完結したマンガの感想・レビュー16272件<<102103104105106>>町田洋さんのマンガが好きです #1巻応援日食ステレオサウンド 町田洋兎来栄寿今年で『惑星9の休日』が発売されて10周年と思うと少し遠い目になりますが、ともあれ町田洋さんの久方ぶりの単行本『砂の都』が発売、しかもそれに伴ってこの短編「日食ステレオサウンド」も電子化されて電子限定で刊行となっては祭です。町田洋さんに課金できる嬉しさときたら……。 町田洋さんの作品の素晴らしさについては、かつて『夜とコンクリート』のクチコミでも長々と述べましたが、本作も多分に漏れず。 どこか寂寥感を伴った夏の日のような、愛しい静けさはこの「日食ステレオサウンド」にも存在します。特殊な設定を伴いながらも、人間の普遍的な感情を軽やかに鮮やかに描く筆致の優しさと鋭さ。久しぶりに再会しても、数日ぶりに会うような親しみと安心感。やっぱり町田洋さんの描くマンガ、大好きだなぁと感じます。 1日の終わりに読めば良い夢を見られそうな、じんわりとした後味が胸に広がる短編です。 願わくば、どれだけゆっくりとしたペースでも良いので今後も作品を描いていって欲しいです。男心くすぐる開拓ロマン漫画まんが 新白河原人 ウーパ! 守村大starstarstarstarstar_borderゆゆゆ当時50歳手前、体型も気になるおじさん漫画家が、山を買って開拓して家を建てて‥ 電気ガス水道なし! 男心くすぐる、ロマンあふれる生活へ転換!! 男心を持たない奥さんからは「お猿さんの生活」と言われつつも、苦労しながらロマンあふれる生活を満喫。 生活スペースのみならず、サウナ小屋やピザも焼ける釜まで作ってしまいます。 ちなみにお猿さんの生活が嫌な奥さんは、途中から越してきて、そばに文明開化した別宅を建てて住んでいます。 要所要所の言葉掛けに愛情がこもっています。 ちなみに福島県でのお話なので東日本大震災の影響もちらりと書かれています。 漫画は全10巻ですが、途中から開拓の話は減り、山や川で遊んだり釣りしたりする話に変わります。 最初の建築ペースを考えると、新しい建物も追加で建てていそうに思えましたが、建てた分だけ税金がかかるので、原人生活には合わないのかもしれません。 開拓!浪漫!!サバイバル!!! 後半はアウトドア! そんな漫画ですので、実際の開拓生活は勇気が出なくても、漫画で疑似体験&情報収集してみるのも楽しいですね。私のイチオシ癒し漫画です魚と水 田亀源五郎starstarstarstarstarかしこコージとアキラは友達同士。コロナ禍で外出もままならないので在宅勤務で料理上手なコージの家にアキラが遊びに行くのが毎回のスタイルです。作者さんが後書きで「何も起こらない日常の話を描いてみたいと思って始めた」と語られていましたが、淡々とした描写がとても心落ち着くので連載中から更新を楽しみにしていました。でも友達として一緒に過ごしている中でだんだんと相手のことを恋愛対象として気になっていく場面ではいつもキュンとするし、ゲリラ豪雨でびしょ濡れになって彼のTシャツを借りるサービスシーンなんかもあるし、主張し過ぎないけど実は盛りだくさんな漫画なところが私は好きです。頭悪くて好き!ぬきたし-抜きゲーみたいな島に住んでるわたしはどうすりゃいいですか?- 単行本版 Qruppo まめおじたんstarstarstarstar_borderstar_border宮っしぃもうタイトルの通り 抜きエロゲーみたいな内容で、エロに振り切りまくった頭悪い内容 剣とバイブで戦うとかデコイがエアダッチワイフとか意味分かんないけど、そこがこの作品の良い所 頭の悪さを真面目に真剣に頭悪く描いてるのが個人的に高評価でした 絵は可愛らしくエロに振り切ってるので、内容ももちろんエロ100%、なので物語はあるようで無いんだけど、何故か微妙に続きが気になるのが不思議... メイカさんが尊すぎる...メイカさんは押しころせない【電子特別版】 佐藤ショーキstarstarstarstarstar_border宮っしぃある理由でメイド兼幼なじみとして主人公の家に住みめんどうをみているメイカさんは、主人公のことを好きだけど、その気持ちを抑え込んでいて、でもちょいちょいポロッとその気持ちを見せちゃう なんというか、尊いもどかしい以上の感想が出ないくらいメイカさんが可愛い 周りの女の子キャラたちも可愛いが、メイカさんに振り切ってて他は完全にモブじゃないかってレベル 甘々でもどかしくて尊いヒロインを見てるだけでもう他はどうでも良いよなぁと思える... 物語は王道なラブコメって感じなので、ラブコメ好きなら読んでおいて損はない一品11歳女の子、王になる。〜傀儡にはなりません。五体満足でやりぬきます〜ザーフィラ陛下と黒と白 もといもstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ齢11歳にして王となったザーフィラ。 彼女を支えるのは幼い頃から面倒をみてくれた、叔父と宰相補佐の二人。 大人の男性二人に大切にされてキャッな展開になるのかと思いきや、叔父と宰相補佐のふたりは婚約しており(未公表)、ザーフィラもふたりのイチャつきに慣れている様子。 跡継ぎの問題がなければ、同性同士のお付き合いも結婚も大きな障壁にはならない世界なんだろうか。 そして、「私が子供のせいで‥」と卑屈になりそうになるザーフィラが、「私は王だから」と心奮い立たせ、頭を働かせ、壁ドンしそうな勢いでカッコよい王様っぷりを見せるのもたまらない。 ザーフィラ、がんばれ!と、応援したくなるような漫画です。 Twitterに掲載されている読切が、コミックス第一話となります。 第二話以降もすてきな展開なので、興味を持った方はぜひ読んでみてください。 きっと、「え?あなたそうなるの?」とびっくりできます。 https://twitter.com/motoimo/status/1659393447680430082?t=gejvH4cVZZjpuLTeZ6VHBA&s=19衝撃の怪作ラブコメ #1巻応援松山くんと小林さんの3メートル 与左衛門兎来栄寿1話目のインパクトで言えば、ここ最近でも屈指の作品です。 クラスで1番かわいくてスタイルもいい小林さんは、主人公の松山くんにとっては「遠くから見ている分にはいい」存在。なぜなら、半径3メートル以内に入ると彼女がとてつもない異形の姿に見えてしまうから。 試し読みの1話目で、その衝撃的なヴィジュアルをぜひ体感してみてください。クトゥルフ的な何かが好きな方や異形フェチには堪らないかもしれない姿形です。 もしも最愛の相手が途轍もなく悍ましい姿に見えてもあなたは変わらず愛せますか? というのはかなり究極的な問です。 『火の鳥』や、『◯◯の◯(ネタバレになるので名称を挙げられない某作品)』や『△△の△(ネタバレに以下略)』などを思い出す設定ですが、本作では小林さんの見え方が1話目に登場する形だけではなく、毎話さまざまなものになっていくのが特徴的です(ずっと1話のような姿でいて欲しかったと思う方もいるかもしれませんが)。ときに小林さんの心情にリンクしていたり、ときに小林さんの夢を映し出したり……。 松山くんにしか解らない小林さんの深い部分が知れることでラブがコメっていきますが、小林さんも不憫な生い立ちに加えて強面の男たちに強く出たりクラスメイトのマンガに対して熱い批評を行ったりと魅力的な部分もあって応援したくなります。果たして着地点をどうするのかが気になるところです。 他にない作品を読んでみたいという方は、手を出してみるのも良いかもしれません。 続きは出ない?ロードス島戦記 誓約の宝冠 水野良 鈴見敦 左名無し続きは?共通の敵によって結束する人類の本質 #1巻応援失敗家族 小宮みほ子兎来栄寿6年間引きこもっている上に月に20万以上の請求を負わせる息子。 高校を中退しそうになっているパパ活をしている娘。 そんな子供たちを放棄して不倫に専心する夫。 よそからは「子供が2人いて順風満帆の家庭を営んでいる主婦」と思われていながらも、内情は完全に破綻した「失敗家族」となっていて、半ば諦念しており限界に近づいていた妻が主人公の作品です。 ある日、夫が連れ帰ってきた上司の傍若無人な振る舞いに遂にブチ切れてしまい発作的に殴ったら死んでしまって、それまでバラバラだった家族が「殺人を隠蔽する」という目的で結束していくクライムサスペンスです。 普段、いがみ合っていたり無関心同士であったりしても、そこに共通の外敵となる存在が現れると結束して対処に向かうのは非常に人間的だなと思いました。 『マイホームヒーロー』はまだ明確に自分の家族が下手すると殺されるかもしれない危機が迫っていましたし相手はプロの手合いでしたが、本作は日常の延長線上にある言ってしまえば「嫌な言動をされただけ」で一般人を殺してしまっているところが差異化されているところです。 推理小説に造詣が深いでもなく、特殊な環境で鍛えられた経験もないごくありふれた家族が、自らが犯した犯罪をどう露見させずにやり過ごしていけるのか。 それまでバラバラだった家族が殺人を機に結束する部分もあれば、それを機に決定的に壊れてしまうものもあり、そこの収集もどうなっていくのか気になります。雑感ですが…ハード&ルーズ かわぐちかいじ 狩撫麻礼starstarstarstarstarかしこ※ネタバレを含むクチコミです。 スーパー豪華な作者が送る甘えん坊なロボット漫画あまえんぼーZ 三条陸 木村貴宏 戸橋ことみサミアド角川のドラゴンJr. に連載されていた漫画です。 ①原作 三条陸 (ダイの大冒険などの原作者) ②ビジュアライザー 木村貴宏 (勇者王ガオガイガー・コードギアス などで有名な超アニメーター) ③作画 戸橋ことみ (イラストやキャラデザでも有名) 豪華過ぎるやろ! 最強スーパーロボット英雄・バレンの『息子』ゼットが主人公。超強大な力を持つ甘ったれクソガキをメイド兼教育係のエメロールさんや友人達が絆を深めながら矯正するドタバタコメディ。 甘やかしまくりダメ保護者のスパロボ達もゼットを想う気持ちは本物。弱い人間であるエメロールさんを見下す事なく信頼して暖かい家庭を築いています。クソガキ主人公もイザとゆう時は家族や友人の為に超パワーで大活躍。本作の見せ場となっています。でも1番の売りはエメロールさんの健全サービスシーンかな… 漫画の方向性はお色気とセリフを減らしまくって対象年齢を下げてほっこりエピソードを増やした「仮面のメイドガイ」みたいな印象。 別名義の「ウルトラマン超闘士激伝 完全版」などと比べても三条陸テイストはあまり感じません(大戦の回想シーンとか時々それっぽい場面はあります)が、各エピソードは綺麗にまとまっていてキャラクターも魅力的。安定しています。 しかしドラゴンjr廃刊の影響か日常回で唐突に終了。「え…これで終わり?」が正直な感想でした。もっと続きを読んでみたかったです。幼なじみ×幼なじみ三角関係!焦がれあい こう森名無しこの組み合わせは珍しい…。 幼なじみ二人と幼なじみ二人の4人が顔見知りになり4人がそれぞれ好きになってしまう…という一見ドロドロな設定なんですが作風によりすごく素敵な話に思えます。 やっぱり主人公とその幼なじみ男性の組み合わせを応援したい…!悩ましい。あすみの変化にご注目。派遣社員あすみの家計簿@comic 雨野さやか 青木祐子Pom 一言、勉強になりました。 あすみの、まあ余裕あるからいっか。は自分も経験ありまくりです。今もやってしまう時あり、この漫画読んで諸々反省。。 日々コツコツと。 自分のお金の使い方の癖を知るって大事ですね。 単にお金だけでなく人生と恋愛と仕事と絡めているのが、グッと物語に入り込めて更に面白く読み応えのある作品になっていたと思いました。 晃司が気になる絶愛―1989― 尾崎南名無し晃司のその後が気になるあらあらあら~~!!メタモルフォーゼの縁側 鶴谷香央理starstarstarstarstar_borderNano私が初めてBL本と出会った時と雪さんの反応がほぼ同じでニコニコしちゃいました。わかる。あらあら…ふぅん…いいわね…もっと読んじゃおうかな…みたいな。(当時小学生) 最初はBLにハマっていく雪さんに対してあらあら~ってなったけど、だんだんうららちゃんと仲良くなっていくところにあらあらあら~!!!ってなっちゃって楽しい。百合を感じられてHAPPY。二人とも好きなもののお話できる人と出会えてよかったねえ…。J庭思いっきりそのまま書いてあってうお~とテンション上がった。リアルイベントはいいぞ。デビライザーが凄いな 悪魔を召喚するとは新装版 真・女神転生 デビルチルドレン ATLUS 藤異秀明名無しデビライザーが凄い 晴明が良い陰陽師 夢枕獏 岡野玲子名無し晴明が良過ぎ厨二全開ファンタジーMAR 安西信行starstarstarstarstar_border宮っしぃ特殊なアクセサリーが武器になったり、風起こしたり召喚獣呼んだりと、烈火に続く厨二全開のアクションものかつファンタジー これもある意味異世界転生もの? まず設定のARM(アクセサリーが武器になったり)が最高に厨二で大好物 ダガーや剣や槍になったり、特殊な能力満載のアクセを使って戦い、国を救うために敵の軍団とトーナメントバトルしてくのは個人的にはめちゃくちゃ楽しかった 残念なのは、最後の方がかなり急ぎで話しを畳んでいってる感が強くて、もっと丁寧に終わりまでいって欲しかった 烈火のキャラ?を匂わせたり、似たキャラが登場したりと安西ワールドは他作品と微妙に繋がってる伏線みたいの張ってあって個人的にはそこも好き ナナシの匂わせは何も語られなかったのはちょっと残念だけど...パスタの王国の感想 #推しを3行で推すパスタの王国 中祥人starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 群馬県の高崎市はパスタが盛んなところなんだな。ただ親父のナポリタンは美味いのか不味いのかわからんまま終わってしまった。ミートソースのトマトの話は面白い ・特に好きなところは? 小麦アレルギーの女の子にアレルギーが出ない小麦を使ったパスタを振る舞うのだがちょっとアレルギーが出る確率が高いところ。詳しい数字は忘れたけど確か70%は平気と言うが30%はアレルギーは出るんだぞ。30%は高くね? ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! 言いたいことの9割はこのクチコミで書かれていますhttps://manba.co.jp/topics/33419 第一話で今まで勤めていた店を辞めて親父の店に行き料理人として成長する話になるのかなと思っていたが出張料理人みたいな感じでうまそうなパスタを作るマンガだった。俺が料理漫画でハンバーグを作るのに力士の体を揉む修行したり、ジュゴンを料理したりするみたいのに慣れすぎているせいで刺激は足りなかった感じもあるが、近所に主人公の望月ケンのパスタ屋があったら週3ぐらいのペースで食べに行ってるとは思う 安西ワールド健在MIXIM☆11 安西信行 野坂恒starstarstarstarstar_border宮っしぃ星座の力を使って異星の侵略者と戦うバトルもの、でもラブコメ要素ちょっと強めになってる それぞれのキャラの大事な物に星座の力を入れて戦うので、各キャラの戦う道具が独特なのが結構好みで、主人公の武器?が指人形なのはかなり刺さる 他にもゲーム機やワイングラスなどなど、色々な能力が出てきて戦うのは安西ワールドって感じでやっぱりこの先生の厨二バトルは個人期に刺さる物が多すぎるから楽しい 安西先生と他の人の合作っぽく連載開始したけど、途中から安西先生のみになった?感じがして謎すぎるけど、どんなのでも安西ワールドは健在でよかった 烈火やメルと違って評価は分かれるかもしれないけど、自分はこれも推せる、良い作品だと思う小学生の頃からのバイブルの1つ烈火の炎 安西信行starstarstarstarstar宮っしぃ昔から好きすぎて何度も読み返したマンガの1つ ふと読みたくなって読み返したらやっぱり面白いわ... 忍者の末裔の主人公と、火影という忍者の道具を巡って色々な戦いがあり、火影の運命に踊らされつつも、少年少女が熱いバトルしてくと、厨二前回のアクションバトルもの 個人的に色々な魔導具が登場しバトルしてくのが好みに刺さりまくりで、主人公の印を描くと炎の竜の力を使えるとか最高に厨二で大好物 特殊能力系の魔導具も好きだが、個人的にシンプルに色々な形態に変更して戦う鋼金暗器が大好き 一昔前の厨二全開アクションバトル物で育った自分としてはバイブルとも呼べる逸品なので、いまだに激推し作品の1つです中身は少年と少女のまま。五十、六十、よろこんで。 ワイエム系Pom じわじわと良くなっていって心に沁みていく。 大人の恋愛って感じで、静かに進むんだけど二人とも恋してるな。ってのが十分に伝わってきた。 六条さんは一途で可愛い面があってこれは好きになってしまうと思う。とってもダンディでした。 お互い50.60ともなると、もうゆったりまったりと二人のこれからの時間を楽しんでいくんだろうな。 素敵な大人の恋愛を楽しませてもらいました。 機龍警察の新刊が出て欲しい機龍警察 イナベカズ 月村了衛 フクダイクミ名無し小説の機龍警察の新刊が出て欲しい就活生は読んだほうがいい銀のアンカー 三田紀房 関達也六文銭社会人になって読んだけど、もっとはやく読みたかったと言える作品。 『ドラゴン桜』の三田紀房が原作というだけあって、日本社会の構造について核心めいた表現が多々あり、うなります。 (余談ですが、絵もかなり寄せられてるので、初見で違う人が作画なの気づかなかったw) 例えば、添付画像のように、大企業って会社の看板だけで仕事がくるから、基本下請け(子会社とか)に依頼するだけ。 子会社や孫会社が受け取る仕事だとスキルアップも当然限定的で、本質的に価値のある課題解決や、そのPM(プロジェクトマネジメン)には関われれない、とか。 こういうのどこも教えてくれないですからね? 学校はもちろん、社会人ですら言及してくれない。 だから就職する先、会社だけでなく業界も超大事ってこと。 それを非常にわかりやすく教えてくれる漫画・・・というか、ビジネス書っていってもいいくらい。 就活生だけでなく、転職したい人も、まず本作を読むことをおすすめします。 どこ行っても同じだろと、会社名をあいうえお順に受けていたような雑な人間だったので、もっとはやくこの情報知りたかった~<<102103104105106>>
今年で『惑星9の休日』が発売されて10周年と思うと少し遠い目になりますが、ともあれ町田洋さんの久方ぶりの単行本『砂の都』が発売、しかもそれに伴ってこの短編「日食ステレオサウンド」も電子化されて電子限定で刊行となっては祭です。町田洋さんに課金できる嬉しさときたら……。 町田洋さんの作品の素晴らしさについては、かつて『夜とコンクリート』のクチコミでも長々と述べましたが、本作も多分に漏れず。 どこか寂寥感を伴った夏の日のような、愛しい静けさはこの「日食ステレオサウンド」にも存在します。特殊な設定を伴いながらも、人間の普遍的な感情を軽やかに鮮やかに描く筆致の優しさと鋭さ。久しぶりに再会しても、数日ぶりに会うような親しみと安心感。やっぱり町田洋さんの描くマンガ、大好きだなぁと感じます。 1日の終わりに読めば良い夢を見られそうな、じんわりとした後味が胸に広がる短編です。 願わくば、どれだけゆっくりとしたペースでも良いので今後も作品を描いていって欲しいです。