あらすじ高校3年生の横川瑞穂には、会いたい人がいる。父親が同じ、母親が異なる弟の大和。不和な家庭の中には居場所がなく、受験でタイムリミットが近づく中、昔会ったことを頼りに弟に会いにいく瑞穂に対し、大和の反応は…。わたしにとって、一番居心地の良い場所を考えることとは?その喫茶店でわたしは変わる、あなたも変わる。日常に潜む一瞬の煌めきを切り取るオムニバスシリーズ、最終話!
あるコーヒー店に訪れる人々の日常を描いた短編集です。1話ごとに主役が変わるので、さまざまな人生模様を楽しめます。線や色合いが素敵な絵なので、落ち着いた気持ちで読み進めることができます。登場人物の会話のテンポが良く、せりふの1つ1つに切れ味があるのもいいと思います。主役の気持ちをモノローグでていねいに掘り下げているのもいいと思います。40ページほどできっちり終わるので、少し息抜きする時間にさらっと読めるのも魅力的です。