青年マンガの感想・レビュー15397件<<343344345346347>>秀逸なタイトルから始まる父娘の物語 #読切応援人魚のムニエル 志波由紀たか※ネタバレを含むクチコミです。村上世彰の半生を漫画化マンガ 生涯投資家 西アズナブル 村上世彰マンガトリツカレ男村上世彰の半生と投資理念を綴ったベストセラー自伝がありそれをコミカライズしたもの。村上世彰は10年以上前にニュースで見たぐらいで、西アズナブルはよくコンビニコミックなどで見かけていたので気になった。村上世彰のベストセラー自伝と言う認識よりも、西アズナブルの漫画なので買った要素の方が強い 中身は村上世彰の半生や投資家としての考えを学生にわかりやすく経済や株取引の仕組みを教えると言う形式になっていて読みやすかった。ちなみに登場人物に関してはほとんど知らなくても充分楽しめます。刺さる人にはスゲー刺さりそうパッチワークス・パスウェイ 才谷屋龍一 M.WOLVERINEななし超機関ルフトシュピーゲルングという動力源が発明された世界を舞台にした架空戦記モノ。旅団長が一部の兵たちを囮にして逃げ、残された兵がパッチワークのように継ぎ接ぎで協力しあい難局を乗り越えていく物語。 戦略、戦闘、武器、外交。 戦争モノといってもどこに萌えるかは人それぞれだと思うけど、この作品は1巻の時点では武器(巨大戦車)の活躍に焦点が当てられていて、ここに作者のフェチの重きが置かれているように感じた。 いろんな女の子と女性(ただのファンサービスではなくちゃんと仕事ができる)が出てきて、見た目が可愛いうえにそれぞれかなりあざとい属性(めがねっ子・ボーイッシュ・おっとり・クールな上官・メイド)を持っている。 メイド服のヘブン准尉は女性少佐の下でお茶汲みをしており、そのおかげで「門前の小僧」の容量で様々な知識を身に着けたという設定が面白い。 「ミリタリー×女の子」フェチじゃなくても楽しめたので、フェチの人にはスゲー刺さりそうな作品だなと思った。猫と過ごす日々ペン太のこと 片倉真二猫あるく猫好きにも、これから猫を飼おうと思ってる人にもおすすめの一冊です。猫と暮らすのは最高に幸せということと、動物を飼うということはものすごく覚悟がいることなんだなと再認識させてもらえます。 エロくて可愛い桃栗さんアシスタントの桃栗さん 早野旬太郎名無しこんな漫画アシスタントが存在してしまって大丈夫か? 主人公の壮大な夢オチとなりませんように。 次の掲載がたのしみ\(^o^)/ソ連の宇宙犬「ライカ」の復讐劇ライカの星 吉田真百合名無しこれを読む前に、ソ連の宇宙船に実験のため乗船させられ、命を落とした「宇宙犬」がいたという事実を知っておく必要がある。 それを元にSF要素を取り入れてアレンジしたと思われる衝撃作。宇宙のとある星で生きている元宇宙犬のライカが(繁殖に成功し、地球を知らない犬たちもたくさん暮らしている)人間どもに復讐してやるど!今に見ておけな!!と意気込む様子が可愛らしいタッチで描かれております。可愛すぎる…超能力ならぬ強能力強能力者の日常 石原まこちん名無し選ばれた者のみが持つ「超能力」とは違い、誰にでもひとつ備わっている能力が「強能力」らしい。 ある日の満員電車、"二駅先"で降車する人間を察知する能力を持つ男・向井はさっそくその能力をつかってある女性に狙いを定めていた。対するその女性・近藤は、自分が持つ何かを狙っている人間がいるとそれが"熱くなる"能力を持つ。 向井が狙うは近藤が座る席。どんどん熱くなる近藤の尻。 自分の尻を狙う輩がいると勘違いする近藤。 はたして向井は無事に近藤の席に座ることができるのか!? 個人的には向井の能力はむちゃくちゃほしいけど、近藤さんのはいらないですね笑 迷コンビ?!不器用な先輩。 工藤マコトstarstarstarstarstar干し芋言葉遣いがキツめで厳しいことで有名な鉄輪先輩。 その先輩の教えを請うことになった後輩の亀川くん。 鉄輪先輩は、以前自分が教えてもらった先輩のように後輩を指導したいのだが、・・・。 思いやりや優しさはあるが、コミュ障で割とポンコツなのである。 それに比べ、思いの他しっかり者の後輩亀川くん。 先輩が後輩に助けてもらうことも多々ある。 しかし、どんな時にも先輩を頼りにする亀川くんは、とてもできた後輩である。 そして、後輩を必死で守ろうとする先輩も素敵なのである。 先輩の心の声は、山口弁?それもかわいい。 もしや、方言が出ると恥ずかしいので、厳しい話し方になっているのか? これから、いきなり沖縄出張に二人きりで行くことになったこのコンビ。 どんな展開がまっているのか? 楽しみである。百合百合百合百合百合百合。あやめとあまね 道満晴明名無し狂気を孕んだキレッキレな百合ギャグ漫画です。 トイレに侵入して同じ便座に座ってきたり(吉田戦車「伝染るんです」が元ネタ?w)クッキーに怪しい物体を混入してきたりと、千穂ちゃんを愛する神条さんの暴走はとどまるところを知りません しかし不思議と読み味は軽やかで、 1話2ページというテンポがほどよいbpmを醸しだしてたり、神条さんの暴走が「好き」という純情に裏打ちされているからかも 併録の「S子とM子のちょっと過激な4コマ漫画」は水爆戦時代の作品。絵柄に懐かしさを覚えましたヤクルトの伊藤智仁のプロ野球人生高速スライダー 幸運な男・伊藤智仁 渡辺保裕 長谷川晶一名無し伊藤智仁のファンは必読の一冊。 伊藤選手だけでなく、野村監督の個性もよく表現されていたところが良かった。 発想でもう大勝利サトラレ 佐藤マコト狐優曇華自分の心の声が周りに聞こえてるかも、と言う誰もが思う不安を具体化した時点でもう面白い。 サトラレがどうやったら成立して、どんな問題があるかまで深く洞察している作品なので、読んでてリアル感がある。 普段の生活で「もしかしたら俺サトラレかも・・・」って定期的に思うようになってしまった。どうしてくれる。スピンオフ的な作品や続編もある名作です。最高に面白い連作短編ニッケルオデオン 道満晴明狐優曇華1話完結の短編集がそれぞれ繋がっているタイプのやつ。こういうの個人的に大好物。 ちょい(?)エログロ、ちょっと切なかったり、ちょっと感動したりしながら3冊読むと、また最初から読みたくなって、3冊読んでしまう、そんな宝石のような作品ですね短いけど密度が濃いSFABARA 弐瓶勉狐優曇華今をときめくチェンソーマンの主人公の名前や、作品観にも影響を与えたと作者が公言しているアバラ。 説明のなさでわからなさで楽しむタイプのいわゆるBLAME型SF。 キャラの造形もかっこいいし、シドニアにも設定とか用語の面で継承されている世界観っぽくて何度読んでも楽しい バランスの良いSFBIOMEGA 弐瓶勉狐優曇華※ネタバレを含むクチコミです。硬派SFを絵に落としたらこうなるという新装版 BLAME! 弐瓶勉狐優曇華序盤は本当に硬派なSFでこんなのよく連載続いたな、アフタヌーンえらいぞっと思える。 中盤からは次第にセリフも増えてきて登場人物も長生きしたりストーリーらしきものが削り出されてくるのでわかりやすいと言えるがそれでもやはり硬派感がすごい 最後まで説明らしき説明はないし、とても淡々と進む物語なんだけど、アニメ化したりフォロワーも多く、この作品の成功によって勇気づけられて生まれた作品も多そうだ。そういう意味でパイオニア的存在に思える。楽しそうな人たちと仕事ただいま収蔵品整理中! 学芸員さんの細かすぎる日常 鷹取ゆうhysysk資料館の職員の仕事ぶりが細かく描かれた4コマ漫画。フィクションではあるが実際の作業は忠実に描いているとのこと。 これを読む前は失礼ながら暇そうで楽そうな仕事と思っていたが、展示の構成や導線の設計からキャプション作り、虫害対策やお祓いなど、やることは多いし専門性も高い。使える薬剤も時代と共に変わっていくし、法律の知識も要求される。その割に予算がないので、アイディアと体力が必要。 どうしても興味・関心は新しく作るものに向かいがちだが、こういった保存や継承を丁寧にすることも同じくらい大切で、将来に大きな価値を生む可能性も秘めている。近所の資料館に行って話を聞いてみたくなった。 現代社会と勧善懲悪とマジックがテーマの長編ダブル・フェイス 細野不二彦starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男連載中も読んでいたが、いまいち内容を理解しきてれいなかったのとちょうど細野不二彦の長編にハマっているので読み返した。 最初は主人公である消費者金融の春居筆美(ハリー・フーディーニのもじり)が裏の顔であるDr.WHOOになり悪事や不祥事を負債と捉えてその債権を回収する話で始まっていく。途中からDr.WHOOの所属している謎の機関である黒淵機関や黒淵機関の情報を狙うシラフジ会、Dr.WHOOの過去を探るジャーナリスト 有坂憲などは入り混じりつつ伏線を回収しながら最後に向かっていく。ところどころあるDr.WHOOの奇術の説明や俺の好きな人情回、月影ファイナンスでの色々な人間模様といい最初から最後まで面白かった。 ちばてつや賞準入選「卒業」卒業 土田世紀名無し土田世紀が17歳の時に描いてちばてつや賞準入選だった「卒業」が単行本のタイトルになっているけど、メインで収録されているのは「ハタチ」という連載作。先にデビュー作の「未成年」を読んでいるので、たった数年でここまで商業作家として腕を上げてすごいな…という感想だったが、あとがきには漫画家にはなれたが自分の実力不足を痛感していたと書いてあった。この時に初めて原稿を落とす経験もしたらしい。もう一つ「tell.me」という作品も収録されているが、これはある事件に対する怒りで描いたらしい。土田世紀らしくない暗い作品だと思ったけど、彼なりの正しさがこういう表現になったんだなと後から納得した。かわいい貧乏神といっしょに破産☆貧々福々ナズナさま!(読切) 稲葉そーへー名無し※ネタバレを含むクチコミです。 どうしようもなくなってしまった夫婦の不和秋の日は釣瓶落とし 岡崎京子名無し週刊漫画アクションに掲載されたものの長いこと単行本化されていなかった作品だそうです。岡崎京子作品を全部読もうと思ってコツコツ読み進めているけど、今まで読んできた作品のどれとも違う印象を持った。暴力的な残酷さがないからかもしれない。かといって楽しい話な訳でもないのだが。漫画雑誌よりも文芸誌に掲載されたと言われた方がピンとくる感じがした。向田邦子っぽい。岡崎京子もこういうの描くんだな〜という新鮮さがあった。最後の著者紹介のところに「家族とのチャンネル争いを繰り広げながらも、笑いが絶えない。お肌の調子良好。健康良好。」と書いてあったのが微笑ましかった。結末が二重にあるバベルの図書館 つばな名無しみんながつばな先生を面白いと言っている理由を今更ながら理解した。絵柄がほわ〜んとして可愛いので今まで食わず嫌いしてしまっていたが、そんな自分を恥じたい…!「バベルの図書館」は紙に書かれた文字なら何でも読み取ることが出来てしまう不思議な超能力を持った男の子と、この世ではない世界に憧れていて自分の想像の天使を信仰している女の子の話で、スラスラ読めるのにどんどん内容がダークになっていって、最終的には意外な結末にたどり着くのが面白かった。SFが好きな人、短編が好きな人にはもちろんだけど、ストーリーテーリングに興味がある人にぜひ読んでもらいたいと思いました。インド人もびっくり!インドへ馬鹿がやって来た 山松ゆうきちstarstarstarstarstarかしこ一攫千金を狙ってインドで劇画漫画を売ろうとしたけど失敗した実話です。お金儲けの参考には全くなりませんが、英語もヒンドゥー語も喋れないのにインドに渡って、部屋を探して、現地で人を探して漫画を翻訳して、日本と同じように製本して、道端で売る…結果として失敗に終わったとしても、この偉業をたった一人で成し遂げたガッツには見所があり過ぎるくらいあります。インドに来てから帰るまで、交渉、交渉、交渉…の日々なんですが、それがスムーズにいかないのが当たり前で、私なんかは読んでるだけで体力を消耗してしまいました(何度も単語が出てくるので「ナヒーン(ダメ)」を覚えてしました)。でも山松ゆうきちさんにはお金を儲けたいのと同じくらいの気持ちで「俺が面白いと思う漫画を面白がってくれる奴がインドにもいるはずだ」と思っているピュアなところがあるので、最後まで見届けたくなるんです。スラム街に住んでいるタフなインド人と対等にやっていけるんだもん、あらゆる面でただ者じゃないです。私は自分のことを感覚的に生きる右脳タイプの人間だな〜と思ってたのですが、山松さんの生き方を見ていて自分はまだまだ理性的だったことを悟らされました…。 こんな"異世界転生"アリですか!? #1巻応援諍い・ハーレム シギサワカヤsogor25主人公のプログラマーの男は、お盆休みの帰省中にイノシシに轢かれて死んでしまい、その結果、自身が開発に携わるゲーム「ファイナル・ドラゴン」の世界に転生してしまいます。 開発途中なだけあって、キャラクターの姿がダミーの画像だったり、転生直後に出会ったヒーラーの女性の名前が仮で付けられた「田中」だったりと世界観はどうにも締まらない感じ。 それでもなんとかこの世界で幸せに生きることを望んでいた主人公なのですが、様々なトラブルに襲われながら、“勇者ルート”としてこの世界を救う冒険の旅へと巻き込まれていくという物語です。 この作品、主人公の名前が「ルート権限」の"ルート"から来ていたり、道中で見かけたバグをデバッガーの如く修正して回ったりと、ゲームネタが多く盛り込まれている作品です。 いろんな種類のバグが現れては主人公にトラブルをもたらす、その様子も転生モノとしての目新しさを感じさせる作品なのですが、それ以上にタイトルにもある"ハーレム"の要素が1話の途中から強烈に打ち出され、作品の世界観は一気にアダルトな方向、シギサワカヤ作品の世界観に引き込まれます。 ファンタジーの世界にバグなどのゲームの要素、そして主人公を取り巻く愛憎劇と様々な要素が混じり合った唯一無二の世界観の作品です。 1巻まで読了漫画家夫婦(揃って大酒のみで不条理系)の育児漫画まんが親 吉田戦車名無し吉田戦車先生の漫画は好きだった。 「戦え!軍人君」「伝染るんです。」とか連載時に リアルタイムで読んでいたし。 そのころに勤務していた会社での 営業車のキーには、かわうそ君キーホルダーをつけていたし。 好きだった、と過去形で書いたがべつにそのあとに 嫌いになったわけではない。 なんとなく手にする雑誌や本に吉田戦車先生の連載がなかった、 みたいな感じで気が付いたらずいぶん読んでいないなあ、 と思う感じになっていた。 そんな感じで何十年もたって、そしたら あの不条理漫画のパイオニアの吉田先生が なんと「育児漫画」を描いている、と知り、 驚いて読んでみた。 想像していたよりもかなり良いお父さん、 楽しい育児日記、で面白かった。 現実には育児は凄く大変だったりしたのだろうけれど。 それでもなお、あの不条理テイストも時々混じった 独特な育児漫画で、ああ吉田先生、健在だな、 とチャンと楽しめてホットした(笑) 他にも、 ・奥様の伊藤理佐先生も相当に個性的な人であり、 なおかつ夫婦ともに大酒飲みなのに、とりあえず 飲むときは飲む飲まないときは飲まない、という 育児優先での生活をしたのは立派。 ・ところどころで親交のある漫画家の先生が ゲスト参加みたいに登場してきて面白かった。 などとも感じました。 まだ第一巻しか読んでいませんが、結構ハイペースで 第一巻で妊娠・出産・新生児から一人歩きするところまで 行っています。 全5巻だから小学校に通うくらいまで漫画になっているのかな? この先も読むのが楽しみです。 <<343344345346347>>
※ネタバレを含むクチコミです。