少年マンガの感想・レビュー7876件<<225226227228229>>花木九里虎って一発で変換できるその後のクローズ 髙橋ヒロシさいろく高橋ヒロシの代表作「クローズ」の後日談。 タイトルどおり、クローズを読んだ人向けなのでまずはクローズを読もう。 前半は今でも町中でたまにTFOAと書いてあるちょっとイタい服を着てらっしゃる方がいるのを見かけるぐらい愛されている武装戦線の歴代頭の中でもインパクトが強い男(ネタバレはしないでおく)河内鉄生のお話。 そしてクローズを最後まで読んだ人はゼットンに勝つっていうのがどういうことかというのはわかるし、そのゼットンに1年戦争の真っ只中で九里虎がぶつかる話が後半。 クローズファンにはたまらない内容、と思うんだけど九里虎がどのぐらいクローズファンに受け入れられてるのかもちょっと気になる。 九里虎は春道とか花と違って主人公ではないのに転校してきた背景なんかもなく強いって言われてもただのインフレじゃんと思ってしまうもんだが(外伝の高橋ヒロシ先生が描いてない九里虎の話はめちゃくちゃなのでノーカンとして)終わりは突然にTSUYOSHI 誰も勝てない、アイツには 丸山恭右 Zooさいろく※ネタバレを含むクチコミです。洸太くんがかわいくて…あねどきっ 河下水希aico洸太くんがかわいくてたまらない。中学生の恋ってかわいいな。有り得ない展開だけど、少年向きの程よいエロさがいやらし過ぎず、さわやかに読めます。ポップなエロとバイオレンス加減がちょうどよい皆様の玩具です 石井康之名無し主人公の男子高校生が謎の美女たちに拉致・監禁されるお話。 エロティックでバイオレンスな美女たちは、一人一人キャラが際立っていて素敵。 主人公との繋がりが明らかになっていく過程と、非日常的な日常に、だんだん慣れていく主人公も面白い。 エロとバイオレンスな要素が両方有るので苦手な人は注意ですが、絵と話の流れがポップなので、抵抗なく読めると思います。 超絶バトル卓球マンガ卓球Dash!! 本田真吾名無しヤンキーと卓球という一見まったく共通点がないところが、逆に面白いです。茨城のヤンキーが卓球にのめりこむんですが、設定や発想が突飛でそそられました。純粋なスポーツ漫画というより、超絶バトル漫画というイメージが強いです。最後まで、ノンストップで読み切りました。二代目一休がお気に入り脳みそプルン!【新装版】 川口憲吾名無しかなり独特な世界観のギャグ漫画です。作中にはいろんなキャラクターがいますが、個人的に一番好きなのは二代目一休さんです。”とんち”もへったくれもない、力業ですべてを解決していくその姿勢に、妙な感動を覚えたりなんかして。愛すべきキャラクターの一人です。王道少年ファンタジー #完結応援七つの大罪 鈴木央ななし七つの大罪と呼ばれる最強の騎士たちの活躍を描く王道ファンタジーです。 長編作品ですが、各シリーズで魅力的な登場人物がたくさん出てくるので飽きずに楽しめます。 軽妙なキャラクター描写と迫力のバトルが41巻分惜しげもなく披露されるのはとても贅沢です。 (個人的には散り散りだった七つの大罪が隊長メリオダスのもとに勢揃いした瞬間が最燃えポイントでした!) もともとアーサー王物語の前日譚と始まった作品で「アーサーの物語はどうなるんだろう」と気になっていたのですが、続編もしっかり用意されているとのこと。 メリオダスたちの物語は完結しましたが、この叙事詩がまだ続いていくのが楽しみです。 昭和を熱狂させたプロレス熱が甦るプロレススーパースター列伝 梶原一騎 原田久仁信名無し今では信じられないでしょうが、私が子供の頃はプロレスがテレビのゴールデンタイムで毎週放送されていました。だから、40~50代前後のお笑い芸人がやけにプロレスを熱く語るのは、そんな背景があるのです。 閑話休題。噂には聞いていた、リアル過ぎるプロレス漫画である本作「プロレススーパースター列伝」を遂に熟読しました。とにかく熱い漫画ですが、試合だけでなく練習風景やレスラーの生い立ちなどの背景をしっかり描いているのが感動でした。そして、それぞれの選手が実写のようなリアルさがあります。脳内で、選手の声や奇声を物まねしながら読むと、これほど夢中させてくれる漫画も珍しいものです。今の10代~20代は過去の伝説を追いかける伝説として、30代~40代は青春や幼少期のプレイバックとして愛読してはどうでしょうか。使える”とんち”とんちばなし・ふしぎシリーズ 吉田忠名無しいわゆる、”とんち”に関するストーリーです。日常のあちこちで、困ったこと、大変なこと、ありますよね。そういう時にどうやって切り抜けるのか。そのためのヒントや、普通に日常で使える”とんち”が、ふんだんに多数収録されています。 屁理屈だといわれれば、それまでですが、でもしかし、割と理にかなっているのです。 あと表紙のデザインがおしゃれ。 男子の夢が詰まってますそらのおとしもの 水無月すう名無し下ネタ全開のギャグ漫画。着替えの覗きはおろか、主人公が魔法のような力で女体化して一緒にお風呂に入ったり、他にも様々なシチュエーションがいっぱいです。それでいて物語の本題はシリアスでもあって、真面目シーンとギャグシーンの切り替わりのギャップが凄いです。けれどそこに違和感を感じさせないストーリーとキャラクター。面白く、可愛く、格好良く、泣ける作品です。 地上最強の男グラップラー刃牙 板垣恵介名無し格闘漫画好きなら必ず読んでいるといっても過言ではないぐらいおもしろい漫画です。様々な武術、格闘センスを持ち合わせた強者達が集まり、ナンバー1を決める最大トーナメント編では愚地独歩や花山薫など、のちに刃牙シリーズで活躍する者達が軒並み出場します。格闘漫画ではダントツで1番おもしろいです。鍛錬のみで鍛えられた男同士の試合を是非見て欲しいです。すごく知識を得てしまう漫画!うちの旦那が甘ちゃんで 神楽坂淳 雷蔵 雷蔵む昔の食べ物のあれこれとか男女のあれこれとか1ミリも知らなかったことがポンポン羅列してあって一ページめくると膨大な知識量を得ている気がします! それほど調べてあるということですね… 呆気カランとして明るい旦那もいいです! まだまだ3話そこらなのでこれからが楽しみ!陸奥圓明流は1000年不敗!修羅の門 川原正敏名無し陸奥九十九か範馬刃牙か、平成の格闘技漫画の最強の主人公をあげるとすればこの二人の名前をあげるかたも多いでしょう。 本作品はその修羅の門の第一部1996年に休載されるまでの物語。 この作品を読んでから「陸奥圓明流外伝 修羅の刻」そして続編の「第弐門」を読むと楽しさ倍増です。 時代背景はやはり30年近くに渡って実際の時間が流れていますから、整合性の合わない部分もありますが、それを補うエンターテイメント性がある作品でしょう。 やはりアフリカ編は面白い!!イレブン 七三太朗 高橋広名無し以前、途中まで読んだことがあったので懐かしくてもう一度、読んでみました。この作品は他のサッカー漫画ではあまり見かけないアフリカでのサッカー編があり、やはりそこが面白いです。全43巻と全部読み切るのは中々大変だけれど面白いので一気に読めます。サッカー漫画はたくさんあるけれどその中でもオススメの作品。まだ幼かった頃基本的…るろうに剣心―明治剣客浪漫譚― カラー版 和月伸宏aicoまだ幼かった頃基本的に少女漫画専門でしたが、それでもおもしろいと思った少年漫画の1つ。大人になって映画もちゃっかり前編後編どちらも映画館まで見に行きました。剣心のおとぼけキャラが強さとのギャップでたまらない。空気はゆるーく、でもゴルフはマジメに #1巻応援おひさまバーディー 由伊大輔sogor25ゴルフ歴3年、今日も1人で練習に励む高校1年制の月影篝(カガリ)。彼女がゴルフ場で出会ったのは、島から引っ越して来たばかりでゴルフ場に迷い込んだ野生児系女子の日向廻(まわり)。カガリとの出会いにより少しずつゴルフの楽しさを知っていくまわり、そして徐々に集まっていく仲間たち、そんな彼女たちのほのぼのゴルフマンガ。 ほのぼのと言ってもゴルフには真面目に取り組んでいて、特にまわりは初めての経験に対する好奇心が旺盛で全てのイベントに対して新鮮なりアクションを見せる。吊り橋効果じゃないけど、まわりの興味津々にゴルフに取り組む楽しそうな様子が、そのままゴルフの魅力のように感じられる。ゆるーく読めるけどゴルフの楽しさもまっすぐに伝わってくる作品。 1巻まで読了 リアクション表現の追求焼きたて!!ジャぱん 橋口たかし名無し料理系漫画であるが、1番の大きな魅力は食べたものに対するリアクション表現がこの作品の評価すべきところである。ある1話ではパンを食べてそのパンの感想を述べるだけで丸々1話使う時もあるんです。そして主人公「東一馬」の作るぱんの発想やデザインは面白くもあり、学ぶことも多い。ギャグ要素はもちろんあるがこの作品は日本人による日本人のためのパン「ジャパン」というブレない企画のお陰で、読者に安定感のあるギャグ料理漫画を提供してくれました。テンポよく進むJK2人のショートコメディ好奇心は女子高生を殺す 高橋聖一さいろく非常にテンポがよくてどことなく黒田硫黄っぽさと石黒正数っぽさにCOMIC CUEのSFっぽさを(硫黄先生はCUEに載ってたけど)足して4で割った感じの作品。 完成度もそこそこだけどアングラな感じもあって未完成なところも愛嬌と思える。1巻読むだけでも最初の1~2話から大きく成長しているのがわかるのでそこもまたニヤニヤポイントかもしれない。 全2巻で終わるのは残念だけど絵もうまくなってってたしこれからに期待したい。巨大な悪を討て、ニンジャスレイヤーニンジャスレイヤー 田畑由秋 わらいなく 余湖裕輝 ブラッドレー・ボンド+フィリップ・N・モーゼズ ブラッドレー・ボンド フィリップ・N・モーゼズ 本兌有 杉ライカ 本兌有+杉ライカstarstarstarstarstar_borderさいろくドーモ!レビューです。 主人公ニンジャスレイヤーの仇であるラオモト・カンほど悪に徹しているやつもなかなかいない。 そのキャラクター設定は勿論、ネオサイバーニンジャパンクとでも言うのか、この世界設定こそがニンジャスレイヤーの大きな魅力の一つである。 戦う前にはニンジャなのに必ずアイサツする(アイサツしないのは本当に汚い、汚い)みたいな細かいルールを覚えるだけでも深くハマることが出来る。 1巻の初っ端から抜群の画力と怒涛の展開、そして個性豊かで魅力たっぷりなモブ達にも拍手を贈りたい。 ニンジャとそのジツはスゴイ(語彙力の崩壊)ので読んだほうがいい。 日向で寄り添う、寂しい二人。 #1巻応援OLさんと猫のはなし 嵩乃朔あうしぃ@カワイイマンガ対外的には強い女として、孤独を抱えて生きているOLの伊勢見小春は、雨の夜に木陰で震える子猫を拾った……はずだったのに……。 人の姿と猫の姿を行き来する「化け猫(自称)」の幼女を、無碍にできないOLが庇護する……寂しい二人が寄り添う生活が、始まる。 ♡♡♡♡♡ 猫の人間変化といえば猫又が有名だが、あれは長寿の猫がなるもの。産まれたばかりのこの「化け猫」が、どういう存在なのかは1巻では明かされない。 そういうこと以前に、寂しそうな子猫を拾った小春は、そのヤンチャぶりや、考えの分からなさに振り回され、苛立ってしまう。 小春はそんな子猫を面倒臭いと思いながらも、つい孤独な子猫をかまってしまう。寂しさを抱える小春の相反する行動に、どうしても共感してしまう。 一方子猫の方は、常に何かに怯えている。少しずつ安心していく彼女……名前を付けられ、明るい笑顔を向ける瞬間の愛らしさが、心に染みる。 幾つかの出来事を経て、二人の間にはまだ、温かな信頼感が生まれたばかり。2巻に続く新たな展開が仄めかされるが、とりあえずはクルクル表情の変わる愛らしい猫耳幼女と不器用な保護者の、ぎこちなくも温かい交流に、優しい気持ちを貰いたい。伝説の相撲漫画の序章バチバチ 佐藤タカヒロ名無し伝説の相撲漫画「バチバチ」の序章。主人公の「鮫島鯉太郎」は、力士にとっては不利とも言える「小柄な身体つき」であるにもかかわらず、生来の負けず嫌いな性格で一生懸命稽古を重ね力士としてまた人間として成長していく様は、読んでいて胸が熱くなります。鯉太郎は空流部屋という一風変わった部屋に入門することになるが、その部屋の親方、兄弟子たちは個性の強い連中ばかりで、そこで鯉太郎は相撲の何たるかを学びます。彼の父親も相撲取りで「横綱になる」と公言していたのですが、横綱になる前に鯉太郎が幼少の頃に亡くなり、その時の経験が物語全体を通して鯉太郎の行動原理になっているという点が物語に厚みを持たせています。これほどの熱量を持った作品はそうないと思います。生まれて初めてジャンプを買った話鬼滅の刃 吾峠呼世晴TAT私は、幼い頃から漫画が好きだった。定かな記憶ではないが、初めて読んだ漫画は星のカービィとポケモンの四コマ劇場だったと思う。その後も、週刊少年ジャンプの漫画を中心に数々の作品に読み触れていった。 私は週刊少年ジャンプを買ったことがなかった。読み始めた小学生の頃から、読むのをやめた高校生の頃までずっと、隣に住む従兄弟のお兄さんに貰って読んでいたのだ。読み始めた頃には、アイシールド21でまだデスマーチが行われていたし、愛染もまだ良い人だと思っていた。テコンドーを題材にした漫画がすぐに打ち切りになってしまったり、リボーンやムヒョ、銀魂、SKET DANCE、ToLOVEる等等の作品が輝きを放っていたりと、沢山の漫画に囲まれていたあの頃を懐かしく思う。成人した今でも漫画は好きで、継続して読んでいる作品も少なくないが、週刊少年ジャンプの世界はもう私の知るところにはなくなってしまっていた。 鬼滅の刃を読もうと思ったのは別に奇跡でも必然でも数奇な巡り合わせでも何でもない。私がこの作品を読み始めた時には既に19巻まで刊行され、TVでは社会現象的な人気と報道されるほどの一大ムーブメントな作品として周知されていた。情けない話だが、私という人間は天邪鬼で人気で話題の作品ほど読むことを躊躇い、敬遠する。いつからこんな厄介な人間性になったのか…… 連休を迎える前、職場の後輩くんが「もうすぐ完結するかも」と、教えてくれたことで今が丁度良い頃合いかもしらんと思い、この度鬼滅の刃を読むに至ったのだ。 私が漫画を読んで泣いたのはこれが二回目だった。 この作品は、鬼狩りと呼ばれる鬼殺隊の青少年たちが、家族や友人の仇となる鬼を殲滅するまでのお話で、各登場人物が信念を胸に文字通り命懸けで鬼に立ち向かっていく。 3巻ほど読み終えた時の印象は、「サンデー作品っぽい」というところだった。想起したのは犬夜叉とうしおととら(こちらは未読)で、"妖怪奇譚"モノという印象を受けた。心地よいコメディ調、可愛らしいデフォルメ顔、インフレを起こさない"考える戦い方"に惹き込まれていった。 少年漫画から暫く距離が空いていた私がこの作品で感じたのは、"敵が強すぎる"ということ。ONE PIECEのアラバスタ編のように味方陣営、敵陣営ともに一人ずつが各人を相手に戦っていくスタイルに馴染みが深かった私は、「上限の鬼強すぎるぞ……」と、登場人物同様に絶望した。鬼滅の刃の戦いは基本的に鬼の首を斬り落とすことに注力して進んでいく。ただ、鬼が強すぎてまぁ斬れない斬れない。そこで現れるのが心強い味方。それも一人じゃなく二人。場合によっては何人でも味方が駆けつけて共闘してくれるのだ。まさに物量作戦!と思ったが、そんな糞みたいな冗談では片せないほどにこの作品のキャラクター達は生命力に溢れていて、強く優しい。どんなにボロボロになっても折れることなく進み続ける。弱きを助け悪しきを挫く彼らのその姿は、私がかつて憧れたジャンプヒーローそのものだった。 主人公・炭治郎は真っ直ぐでクソ真面目でとにかく優しい心の綺麗な少年。共に闘う仲間たちは勿論、命のやり取りをした鬼でさえも、炭治郎の温かな優しさに触れてしまえば、忘れていた大切なことを思い出してしまうのだ。その優しい炭治郎もまた、様々な人の優しさに助けられ、自らを奮い立たせ、どんな窮地でも諦めることを選ばなかった。誰かに守って貰ったように、自分も誰かを守る。優しさの連鎖は絶ち切れることなく繋がっていく。数珠繋ぎになり循環し、滅ぶことはない。 ONE PIECEのチョッパーの出自の話で泣いたのは小学生の頃のこと。齢二十五にもなった自分が漫画を読んで何度も泣いてしまうとは思わなかった。そのことに気恥ずかしさもあるが、少し嬉しくも感じた。素晴らしい少年漫画は、次話を渇望させる。コミックスで読み始めた私が、ジャンプ+のアプリで本誌を購入してまで続きを読んだように。サラリーマンの自分が月曜日を待ち遠しく感じるなんて有り得なかった。人生で最初で最後になるかもしれないが、私は週刊少年ジャンプを買いに行った。 ありがとう鬼滅の刃。 心を燃やせ。赫い刃を。折れない心を。 (204話で完結と思ったら205話で完結だったので結局二回買うことになりました) 君の巨人くんはどんな話だった!?リトル巨人くん 内山まもる名無し『リトル巨人くん』はアラフィフ世代にはコロコロコミックの三大看板として記憶に残している方も多いでしょう。(ドラえもん、ウルトラマン、巨人くん) 但し前者2タイトルや小学館に連載されていたアニメやコミカライズ作品とともに多くのバリエーションが存在しています。 このため少年時代に読んだ物語とは微妙に違うストーリーになっているものもあり、注意が必要です。 第一期は長嶋監督のもとジャイアンツからは王、堀内、新浦、小林繁、阪神は田淵、掛布、ラインバック、ブリーデン、大洋のシピンなど各チーム当時の人気選手が登場、懐かしさだけで読んでしまう人も多いでしょう。 第2期は藤田監督・王助監督のもと基本的には話がスタートしますが、現実で1980年代巨人人気が下降したことでストーリーがテコ入れされており、複数の展開が見られるため注意が必要です。戦闘機ものの雄『0戦はやと』 0戦はやと 辻なおき名無し「紫電改のタカ」をはじめ少年誌の創世記には太平洋戦争のいわゆる“撃墜王”ものが人気であり、本作『0戦はやと』もそのブームを築いた作品です。 嫌味で無能な上官、ニヒルな同基地のライバル、死神的存在の米軍エースパイロット(事情あり)このあたりはテンプレ、終盤は特攻も考慮に入れなければならないなど現実の日本軍同様に追い込まれていきます。 ライバル“一色”、米軍エース“キングサタン”の退場と終盤の物語の結末はかなり駆け足でまとめられています。 これは他の空戦ものと同様で世論の反戦の波に飲み込まれた形と言っていいでしょう。 主人公の死をもって物語は結末を迎えないため、まだ救いのある作品に感じることができるはずです。<<225226227228229>>
高橋ヒロシの代表作「クローズ」の後日談。 タイトルどおり、クローズを読んだ人向けなのでまずはクローズを読もう。 前半は今でも町中でたまにTFOAと書いてあるちょっとイタい服を着てらっしゃる方がいるのを見かけるぐらい愛されている武装戦線の歴代頭の中でもインパクトが強い男(ネタバレはしないでおく)河内鉄生のお話。 そしてクローズを最後まで読んだ人はゼットンに勝つっていうのがどういうことかというのはわかるし、そのゼットンに1年戦争の真っ只中で九里虎がぶつかる話が後半。 クローズファンにはたまらない内容、と思うんだけど九里虎がどのぐらいクローズファンに受け入れられてるのかもちょっと気になる。 九里虎は春道とか花と違って主人公ではないのに転校してきた背景なんかもなく強いって言われてもただのインフレじゃんと思ってしまうもんだが(外伝の高橋ヒロシ先生が描いてない九里虎の話はめちゃくちゃなのでノーカンとして)