱えている雰囲気のエド。 そんな2人とアイク・ジョニーのコンビがそれぞれ別々の形で出会い、やがて4人の運命が大きく変わる事件へと発展していきます。 ウォルトとエド、、アイクとジョニーという2組の関係性が面白く、それを独特のコマ割りとスタイリッシュな絵柄で絵柄で描き出しています。 電子書籍限定での発売ですが、ぜひこの物語の結末が生み出す大きなカタルシスを体感してみてほしい作品です。センゴク外伝 桶狭間戦記の感想 #推しを3行で推すセンゴク外伝 桶狭間戦記 宮下英樹starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと もう少し前に読めばよかったな。センゴクを読んだあとあたりに読めばもっとよかったかもしれん ・特に好きなところは? 織田信長の「頭を下げるのは・・・」のくだり。すごいいい二択 ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 他のマンガでも取り上げられるテーマですが太原雪斎と今川義元について詳細に描いているのは少ないので興味深かった。一つのジャンルに収まりきらない漫画。…ナチュン 都留泰作名無し一つのジャンルに収まりきらない漫画。序盤のフィールドワーク展開も好きだし、深淵で神秘的な場面も素晴らしいが、最も印象に残ったのは深海での奴隷生活編。とてつもなく深い世界に引き込まれてゆく感覚が忘れられない。何度でも体験したい。 読んだようで読んでなかった少女漫画!ママレード・ボーイ 吉住渉名無しりぼん派だったにも関わらずママレードボーイは通ってこなかったんですよね。 まず主人公の両親と男の子の両親が離婚して、取り替えて再婚する!? そんな最悪な設定アリなんですか!? という始まり方…。 そんで幼馴染も主人公のことが好きという兄弟、幼馴染の三角関係! 色々な要素盛りだくさん。 面白いじゃないか…となってます。 時代は違えど恋愛もののキュンとくるポイントはきっとみんな同じなのだなと思います!キャラ付けがユニーク嘘喰い 迫稔雄名無しまずは一巻。 なるほど漫画的にも面白いし頭脳戦がかっこいい! しかし主人公、途中で梅を食べるんですが読んでて唾液が出るでるw 頭脳を使うから甘党なキャラはたくさんいる気がしますが梅を食べるキャラはあんまり見たことないような…! キャラ的にも面白いと思うのでおすすめしときます。いよいよ^^ヤクザのおべんとう~ときどきヤンキーを添えて~ 山本カエル名無し今月キターーーーーーー!! 早く読みたい(≧▽≦) 長尾謙一郎、まさかまさかの新境地三日月のドラゴン 長尾謙一郎兎来栄寿喩えるなら井上雄彦さんが日常系百合4コマを描き始めたとか、あだち充さんの新連載がデスゲームものとかそれ位の衝撃でした。 『クリームソーダシティ』や『おしゃれ手帖』など今まで非常に癖の強い作品を数多く手掛けてきた長尾謙一郎さん。しかし、この最新作は今までとは打って変わってまさかの王道青春スポ根もの!! 所々に従来のテイストやセンスは見え隠れするのですが、大筋は驚くほど超王道であり、甘酸っぱい純愛まで含まれています。そして、まさかのその王道作品が実に上質で面白い! 自分の弱さを何度も思い知らされ、大事な人を失ってきた人生の中で最後に残された大事な人を守るために強くなりたいと真っ直ぐに願う主人公。その直向きな気持ちと努力に心撃たれます。 同じく空手マンガ(『帯をギュッとね!』)を描いていた過去がある河合克敏さんが、「今一番続きが楽しみなマンガ」と言うのも納得です。 長尾さんの過去作品を読んで合わないな、と敬遠した方も本作は騙されたと思って読んでみて欲しいです。ツチノコ博物館がある島に転勤したスーパーの店長が婚活を…?ツチノコと潮風(合本版) 河野別荘地starstarstarstarstar吉川きっちょむ(芸人)※ネタバレを含むクチコミです。<<228229230231232>>
今度のマンバ読書会のテーマは「5巻くらいのマンガ」とのこと。 https://note.com/manba/n/n219412b5c087 そこで「不死身のフジナミ」(全6巻)を紹介します。 実は既にV林田さんがマンバ通信でガッツリ紹介してはいるのですが,もっと皆さんに読んでもらうべき作品なので改めて紹介。 本作は,「ロドリゲス藤波」という凄い名前の武器商人が大暴れするアクションコメディです。 2巻冒頭のあらすじを読むとどんな話かわかるので引用します。 「私,武器商人の藤波と申します。街が平和じゃ武器は売れませんので,情報屋の田村さんやお人好しの山下さんをけしかけて,この街をさらに物騒にしちゃいました。」 おおむねこんな話です。武器を売るために騒動を起こしまくる藤波が暴れまくります。 こいつ,邪悪で冷徹なサイコパスで良心の欠片もないのですが,なぜか魅力的で色気のある不思議なキャラクターで,次は一体何をするんだろう?と思わせてくれる,素晴らしい悪党です。 ライバルキャラの「タイガー」をはじめ,濃いキャラクターも大勢出てきますし,まぁ基本的に悪い奴しか出てこないので,その中でのドンパチはとても楽しいです。 そしてこの作品の良いところは,全6巻で綺麗に終わるところ。 そして,全巻アンリミで読めるというところ! 読んだことが無い方は是非この機会に読んでみてください