麻衣の虫ぐらし
断筆宣言から9年――。伝説の絵師・雨がっぱ少女群の中で新たな美少女たちが芽吹きだす。天真爛漫でいつものほほんな、職探し中の麻衣。孤独な生い立ちを抱えつつ、祖父とふたり暮らしをしながら、農業を営む菜々子。この土地に生息する虫の保護活動に力を注ぐ来夏。虫と戯れ、虫に翻弄される、彼女たちの軽やかな日々。CONTENTSepisode01 ナミテントウepisode02 チャミノガepisode03 クロナガアリepisode04 ヒメギフチョウspecial edition 写真撮影episode05 モンシロチョウepisode06 クビキリギスepisode07 ヤマトシミepisode08 マネキグモepisode09 センチュウepisode10 オオタバコガepisode11 マメハモグリバエepisode12 アブラゼミepisode13 ヘイケボタルepisode14 ヒメジャノメepisode15 タバココナジラミ描き下ろし漫画も満載!★単行本カバー下イラスト収録★
マッドジャーマンズ ドイツ移民物語
移民問題に揺れる欧州
ドイツに衝撃を与えた社会派コミック
モザンビークからやってきた若者たちは、 欧州で何を見、何を感じたのか?
3人のストーリーが描く、移民問題の本質。
推薦 多和田葉子さん(作家)
「わたしはこれまで少なからず東ドイツなど社会主義圏を舞台にした物語を読んできた。
アフリカ文学やアメリカ黒人文学を読んで近しさを感じることも少なからずあった。
移民文学については、もう読み飽きたと思うことさえあった。
ところがこのグラフィックノベルはこれまで知らなかった入り口から、私の中にすっと入ってきた。
登場人物ひとりひとりにちゃんと体重があって、顔も身体も美化されていないのに目をひきつける。
社会主義の歴史は個人的な記憶のディテールでできているんだなと思う。
いつまでも同じページに留まりたくなるような愛おしい線の描く人間や事物。
誇張のない、シンプルで驚きに満ちたアイデアが至るところに満ちていて、ページをめくるのが楽しかった。」
●内容紹介●
ジョゼ・アントニオ・ムガンデ
バジリオ・フェルナンド・マトラ
アナベラ・ムバンゼ・ライ
●著者紹介●
ビルギット・ヴァイエ
1969年ミュンヘン生まれ。ウガンダとケニアで育つ。コンスタンツとハンブルクで文学と歴史のマギスター(旧修士号)を取得後、2009年にハンブルグ大学応用科学科デザイン学部卒業。本作でマックス&モーリッツ賞最優秀ドイツ語コミック賞、ならびにベルトルト・ライビンガー財団出版助成を獲得。未邦訳の作品に、Ich weiß (2008)やIm Himmel ist Jahrmarkt (2013)などがある。
●訳者紹介●
山口侑紀
一橋大学社会学部在学中にハイデルベルク大学哲学部に派遣留学。一橋大学大学院言語社会研究科修士課程修了。
鬼火 ―フランス人ふたり組の日本妖怪紀行
日本の精霊たち、狐やタヌキ、その他の妖怪たちは、田舎の道ばたや神社の陰に隠れて、道に迷った旅人をいたずらしてやろうと待ちかまえている。
新潟の日本海の近くに住むことになったセシルとオリヴィエは、そんな妖怪たちをフィルムに焼きつけるという、ちょっと変わった中古カメラを買う。
2人は妖怪たちの姿を写真に撮ろうと追いかけるうちに、この世とあの世を行き来するもうひとつの日本の姿を描いていく。
あたらしいひふ
女×服―― 人が見た目じゃなかったら、私はこんなに悩まない。Twitterで共感の声続々! 待望の単行本化。黒い服ばかり選んでしまう地味系の高橋(たかはし)。モードな服をかっこよく着こなす渡辺(わたなべ)。コンサバな服しか着れないことがコンプレックスの鈴木(すずき)。かわいく盛ることで武装するギャルの田中(たなか)。同じ会社で働いているのに、見た目も価値観もバラバラな彼女たち。同じ女でもこんなに違う。女4人の、服にまつわる4つのストーリー。(「あたらしいひふ」)「女と服」の関係を群像劇で描く表題作をはじめ、個性あふれる全4編を収録。●同時収録作品:【It’s your (new) ID.】思春期の身体的コンプレックスとフェティシズム。【Recycled Youth】元同級生・30歳・男3人、あらゆる感情が交錯する夜。【妄殺ソングブック】妄想と音楽のコラボレーション。