青年マンガの感想・レビュー15442件<<246247248249250>>うずらは可愛いうずらのじかん マツダユカ 上田恵介さいろくうずらの卵しか知らない人も多そうですが、うずらは可愛い鳥である。 本作は鳥類研究所でカッコウの卵孵化を研究で行う予定だったので、試しにうずらでやったら生まれたよという「うっずー」のお話。 そして割とノンフィクションの実話のようです。(うずら視点の部分は「きっとそう」だと思って読むといいです) 3巻しかないので割とすぐ読み終わってしまうんだけど、雑な紹介をすると「動物のお医者さん」+「いとしのムーコ」みたいな。 環境は前者、作風は後者に似たふんわりした感じで割と好きでした。こんなに可愛い市松人形見たことない振袖いちま 須藤真澄名無し不思議な市松人形「いちま」 市松人形といえば髪が伸びてホラーに…!? という事は全く無く普通に話すし普通に考える…いやちょっと変わった考え(野望)を持つ乙女人形です。 彼女の野望を叶えるために主人公はてんやわんや…!その野望とは…!? なんて 読んでみると、とにかく可愛くて楽しくて 着せ替え人形、おしゃれ、お裁縫… 「女の子っていいな。楽しいな」 やわらかくてあったかい じんわりした懐かしい宝物をプレゼントされたような気持ちになります。 ほろほろしたエピソードに胸がぎゅっとします 須藤真澄作品は、細部まで丁寧な画面で、独特のタッチも最高です! 全画面美しい…華やかで繊細です。 個人的にはフキダシと枠線がくっついてる(?)繋がってるのが凄く細かくて大好きです!あれは手間がかかりますよ…!絶対大喜利強そうまれなひと 白湯白かばん野愛めちゃくちゃ好き。大喜利強そうな漫画は大体好き。いつどんな精神状態で読んでも面白いはず。 ロシアンルーレットとか除夜の鐘とかちょいちょい危険な目にあってるハムスターかわいい。好き。 ベタな例えとかかわいい例えをすると殺される話があるのでやっぱりお笑い猛者なんだなと思った。 そり立つ壁で月見てみたいし、校長室にありそうなもの言うゲームもしたい。 最後に載ってる『なるひと』は結構いい話な気がする。 一気に全部読んでも面白いし、気まぐれに適当なページだけ読んでもいい。忘れた頃に読み返したらまた絶対楽しい。 大喜利強そうな漫画好きな人は読んでみてください! https://twitter.com/sayushirokaban/status/1476840553539162118?s=21&t=Tj36zR3WPn3YpTVN_LIq2A東京で暮らす“鎌鼬”の夫婦東京鎌鼬 岡田索雲名無し※ネタバレを含むクチコミです。 孤児の少女と孤独な絵本作家ヘレナとオオカミさん 布里斯あうしぃ@カワイイマンガコミックウォーカーの #台湾コミックはじめました という企画で連載されている四作品のうちの一つ。優しく切ない物語に、序盤早くも涙しました。 孤児の少女は、好きな絵本作家のサイン会をきっかけに、オオカミの被り物をした作家男性と交流を持つ。 瀕死の弟に寄り添う少女に、創作でようやく人と繋がる作家は少しずつ心開く。周囲のアシストで少しずつ殻のとれてゆく二人が切ない。 全体的に愛らしい作画の中に、作家の暗い画風、絵を描くのが好きな少女の素朴な画風と広がる想像力が取り合わされ、世界観が広がる感覚があります。どんな切なさも、きっと優しく解決されると信じて、先を待ちたいところです。 https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_CW01203000010000_68/まきますか まきませんかローゼンメイデン 愛蔵版 PEACH-PITstarstarstarstarstarNano引きこもりの中学生桜田ジュンは、怪しげな通販サイトで様々なものを買っては期限ぎりぎりにクーリングオフをするというちょっと暗い趣味を持ちつつ日々を過ごしていた。 ある日、大きな鞄が届く。 こんなもの頼んだ覚えはないと思いつつ開けてみると、そこには美しい少女人形が入っていた。 薇を回してみると、なんとその人形はまるで生きているかのように喋り動き出すのだった。 彼女は真紅と名乗り、そしてジュンに問う。 「死にたくなければ、誓いなさい。薔薇の指輪にかけて」 20周年&愛蔵版発売おめでとうございます!!! ずっと昔から大好きな作品です。人生のバイブルです。 まず画がずっと美しい。書き込みすごい。 小学生時代めちゃくちゃ模写したのを覚えています。大変だった。 そして個性豊かなキャラクター。 7体のドールズと人間たち。みんな魅力的。 特に蒼星石が本当にマジで大好きです。愛してます。 彼女の事を語り出すとキリがないので割愛させていただきます。 それとローゼンメイデンには数々の名言があると思います。 帯にも書かれている真紅の「闘うことって生きるってことでしょう?」はすごく印象深いし、とてもいい言葉だと思います。 アニメもすごくいいです。声優さんが合いすぎてる。 旧アニメも新アニメも何週もしました。 私の人生で最も影響を受けた作品といっても過言ではないくらい、今までずっと触れてきた作品です。 今回20周年ということで刊行された愛蔵版、これさえ読めば漫画ローゼンメイデンのこと丸わかりです。 今まで触れてこられなかった方も、この機会にぜひお手に取ってみてはいかがでしょうか!渋谷の地下が怖すぎる!!最後の不良 山本隆一郎starstarstarstarstar干し芋2巻読了。 小笠原諸島でじっちゃんとふたり暮らしをしていた桐ケ谷完。 ものごころつく前に母親には捨てられ、父親は、4歳の時にクマに襲われ死んでしまった。 完の父親は不良で有名で、島の人たちからは、総スカンをくっていた。 しかし、じっちゃんは、家に父親の残した学ランをずっと飾っていた。 それを、毎日目にしている完は、『不良とは何か?を考えはじめる。 そして、東京から来ていたラッパーに出会い、父親が東京の渋谷の不遼だったと聞き、中学校を卒業したら渋谷で不良になると決め、島を出ていく。 地上の渋谷は、以前とは全く違い穏やか過ぎる街に変わっていた。 しかし、地下では・・・。 アリスwithバイオレンス!機械の国のアリス Hambuckあうしぃ@カワイイマンガコミックウォーカーの #台湾コミックはじめました という企画で、コミックウォーカー内で台湾コミック四作品の連載が始まりましたので、それらのクチコミを書いてみます。 本作は有名なアリスシリーズの続編のような形をとっている。成長したアリスの元へ、幻鏡の国から助けを求めてウサギが現れる。 機械の国から侵略を受けていると言うウサギ。襲い来るロボット達と、自然豊かで魔力的な力を使う幻鏡の国の対比も面白いのですが、そこに参戦するアリスの……何というか捻くれたというか……非常に暴力的な様子が面白くて、かえって可愛かったりする。 ジャンプ的勢いのあるアクション、巨女要素も加わり、楽しさ満点!アリスの「カ・イ・カ・ン」とか言い出しかねない快進撃を見に行ってほしいです! https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_CW01202997010000_68/魔女料理の感想 #推しを3行で推す魔女料理 滝沢解 川崎三枝子マンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと 滝沢解/川崎三枝子のコンビの割にはちょっと普通だった。極悪美女軍団 卍ぐらいのを期待していた ・特に好きなところは? 下水で死体で作った筏に全裸で乗って笑いながら去っていくところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! こういう劇画の悪党警察官の悪党っぷりの表現はすごい。今だったらアウトになりそう きまぐれキッチンの感想 #推しを3行で推すきまぐれキッチン ビッグ錠starstarstarstarstar_borderマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと 多少強引な展開が多い気がするが相変わらず面白い ・特に好きなところは? 最終回。特に最終回のラストのコマ。今までの話はなんだったんだと思われる感じでもあるがこのラストが描けるのはビッグ錠だと思う。こんな感じに気持ちになったのは土山しげるの極食キングのお笑いライブの出場の回以来だな ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! このタイプのマンガはこれを絶対読むぞというのではなく、寝る前に本棚を見て久しぶりに読むかで読み始めて結局最後まで読んでから寝るのがいいね ギャンブル・スポーツに対する本音感覚が見事Odds VS! 石渡治名無しスポーツといえば純粋なもの、というイメージは 深く広く世間に浸透していると思うのです。 代表的なのが高校野球とか甲子園とか。 主に学生スポーツの世界を中心に存在しています。 それらのイメージは素晴らしいでしょうし尊重したいとも思います。 けれど世の中のスポーツ関係は、現実にはどうしたって お金が絡むんですよね。 ようは金にならなきゃ成立しない。存続できない。 プロ野球、Jリーグ、そしていまではオリンピックに至るまで 金を生まないスポーツは結局は存在していかれないのが現実。 で、そう言う意味で極端に逆方向のリアルな方向に 徹してしまったのが公営賭博である競馬や競艇や、 競輪を扱った従来の漫画だったと思います。 最初から「国の運営費を稼ぐために」で創設され、 「公正明大に国民に娯楽を提供するため」の大義名分のもとに 一般大衆からアブク銭を巻き上げる世界です。 「Odds VS!」は公営賭博である競輪が所詮は賭博であると いうことを前提としながら、それ以上の面白さを描いています。 もちろん、過去から今まで競輪だけでなく競馬や競艇など 公営賭博を舞台にしながらそれらのスポーツの醍醐味を描いた 名作漫画は他にもあります。 なので個々に優劣を論ずるのは難しいのですが、 各種ある公営賭博を舞台にした漫画では、そのほとんどが 「儲ける」「儲けたい」という、その公営賭博に手を出す人の 最大にして当たり前の動機から目を反らした漫画が 多い気がします。 「儲けること、稼ぐことがその競技の目的とか 存在理由じゃあないんだよ」 と、なんかそういっているような漫画が多かった気がします。 (田中誠先生のギャンブルレーサーは除く(笑)) 「odds~」はそのあたりをかなりシビアに描いています。 いやいや、ギャンブルだから面白いんじゃん、 そこが面白いじゃん、みたいに。 選手たちは獲得賞金を目的に走るし、客は儲けるために 車券を買うし。そのへんにリアリティを感じます。 そこに加えて主人公・リンタと彼女との話とかで 適度にエロイ要素もブッこんで来るんですよね。 まあ他のエロ漫画に比べたらカワイイくらいの内容ですが。 しかしギャンブル好きの人間なんて大体はエロ好きですし、 掲載誌が漫画アクションということからも、 読者のニーズにちゃんと合わせてきてもいる感じです。 さらにそれでいて個人的な感想ですが凄いなと思ったのが、 石渡先生がかつて「スーパーライダー」「B・B」などの作品で 超絶的でハイパーな能力を持った主人公の話を描いていたのに 「odds~」では超絶的にぶっ飛んではいない リアルにありそうなレベルでいて強い主人公を描いている ことです。 この話に超絶でいかにも漫画的なハイパーな主人公を 描いたらリアリティが吹っ飛んでしまっていたでしょう。 そのあたりが凄く上手く描かれていて面白い漫画に なっていると思いました。高校生、猫妖怪と同化!?猫妖傳 艾莉柚あうしぃ@カワイイマンガコミックウォーカーの #台湾コミックはじめました という企画で連載されている四作品のうちの一つ。カッコいいアクション×妖怪・怪異物が楽しめます。 人生ダメダメ、お先真っ暗な高校生男子が、猫の怪異と出会い、同化する事で強運と脅威の能力を獲得する。これで人生一発逆転……とはいかないのが悲しいところ。 何しろ猫の思惑が分からず、人間界のルール完全無視で突っ走る猫に、高校生は翻弄される。どうにか折り合いをつけようとするものの、猫の背景にあるものに……やっぱり巻き込まれるんだろうなぁ。 猫や宗教施設らしきものなど、台湾的なバックグラウンドがあるのかどうか、モチーフに解説が欲しいところ。先行きが読めない不思議物語、続きを早く! https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_CW01202998010000_68/世界は優しい彼らに優しくない殤否 僕らの世界のつくりかた Geneあうしぃ@カワイイマンガコミックウォーカーの #台湾コミックはじめました という企画で連載されている四作品のうちの一つ。残酷な世界を生きる高校二年生の感性に、切ない気持ちになる作品です。 人の心を敏感に感じ取ってしまう少年は、家族と離れ一人暮らし。人とつるまない彼だが唯一、優しくて誰を拒むことのない少年の事は気にかける。 人の残酷さを知り、互いの優しさを知り、互いを気にかける二人。周囲との距離の取り方は違い、全然別人に見える二人が、人には見えない部分で分かり合っている。繊細で息苦しいが、その優しさに深く同意してしまう、そんな作品です。 その優しさでもって、一人の切ない同級生の少女と関わる時……この先は連載を追ってみてください。 https://comic-walker.com/contents/detail/KDCW_CW01202999010000_68/ ロボ山さんはロボじゃないロボ山さん Go Fight! まつもと剛志サミアドまつもと剛志 先生のデビュー作を代表作『まじかるストロベリィ』の後に連載化した作品です。 超大富豪の父、マスクガールな長女、世界征服を企むヒロイン次女(6歳)、マッドサイエンティストな祖父。 そんなごく普通の家庭・梅小路家でたった1つ変わっていること。そう、お屋敷の執事は最強のサイボーグだったのです!!(ロボではなく) 有能執事ロボ山さんと仲良し家族の日常コメディ4コマです。可愛くて とぼけたネタが多く、ちょぴり感動エピソードもあり…いつも通りの作風なのでファンなら満足だと思います。※ただしラブコメ要素は薄めです。 最終話は怒涛の展開ですが打ち切り感は薄く綺麗に完結しています。単行本1冊のみですが、この作品にはベストな分量だったと思います。いいわーこういうのひらやすみ 真造圭伍さいろくよもぎさんとヒデキが好きです。 あー、よもぎさん可愛い。 マンガでパーティ組むとしたら「ゆるパート担当します!こっちは俺に任せろ!」みたいな存在、まだ3巻なのに安定感ある。 ヒデキはデデデデの兄ちゃんみたいだけどもっとカッコ悪くていい。愛情がヒシヒシと伝わってくる。かのんとぱぱ おーはしるいPom かのんとパパ、お母さんを早くに亡くして二人で頑張ってる姿に、応援したくなる。 もちろん、周りの支えもあってこそなんだけど。 年頃の娘と真剣に向き合ってて、努力しているパパの姿もかっこいい。当たり前のことって、当たり前じゃないって感じる。 そして、自分が思った以上に話が深くて、よし私も頑張ろうって思えて、心に響く作品でした。 心と体にいいものを食べよう美願食堂 よねまる 東環妃 庄司いずみ野愛ヴィーガン料理に興味がある人もない人も思想強そうでなんかこわいと思ってる人も読みやすい作品だと思います。 美願食堂の美味しい料理と店主・良子さんの真っ直ぐな言葉によって、悩みを抱えていた人たちが元気を取り戻していくお話。 体と心が求めているものを摂取しましょう、自分も相手も大切にしましょう 簡単にできそうなのに、なにかと理由をつけて疎かにしてしまいがちなことを改めて教えてくれます。 ヴィーガンこそが正義!と押しつけることはしないので(むしろこの手の人を良子さんが宥めてくれる)軽い気持ちで読んでみてほしいです。犬猫に並ぶ「一般的なペット」らしい…ガウちゃんといっしょ 河上大志郎 河上だいしろうさいろくガウチョパンツを履いたガウチョ侍。 ペットとして飼育が可能であり、特徴は人のような構造と、若干のコミュニケーションが可能な頭脳と、ガウチョパンツとヒゲとマゲ。 何を言ってるかわからないと思うが意外と可愛い。 川原さんも可愛いが後輩は好かん!川原さんに近寄る男の影はガウちゃんが抹殺するべし。 意外とのほほんとした奇妙な日常モノで、たまに読みたくなる作品。これはいいハムちゃん🐹悪者さんちのハムスター さかなこうじ ヤシン名無しこの漫画の作画担当のヤシンさんがTwitterにあげていた犬マンガを見かけてファンになり、くらげバンチで連載をしていると知り無料公開分だけ読んでみました。ごっついムキムキだけど心優しい悪役レスラーのバッドベアー金剛寺と、彼が溺愛しているハムスターのオムライスの日常。まさに彼にとってどれだけオムライスちゃんが生きがいであるかがよく伝わり、なおかつオムライスちゃんのマイペースっぷりが笑える連載でした。ヤシンさんが描く動物はもれなく丸くてモチモチしてそうで美味しそ…いや、かわいいです。 タイトルから想像できないほど良かった大人の恋愛模様純猥談 田川とまた 純猥談編集部六文銭純猥談なんていうから 「純然たる猥褻な談義」 だと思った私ですが、実際は 「純文学+猥談」 のようで、なんでもプロジェクト?のようなもので、映画(動画)だったりSNSだったりと展開しているもののコミック版な位置づけが、本作。 大元は存じ上げてなかったのですが、端的に言って、すっごく良かった。 特に、ちょっと切ない、ちょっと物悲しいリアリティのある恋愛が好きな私にとって、必ずしもハッピーエンドにならないかつ体験談をベースにした本作はドンズバでした。 特に1話目。 甘酸っぱい青春時代の思い出をとても美しく描き、大人になって再会してもヨリを戻すことなく本当の別れを演出した様は、グッときました。 過去の良い思い出は、添付のコマ画像にあるように 「たまに思い出すぐらいで ちょうどいい」 というセリフは真理そのものですね。 思い出は思い出のままで、現実にもってこない、もってこさせない感じが大人だと思います。 たえる、こらえる、人生の苦味ともいえるこの感覚が最高です。 1話完結の短編形式ですが、どのエピソードも素晴らしく、 過去の恋愛に未練や煮え切らないものがあっても、前にすすめなければならない人生と折り合いをつけていくキャラクター達には共感せざるをえません。 甘いだけではない、ハッピーエンドにならない、リアルな恋愛を読みたい方はぜひ本作をおすすめします。 あの頃、ただただ熱かった(オシムさんを思い出すマンガ)U-31 ALL YOU NEED IS FOOTBALL! 綱本将也 吉原基貴ナベテツ日韓ワールドカップの後、日本代表の中盤に「黄金」というフレーズが冠されていた頃。海外でプレーする日本人選手がまだまだ十指に足りないくらいで、日本代表の過半数はまだJリーガーだった時代。 この作品に登場する選手のモデルは当時のJを観ていた人間ならほぼ分かりますし(ライバルだけは架空の存在ですが)、10年以上の時を経て読むとひどく懐かしく感じる、そんな作品です。 オシムさんの訃報に触れ、市原臨海の仮設スタンドで西野さんの率いるガンバとオシムさんのジェフとの試合を観たのがもう20年近く前のだとふと思い、この作品に登場する皮肉交じりの東欧出身の監督も良いキャラだったなあと古いサッカーファンとしてノスタルジーを覚えます。 アトランタで将来を嘱望された、かつての天才が再起する物語。今のサッカーからしたら泥臭く暑苦しい作品ですが、時代の空気を閉じ込めた佳作であると思っています。原作の綱本さんのデビュー作であり、ジャイキリよりはコンパクトにフレーバーを感じられる作品ではないかと思います。 末尾になりますが、オシムさんのサッカーは面白かった(ナビスコ決勝でガンバが敗れたのも今は良い思い出として語れます)。賢者への謝辞とともに、R.I.Pハチャメチャ殉愛ギャグコメディ私が言うとおりになる 毛魂一直線サミアド表紙のイメージは捨ててください。 同級生の『ソウくん』を10年近くストーキングしている主人公(ヒロイン)は彼が無限に怪しい占いアカデミーに入るのを阻止…出来ず一緒に入学。 主人公の名前すら覚えていなかったソウくんから晴れて悪魔認定されサタン扱い!宿敵に!! えぇ…? ヤバい学園のヤバい授業で土に埋まったりカラスと戦いつつ守護神を組み立てたり、ソウくんと結婚して子供産んで晩年を共に過ごし墓に入る妄想を確信したりします。 『魔法使い養成専門マジックスター学院』と似た系統の笑いで個人的には大好きです。画力は高いですがギャグ時の絵の崩れっぷりは『スケットダンス 』レベルです。 ヤバい守護霊憑きアス男、霊感ゼロの危うい親友 伊勢、乳と金のクロウ・リー子などサブキャラも充実ですが、ソウくんの超絶無敵バカっぷりが1番ヤバいです。 ※包帯教師アベノと主人公の祖母も割と変ですが他がアレ過ぎるのでマトモに見えます。 2巻まではほぼギャグ漫画ですが3巻はシリアス増量。打ち切り?で伏線を急いで回収した感があります。伊勢さんの実家や主人公の両親の話を期待してたのにスルーされて残念。 しかし主人公の物語としては良い感じに完結したし伊勢さんとの仲直り回も好きなので「コレはコレで!」という感じです。 公式の言う「ラブコメ」感は薄い…というかほぼ感じませんがヒロインのキャラが強くて好きな漫画です。 フードンビの感想 #推しを3行で推すフードンビ 栗原正尚starstarstarstarstarマンガトリツカレ男・読んだ直後に思ったこと ※一番大事!※ 怨み屋本舗にも登場しそうなクズな上司やゾンビ騒ぎでパニックになりつつも自分の立ち位置などの計算をしながら人間同士の読み合いもあって面白い ・特に好きなところは? 舞台が流通の倉庫でなので商品として定期的に「怨み屋本舗」が出てくるところ ・作品の応援や未読の方へオススメする一言! ここ最近読んだ中で全2巻でおもしろいマンガは何かと聞かれたら「フードンビ」って答えるね フェチざんまい!望月ミネタロウ 短編集 ショート・ボム! 望月ミネタロウかしこたまにある何も考えたくない時に読むのにちょうどよかった。作者のフェチを感じるけどエロすぎなくてサラッと読めるのがいい。健康的でボーイッシュな女の子がズボラってそりゃ可愛いよ!毛玉だらけの靴下を履いてるだらしなさがいい!に共感しました。これは描くのも楽しそうだな〜。<<246247248249250>>
うずらの卵しか知らない人も多そうですが、うずらは可愛い鳥である。 本作は鳥類研究所でカッコウの卵孵化を研究で行う予定だったので、試しにうずらでやったら生まれたよという「うっずー」のお話。 そして割とノンフィクションの実話のようです。(うずら視点の部分は「きっとそう」だと思って読むといいです) 3巻しかないので割とすぐ読み終わってしまうんだけど、雑な紹介をすると「動物のお医者さん」+「いとしのムーコ」みたいな。 環境は前者、作風は後者に似たふんわりした感じで割と好きでした。