青年マンガの感想・レビュー15378件<<9091929394>>エロいけど良い話月夜のお曜 中島守男starstarstarstarstarウマタロちょっぴりエッチだけど、よく出来たストーリーで最終的に良い落語の噺を聞いたかのような気分になれる一冊。男だらけの長屋に引っ越してきた艶女「お曜」に男達が夢中になるお話で、つい女体ばかりに目が行きがちだが、それだけでなく江戸の長屋暮らしというものが、細かいところまで生活感豊かに描かれていることに驚く。そこに作者特有のいつものハレンチ視点が加わり、和のエロスが極まっている。もしも平均値じゃなくて、中央値と言っていたら私、能力は平均値でって言ったよね! ねこみんと FUNA 亜方逸樹starstarstarstarstar_borderゆゆゆ転生ものではあるが、転生前トラブルが、働きすぎによる過労ではなく、過度な期待に対する疲れというのが斬新だなと思った。 周囲から大注目され普通に過ごすことが難しかった女の子が、なんやかんやで転生できることに。 転生前に、あれほどの期待を受けていたのに、自分は世界を変えるようなすごい人ではなかったと悪意なく神様に指摘される。 次は普通に生活したいと願って神様へ「能力を平均値に」してもらえるよう、依頼する。 神様は守った! 平均値を与えた!! その世界に存在する偉大なるものたちの平均を!!! 神様は特大チートになるねなんて言わない。 そして生まれる、強強主人公(でも普通に過ごしたい)。 得てしまったものは仕方ない。強強主人公爆誕。 世界のせいか、前世の反省か。 強強すぎてバランスブレイカーすぎる、めちゃくちゃな存在ながらも、友人に囲まれ、やりたいことができて、前世ではできなかったような生活をおくれていて、よかったねえとほのぼの読んでしまう。 全然普通な存在でなくても、ちょっと変な娘と受け入れてもらって、普通に生活できているようにみえるので、普通ってなんだろうと考えてしまった。 ふと考えさせられるものの、漫画はタイトルのテンションそのままなコメディなのでとても読みやすいです。戦隊モノヒーローに求めるもの公務ですから! 坂口いく 清水ユウstarstarstarstarstar_borderゆゆゆUターン公務員就職し、常に「公務ですから」と業務に全力で取り組むイケメンエリート。 それだけでも眩しい設定なのに、彼がローカルヒーローの中の人まで演じることに。公務で。 人の心はあるのかわからないほど、機械めいたように見える彼だが「公務ですから」とスーツアクターも公務として全力でやりとげていく。 イケメンは何を着てもイケメン。 ローカルヒーローといえども、かなり凝ったスーツが作られている。 そのローカルヒーローをプロデュースしたのがデビュー後泣かず飛ばず、戦隊モノ大好きな漫画家。 なんやかんやののち、漫画家の彼女からはイケメンエリートへ好意の矢印が出ているが、イケメンエリートは気づくことがあるんだろうか。 まあ、気づかなくても青里市の公務には問題ない。 それに「公務ですから」を決め台詞に、イケメンが漫画家にあんなことこんなことを御奉仕してキャッ♡な展開になってしまったら、掲載誌も変わってしまう。 そうならないあたりが、少年誌掲載ラブコメである所以なのかもしれない。 と、つらつらと考えて、私の妄想はどこへ向かおうとしているのかと悩んでしまった。pixivと書籍版の違い?異形頭さんとニンゲンちゃん 三毛たま名無し異形頭さんとニンゲンちゃんはpixivの投稿作品で、pixivに投稿されている4話分を加筆したものが電子書籍版のようですね。 5巻で20話まで追いついた感じですね―― https://comic-mangashelf.com/ikeiatamasantoningenchan-muryo 付き合えーーー!!!やめろ好きになってしまう もりぐちあきらstarstarstarstarstarNanoいやもう好きじゃん!!ねえ!!!??教室の壁に擬態するようなモブというか背景に等しい存在レベルの私が言いますが、付き合え!!!!ってなるよこれ。壁から野次飛ばしたくなるよ、可愛すぎるよ!!松浦くんも厳木さんも!!可愛すぎてあかん!! 20数ページで青春の可愛いをこれでもかというほど浴びれる。最高。はよ付き合ってくれよな…。外山を笑えるか半端なエリートの外山と申します。 太田ぐいや 吉尾きくよし野愛コミカルだけどさ、コメディだけどさ、外山のことを笑える人間がこの世界にどれくらいいるんだろう? 充分じゃんとも思う。贅沢だろとも思う。愚かだしダサいとも思う。 いい大学出て実家もそこそこ裕福で真面目に仕事できてるなんて悩む必要ないじゃんと思うのに、このレベルの人がこんなに悩んでるなんて…。 下を見ても上を見てもキリがないのがこの世界なんだなあ。 悩んだり妬んだりするから人は努力できるのかもしれない。自分なんてと思うから人は理性を保って生きているのかもしれない。 外山を見て馬鹿だなあと素直に笑える人生を歩んでみたかった。でもそんな人いないよね?人を人とも思わぬ人間の思考。エリカふたたび 楠本哲OsamaBinLaden※ネタバレを含むクチコミです。 アイアムアヒーローに学ぶZQN完全対策マニュアルアイアムアヒーロー 花沢健吾マンドリン松本噛まれないために、とりあえずZQNには何かを噛ませておくひたすら関係性を愛でる漫画後藤さんは振り向かせたい! みきぽんstarstarstarstarstar_border六文銭リアリティとかどうでもいいんです。 陰キャオタクな男に美少女が惚れるなんてあるわけないし(その理由も、ちょっとヤンキーから、かばっただけ!)男が恐ろしいほど鈍感なのに、美少女が諦めずにずっーーーーーーとアプローチし続けてくれるとか、絶対ないんですよ。 そんなリアリティなんて、この手のジャンルには野暮ってもんで、厳しい現実から一時でも逃避するために必要な成分みたいなもんなんです。 なので、美少女・後藤さんのグイグイくる精一杯のアプローチと、オタクの前田くんのウジウジした感じ、その2人の関係性を楽しむ感じ。 なんかもう付き合っていいんじゃね?と思うくらい2人の距離感が0距離なのですが、ここもリアリティを求めてはいかんのです。 あと一歩いかない感じも、いとをかしと流すのです。 非現実的でも、ひたすら2人を愛でたくなる不思議な魅力のある作品で、ラブコメらしい定番の流れももりだくさんだし、何より当て馬的なもので関係性をかき乱してくるような輩も、今のところいないので安心して読めます。 ラブコメ好きにはおすすめしたい作品です。タイトルで怖がらずに読んでみてうつ病になってマンガが描けなくなりました 相原コージstarstarstarstarstarかしこwebアクションで最新話がアップされると欠かさず読んでます。当初は心配の気持ちが大きかったんですが、Twitterなどで元気な相原コージ先生をお見かけする今となってはストレートに面白さを味わえるようになりました。先日久しぶりに単行本を読み返した時は、1話目のドアノブに首を吊ってるシーンで初見と同じように度肝を抜かれながらも声を出して笑ってる自分がいました。エッセイ漫画でも作風がいつものまんまですね。おそらくご自身の体調に合わせて通常よりコマやセリフが大きく描かれてるんだと思いますが、それが個人的にも読みやすく感じられました。タイトルで怖がらずに読んでみて欲しいオススメの一冊です。 本当に何でもないリアルがここに恐らく誰の人生にも影響を及ぼすことはない僕のサラリーマン生活 青木ぼんろstarstarstarstarstar_border六文銭タイトルに偽りなしとはこのこと。 サラリーマン生活はもちろんなのですが、日常生活で起きそうなことを描いた作品。 例えば ・隣の上司のキーボード音や貧乏ゆすりがうるさい ・牛丼屋で自分の席だけアクリル板の幅が狭い ・コンビニでスープ春雨買ったのに箸ではなくスプーンだったとき などなど、理不尽だったり不憫だったりすることをおもしろおかしく描いた作品。 1話が短くするする読めてクスリと笑える感じが、スキマ時間に読むのに最高でした。 あと身の回りに起きたちょっとしたイヤなことを面白おかしくマンガにするの、良い再利用方法だなって思いました。 イヤなことはネタにしたほうが、まだ精神衛生上良い気がしました。ストーリーは面白いが主人公が残念シン地下アイドル 木村大介名無しリアルな描写で作画も良い ストーリーもミステリアスで引き込まれやすいが 主人公が女子高生の底辺配信者 設定は悪くないがそんなただの女子高生が 自身も命の危機にさらされても尚、命がけの問題に関わり続ける さすがに現実味が無さすぎて冷めてしまう 妙に大人びて落ち着いた描写も多く、「そういう主人公」 を仕立て上げたいのだろうがストーリーがリアルなだけあって ギャップが酷くて残念 実際にこんな女子高生はいない。紙の本の良さに感じ入る物語 #1巻応援めくり、めぐる 中陸なかstarstarstarstarstar兎来栄寿先日五反田に行ったのですが、数年前にあおい書店が閉店してしまったのに加えて、とてもマンガの品揃えや陳列センスが良かったかつてのあゆみブックスであるTSUTAYA五反田店すらもなくなってしまっており非常に寂しくなりました。 最近は書店がどんどん減っています。私が子供のころにお世話になった書店も今はほとんど無くなってしまいました。それは中古書店も例外ではありません。 本作は中古書店を営んでいた父親を亡くした息子の物語です。本にばかり感けていて自分の方を向いてくれなかった父親を、サッカー少年であった主人公・樹(たつる)は厭っていました。そんな父親が亡くなってしまい、経営していた古書店「佳日」に父親を下の名前で呼複雑な想いを抱えていたところ謎の少年がやってきて物語の車輪が回り始めます。 『めくり、めぐる』というタイトルの通り、古書店にある本はみな読まれた誰かの手から、また別の誰かの手へと渡っていくもの。考えてみれば、そこに置かれている本はみんな誰かが読みたいと思ったり、あるいは誰かに読んでもらいたいと思われたりした本なのだと思うと、その1冊1冊の裏側にある見えない無限の物語に想いを馳せます。こればかりは、電子書籍ではできない紙の本ならではの魅力ですね。 本が繋ぐ、世代や背景などを超えて生まれる絆。たとえ言葉が通じない人とでも、本が共通言語となって心を交わし合うことができる瞬間が確かにある。自分が長年心の底から探し求めていた本や、昔は興味がなくて読まなかったけど年月を経てから改めて読んでみたら夢中になった本のことなどを想いました。 1話から本当にいいお話ですし、中陸なかさんの絵がまた叙情性溢れる物語にぴったりハマっています。思春期の少年たちの眼がいいですね。 今月に上巻が、1ヶ月後に下巻が発売となるので、まずは上巻だけ買って続きを楽しみにするのも良し、上下巻あわせて買って一気に読むのも良しです。 感想大手ギルドで10人分働いている超優秀な俺をクビってマジですか? feiren 唐土唐助名無しCOMIC熱帯ってセンス良い漫画が多いイメージだったから急にこんなテンプレ異世界モノが始まってがっかりした。勝手に期待してたこっちがわるいんだけど。 あとテーマはさておきいくらなんでも絵が下手すぎて話が頭に入ってこない。異世界からやってきた魔法使いの平凡そうで平凡じゃない日常 #1巻応援聖女はとっくに召喚されている。日本に。 守雨 しなえまなsogor25治癒の魔法使いとして働いていたアレクサンドラ・オリエールは、 60年に1度現れると言われる召喚魔法により突然違う世界に飛ばされてしまいます。 召喚後の過酷な未来を想像し絶望するアレクサンドラですが、 彼女が飛ばされたのは、元いた国と比べて恐ろしく安全で文化レベルも高い日本という国でした。 唯一神を信仰し、魔法による恩恵を受けている、そんな国から離れたどり着いたのは、 八百万の神が存在し、だけど魔法は存在しない現代の日本。 そんな日本に“召喚”されたアレクサンドラが「夏川レイ」と名を変え、魔法の力を隠して日本で生きる中で触れる、穏やかな日常と少しの不思議を描く作品です。 1巻まで読了厄介信者と腐男子教頭腐男子教頭は隠したい。 岸谷轟名無し※ネタバレを含むクチコミです。 魂に訴えかける食の思い出しあわせゴハン 魚乃目三太starstarstarstarstar六文銭なんとなく手にとってしまったのだけど、誇張抜きで秒でもってかれた。 特に2巻のお弁当の話で涙腺は崩壊しました。 全話セリフなしのサイレントマンガ。 絵だけでキャラクターの関係や、背景を理解させるのも上手いし、絵柄にクセがあるけどゴハンは本当に美味しそうで、自分の中にもある原体験に訴えかけてくるから凄い。 誰しも食にまつわる思い出って共通しているのかもと思ってしまった。 どんな状況でも、人は腹が減る。 どんなに悲しくてつらくても、食べれば一瞬でも幸せになれて、生きる活力になるんだと改めて感じました。 全4巻一瞬で溶けて、グルメ漫画としてよりも、自分の中にある人生の大事な1ページを思い出させてくれる作品です。肉食べたい肉女のススメ 小鳩ねねこ名無し食べる量とかスピードとかもそうだけど、食いしん坊具合が合うと食べやすいし楽しいから職場女性で食事に行ってる回は羨ましくなる〜 個人の好みとして、前に流行ったエロと食欲をダブらせる系統っぽくて敬遠してたし実際そういう部分もあるんだけど、キャラが思ったよりずっと人間の女性っぽくて良かった。極論しか言えなくなっちゃうお母さんの正体 ハルカママの言えない本音 あさのゆきこ野愛こういう漫画読むたびに思う。解決策は子どもを産まないことでは??? もしくは男女共に子どもを産めるようにするか……。 という極論はさておき、お母さんの小言の理由が事細かに書かれているので学びになります。 なんでこんなことわかんないの?と旦那さんを見ていて思うけど、私自身子どものときに母親の気持ちなんてわかってあげられなかったもんなあ…と反省。 お母さんになることはこの先もないけれど、人の話をまともに聞ける人でありたいなあと改めて思いました。 でもこの作中に出てくる旦那さんはよく気づく方なんだろうな。愛もあるし。 子育てしてる人みんなえらいです。すごいです。 これが"ぬかるみ"か…泥濘の食卓 伊奈子starstarstarstarstar_borderNanoタイトル通りドロドロというか…25歳の門限21時の女の子もその母親も、女の子の不倫相手の職場の店長と…なんかもう1話ですんごいカロリー消費した気がします。こういうの読み慣れてないのでひたすら「ヒエッ…」となってしまう。けどめちゃくちゃ続きが気になる!!どんどん地獄になっていくんだろうか…先にあらすじ軽く読んじゃったけどハルキくんもハルキくんでやばそう…。ハッピーエンドはあるのか…? 10月にドラマ化されるみたいなので必見ですね。未来から自分が発明した孫型ロボがやってくる #読切応援マゴロボ 藤沢カミヤstarstarstarstarstarたか※ネタバレを含むクチコミです。ただ「居合わせた人」なだけ #読切応援BYSTANDER 西馬宗志starstarstarstarstarたか※ネタバレを含むクチコミです。 元受刑者監修「暴対法以前のヤクザ」極道楽園 川端浩典 懲役太郎 太郎プロジェクト名無し※ネタバレを含むクチコミです。ゾンビ漫画でオムニバスって可能なんだZ~ゼット~ 相原コージstarstarstarstarstarかしここれって連載モノじゃなくてオムニバス漫画なんですね。町にゾンビが大量発生するというワンシュチュエーションでこんなに多種多様なネタを思い付くなんて発想力がすごい。そしてどんなアイディアも惜しみなく1話で使い切るから流石だ。ほのぼのギャグとして終わる回もあればシリアス回もあり、最初から最後までどのエピソードも面白かった。掲載誌の休刊によってああいうラストになったそうですが、全く違和感なく相原コージ先生らしいラストだと思いながら読んでました。「真・異種格闘大戦」に比べるとグロ描写は少ないと思いますが、やたらエロい女の裸とかが出てくるので電車で読むのは向かないかもしれません。<<9091929394>>
ちょっぴりエッチだけど、よく出来たストーリーで最終的に良い落語の噺を聞いたかのような気分になれる一冊。男だらけの長屋に引っ越してきた艶女「お曜」に男達が夢中になるお話で、つい女体ばかりに目が行きがちだが、それだけでなく江戸の長屋暮らしというものが、細かいところまで生活感豊かに描かれていることに驚く。そこに作者特有のいつものハレンチ視点が加わり、和のエロスが極まっている。