青年マンガの感想・レビュー15410件<<505506507508509>>バイブルと言ってもいいおやすみプンプン 浅野いにおstarstarstarstarstarさいろくなんのバイブルとか細かく分けていいなら「浅野いにお作品の中で浅野いにおファンにとってのバイブル的存在」みたいな。 私は南条さんが好き。 プンプンはすげーハッキリしないけど、あの可哀想な日常を過ごしてここまで来たのはおじさんの影響も大きいよね、と後半は本当に何度も何度も読み返す。 紙でも揃えてるけど電子書籍でも買ったし、スマホで持ち歩いてしまう。 これはもうほんとにバイブルなのでは? 色々誰かと語りたい。そんな風に思わされる作品。浅野いにおの短編集大好き浅野いにお短編集 ばけものれっちゃん/きのこたけのこ 浅野いにおさいろくヴィレヴァン大好きっ子()とかのカリスマ浅野いにおの短編集。 disではなくホントの事だけどもちろんそうじゃないファンの方が圧倒的に多いはずなのになんでそう言われるのか?狂信者がそっち系なのかしら ともあれ短編集を読むとこじらせてんなーってとこもあるし若いのにこういうの描ける人になったんだって感心してしまうとこもある。好き。これは浅野いにお本人の話だと思おう零落 浅野いにおstarstarstarstarstar_borderさいろく思って読むと好きになるとこもあるし同情してしまうとこもあるし、でもカリスマだもんねーと思っちゃうとこもある。 風俗の使い方とか、離婚の話とか、諸々リアルなんだけどこれに何も感じない人はきっと幸福な人生だと思う。 だがそれは「まだ」「ここまでは」だ。必ずいつか苦難が来るのでその後も一度読むといい。全6巻で完結らしいんだけどデガウザー 渡辺潤さいろくテスラ・ファイルに記された超科学兵器(たぶん科学の方…)がデガウザー。 現代の日本でそれを巡る代紋Take2よりエゲツない残虐な争いがーーって渡辺先生ほんとにドンドンエグいシーンが増えてく気が… 今作はダブル主人公みたいなものかな?ヒロイン(女)はヒロインと言えるほど出番多くない これも原作者いるのかなーと思ったんだけどどうやらいないっぽい?? クダンみたいに少し短めの作品もピシッと締めてくれると思うので次の最終巻に期待して待つ。 宇宙人女子たちの地球グルメ漫画クミカのミカク 小野中彰大さいろくコンビニでカップラーメン買う回で方向性が定まったなーと感じた。ゆるーく読む分にはとても優しくていい意味で灰汁がない(と私は思う)ので読みやすく、日常系ほのぼの作品として好き。 グルメ漫画と言うとちょっと見劣りするかもしれないけど(土山しげる先生やダンジョン飯なんかを基準にすると)主題が宇宙人女子が地球の飯を食うだけなのでそこもまたゆるくていい。島本和彦の自伝風漫画新吼えろペン 島本和彦マウナケア自伝や実録漫画といわれると、はなから眉に唾をつけて読みます。どうせ嘘や誇張がいっぱい混ざってるんでしょ、だまされないぞ、という感じで。しかしこれが島本和彦の手によるものだと…。明らかに自分をモデルにした実録風漫画なのに「どこがホントのことなんだ?」と思ってしまう。逆説の美学を感じてしまいます。この「吼えペン」シリーズでは嘘キャラの立たせ方も秀逸で、もじった名前を付けて「え、あの人ってこんな人なの?」と思わせる、という仕掛けで押しまくってくる。例えば富士鷹ジュビロなんて、明らかにあの有名漫画家がモデル。で、フツーならそんな人のわけがないのに、まるで風貌どおりの極悪ピエロなんだといわんばかりの描写。うまいやり方もあったものです。で、3巻の最後にはその富士鷹と主人公の炎尾燃の合作漫画も収録されていて、これが真面目なんだかパロディーなんだか…。いやいや漫画家稼業がこんなハズはないぞ、なんて最後には思えなくなってしまいますよ、ホント。まず読んで夜明け前に死ぬ 大北真潤むジャケ買いというか特に期待もせず可愛い表紙だったから買いましたが、面白い! 可愛いエロい百合?BL?禁忌、バディ、バトル色々要素てんこ盛りなのにバラバラじゃなく面白いです!まず読んで! グロさが良いwギフト± ナガテユカ名無し漫画喫茶で、特に読みたい本もなくダラダラと棚を見ていた。そしてたまたま手にとってパラパラとページをめくってみる。すると気に入ってしまった。 本作品、はっきり言ってグロいです。しかし私には合っていた。ストレス解消が漫画喫茶に来た目的だった。映画『SAW』や『CUBE』が好きな人には気に入ってもらえると思う。人間はきれい事だけではなくどこか残酷な面も持ち合わせている。それが表に出てしまうと犯罪などを犯してしまう。だからグロい作品を見て己の残酷さを発散させるのは必要なことだろう。すごいの一言ガンニバル 二宮正明名無しハラハラドキドキが止まらない構想が非常に飽きさせない。 お是非必読の1つであることは間違いない闇金と心の闇闇金ウシジマくん 真鍋昌平モウ人の心のドス黒い闇を、闇金を通じて描いている。 ストーリーの中には人の善意などもみられるが、救いようのないエピソードのほうが心に残る。 約80年に亘る波乱万丈の自伝水木しげる伝 ボクの一生はゲゲゲの楽園だ 水木しげるマウナケア漫画界の巨匠・水木しげるの自伝漫画。大阪で生まれ鳥取・境港でのんのんばあと過ごした少年時代、南方の第一線に出兵した戦時中、復員後の漫画家生活と大きく3つの構成で綴られる、約80年に亘る波乱万丈の歴史です。説教くさく押しつけがましいところもなく、しかしながら要所では凄まじい妖怪画や泣かせるエピソード、艶笑譚もあって、淡々と読めるのに妙にお腹いっぱいになる。著者独特の引き気味の目線や、リアルかつ幻想的な背景が、ザ・日本(人)という感じで印象に残ります。またこの作品を読むといつも、悲惨な話もありますけど、ちょっとうらやましい人生だよなあ、自分は年とったらこんなに話すことあるかなあ、なんてしみじみ思ってしまいますね。実は意外に漫画家の自伝漫画は少なくて、あっても漫画ではなかったり、立身出世時代だけだったり。なのでこれはありそうでないジャンルの漫画で、著者はそれが作品にできる唯一無二の存在。まさに人生が漫画みたいなものなんですから、水木サンにはいつまでもオモチロク人生を過ごしてもらいたいものです。”安楽椅子”系の犯罪捜査モノリモート 天樹征丸 こしばてつやマウナケアいつの時代でも犯罪捜査という題材は受けがいいようです。加えて、時代によって人気になる捜査手法がでてくるのが、ジャンルとして廃れない理由かもしれません。この作品は”安楽椅子”系捜査官タイプで、動かないのではなく動けないのがミソ。自宅から外に出ない警視・氷室と、その手足となって動く婦人警官・くるみによる推理ドラマで、頭脳は氷室、行動はくるみという仕立てになっています。と、書くと、なあんだ、J・ディーヴァの「ボーン・コレクター」じゃん、と思う方もいるかもしれません。しかしこちらは、難しい科学捜査は省き、クールな氷室と、ふにゃふにゃ娘のくるみというキャラを生かし、より漫画らしく仕上げた作品。ドラマ化されたのも新鮮さとわかりやすさが同居してたからなのでしょう。さらに書くと、このドラマのキャストがはまっていたんですよね。氷室に堂本光一(テレビ誌によると警視を演じた最年少役者だそうです。警視って銭形のさらに上…)、くるみは深田恭子。漫画を読みながら当てはめてみると、わりと楽しめると思いますが、いかが?心の叫びが一直線に伝わってくる俺節 土田世紀マウナケアどんなに踏みつけられへし折られても、まっすぐに空を見上げ続けていれば、いつか花を咲かせることができる。まるで演歌のような主人公・コージの生き方に勇気づけられる人は多いと思います。私はリアルタイムで読んでいた世代なもので、当時まさにそう感じていました。この作品が連載されていた時期はちょうど私が社会に出て働きはじめたころ。田舎出身のマイノリティであるコージやオキナワに自分を重ねたりしていて、未来への不安定な感情とともに存在している思い入れ深い作品です。なので、著者の訃報を聞いて真っ先に読み返したのがこの作品でした。泥臭くて暑苦しくも、一直線に心の叫びが伝わってくる力強い作風。鼻の穴とか服のしわとかどうしてここまで描き込むのかと思える自己主張の強い墨っぽい絵柄。ひとコマひとコマにやっぱり気持ちが入ってしまいますね。こんな思いにさせてくれる作品には、これからもなかなか巡り合えないじゃないかと思います。 何もないようで、色々なことがあるマンガ。ものするひと オカヤイヅミアリクイ小説家のマンガ。このマンガはパッと見は何も起こらない、平凡な日々を暮らす人達のマンガに見えるんです。しかしマンガを見続けていると登場人物達の焦り、気まぐれ、執念などが浮かんできたり消えたりして、そこにドキドキしたりどきっとする。普通っぽい日々、世界の中で生きる人達が何かを抱えていることと、これから何かをやろうと考え動く様が描いてあるんじゃないかと。3巻の中にある主人公が数ページ「うーん」ばかり言っている場面が好きです。表紙で損をしてるロジカとラッカセイ 紀ノ目マンガトリツカレ男表紙を見て読んでなかったけどそんな理由で読まなかったのをちょっと後悔したくらい良いマンガだった。最初は謎も多かったが伏線も回収してすごい良い終わり方だった。 ロジカが野球好きの某キャラクターに似ていると思う5年に一回くらい読み直してるまだ、生きてる… 本宮ひろ志starstarstarstarstarマンガトリツカレ男リストラされたおっさんが山にこもって自分の人生を取り戻す話と言えばいいのか 一巻の方が好きかな。 春画絵師×吉原×ミステリー当て屋の椿 川下寛次名無し吉原?春画? エロさだけかと思ったらしっかりミステリー→解決の漫画を見つけてしまった! 1話1話謎と解決がテンポ良くあって面白いです エロいのは安定 00年初めの絵柄だけど古さを感じないくらい女性がうまい人を外見で判断しないほうがいい鉄子の旅 菊池直恵 横見浩彦マウナケア人を外見で判断しないほうがいいとはよく言われますが、漫画もまた同じ。この作品はおそらく表紙で相当損をしているのではないかと思われます。オタク風の人物がはしゃいでいる絵に、いまいち内容が想像できないタイトル、と書店では手に取りにくい印象。でも読んでビックリ、中身は冒険心をくすぐってくれる、テンポの良い鉄道紀行漫画なのです。旅をするのは女性漫画家・キクチと編集者、そして表紙で幅を利かせているトラベルライターの横見氏。この横見氏の立案する日本全国鉄道の旅に、2人が連れ回される、というコンセプトになっています。路線全駅制覇や初乗り運賃大回りは序の口、秘境駅巡りや、25時間大回り、トンネル駅に廃線跡に…と、観光やグルメなしでここまでできるかとあきれるほど。まあこれは横見氏のキャラがそのまま漫画にでているんですね。だからこその、この表紙。読めば納得すると思いますよ。※グロ注意でお願いします。デス・スウィーパー きたがわ翔マウナケアタイトルから推測できるように、これはデス(死体)・スウィーパー(清掃人)のお話。人が死んだ現場に行き後始末をする、ということで、凄惨なシーンやイメージがポンポンでてきます。風呂場で煮込まれた肉片、腐敗した液体がしみ込んだソファ。その綿密な描写は目をそむけたくなるほどです。とはいえこの作品はそんな描写を追求するのではなくて、人が死ぬこととはどういうことかを突きつめていく、それがメインのテーマ。主人公・裕行は兄の自殺死体を発見し、自分の生き方について思い悩む。そこに「死体と向き合うことが正常じゃないなら俺は異常で構わない」というスウィーパー・玲児が登場し、裕行は何かをつかんでいく。この二人を対比させながら、深遠なテーマを掘り下げていくパンチの利いた意欲作。グロに慣れたら先が気になること間違いなしなのですが、最後は突然のカタストロフィ。まあこれは連載誌が「コミック・チャージ」でしたからね。生物の死と同じく、漫画雑誌だって死んだらボロボロになっちゃうんだよなあ…。 絵がうますぎるKIPPO 田中宏名無しゴロツキ、ヤンキーの漫画少なくなってきた気がする。たまに読むと絵も表情もめちゃめちゃうまい。 漫画はやっぱ顔だな。さらっと重い闘病エッセイ腸よ鼻よ 島袋全優名無し話題なので読んでみました。 親戚に同じくストーマがいるので重い話は嫌だな…って感じでしたが全然軽い! 重い話題も笑い飛ばせって感じで逆に元気もらえます。 普通だったら19歳で人工肛門とかショックと絶望なのに、明るくて頑張り屋ですね、作者。 ファンになりました。映画前に漫画読んでしまった!HELLO WORLD 鈴木マナツ 曽野由大 映画「HELLO WORLD」 映画『HELLO WORLD』 映画『HELLOWORLD』む気になって読んでしまったんですが面白い!!! 新たなセカイ系でツン多めのヒロイン、バトルアクション、読んでて没入できます。 漫画の方も映画のキャラデザ似合わせてある気します。 京都でセカイ系?SF?ってどーもぴったり来ない感じが私はするのですが、これは違和感なく読めますね。 個人的に2019年ベストエッセイ漫画です嫁はBL漫画家 車戸亮太名無しタイトル通りのエッセイ漫画なのですが、奥さんのキャラがすごく楽しくて大好きです。旦那さんである車戸亮太先生がハードなBLネタに冷静につっこんだり、Hなポーズモデルの協力をしていたり、2人のやり取りも微笑ましいです。BLに興味がない人でも結婚エッセイやマンガ家漫画として面白いと思います。最新話エピソードでの車戸先生渾身のプロポーズに対する奥さまの返しがさすがでした。ステキなご夫婦ですね!憧れます。90巻の「F1サーカスサーカス」というエピソードゴルゴ13 さいとう・たかをマウナケア64巻収録の「2万5千年の荒野」という原発事故に絡んだストーリーの話、確かにいまの日本の緊迫感を重ねてしまっても不思議ではありません。やっぱり実体験に近いということは強いですね。で、私にはほかに同じような意味で妙に思い入れのある話があります。それは90巻の「F1サーカス」というエピソード。舞台は90年鈴鹿。そう、セナとプロストが1コーナーで絡みクラッシュ、鈴木亜久里が日本人で初めて表彰台に上ったレースです。ホンダ(劇中ではサワダ)排除の動きを止めるため、澤田社長がゴルゴに依頼したのはポイントトップであり自社ドライバー・セナ(劇中ではレネ)のマシンの狙撃。ゴルゴは思慮の末、1コーナーでマシンのアップライト部のボルトを撃ち抜く――。どこか遠い世界の話ではなく、リアルに体験した事実の裏にゴルゴが、というのが印象的でした。狙撃ラインを考えるお楽しみもありましたし(見つかりませんでしたが…)。裏側ではこんなこともありそう、という雰囲気が漂っていて、当時のF1を感じさせてくれるのも良いです。<<505506507508509>>
なんのバイブルとか細かく分けていいなら「浅野いにお作品の中で浅野いにおファンにとってのバイブル的存在」みたいな。 私は南条さんが好き。 プンプンはすげーハッキリしないけど、あの可哀想な日常を過ごしてここまで来たのはおじさんの影響も大きいよね、と後半は本当に何度も何度も読み返す。 紙でも揃えてるけど電子書籍でも買ったし、スマホで持ち歩いてしまう。 これはもうほんとにバイブルなのでは? 色々誰かと語りたい。そんな風に思わされる作品。