GCに移籍して来て2年目、夏之介は先発の柱として貢献していた。チームは、シーズン最終局面に来て首位PSと熾烈な優勝争い真っ最中。迎えた最終戦、GCが勝ち、PSが負けた場合にのみGCは優勝できる。PSはパ・リーグ特有の移動の疲れもあり初回からボロボロ。GCは、先発の扇田が1点リードのまま4回でマウンドを降り、夏之介がリリーフで5回・6回を登板。6人でぴしゃりと抑えそのまま逃げ切り、見事リーグ優勝を果たした。夏之介と扇田は最多勝を獲得。最多本塁打の坪内、最多セーブの薬丸と、最優秀中継ぎの本木。昨年最下位だったGCから、5人のタイトルホルダーが誕生した。CS制覇、そして日本一を目指して。夏之介、34歳の大勝負!
昨年は最多勝でゴールデンカップスの日本一に貢献した夏之介も、コロナシーズンで調整に失敗し1軍登録抹消。3年契約最終年、35歳夏之介にチラつく「引退」の二文字…。そんな中、2軍球場で出会った育成契約の外国人捕手・パーシー。独特な日本語を操る相棒とともに魔球「ナックルボール」の習得に挑んだ夏之介は、特訓の成果で2軍の公式戦で6回までノーヒットに抑える快投を見せる。シーズン終盤、1軍昇格の権利を得た夏之介だけど、パーシーは育成契約だから、2軍のまま。ナックルに慣れてない1軍の捕手は、後逸を連発…。やっぱり「フルタイムナックルボーラー」は夢のまた夢なのか? 夏之介に残されたチャンスはあと僅か。生き残りを懸けたマウンドへ挑む!
コロナ禍のプロ野球2020シーズンをどう描くのか楽しみ。