あらすじたまに、昔失敗したことや挫折したことの夢を見る――。フリーターをしながら制作活動をしている三上洋平は、個展に訪れた大学の同級生が子どもを連れている姿を見て、ふわふわした自分の人生を振り返る。保証のない人生の失敗の影に怯えながらも、洋平が進んでいこうとする道は…。とある喫茶店・タカセコーヒーを舞台にそこに訪れる人の人生の煌めきのドラマを切り取るオムニバスシリーズ!
あるコーヒー店に訪れる人々の日常を描いた短編集です。1話ごとに主役が変わるので、さまざまな人生模様を楽しめます。線や色合いが素敵な絵なので、落ち着いた気持ちで読み進めることができます。登場人物の会話のテンポが良く、せりふの1つ1つに切れ味があるのもいいと思います。主役の気持ちをモノローグでていねいに掘り下げているのもいいと思います。40ページほどできっちり終わるので、少し息抜きする時間にさらっと読めるのも魅力的です。