青年マンガの感想・レビュー15378件<<8889909192>>青春ハードSF018 宮川輝starstarstarstarstarひさぴよ2023年になって電子版で復刻された、アフタヌーンらしさ満載のハードSF「ラブ・エイティーン」 連載は2010年とかだったので、もう10年以上も昔の作品になるけど、圧倒的な描写力とスタイリッシュなSF設定、活き活きとした人間描写は、時を経ても古臭さを感じさせない。変わっていくもの、変わらないものくーねるまるた ぬーぼ 高尾じんぐstarstarstarstarstar_border野愛くーねるまるたは大好きだったけど、アパートから出て行ったり新キャラが出てきたり(妹とか)なんかノリが変わったな…と思って読まなくなってしまったのがぬーぼ。 久しぶりにマルタさんに会いたくなって読んでみたら、やっぱりマルタさんはマルタさんで好きだなあと思った。 働き始めてちょっとだけ余裕が出たのか買い食いが増えたけど、たまに無茶な節約してるところは変わらないなあ。民間療法みたいな美容術も変わらずでニコニコしちゃう。神永さんたちも元気そうでうれしいなあ…。 なんだか旧友に再会したような気持ちになった。 変わっていくことに寂しさを覚えたりもするけれど、変わらないものもあるんだよね。 マルタさんのようにおいしいものを食べてご機嫌で生きていたいものです。ゲイマンガの傑作にきのう何食べた? よしながふみlibro実写映画などで「おいしいごはんと幸せ生活」と宣伝されていて「そんな作品だったっけ?」と読み直しました。むしろ日本で同性愛者が生活していくことの厳しさ、息苦しさがよしなが先生らしいかき方でさらりと書かれているゲイマンガの傑作のひとつだと実感しました。家に帰ってからの調理と、すきな人とのおいしいごはんは、そうした苦しさをカバーするためのリカバリー手法なのではと感じます。弁慶まで異世界にブチ込まれる時代【分冊版】弁慶、異世界へ行く! 冴時涼月名無し※ネタバレを含むクチコミです。 どこまで入り込むのか?!今後が、怖すぎる!!泥濘の食卓 伊奈子干し芋4巻まで読了。 深愛は、自分で気づいていないけど、かなりのストーカー。 以前働いていたスーパーの店長と不倫関係にあるが、店長との将来結婚して、家庭を持つことを純粋に思い描いている。 そして、将来に向かって進むためには、現段階で店長の幸せが優先される。 歪な関係性。 そして、店長の家庭にドンドン入っていく。 怖い・・・。 さらに、登場人物全員心が壊れている・・・。 でも、現実世界もこれに似ているところがあるんだろうなぁと。 それぞれの生活環境で、子どもの性格も変わってくるだろうし、何よりも皆自分が優先。 自分が将来そうなりたいから今、こう動く。 それには、人の気持ちを考えてとか、いけない事をしているとかまで考えが及んでいない。 いつかくる破綻が怖すぎる…。これ以上無いくらいわかりみが深い優しくない奴全員殺す(読切) ペルたか※ネタバレを含むクチコミです。化け猫の世界も色々あるんだ化け猫アカデミー 村松昇汰名無しちょっと読みにくさはあったけど斬新なテーマで面白いなと思いました。主人公の青年の受け入れ力がすごい。 やっぱり読んでみて良かった花の慶次―雲のかなたに― 原哲夫 隆慶一郎 麻生未央starstarstarstar_borderstar_borderこめつぶ舞台は戦国時代。主人公は女子にはモテモテ!歴史好きな方には、好んで読み進められると思います。 ギャンブルを少しでもかじってる方はほとんどの方が知っている漫画かと。歴史の勉強にもなるのでお勧めです。 この世の中に、慶次がいたら・・・世の中もっと違うのかな(笑) やっぱり慶次がかっこよくて釘付けです。こんなに漢気と魅力あふれる人物がいるかと考えさせられる漫画です。Youtube成功例の1つ?心霊スポット巡りをマンガで読むゾゾゾ変 タダノなつ ゾゾゾstarstarstarstarstar_borderさいろく「ゾゾゾ」というYoutubeチャンネル。 自分はこのチャンネル大好きでして、推していきたい。 メインチャンネルの方は4〜5年で70本弱しかないので全部見るのもそんなに大変ではないので、ホラーやオカルトが苦手でない方は是非。 メンバーのキャラが非常に普通の人達で、2023年時点では30代後半しかいないのでサブカル好き世代は見やすいであろう、落ち着いた雰囲気です。 で、これはその動画になっているものをマンガ化した作品。 個人的には動画では口に出さないため見えない、ちょろっと本人の「思ったこと」や「感じたこと」が描かれており、この辺が本物なのであれば動画ファンは必見だろうと思うような深みを増す要素になっていて良いと思っています。多くを語らないが故に心を動かされるかぞく 土田世紀starstarstarstarstarひさぴよ土田世紀の遺作で、家族をテーマにしたショート短編集。 特に心動かされるのは2話のドライブする親子の話と、0話の「父ちゃんの関越道」の2編。主人公は子供視点ということもあり、言葉数は少なく、説明らしい説明もない。にも関わらず、そこに描かれているものすべてが物語っていて、そこには描かれてない部分にも、また感動してしまう… 試し読みで 0話「父ちゃんの関越道」は全部読めるのでぜひ読んでみてほしい。 ノンコとマサヨシと都電に乗る人たち。でんしゃ通り一丁目 池田邦彦starstarstarstarstar_borderPom この作品読み始めると時間の流れがゆっくりになります。スマホ出てこないから(?) 電車(都電)は全く詳しくないんですが、昭和30年代の東京ってこんな風だったんだと、そしてもちろん電車を初め電線やビルの細かい線など描写もものすごく丁寧に書いてあって、思わずじーっと見てしまいました。 好きなんだな〜って著者の気持ちが伝わってくる様で。 ノンコとマサヨシさんの恋愛物語もこの時代ならではなのでしょうか、こちらが恥ずかしくなってしまう感じ。 自分の口で伝えるって大事で心温まって素敵ですね。感想ムズイコインランドリーのきみ ムクロジ名無しとりあえず、よくあんな設定を思いついたな〜とは思いました。 シチュエーションや登場人物が喋っていることは"異常"の一言なんだけど、ふしぎと「君らがいいなら、いいんじゃない」という気持ちに。 クセの強い特徴的な絵柄はとても良かったけど、最後の女の子っておそらく全身に血飛沫を浴びてるんだよね?そこはもっとわかりやすいほうがいいかなと思いました。広く薦めることはできないけどワニになりたい 天野夏矩名無し扉ページ下部にある注意書きは必ず読んだほうがいいです。ちょっと字が小さすぎますが…^^; 自傷描写がしっかり出てくるのでおすすめとは言いづらいけど、マンガとしてはとても良かったと思いました。ワニを信仰する部族?を例に出して、自分で自分につけた傷痕を生きようとした証として残すという考えにさせたアヤさんの説得力。2人が出会えてよかった。こう言っちゃなんだけど見ようによってはリストカットの傷跡はきれいな模様にも見える。 感想気遣いちゃんと鉄仮面先生 高菜りぶ名無し※ネタバレを含むクチコミです。イラストを巡る様々な問題に着想を得たファンタジー想撃の画師 友山アキ名無し※ネタバレを含むクチコミです。将来性を感じる短編集 #1巻応援世界が終わった世界 七火宇漂starstarstarstarstar兎来栄寿タイトルと、独特の世界観を感じる表紙に惹かれて手に取りました。 五つのお話を収録した同人短編集です。 最初の、2017年に出された『怖そうで怖くないちょっとだけ怖いホラー同人誌』に収録されていたという女子バスケ部の強化合宿の夜の話を描いた「合宿の夜」は、まだ少しこなれていない感じもありながら既に独特の感性の萌芽が見て取れます。 続く「大社会地域評議会」も、同人的な自由さを感じられる作品です。ただ、設定を踏まえながらしっかりと結びまで描いているところは単なる混沌だけではなく構成力を感じさせます。なお、たまたま隣にポメラニアンがいる時にページを捲ったら「ぽめ」というオノマトペが出てくるという謎のシンクロニシティに笑ってしまいました。 「マイナンバーナイ」は、未来の超管理社会を描くディストピア系の物語。設定の面白さや味のあるセリフ、主人公に起こるサスペンス性溢れるドラマなど個人的には本書の中でも特に好きな作品です。作画やネーム的にも、かなり熟れてきておりマンガとしての読みやすさも格段に上がっています。 「亜種特捜課」は、さまざまな怪物や異形が解き放たれた世界で見られた者は死ぬというベアードについて捜査する物語。ネットミームのイメージが強いベアードですが、フェルミ粒子やボース粒子といった単語が出てきてそうした妖怪的な存在と結び付けて説明するパートが非常に好みです。魅せシーンでのタチキリや見開きの使い方など、一層マンガ的なテクニカルさも見せてくれます。カルビクッパが食べたくなりました。 一番楽しみにしていた「世界が終わった世界」は、クトゥルフ的な香も感じさせてくれるフルカラー作品。こういう世界観は大好物です。この遺跡を、そこに刻まれた歴史をもっと見たくなりました。 個人制作で学漫的なテイストは強いですが、独特の世界を持っており描くたびに成長しているのが感じられるので、今後の活躍を楽しみにしたい方です。 お兄ちゃん、かわいい。お兄ちゃんはおしまい! ねことうふstarstarstarstarstar_borderゆゆゆ肉体的には女の子に改造されてしまったけども、お兄ちゃんは一応男の娘だからお兄ちゃんが人気なのかと思いきや、そうではなかった。 優秀すぎる妹を持った自宅警備員お兄ちゃん。 そのひねくれ気味な性格も自宅警備な行動も、ちょっとシャイな妹みたいな立ち位置にぴったりですごくかわいく思える。 すごく良いキャラクター…。 妹も、お兄ちゃんが妹のような年齢になって、女の子の生活を教える立場になって、お兄ちゃんとの関係が良好になって良かったなあと、ほのぼの思ってしまった。 妹に盛られる始まりだったけども、女の子の生活はこんなかんじと知ることもできる、絵柄もかわいい日常系漫画。老いも若きも自動車レースに熱中MFゴースト しげの秀一starstarstarstarstar_borderゆゆゆ車には詳しくありません。 でも、街なかで大切に乗られているんだろう、あの白い車を見るたびに「豆腐屋さん」という単語が思い浮かびます。 本作は近未来の日本が舞台。箱根あたりは噴火によって有毒ガスが蔓延し、人が住めない状況なので、車を街なかをビュンビュン飛ばしても問題ありません。 公道ものの、こういう前提条件はとても好きです。 さらに、時代はEV一択という世界観。 「この車古いなあ」という感覚はガソリン車全般になります。何がでてきても、ガソリン車であればすべからく古いのです。おもしろいですね。 作中に出てきた、若者はシミュレーターに慣れていて、車をぶつけること(ぶつけられること)に躊躇いがないという話もおもしろいなと思いました。 他のことがらでもそういう違いって、生まれてきているのかもしれません。 メインとなる公道レースは、車の重量でタイヤの大きさが決まる、ただそれだけのルール。 日本で行われるレースなのに、外国の車が強いと言われています。 そこに現れた、イギリスからやってきた何やらすごい経歴を持つ少年。 車に詳しくなくても、大変そうなルールの中、何やらすごいことをしているというのは、物語の流れや解説でわかります。 そう、説明も丁寧です。この漫画は初心者にも優しいのです。 世界線が同じ続編なので、もしかするとイニシャルDを読まれていた方には「この人がこうなったんだ」と思うシーンがあるのかもしれません。弁慶も異世界へ行く【分冊版】弁慶、異世界へ行く! 冴時涼月starstarstarstarstar塩分最高武蔵坊弁慶といってもパッとイメージするようなおっさんではありません。 かといってよくある現代風戦国イケメンキャラのようではなく、雄みが強くてかっこいいです。(好き) 絵がすごく上手いというわけではないのですが、この人の描くキャラは男かっこいいし、女の子はかわいい。 どこか懐かしいのに新しい感じもして、妙な安心感。 僕はとても好きです。優しい人なんだろうな。作者さんの人柄が良く出てるような気がします。 これからも頑張って下さい! わずか2ページの名短編「空」ムルチ~三隅健作品集~ 三隅健starstarstarstarstarかしこページ数が少ない方が名作が生まれやすい説というのを聞いたことがありますでしょうか。しかし流石に2ページは少なすぎると思いますよね。でもそれを可能にしているのが三隅健さんの「空」という短編です。私はこの作品が好きで定期的に思い出しています。昨日ふと思い出したので調べてみたら北九州市漫画ミュージアムで原画展が開催中でした。なんとタイムリー!作者の三隅さんは新人賞を受賞後に早逝されましたが、ご家族の方が熱心に作品を広める活動をされているようです。これもかっこいい母親猛スピードで母は 島田虎之介 長嶋有名無し一見すると子供を置いてきぼりにしているように思えるけど、母は母のペース、息子は息子のペースで生きているとも言える。きっと息子はそんな母親のことを少なからず誇らしいと思っていそうだし、母親も息子のことを対等にひとりの人間として尊重しているようにみえた。何が怖いのかわからないのが一番怖い重力雲 大橋盛平starstarstarstarstar_bordernyaeきっと怖いんだろう。でもやっぱり怖くないのかも?いややっぱり怖いんだ!だからといって何が怖いのかよくわかんないけど怖い!!みたいな感じでした。間にちょいちょい挟まれるふざけが、後々訪れるであろう恐怖をより強調させそうなのも怖い。 信楽焼のたぬきから始まる家族の話核家族募集中 三好せつろう名無し※ネタバレを含むクチコミです。身も蓋もないアドバイスだが一理ある!メンタル激強保健医の力技カウンセリング 霰屋starstarstarstarstar_borderひさぴよ誰もが抱えている悩みに対して、その人が思い込んでいる思考の枠ごとズバッと外すようなカウンセリングの仕方が痛快だった。力技のアドバイスというか、世の中とか人間ってそういうものだよねと開き直りに近いスタンスを感じる。悩んでいたこと自体が、そもそも悩む必要のない事だったのだと。相談した方はあまりのトンデモアドバイスをすぐに受け止められなくて「何を言ってるのこの人・・・」と鳩が豆鉄砲を食ったような表情で、文句をいいつつも、いつの間にかスッキリして去っていく流れが読んでいて心地良い。一般的な本では解決しないモヤモヤを抱えてる方は、読めば意外と突破口が開けるかも? <<8889909192>>
2023年になって電子版で復刻された、アフタヌーンらしさ満載のハードSF「ラブ・エイティーン」 連載は2010年とかだったので、もう10年以上も昔の作品になるけど、圧倒的な描写力とスタイリッシュなSF設定、活き活きとした人間描写は、時を経ても古臭さを感じさせない。