第二次世界大戦―― その時、銃後といわれた国内の女性たちも闘った。自由からほど遠い時代、生きるために何を想い、何を見たのか。「ヒロシマのおばちゃん」「戦慄」「敗北せざる魂」「片翼の男」「別れた男」を収録。
第二次世界大戦―― その時、銃後といわれた国内の女性たちも闘った。自由からほど遠い時代、生きるために何を想い、何を見たのか。「ヒロシマのおばちゃん」「戦慄」「敗北せざる魂」「片翼の男」「別れた男」を収録。
いちどは行きたい、港町。瀬戸内の温暖な気候、ゆったり流れる時間。ねこがくつろぐ路地や坂道、抜けると広がる海の眺望。数々の映画や小説、また近年ではアニメやゲームの舞台としても知られる尾道。昔ながらの情緒ある風景に加え最新のおしゃれスポットも充実するなどレトロとモダンが共存し、近年ますます注目を集めています。そんな尾道の魅力を広島在住の著者がご案内する、トラベルコミックエッセイ。いちどは行きたい、ぜったい行きたい、尾道へようこそ。 【著者からのコメント】のんびりした時間が流れている尾道が大好きです。どこか懐かしいのに新しい尾道。ノスタルジックな坂道で迷子になりながらカフェや雑貨店をみつけたり、人懐こいネコに遭遇したり、行くたびに新しい発見ができる不思議な町です。この本が尾道へ訪れるきっかけになれば嬉しく思います。(柏木きなこ) 【目次】はじめに/尾道ぶらりさんぽマップ/坂道ぶらりさんぽ ~千光寺からレトロな商店街まで~/ねこだらけさんぽ道 ~ねこの町で、ねこづくし~/七つのお寺で御朱印めぐり ~目指せ満願成就の印~/映画や小説の舞台へ ~アニメ・ゲームの聖地にも~/夜の尾道さんぽ道 ~グルメスポットではしご酒~/島観光&サイクリング ~生口島からしまなみ海道へ~/番外編・お泊り女子会in尾道/おわりに
お好み焼やカープ、サンフレッチェ、フラワーフェスティバルから、折り紙、ケン玉まで。広島はこんなに凄かった!! 広島県民が愛情をたっぷりこめて描いた、広島県民のための一冊です。柏村武昭さんも推薦!
https://www.shogakukan-cr.co.jp/book/b110795.html 『漫画が語る戦争 焦土の鎮魂歌』(小学館クリエイティブ)で読んだ曽根富美子の短編「ヒロシマのおばちゃん」が衝撃的だったので、もう一度読みたいと思って電子書籍版を探してたら、この短編集に収録されていた。 「ヒロシマのおばちゃん」以外の短編は、戦争の話というよりちょっと昼ドラっぽい話が多いものの、それでも表題作を読むためだけに買っても損はないと思う。 作品の詳しい時期は分かってないのだが、状況からして1990年代頃の設定と思われる。広島での戦争体験を語り継ぐの”一人のおばちゃん”を通して、戦時中の自身の半生を振り返るところから物語は始まる。巧みな語り口と、曽根先生お得意の、不幸で陰湿な心理描写にグイグイと引き込まれてゆく。そしておばちゃんは不幸のドン底と同時に、原爆の日を迎えるのだが…。 変わり果てた広島の街を、怨念そのものとも言える鬼気迫るタッチで描き出し、一度目にしたら忘れられないような光景がこの漫画にはある。おばちゃんは最後に「あれは地獄だったよ」とだけ語る。と同時に、この出来事が教科書の中のたった数行に収まってほしくない、と願うのだった。 個人的には「はだしのゲン」と同じく、ぜひ読み継がれてほしい戦争漫画の一つだ。