女性マンガの感想・レビュー3218件<<119120121122123>>ただでは終わらせない怪作分身した話 加藤片nyaeいじめのせいで学校に行けず、親の期待も弟にしか向かない中、鏡から自分の分身が出てきて…という導入から、分身を学校に行かせて自分は遊び呆けるという流れまではそう珍しくない展開。 ただ最後まで読んで、…ん?あれ?いや…え??? とすこし混乱してしまった。 そうしてまた最初から読み返してみるのですが、何を信じてどれを疑えばいいのか分からなくなります。 あーそういうことねとすんなり解読できる人もいるかと思いますが、私は見事に著者の仕掛けにかかってしまった感が否めません。 これはできるだけたくさんの人の感想を聞きたくなる、怪作だと思います。少女マンガ好きには絶対見逃してほしくない作品青に、ふれる。 鈴木望名無し見た目にコンプレックスを持つキャラクターって、マンガでは結構登場すると思うんです。でも、そういう作品を読んだ時、こんなふうに思ったことはありませんか? 「いやこの子充分可愛いやん」 マンガとして表現する以上、キャラクターを必要以上に醜く描くことは様々なハードルがあり、結果として、「美人ではないけどそこまで自ら卑下するような容姿ではない」造形になり、キャラの持つコンプレックスの部分の信憑性を下げる形となってしまうことが往々にしてあると思います。 それを「キャラの見た目を醜く描く」以外の方法で表現することで解消した作品がこの「青に、ふれる。」という作品です。 主人公の瑠璃子は生まれつき"太田母斑"という顔に大きな青いアザを持っています。彼女自身は一見普通に高校生活を送れているように見えますが、中学時代の出来事の影響もあり、アザのことが心の奥深くにコンプレックスとして根差しています。それが新任教師・神田との出会いによって大きく発露してしまうところから物語が転がっていきます。 この、誰が見ても明らかなコンプレックスを持ちながら日常生活ではそれを見せないように振る舞う瑠璃子の姿には自然と胸を打たれます。また、彼女と相対することになる神田先生にも"相貌失認"という、人の顔を判別する事ができない症状があり、「顔が判別できない=瑠璃子のアザを認識することができない」というところから、2人の関係性を深めていくというストーリーの巧みさも兼ね備えています。 何より、ともすれば重くなりすぎそうなこの設定を抱えながら、ちゃんと"少女マンガ"をしてるのが凄い!神田先生に少しずつ惹かれていく瑠璃子は、それこそ普通に先生の天然の褒め言葉に照れたりするし、先生を傷つけないよう虚勢も張るし、他の女性の影に嫉妬したりもする。"太田母斑""相貌失認"の要素は物語の中に組み込まれているけど、それに頼らない形でちゃんとキュンとさせてくれる。連載誌が青年誌である月刊アクションなのでもしかしたら少女マンガ好きが見逃してしまってるかもしれませんが、「さよならミニスカート」がりぼんの読者層を越えて話題になったように、この作品も特に少女マンガ好きにはマストで読んでもらいたい、そんな作品です。 1巻まで読了。誰もが悩みを抱えながら生きているカラーレスガール 白野ほなみsogor25主人公のアオイは傍から見れば美人の美大生、しかし実は自分に自信がなく、我が身を取り繕う皮として女装をする男性であった。女装することで自らの内面を包み隠し他人と関わることが出来ていたアオイが、美大の中で友人たちと心を通わせる内に、化粧と服装で覆った内側の自分自身と向き合っていく物語。主人公視点でいうと「着たい服がある」などが近しい作品かもしれない。 しかしながらこの作品は主人公アオイの視点だけではなく、アオイの友人、またその友人と視点主を移しながら進んでいく。そしてその誰もが何かしらの悩みを抱えていて、その悩みを他者との関わりの中で少しずつ解消していく。 登場人物の悩みはアオイのようにジェンダーに関連の深いものもあれば、純粋な将来への不安や恋愛関係など様々。ジェンダーに悩みを抱える登場人物の物語は最近増えてきているが、表現の仕方によっては作品の中の人物と"当事者"ではない読者との間に距離が生まれ、どこか別の世界の物語を見ているような感覚を覚えることがある。しかし、この作品はより読者にも身近な悩みを持つキャラクターも織り交ぜながら描くことによって、本来読者が知り得ない悩みを持つアオイのような登場人物にも親近感を持って触れることができる。 また、本来"多様性"の塊のような空間である美大を舞台にすることで、その"多様性"の中でも色々な悩みを抱えながら日々の生活を送るアオイたちに共感しやすくなっている。 先に挙げた「着たい服がある」や「コンプレックス・エイジ」、もしくは「青のフラッグ」のような群像劇の要素も含んだ物語が好きな方にはオススメしたい作品。 2巻まで読了。マイ・ブロークン・マリコこの漫画すげぇ…マイ・ブロークン・マリコ 平庫ワカ名無しかっっこいい…!!!!!!!!!!!! そしてどうにか続きが読みたくてたまらない 懐にドス呑んでんだって…ドスを呑むって最近の漫画で久々に読んだな… (というか包丁だけども) 1巻感想On the way to Living Dead【フルカラー】 北大路みみ名無し※ネタバレを含むクチコミです。発想がさすが~偽装不倫 東村アキコ名無し「不倫」のテーマってほんとに賛否両論というか、大人の恋愛にありがちだけど同時に嫌悪感持つ人もたくさんいる、いわば諸刃の剣だと思うんです。それをこんなふうに面白い三十路恋愛話にまとめるのはほんとにさすがですね。 私はドラマ→漫画派ですが、杏さんという好感度の塊みたいな人を主役にするなんて、、、いいじゃん。正解だよ!って言いたいです。 ちょいちょい韓国アピが気になるけど、まぁ作者の好みですもんね。人気なので1巻読んでみたヲタクに恋は難しい ふじた名無しあらすじに不器用な恋愛とあるが、最初から何もかも上手くいっているように見えますね。みんなコミュ力は低くないと感じる。 でも読めば人気の理由はすぐわかる。 宏嵩が寡黙なキャラに見えて、モノローグやなるへのメールではヲタク全開なところは好き。ヲタクって表向きは普通にしてても頭では「ドゥフ」とか「ブヒャーwww」って言ってるよね。実際に口に出してる人もいるけど。 仲が良い故の、というのは理解できるけど、ブスとか貧乳とかを面と向かって言う描写はあまり多くないほうが良いなと思った。 安心のもふもふ&オッサン萌えラブコメダッドのごとく! 大谷紀子名無し大谷紀子先生の新連載。 ウサギと入れ替わってしまった堅物パパの悲哀がコミカルに描かれている。 「ファー!(毛)」という叫び声とか、いきなり動物と喋れるヒーロー登場(天敵のカラス使い)とか、本当にいろいろおかしい。 大人から子どもまで、安心して読めるラブコメになりそう。40代、今まで通りとはいかないならば、どう生きるか?あした死ぬには、 雁須磨子名無し正直、共感とは少し違うものを感じた。それは単純に主人公と自分の年齢差だと思うけど。ただ主人公の身に起こったような身体やメンタルの変化は、もう遠い話ではないのだろうな。 変化を自覚したときには、こういうものだから、今までどおりに行くわけがないからという考えに切り替えられる、受け入れる体制をとれるようになっていたい。 主人公は、おそらく更年期の症状があらわれているんだろうというところで、年下の同僚にちゃんと現状を説明して「おかしかったら言ってね」と伝えているけれど、それはなかなか出来ることではないよなー… この作品を読んでより思ったけど、40代をおばさんと呼ぶには早い。というか、つまり、おばさん(おじさんも)かどうかは年齢で決めるものではない。 おばさんじゃない40代になりたい。ダメママぶりも逆にさすがという感じおにぎり通信~ダメママ日記~ 二ノ宮知子nyaeもともと、子どもができたら仕事と家事と育児をこなすスーパーお母さんを目指していた二ノ宮先生ですが、あまりにも旦那さんがデキる人過ぎて、ダメママになってしまった日常を綴るエッセイです。 最初から最後までもう笑いっぱなしです。 育児をしなさすぎて筋力がつかず、抱っこは5分でギブアップ。子どもには家でも外でも「パパがいい」と泣かれる。旦那にクソバカ女と言われても、我が道を行く二ノ宮先生の姿には「さすが」と思ってしまう。 東村アキコ先生のママテンもそうでしたが、漫画のアシスタントたちも子育てに参加するんですよね。使えるものは使うというのができるから上手いこと仕事も育児も回ってるのかなと思いました。 子どもが2人以上居ると、育つうちにそれぞれの個性も際立ってくるので読み進めるほどに面白さが増します。 ダメママぶりに子供のほうがしっかりしてくるという現象も生まれ、しまいには夫に反社呼ばわりもされてしまいます。笑 可愛く心温まる…アタリ 琥狗ハヤテ名無し守り神が人間のすぐ近くにいる日常ファンタジー漫画 可愛いです… キャラクターが愛らしい 忙しかったりイライラしてたり対人関係にちょっと疲れてる時に読みたい漫画 こういう守り神が近くにいてくれたら…頑張れます( ; ; ) これは良いオタクです…マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~ 町田粥nyae良いオタクって地に足がついてて聡明に見えるんですよね。 独りよがりにならずに、同ジャンルヲタ達と絶妙な距離感で接するよう心がけるというか…それが衰退ジャンルならなおさら。 なので主人公の2人の関係性も上司と部下以上、友達未満という感じですが多くを語らずに(語るときもありますが)心が通じ合えてるのが読んでいて気持ちがいいです。 ツイッター上では実在が疑われている人だったマキさんが、同人イベントに初めて行って名乗らないで帰って、あとからあの人マキさんだったんじゃね?ってざわつく話がよかった。 あとマキさんの弟もオタクなのですが、ジャンルを知った時は衝撃でした。オタクの世界は海より広く深い…(遠い目)丸の内OLになりたかった女は必読無能の鷹 はんざき朝未たか※ネタバレを含むクチコミです。 元カレの後輩に難有り…?こちらから入れましょうか?…アレを 松田環名無し元カレの後輩が胸糞悪すぎて、正直読んでいてうんざりする。飲み会のシーンでの他の男性社員も不快な発言ばかり。 感じ方は人それぞれだと思うので面白いと思う人には申し訳ないですが…… 面白いって思えないの私だけなのだろうか……私も中年…わかるわーって事がたくさん中年女子画報 ~46歳の解放~ 柘植文サンジュスト私、柘植さんと同年代で、柘植さんの漫画が好きで中年女子画報、3巻とも読んでますが…中年女子あるあるがたくさんです(笑) 若い時には思いもしなかった事も、今だからわかるーってなります。 老いを明るく書いているのが良いです!が、1番笑ったのは漫画の中の柘植さん自身の自画像が確実に年をとっている!こういう風に書けるのはご本人が老いを受け入れているのかなと思います。 私は中年をまだ受け入れきれてないですがこの漫画のように中年期を明るく過ごしたいです(笑) アシガールアシガール 森本梢子名無し内容の面白さはもちろん、要所要所の突っ込みが面白すぎて、公共の場で読むと危険⚠️ ラストも納得の終わり方でした。でも、もっと読んでいたかった! 間髪入れず被せてくる〝美〟に読者もノックアウトジェンダーレス男子に愛されています。 ためこう名無し気になってたので読みました。 一気に一冊読めます。 ジェンダーレス男子、実際SNSとかで最高に可愛い男の子とかいるのでわかるわかるという気持ち。 ジェンダーレス男子も可愛いですが恋人わこも可愛いので二人の世界が可愛くてキラキラしていればそれで幸福感に満たされるというか! 男性っぽい女性、女性っぽい男性に確実に世間様からの偏見はあるのですが作中では「そんなの気にしないよ!」と元気いっぱいなので全く気が重くならないですね! 読んでて元気になります。まめさんの絵は中毒性があるおばさんデイズ まめnyaeこんな面白おかしい暮らし、羨ましい! たまにネタのメモに失敗しているのも好き。 観察力が高くておしゃれに敏感だし友達も多そうだから、いつも頭も身体もフル回転してるイメージ。じっとしてられなそう。 おばさん特有のすっとぼけみたいなのが多いけれど、不思議とまめさんには年を感じさせないなにかがある(そういうふうに描いてるかもだけど)。まめさんみたいなおばさんを目指そうかなと思います。 アイドルオタクなところとか、通販が大好き(たまに失敗する)なところが親近感湧くけど、意外と身近にいないんだよなー!まめさんみたいな素敵なおばさん。友だちになりたい。 独特すぎる唯一無二な画のタッチも、中毒性があります。 たまに出てくる元彼のはなしが面白いんですけど、昔のまめさんも今のまめさんも同じ見た目で描くから混乱します。笑マンバがクチコミマンガ描きました!凪のお暇 コナリミサトマンバどうもマンバです!ドラマ「凪のお暇」がTBSにて7/19(金)よりスタート! https://www.tbs.co.jp/NAGI_NO_OITOMA/ というわけで、おいとま原作より**「んあ゛あ゛~〜!!わかるッ…!!」**と共感してしまうセリフをピックアップしました。 みなさんはどのセリフが好きですか? マンバが凪のお暇の共感ポイントを勝手に紹介するよ!!!(1/3) これは続編が読みたい…! #読切応援名も無き二人のファンタジー アルコ名無し※ネタバレを含むクチコミです。何重にもウラがありそうなバディサスペンススーサイドライン naked apesogor25特異行方不明者を捜索する警視庁内の部署を舞台に、天才犯罪心理分析官・伊香賀と"死体の匂いを見る"ことのできる男・黒田のバディサスペンス…だけど、2人で事件をバンバン解決していくという単純な物語ではなさそう。 伊香賀にしろ黒田にしろ過去に何かを抱えており、特殊な設定に輪をかけて何重にもウラがありそうな作品。そしてその謎が多そうな雰囲気を写実性高めの絵柄とベタ塗りのゾーンを細かく配置する黒色の使い方で見事に表現している。 マンガ作品ではないんだけど、読んでいて近い雰囲気だと思い出されたのはドラマ「ケイゾク」。あの作品ほど序盤のコメディ要素は多くないけど、何気ないシーンまでも何となく重暗い雰囲気がある様子や、話数を重ねるごとに大きな闇へと物語が進んでいるような感覚はどことなくオーバーラップする部分がある。 1巻まで読了。シティーハンターファンもニヤリとさせるCITY HUNTER外伝 伊集院隼人氏の平穏ならぬ日常 北条司 えすとえむたこやきまさかえすとえむ先生がシティーハンターのスピンオフ作品を描かれるとは。 しかも信じられないほど上手い…。 もちろんこの話は海坊主こと伊集院隼人氏が主役で、彼が営む喫茶店「キャッツアイ」を訪れる客の悩みや困りごとを、持ち前の器用さと優しさで解決へ導く、心温まるお話が多いです。 また奥さんの美樹にべた惚れなところや、猫にビビり過ぎだったり、可愛らしい海坊主が満載です。 姿は出てきませんが、獠や冴子が話題に出てきたりとファンには嬉しいポイントも。 玄関ドアが無い家に住んでいた著者の衝撃エッセイ漫画ほとんど路上生活 川路智代たか独特の画風に惹かれて読んだら衝撃的な内容にショックを受けました。作者がTV番組「激レア」さんにも出演したあと一気に知名度が上がったので、この作品を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。 https://togetter.com/li/1198899 ・女子中学生のときに住んでいた家の玄関ドアがない ・夜中に不審者が侵入して著者に放尿 ・不審者に羽交い締めにされるetc… 作者の想像を絶する体験がいくつも描かれています。 身の安全も衛生も保証されない家。 そんなものはもはや家ではなく、タイトルの「ほとんど路上生活」はまさに的を射た言い方だなとつくづく思います。 ネットで公開されているエピソードもあるので、まだ川路智代とその家族の人生を知らない人はぜひ。 https://cakes.mu/series/4126神経を逆なでする最高の作品オゲハ oimoたかオゲハの不気味なキャラデザもさることながら、主人公の少年・キジの子供っぽい残酷な振る舞いがとても不愉快。 この読んだ人間に傷を残すところが、エンターテイメントとして最高だと思う。 また3巻のあとがきでなぜキジをこういう人間にしたのか、理由が書かれていてとてもおもしろかった。 2人の関係は他人から見たら不健全かもしれないが、2人なりにきちんと仲を深めていくので最後まで見届けてほしい。<<119120121122123>>
いじめのせいで学校に行けず、親の期待も弟にしか向かない中、鏡から自分の分身が出てきて…という導入から、分身を学校に行かせて自分は遊び呆けるという流れまではそう珍しくない展開。 ただ最後まで読んで、…ん?あれ?いや…え??? とすこし混乱してしまった。 そうしてまた最初から読み返してみるのですが、何を信じてどれを疑えばいいのか分からなくなります。 あーそういうことねとすんなり解読できる人もいるかと思いますが、私は見事に著者の仕掛けにかかってしまった感が否めません。 これはできるだけたくさんの人の感想を聞きたくなる、怪作だと思います。