あらすじ中学3年生の息子は、口数が少なく帰宅時間も遅くなりがちで荒れているかと思いきや、最近はパタッと落ち着いている。成長するごとに何を考えているか掴めなくなっていく思春期の息子の三者面談に出かけ、知らない一面を知ることになった時、母は……。かつて子どもだったのに、いつの間にか大人になったすべてのあなたへ捧ぐ、日常に潜む一瞬の煌めきを切り取るオムニバスシリーズ!
あるコーヒー店に訪れる人々の日常を描いた短編集です。1話ごとに主役が変わるので、さまざまな人生模様を楽しめます。線や色合いが素敵な絵なので、落ち着いた気持ちで読み進めることができます。登場人物の会話のテンポが良く、せりふの1つ1つに切れ味があるのもいいと思います。主役の気持ちをモノローグでていねいに掘り下げているのもいいと思います。40ページほどできっちり終わるので、少し息抜きする時間にさらっと読めるのも魅力的です。